米中央軍(CENTCOM)は、12月31日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を行ったと発表した。
シリア領内では空爆は行われなかった。
CENTCOM, January 1, 2016などをもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ダルアー県サウム・ジャウラーン村一帯で活動を続けるヤルムーク殉教者旅団は声明を出し、「いかなる勢力、組織にも忠誠を誓わず、またいかなる国家ともつながりを持たない」としたうで、「ダーイシュ(イスラーム国)とは無縁で独立した組織であることを改めて確認する」と発表し、ダーイシュへの忠誠を撤回した。

AFP, January 1, 2016、AP, January 1, 2016、ARA News, January 1, 2016、Champress, January 1, 2016、al-Hayat, January 2, 2016、Iraqi News, January 1, 2016、Kull-na Shuraka’, January 1, 2016、al-Mada Press, January 1, 2016、Naharnet, January 1, 2016、NNA, January 1, 2016、Reuters, January 1, 2016、SANA, January 1, 2016、UPI, January 1, 2016などをもとに作成。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるタドムル市各所(病院、製塩工場など)を空爆し、女性1人を含む15人が死亡した。
一方、SANA(12月31日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市一帯を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がジャフラ村各所、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクルを空爆した。
一方、SANA(12月31日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、SANA(12月31日付)によると、シリア軍がトゥルール・ハムル村、クタイシャ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、SANA(12月31日付)によると、シリア軍がアファシュ村、ダイル・カーク村、アイシャ村、ハーディル村、バーブ市、タッル・シャワーヤー村、タッル・ハッターバート村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, December 31, 2015、AP, December 31, 2015、ARA News, December 31, 2015、Champress, December 31, 2015、al-Hayat, January 1, 2014、Iraqi News, December 31, 2015、Kull-na Shuraka’, December 31, 2015、al-Mada Press, December 31, 2015、Naharnet, December 31, 2015、NNA, December 31, 2015、Reuters, December 31, 2015、SANA, December 31, 2015、UPI, December 31, 2015などをもとに作成。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マルジュ・スルターン村一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。
ドゥラル・シャーミーヤ(12月31日付)によると、この戦闘で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるマルジュ・スルターン合同作戦司令室は、同地一帯の広範囲を奪還した。
一方、SANA(12月31日付)によると、シリア軍がザマルカー町、アイン・タルマー村、ドゥーマー市郊外でラフマーン軍団、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍などの拠点を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまたマルジュ・スルターン村一帯で進軍を続け、支配地域を拡大した。
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クナイトラ県では、シリア人権監視団、SANA(12月31日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、県中部の西サムダーニーヤ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団を掃討、同地を制圧した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ハーッラ市でシャーム自由人イスラーム運動の司令官のオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、司令官が負傷した。
シャイフ・マスキーン市では、シリア軍が奪還した各所でジハード主義武装集団と交戦が続いた。
一方、SANA(12月31日付)によると、シリア軍がダルアー市ジャバービジャ地区、バドウ地区、旧税関地区でイスラームの盾(南部タウヒード旅団)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がティールマアッラ村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(12月31日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が県北部のガーブ平原一帯でジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(12月31日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、県南東部のバリーフ村、ルーズ・サリーヒーン村、マクツート村、ジャンナーン村、サーリミーヤ村、ラアブーン村、マフラズ村、ムラーディーヤ村、グライミシュ村、ズール・スース村、ズィヤーディヤ村、シャイフ・アブドゥラッブフ村で反体制武装集団を掃討、同地を制圧した。
シリア軍はまた、ムーリク市、カフルズィーター市、ラターミナ町でシャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍の武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員が、トルクメン山、クルド山一帯でシャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなる反体制武装集団と交戦、ロシア軍と思われる戦闘機が同地を空爆した。
またシリア軍はサルマー町、キンサッバー町一帯を砲撃した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、アレッポ市北部のアアザーズ市一帯、アレッポ市西部のダーラト・イッザ市を空爆した。
またハーン・トゥーマーン村一帯では、シリア軍、国防隊、外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、トルキスターン・イスラーム党などからなる反体制武装集団と交戦した。
このほか、アレッポ市では、アレッポ市ナイル通り、ムーカンブー地区(シリア政府支配地域)に対してジハード主義武装集団が迫撃砲で攻撃を加え、複数人が負傷した。
またアレッポ市ラーシディーン地区では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、山地の鷹旅団、ヌールッディーン・ザンキー運動、イスラーム自由旅団などからなる反体制武装集団と交戦した。
一方、SANA(12月31日付)によると、シリア軍がアレッポ市カルム・タッラーブ地区、シャフ・ルトフィー地区、サラーフッディーン地区、ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(12月31日付)によると、シリア軍がアービディーン村一帯で反体制武装集団の拠点を攻撃し、戦闘員5人を殲滅した。
AFP, December 31, 2015、AP, December 31, 2015、ARA News, December 31, 2015、Champress, December 31, 2015、al-Durar al-Shamiya, December 31, 2015、al-Hayat, January 1, 2014、Iraqi News, December 31, 2015、Kull-na Shuraka’, December 31, 2015、al-Mada Press, December 31, 2015、Naharnet, December 31, 2015、NNA, December 31, 2015、Reuters, December 31, 2015、SANA, December 31, 2015、UPI, December 31, 2015などをもとに作成。
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AFP(12月31日付)は、シリアの治安当局が、30日にレバノン国境で拘束していた民主的変革諸勢力国民調整委員会のメンバー2人を釈放したと伝えた。
AFP, December 31, 2015、AP, December 31, 2015、ARA News, December 31, 2015、Champress, December 31, 2015、al-Hayat, January 1, 2014、Iraqi News, December 31, 2015、Kull-na Shuraka’, December 31, 2015、al-Mada Press, December 31, 2015、Naharnet, December 31, 2015、NNA, December 31, 2015、Reuters, December 31, 2015、SANA, December 31, 2015、UPI, December 31, 2015などをもとに作成。
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シリア人権監視団は、2015年1月1日から12月31日までの1年間での紛争での死者数が5万5,219人を記録したと発表した。
死者の内訳は以下の通り:
1. 民間人20,977人
うち18歳未満の子供2,574人、18歳以上の女性1,944人、18歳以上の男性8,931人、戦闘部隊およびイスラーム主義部隊の戦闘員7,728人
2. 離反兵70人
3. シリア軍兵士8,819人
4. 国防隊、バアス大隊、人民諸委員会、シリア民族社会党、アレキサンドレッタ地方解放人民戦線、シャッビーハ、内通者7,275人
5. ヒズブッラー戦闘員378人
6. アラブ、アジア、イラン国籍の親政権シーア派戦闘員、クドス旅団(パレスチナ人)、アラブ国籍の親政権武装集団1,214人
7. イスラーム主義部隊、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、ジュヌード・シャーム、ジュンド・アクサー、ジュンド・シャーム機構、トルキスターン・イスラーム党のアラブ、欧州、アジア、アメリカ、オーストラリア国籍の戦闘員16,212人
8. 身元不明者274人
なお発表された死者数には行方不明者約3,000人は含まれていない。
AFP, December 31, 2015、AP, December 31, 2015、ARA News, December 31, 2015、Champress, December 31, 2015、al-Hayat, January 1, 2014、Iraqi News, December 31, 2015、Kull-na Shuraka’, December 31, 2015、al-Mada Press, December 31, 2015、Naharnet, December 31, 2015、NNA, December 31, 2015、Reuters, December 31, 2015、SANA, December 31, 2015、UPI, December 31, 2015などをもとに作成。
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ムラースィル・スーリー(12月31日付)は、アレッポ県アフリーン市の消息筋の話として、ロシア軍のヘリコプター複数機が、西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区の中心都市である同市に着陸したと伝えた。
同消息筋によると、このヘリコプターは、人民防衛隊への武器弾薬を運ぶとともに、イラン人士官やシリア軍士官を搬送しており、ロシア軍、イラン、そしてシリア政府の支援のもと、人民防衛隊、そして米国が支援する同部隊主導のシリア民主軍が、アフリーン市とアレッポ県東部のアイン・アラブ市の間の地域(米トルコが「安全地帯」に指定している地域)、そして同地域の中心都市の一つアアザーズ市の制圧に向けた動きを強めている、という。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県北部のタナブ村、カシュタアール村一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。
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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、フライターン市近郊のアジア地区にあるシャーム戦線の武器弾薬庫近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、戦闘員と思われる3人が死亡、13人が負傷した。
また、ARA News(12月31日付)によると、米トルコが設置合意した県北部の「安全地帯」内のアナダーン市で、ダーイシュ(イスラーム国)が爆弾を仕掛けた車2台を連続して爆破し、民間人複数人が死傷した。
AFP, December 31, 2015、AP, December 31, 2015、ARA News, December 31, 2015、Champress, December 31, 2015、al-Hayat, January 1, 2014、Iraqi News, December 31, 2015、Kull-na Shuraka’, December 31, 2015、al-Mada Press, December 31, 2015、Murasil Suri, December 31, 2015、Naharnet, December 31, 2015、NNA, December 31, 2015、Reuters, December 31, 2015、SANA, December 31, 2015、UPI, December 31, 2015などをもとに作成。
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