米主導の有志連合はシリア領内で3回の爆撃を実施(2015年12月19日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月18日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して20回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回で、アイン・イーサー市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, December 19, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がヒムス県中部、アレッポ県東部などでダーイシュ(イスラーム国)との交戦を続ける(2015年12月19日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県中部のマヒーン町、サダド市でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(12月19日付)によると、シリア軍がハドス村、フワーリーン村、カルヤタイン市、タール山、タドムル市西部入り口付近、アルーン農場一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるダイル・ハーフィル市一帯を砲撃した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がラッカ市各所を空爆した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合の航空機がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つシャッダーディー市一帯にビラを散布し、同地一帯への攻撃を予告した。

AFP, December 19, 2015、AP, December 19, 2015、ARA News, December 19, 2015、Champress, December 19, 2015、al-Hayat, December 20, 2015、Iraqi News, December 19, 2015、Kull-na Shuraka’, December 19, 2015、al-Mada Press, December 19, 2015、Naharnet, December 19, 2015、NNA, December 19, 2015、Reuters, December 19, 2015、SANA, December 19, 2015、UPI, December 19, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線、トルコマン・イスラーム党などがラタキア県北部の要衝ヌーバ山をシリア軍から奪還(2015年12月19日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団が、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員らとの戦闘の末、県北部の要衝ヌーバ山を奪還した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員が、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点であるハーン・トゥーマーン村一帯およびズィルバ村一帯で、ヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などと交戦した。

一方、SANA(12月19日付)によると、ヌッブル市とザフラー町の人民諸委員会が、ザフラー町東部に進入しようとしたシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、これを撃退した。

他方、クッルナー・シュラカー(12月19日付)によると、ロシア軍がフライターン市を夜間空爆し、住民6人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がタマーニア町、カンスフラ村、マアッラト・ヌウマーン市を空爆した。

一方、SANA(12月19日付)によると、シリア軍がカンスフラ村、ジスル・シュグール市一帯、ハーン・シャイフーン市郊外で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍の拠点を攻撃し、戦闘員少なくとも7人を殲滅した。

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ハマー県では、SANA(12月19日付)によると、シリア軍がアトシャーン村でファトフ軍の拠点を攻撃し、戦闘員9人を殺害した。

シリア軍はまたラトミーン村一帯でイッザ旅団大隊連合の司令官2人を殺害、さらにスカイク村ではシャーム自由人イスラーム運動の拠点を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス・ベイルート街道上にあるシリア軍第4機甲師団の検問所近くで爆弾を仕掛けられた車が爆発し、シリア軍兵士複数が死傷した。

またマルジュ・スルターン村一帯では、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(12月19日付)によると、シリア軍がマイダアー町・ドゥマイル市間の街道で、反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(12月19日付)によると、シリア軍がアトマーン村一帯、ヌアイマ村、西ガーリヤ村北西部、ダルアー市各所で反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(12月19日付)によると、シリア軍がダイル・ダーマー村で、反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(12月19日付)によると、シリア軍がジャッブーリーン村、アブー・サナースィル村、ウンム・シャルシューフ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 19, 2015、AP, December 19, 2015、ARA News, December 19, 2015、Champress, December 19, 2015、al-Hayat, December 20, 2015、Iraqi News, December 19, 2015、Kull-na Shuraka’, December 19, 2015、al-Mada Press, December 19, 2015、Naharnet, December 19, 2015、NNA, December 19, 2015、Reuters, December 19, 2015、SANA, December 19, 2015、UPI, December 19, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織「ヌスラ戦線」のサウジ人指導者が、軍事連合である「ファトフ軍」に代わる新たな政治連合の結成を主唱(2015年12月19日)

アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の事実上の統括者と目されるサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏(ジハード布教者センター代表)はツイッターの自身のアカウントを通じて、ファトフ軍という軍事同盟に代わる新たな政治同盟の結成を呼びかけた。

ムハイスィニー氏は「解決策はファトフ軍の交代」と銘打たれた一連の書き込みのなかで、「我々は、強力な軍事同盟が解決策であった段階を通り越した…。今日、ファトフ軍という枠では充分ではなく、シャームの戦場が通過している困難な段階の諸要求に対応しきれなくなっている」としたうえで、「軍事的、合法的、行政的、司法的、政治的な同盟への早急な転換が必要だ」と主唱した。

AFP, December 19, 2015、AP, December 19, 2015、ARA News, December 19, 2015、Champress, December 19, 2015、al-Hayat, December 20, 2015、Iraqi News, December 19, 2015、Kull-na Shuraka’, December 19, 2015、al-Mada Press, December 19, 2015、Naharnet, December 19, 2015、NNA, December 19, 2015、Reuters, December 19, 2015、SANA, December 19, 2015、UPI, December 19, 2015などをもとに作成。

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