米中央軍(CENTCOM)は、12月3日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は20回、ダイル・ザウル市近郊(6回)、ブーカマール市近郊(2回)、アイン・イーサー市近郊(4回)、マーリア市近郊(8回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。
CENTCOM, December 4, 2015などをもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
トルコの国営アナトリア通信(12月3日付)は、2日にロシア国防省が開いた記者会見で、トルコ政府とダーイシュ(イスラーム国)との石油密輸取引の証拠として示された画像に関して、イラク・クルディスタン地域高官らが、クルド自治区で産出された石油を移送するタンクローリーだと述べ、ロシア側の発表を否定した。
イラク・クルディスタン地域議会エネルギー委員会のシャリクー・ジャウダト委員長は、ロシア国防省が公開したタンクローリーの画像に関して、イラク・クルディスタン地域で産出された石油をトルコ南東部のジェイハン市(アダナシ市近郊)に向けて搬送するタンクローリーだと主張した。
ジャウダト委員長はまた「(イラク・クルディスタン地域政府の)天然資源省は、数百両のタンクローリーが自治区からトルコに石油を搬送していると発表してきた。石油はトルコに輸出されており、それは秘密ではない」と付言した。
またイラク・クルディスタン地域政府のサフィーン・ドズィイー報道官は、「ロシアの説明は誤った情報に基づいている。我々はロシアの主張を強く否定する」と述べた。
ドズィイー報道官によると、イラク・クルディスタン地域内のドホークやバフディナン地方で産出された石油はそのほとんどがパイプラインを通じてトルコ領内トルコに輸出されるが、タンクローリーでも輸送されているという。
ドズィイー報道官はまた、「ペシュメルガはダーイシュに対する戦いを主導する勢力だ。イラク・クルディスタン地域がダーイシュに、直接、間接に石油を売ることなどできようか? イラク・クルディスタン地域がダーイシュとの貿易を仲介などできようか? こうした主張は理性や論理をともなった説明とは言えない」と強調したうえで、「我々はロシアが本件にかかわる情報を修正することを望んでいる」と述べた。
Anadolu Ajansı, December 3, 2015、Daily Sabah, December 3, 2015をもとに作成。
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ダマスカス郊外県バラダー渓谷での停戦を推し進める国民和解委員会(バラダー渓谷地区)は、同地でのシリア軍と反体制武装集団の停戦合意の内容を開示した。
国民和解委員会によると、停戦合意は13項目からなり、①シリア政府と反体制武装集団の戦闘停止、②反体制武装集団が保有するすべての武器の当局への引き渡しおよび投降、③指名手配者(反体制武装集団メンバー、兵役忌避者)の取り調べとその後の免罪、復職などの就労補償、兵役、④タクフィール主義者との戦いに向けた努力の統合などを骨子とする。
ARA News(12月3日付)が伝えた。
AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。
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アレッポ県では、ARA News(12月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局が実効支配するアレッポ市シャイフ・マクスード地区をアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動が砲撃し、住民9人が負傷した。
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ARA News(12月3日付)は、複数の反体制筋の話として、アル=カーイダ系組織の攻撃を受けるアレッポ市シャイフ・マクスード地区の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に対して、ロシア軍が約5トンの軽火器、弾薬をパラシュートで投下したと伝えた。
これに関して、西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区のライザーン・ハッドゥー報道官は「事実無根」と述べ、これを否定した。
AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。
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ARA News(12月3日付)は、アレッポ県アフリーン市一帯で戦闘を続けていた西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と、アル=カーイダ系組織と「穏健な反体制派」の連合組織アレッポ・ファトフ軍作戦司令室が停戦合意したと伝えた。
アレッポ・ファトフ軍作戦司令室を主導するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動クルド・イスラーム戦線のアブー・ハムザ・クルディー広報官によると、停戦合意は人民防衛隊自衛委員会、アレッポ・ファトフ軍に所属するヤースィル・アブドゥッラヒーム司令官指揮下の「自由シリア軍」(マーリア作戦司令室)の間で交わされ、戦闘停止を受けて、住民の帰宅、捕虜交換などについての協議を進めるという。
なおアレッポ・ファトフ軍作戦司令室の所属組織は以下の通り:シャーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、シャーム軍団、シャーム革命家、「命じられたままに正しく進め」連合、カリフの暁大隊、ヌールッディーン・ザンキー運動、ムジャーヒディーン軍、スンナ軍、アブー・アマーラ特殊任務中隊、第101師団、第16師団、第13師団、ファトフ旅団、スルターン・ムラード旅団、フルサーン・ハック旅団、ガーブの鷹旅団、ハック旅団、フルカーン旅団、バヤーリク・イスラーム運動、自由旅団、バヤーン運動、アターリブ殉教者旅団、スルターン・ムハンマド・ファトフ旅団、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、イッザ連合、エリート部隊。
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クッルナー・シュラカー(12月4日付)は、この停戦合意の内容に関して、①12月3日午後8時に発効する、②双方のすべての武装集団が衝突地域から撤退する、③人民防衛隊とマーリア作戦司令室からなる事態収拾のための委員会を設置する、といった点を骨子とすると伝えた。
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シリア自由人旅団のアフマド・アファシュ司令官は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とアレッポ・ファトフ軍作戦司令室によるアフリーン市郊外一帯での停戦合意に関して、クッルナー・シュラカー(12月4日付)に対し、人民防衛隊への攻撃は停止しているとしつつ、停戦合意そのものは遵守しないと述べた。
AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、December 4, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。
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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(12月3日付)によると、米トルコ両政府が設置合意した北部の「安全地帯」西部のバラーギーダ村、ハムザート村(アアザーズ市東部)にダーイシュ(イスラーム国)が進攻し、両村を制圧したが、反体制武装集団(ムウタスィム・ビッラー旅団)がその後反撃し、同地を奪還した。
AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。
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アレッポ県では、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線との戦闘の末、アレッポ市南部郊外のジャアファリー丘を制圧した。
シリア軍はまた、カフルハムラ村、マンスーラ村、アレッポ市ラーシディーン地区、ライラムーン地区で、トルコから潜入する戦闘員の結集拠点などを攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が、ザジュラム丘、カーヒラ村、マンスーラ村一帯でジハード主義武装集団と交戦し、双方合わせて7人が死亡した。
またロシア軍と思われる戦闘機がザジュラム丘、アンカーウィー村、マナーラ村、カーヒラ村などを空爆した。
なお、クッルナー・シュラカー(12月3日付)によると、この戦闘でシリア軍がジャズラム丘とカーヒラ村を一時制圧したが、反体制武装集団が数時間後に奪還したという。
一方、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がムーリク市・ラターミナ町間の街道、ラトミーン村でファトフ軍やイッザ旅団連合の拠点や車列を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(12月3日付)によると、南部戦線(自由シリア軍)がダルアー市郊外でのシリア軍に対する新たな作戦「ジャディーヤ(町)解放の戦い」を開始した。
この作戦には、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊、第1砲兵連隊、第1特殊任務旅団、ウマル・ブン・ハッターブ旅団などが参加しているという。
一方、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区南西部一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がジャワーリク村、ティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がブーズ・ヒルバ村、アックー村、カッバーニー村一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(12月3日付)によると、ロシア軍戦闘機がアルバイン市を空爆し、住民4人が死亡、15人が負傷した。
AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が国防隊とともに、タドムル市、カルヤタイン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、シリア軍、ロシア軍がヘリコプターなどで同地一帯を空爆した。
一方、SANA(12月3日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、カルヤタイン市郊外山岳地帯、タドムル市郊外柑橘園地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
他方、シリア人権監視団は、シャイーラート村近郊の航空基地(シャイーラート航空基地、タブア航空基地、タイヤース航空基地)で行われた拡張工事がほぼ終わり、ラタキア県のフマイミーム航空基地(バースィル・アサド国際空港)に次ぐシリア駐留ロシア空軍第2の拠点として使用される準備が完了しつつあると発表した。
シリア軍消息筋によると、同基地にはロシアの軍事顧問多数が数週間前に到着し、12月末にはロシア軍戦闘機による使用が開始されるという。
なお、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、ロシア軍はヒムス県中部のタイフール航空基地も戦闘ヘリコプターの発着場所として使用し、同地からタドムル市一帯などへの空爆を行っているという。
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アレッポ県では、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がシュワイリフ村、ラスム・アブド村、タッル・アイユーブ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ハミーディーヤ地区、旧空港地区、労働者住宅地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラッカ県では、ARA News(12月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・イーサー市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員12人を殲滅した。
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ダマスカス郊外県では、ARA News(12月4日付)によると、タッル市西部のワーディー・ムーサー地区で、シャームの民のヌスラ戦線とダーイシュ(イスラーム国)を名乗る集団が衝突、後者の司令官(アミール)が負傷した。
AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、December 4, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。
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英下院は2日夜、英軍が有志連合の枠組みのなかでダーイシュ(イスラーム国)に対して実施してきた空爆の範囲をイラクからシリアへと拡大するよう認める同義を賛成多数で可決し(賛成397票、反対223票)、承認した。
採決にあたっては、最大野党労働党のジェレミー・コービン党首が「さらなる無謀で中途半端な介入」として強硬に反対したが、労働党議員66人も賛成に回った。
なおキャメロン首相はシリア領内での空爆に関して、シリア領内で活動する「7万人の穏健な反体制派」と連携できると主張したが、その質、能力、そして実態について与野党から疑問が噴出し、2日の審議は10時間以上におよんだ。
BBC(12月3日付)によると、これを受け、キプロスのアクロティリ軍事基地に駐留する英空軍戦闘機がシリアでの空爆を開始した。
『ハヤート』(12月4日付)などによると、空爆に参加したのは、トルネード戦闘機4機で、アクロティリ軍事基地からシリア領内に向けて出撃し、ダイル・ザウル県にあるダーイシュの石油関連施設を空爆した。
また英空軍は、シリアでの空爆のため、タイフーン戦闘機6機を増派した。
なお、『ハヤート』(12月4日付)によると、米軍主導の有志連合が行うイラク領内での作戦において、英国が行う空爆は全体の8%に過ぎない。
AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、BBC, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。
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ジョン・ケリー米国務長官は、全欧州安全保障協力機構外相級会合に出席するために訪問中のセルビアの首都ベルグラードで、シリアでのダーイシュ(イスラーム国)の壊滅に向け、アラブ諸国の軍やシリア軍からなる合同地上部隊の展開を主唱した。
ケリー国務長官は「ダーイシュに対抗する準備のある地上部隊を結成し得ずに、空爆だけ行ってもこの紛争で勝利することはできない」と述べた。
また「政治的移行プロセスを実施できれば、すべての国、勢力が一つになれるだろう。シリア軍と反体制派、米国とロシアなどが、ともにダーイシュとの戦いに向かうことになろう」としたうえで、シリア紛争が政治的に解決すれば、「数ヶ月」でダーイシュを根絶できるとの見方を示した。
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ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、英国によるシリア空爆の開始に関して、法的根拠を欠いていると指摘し、シリア政府の許可を得ていないことに疑義を呈しつつ、「テロとの戦いをめざすあらゆる動きを歓迎する…。もちろん、こうした行動の連携がなされ、一つの同盟のなかでみなが行動すれば、より効率的になると考えている」と述べ、高く評価した。
AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。
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ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はモスクワの大統領府(クレムリン)で年次教書演説を行い、ダーイシュ(イスラーム国)壊滅に向けて、欧米諸国、中東諸国がロシアとともに大連合を結成すべきだと呼びかけた。
また、トルコによるロシア軍戦闘機撃墜事件について、プーチン大統領は、「我々はトルコ指導部の裏切りとテロ支援を決して忘れない」と批判しつつも、トルコに対して「我々、そして世界にとって脅威となるような感情的、ヒステリックな対応」はとらないと述べ、軍事的な報復を否定した。
しかし「我々は武力を行使はしないが、トマトだけで満足はしない」と付言し、追加制裁を科す意思を示した。
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アレクサンドル・ノワク・エネルギー大臣は、トルコ経由で欧州に天然ガスを輸出する計画をめぐって、パイプライン建設に向けたトルコとの協議を停止した、と発表した。
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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、全欧州安全保障協力機構外相級会合に出席するために訪問中のセルビアの首都ベルグラードで、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣と会談した。
ロシアとトルコの閣僚が会談するのは、24日のトルコによるロシア軍戦闘機撃墜事件以降これが初めて。
会談はトルコ側の申し出を受けて行われ、双方の主張は平行線を辿った。
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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は首都アンカラでの組合関係者との会合で、自身ではなくロシアがダーイシュ(イスラーム国)との石油取引に関与している「証拠を持っている」としたうえで、「我々はそれを世界に暴露し始める」と述べた。
エルドアン大統領は、ロシアのパスポートを持つシリア人ビジネスマンのジョルジュ・ハスワーニー氏を名指しし、彼がロシアとダーイシュの石油取引を行っていると主張した。
また、エルドアン政権や大統領の親族がダーイシュとの石油密売買に関与しているとするロシアの非難については、「不道徳」と反論した。
AFP(12月3日付)が伝えた。
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