米主導の有志連合はシリア領内で5回の爆撃を実施(2015年12月28日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月28日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して31回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は9回で、フール町近郊(1回)、マンビジュ市近郊(5回)、マーリア市近郊(3回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, December 29, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍がダルアー県のシャイフ・マスキーン市への攻勢を強める一方、ヒムス県では連続自爆テロが発生し、住民30人以上が死亡(2015年12月28日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がシャイフ・マスキーン市一帯に対して少なくとも50回の空爆を行う一方、同市北部および周辺一帯では、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

マサール・プレス(12月28日付)などによると、シャイフ・マスキーン市北部一帯に展開していた反体制武装集団の第82旅団ナイラーン大隊は、空爆・砲撃を受け撤退、シリア軍は同市北部を奪還したという。

またマサール・プレスによると、シリア軍と反体制武装集団は、カフルシャムス町、ズィムリーン村、ヌアイマ村で交戦、反体制武装集団側は、ダルアー市内治安厳戒地区、カルファー村、第12旅団基地(イズラア市)、ヒルバト・ガザーラ町検問所を砲撃したという。

一方、SANA(12月28日付)によると、シリア軍がシャイフ・マスキーン市周辺部一帯でシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団に対する軍事作戦を開始し、市周辺および市内の複数の拠点を制圧した。

シリア軍はまた、ガズラーン農場北部、ダルアー市難民キャンプ地区、工業銀行東部、アッバースィーヤ地区、電力機構東部でも反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、クッルナー・シュラカー(12月28日付)などによると、シリア革命反体制勢力国民連立ダルアー県評議会議長を名乗るヤアクーブ・アンマール氏がタファス市郊外で何者かに拉致された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ザフラー地区で自爆ベルトを着用した男性が爆弾を爆発させ、住民少なくとも32人が死亡、90人近くが負傷した。

一方、SANA(12月28日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、タルビーサ市、サリーム村、クナイトラート村でシャームの民のヌスラ戦線を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', December 28, 2015
Kull-na Shuraka’, December 28, 2015

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタイバ村で反体制武装集団が掘削した地下トンネルを破壊し、ジハード主義武装集団の司令官1人を含む複数人が死亡した。

シリア軍はまた、マルジュ・スルターン村一帯、ビラーリーヤ村農場地帯で反体制武装集団と交戦、ムウダミーヤト・シャーム市に対して「樽爆弾」を投下し、ジハード主義武装集団メンバー2人が死亡した。

ARA News(12月29日付)によると、ザブディーン村に対するシリア軍の空爆、砲撃で、30人以上が死傷したという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカフルナブル市北東部一帯、ハーン・シャイフーン市一帯を空爆した。

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アレッポ県では、SANA(12月28日付)によると、シリア軍がアレッポ市旧市街で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまたタッル・アフマル村、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、アレッポ市ライラムーン地区、バニー・ザイド地区でヌスラ戦線などの拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(12月28日付)によると、シリア軍が、ワーディー・アンズ、アイドゥーン村、カフルズィーター市、ラターミナ町、カフルヌブーダ町でファトフ軍、ガーブの鷹連合の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 28, 2015、AP, December 28, 2015、ARA News, December 28, 2015、December 29, 2015、Champress, December 28, 2015、al-Hayat, December 29, 2015、Iraqi News, December 28, 2015、Kull-na Shuraka’, December 28, 2015、al-Mada Press, December 28, 2015、Masar Press Agency, December 28, 2015、Naharnet, December 28, 2015、NNA, December 28, 2015、Reuters, December 28, 2015、SANA, December 28, 2015、UPI, December 28, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍がアレッポ市東部でダーイシュ(イスラーム国)への攻勢を強め、ユーフラテス川方面に東進(2015年12月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機は、シリア軍とダーイシュが交戦を続けるアレッポ市東部のラスム・スィルハーン村、アッラーン村、アブー・ジャッバール村、タッル・ハッターバート村、ナッジャーラ村一帯に対して空爆を行った。

シリア軍はまた、シャルバア村、アイシャ村一帯、ナッジャーラ村一帯でダーイシュと交戦した。

一方、SANA(12月28日付)によると、シリア軍がムサイビーン丘、アーミリーヤ村、アイシャ村、ナッジャーラ村、大アブー・ジャッバーラ村、アイン・バイダー村、ラスム・アッブード村、タッル・アイユーブ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタドムル市内およびその周辺の電力局一帯、カスル・ハイル学校一帯、工業地区などに対して少なくとも65回の空爆を行った。

またマヒーン町一帯、フワーリーン村一帯では、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

一方、SANA(12月28日付)によると、シリア軍がムシャイリファ村、アブー・ジャリース村、ワーディー・ザカーラ一帯、ワーディー・アブヤド・ダム一帯、フーシュ・アブー・ファラジュ村、フワーリーン村、ハズム・ウンム・アイヤーシュ村、ウンク・ハワー村、ラスム・タウィール村、ウンム・リーシュ村、ウンム・サフリージュ村、マヒーン町一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がマヤーディーン市を空爆し、女性1人と子供1人が死亡した。

空爆はダーイシュ(イスラーム国)のハイル州(ダイル・ザウル県のこと)のワーリー(支配者)の事務所近くを中心に行われた。

一方、SANA(12月28日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市工業地区、ジャフラ村、マリーイーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(12月28日付)によると、シリア軍がトゥルール・ハムル村、ジュッブ・ライヤーン村、ラフジャーン村、ウカイリバート町東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 28, 2015、AP, December 28, 2015、ARA News, December 28, 2015、Champress, December 28, 2015、al-Hayat, December 29, 2015、Iraqi News, December 28, 2015、Kull-na Shuraka’, December 28, 2015、al-Mada Press, December 28, 2015、Naharnet, December 28, 2015、NNA, December 28, 2015、Reuters, December 28, 2015、SANA, December 28, 2015、UPI, December 28, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県でロシア軍、有志連合がそれぞれYPG主体のシリア民主軍を爆撃支援、これに対してダーイシュ(イスラーム国)はトルコマン人の村を制圧(2015年12月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アフリーン市郊外(米トルコが設置合意した「安全地帯」の西端)のマーリキーヤ村、シャワーリガ村一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

戦闘のさなか、ロシア軍と思われる戦闘機がシャワーリガ村一帯、アアザーズ市近郊のファイサル製粉工場一帯を空爆し、シリア民主軍を支援し、シリア民主軍はシャワーリガ村、マーリーヤ村を制圧した。

なおこの戦闘を受け、マーリア作戦司令室声明を出し、シリア民主軍を構成する人民防衛隊、革命家軍との停戦を破棄すると発表した。

一方、ARA News(12月28日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線と、サウジアラビアなどが支援するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動が、西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区の中心都市アフリーン市を砲撃した。

また、ヌスラ戦線は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区からアフリーン市に向かっていた旅客バス5台をアアザーズ市近郊のマアッルスィッタト・ハーン村検問所で拘束した。

乗っていた住民(クルド人)の消息は不明。

他方、マンビジュ市南東部にティシュリーン・ダム(ユーフラテス川)に近いサカーウィヤ村一帯に対して、有志連合と思われる戦闘機が空爆を行い、ユーフラテス川西岸に進軍し、ダーイシュと交戦を続けるシリア民主軍を支援した。

シリア民主軍は米国が支援する組織。

なお、ロシア軍と有志連合によるシリア民主軍への航空支援を受け、トルコのアフメト・ダウトオール首相は「シリア情勢は極めて流動的だ…。現在の情報からすると、ユーフラテス川を越えた集団はアラブ人で、クルド人部隊ではない」と述べ、ユーフラテス川西岸で進軍を続けるシリア民主軍が人民防衛隊を主体としていないとみなした。

トルコ政府は、人民防衛隊がユーフラテス川西岸に進軍することは許されないとの立場を示してきた。

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍の西進を受け、マンビジュ市およびその一帯から、ダーイシュの外国人戦闘員とその家族約300人が、ダーイシュの中心拠点であるラッカ市内に集団避難した。

同じく、アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県北部(米トルコ政府が設置合意した「安全地帯」)のドゥーディヤーン村一帯で、反体制武装集団とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

反体制武装集団は同地を一時制圧したが、ほどなくダーイシュがこれを奪還したという。

ドゥーディヤーン村は、トルコ国境に近く、クルド人とトルクメン人(トルコ系住民)が多く住む。

また、クッルナー・シュラカー(12月28日付)によると、ダーイシュは、ドゥーディヤーン村に加えて、トルクメン人が多く暮らすカズル村、カッラ・クーバリー村を制圧した。

AFP, December 28, 2015、AP, December 28, 2015、ARA News, December 28, 2015、Champress, December 28, 2015、al-Hayat, December 29, 2015、Iraqi News, December 28, 2015、Kull-na Shuraka’, December 28, 2015、December 29, 2015、al-Mada Press, December 28, 2015、Naharnet, December 28, 2015、NNA, December 28, 2015、Reuters, December 28, 2015、SANA, December 28, 2015、UPI, December 28, 2015などをもとに作成。

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イラン仲介の停戦合意に従い、ザバダーニー市(ダマスカス郊外県)から反体制武装集団戦闘員負傷者ら126人がレバノン経由でトルコに退去、フーア市、カファルヤー町(イドリブ県)から国防隊隊員を含む民間人363人がトルコ経由でレバノンに避難(2015年12月28日)

『ハヤート』(12月29日付)によると、9月にイランの仲介により、ダマスカス郊外県ザバダーニー市一帯およびイドリブ県フーア市・カファルヤー町一帯で成立したシリア軍とアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動などを中心とする反体制武装集団の停戦合意に従い、ザバダーニー市で籠城を続けていた反体制武装集団戦闘員ら126人が、救急車22台と大型旅客バス7台に分乗し、レバノン領内に退去した。

退去したのは、負傷した戦闘員とその家族らで、大型旅客バスは、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所とレバノン領内のマスナア国境通行所を経由し、レバノン領内に入国、その後はベイルート国際空港から航空機でトルコ領内に移動するという。

また、イドリブ県フーア市、カファルヤー町で籠城を続けていた地元住民、国防隊、人民諸委員会隊員約363人も、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を経由してトルコに移動した。

彼らはトルコのハタイ空港から空路でベイルートに向かった。

Kull-na Shuraka', December 28, 2015
Kull-na Shuraka’, December 28, 2015
Kull-na Shuraka', December 28, 2015
Kull-na Shuraka’, December 28, 2015
Kull-na Shuraka', December 28, 2015
Kull-na Shuraka’, December 28, 2015
Kull-na Shuraka', December 28, 2015
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AFP, December 28, 2015、AP, December 28, 2015、ARA News, December 28, 2015、Champress, December 28, 2015、al-Hayat, December 29, 2015、Iraqi News, December 28, 2015、Kull-na Shuraka’, December 28, 2015、al-Mada Press, December 28, 2015、Naharnet, December 28, 2015、NNA, December 28, 2015、Reuters, December 28, 2015、SANA, December 28, 2015、UPI, December 28, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍は25~27日の3日間で164回出撃、シリア領内各所でダーイシュ(イスラーム国)など556の標的を攻撃(2015年12月28日)

ロシア国防省は、12月25日から27日までの3日間で、シリア駐留ロシア軍戦闘機が164回の出撃を行い、アレッポ県、イドリブ県、ラタキア県、ハマー県、ヒムス県、ダマスカス郊外県、ダイル・ザウル県、ラッカ県で、ダーイシュ(イスラーム国)など「テロリスト」の556の標的を空爆したと発表した。

また、ロシア軍戦闘機の支援を受け、シリア軍がアレッポ県、ラタキア県、ダマスカス郊外県で違法な武装集団に対する攻撃を継続し、大きな戦果がもたらされたと付言した。image002

mil.ru, December 28, 2015
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AFP, December 28, 2015、AP, December 28, 2015、ARA News, December 28, 2015、Champress, December 28, 2015、al-Hayat, December 29, 2015、Iraqi News, December 28, 2015、Kull-na Shuraka’, December 28, 2015、al-Mada Press, December 28, 2015、Naharnet, December 28, 2015、NNA, December 28, 2015、Reuters, December 28, 2015、SANA, December 28, 2015、UPI, December 28, 2015などをもとに作成。

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