デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表はシリア政府、民主統一党の反体制派にジュネーブ3会議の招聘状を送付(2016年1月26日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、1月29日に開催日が延期となったジュネーブ3会議への招聘状を、当事者に送付した。

『ハヤート』(1月27日付)が入手した招聘状コピーによると、招聘状の内容は以下の通り:

«وفقاً لتصريحات فيينا الصادرة عن المجموعة الدولية لدعم سورية في 30 تشرين الأول (أكتوبر) 2015، وقرار مجلس الأمن رقم 2254 (2015) بتاريخ 18 كانون الأول (ديسمبر) 2015، وبحسب توجيهات الأمين العام، يسرّني دعوتكم للانضمام إليّ في جنيف، مع انطلاقنا في جولة المفاوضات التي ستبدأ باستشارات حول كيفيّة وضع حدّ للصراع السوري، وبإرساء أسس لتسوية مستدامة. وستنطلق المفاوضات في مدينة جنيف السويسريّة في 29 كانون الثاني (يناير) 2016، وتبدأ باجتماعين منفصلين يتّخذان صيغة غير مباشرة.

يتماشى جدول أعمال المحادثات مع القرار 2254 (2015)، حيث أعرب مجلس الأمن عن قلقه الكبير حيال استمرار معاناة الشعب السوري، والوضع الإنساني المزري، وتواصل أعمال العنف الضاري، والوقع السلبي للإرهاب والإيديولوجيّة المتطرّفة العنيفة. وكرّر مجلس الأمن أنّ الحل المستدام الوحيد للأزمة الراهنة في سورية يقضي بإرساء عمليّة سياسيّة شاملة بقيادة سوريّة، تتناسب مع الطموحات المشروعة للشعب السوري.

لبلوغ هذه الغاية، طالب مجلس الأمن الأمين العام أن يعمل، بفضل وساطته الحميدة وجهودي الشخصيّة، على تسهيل المحادثات حول عمليّة انتقاليّة سياسيّة ملحّة، تستند إلى بيان جنيف الصادر في العام 2012، وتتماشى مع بيان فيينا الصادر في 14 تشرين الثاني (نوفمبر) عن المجموعة الدولية لدعم سورية. وأشار مجلس الأمن إلى نتائج محدّدة ينبغي تحقيقها، أهمّها إرساء حكم ذي مصداقيّة وشامل وغير طائفي، ووضع جدول زمني، وإطلاق عمليّة صياغة دستور جديد ضمن مهلة ستّة أشهر، وإجراء انتخابات حرّة وعادلة بعد صياغة الدستور الجديد، على أن يتحدّد موعدها ضمن فترة 18 شهراً بعد ذلك، وتكون خاضعة لإدارة الأمم المتّحدة وإشرافها.

بصفتي وسيطاً، سأحدد الأنماط وخطة العمل الضرورية لتطبيق جدول الأعمال هذا، بالتشاور مع المشاركين في المحادثات. وستُنظَّم الأمور بما يتناسب والملفات المطروحة على جدول الأعمال، مع التطلّع إلى تحقيق النتائج ضمن الأطر الزمنية المحددة من قبل مجلس الأمن.

وفيما تنطلق هذه المفاوضات، علينا تسليط الضوء على أهمية أن تتخذ الأطراف كلّها تدابير من شأنها بناء الثقة. ولهذه الغاية، سأتشاور مع الأطراف كافةً والمجموعة الدولية لدعم سورية ليس حول أنماط وقف إطلاق النار ومتطلباته فحسب، وفق القرار 2254 (2015)، بل أيضاً حول تدابير بناء الثقة التي يمكن تطبيقها. وعلاوةً على ذلك، أذكّر الأطراف كلّها بالواجبات المترتبة عليها بحسب القانون الدولي الإنساني وقانون حقوق الإنسان، بما يشتمل على واجب السماح لمنظمات الإغاثة الإنسانية الدخول إلى سورية والتنقّل داخل أراضيها بشكل سريع وآمن ومن دون أي عقبات.

وعلى الممثلين كلّهم أن يكونوا على استعداد لخوض محادثات تضمّ الجميع وتستمرّ ستة أشهر. وإني إذ أتوقّع مشاركة المرأة الكاملة والفعّالة في المحادثات السورية الداخلية بما يتناسب وقرار مجلس الأمن 1325 (2000). وسوف يقوم فريق العمل خاصتي بالاتصال بكم في القريب العاجل لترتيب جدول زمني ملائم لموعدنا الأوّل في جنيف.

وإني أترقّب من جانبكم مشاركة جدّية وبناءة في المحادثات السورية الداخلية المقبلة.

ستيفان دي ميستورا

المبعوث الأممي الخاص إلى سورية

Kull-na Shuraka', January 27, 2016
Kull-na Shuraka’, January 27, 2016
Kull-na Shuraka', January 27, 2016
Kull-na Shuraka’, January 27, 2016

招聘状によると、交渉は1月29日にジュネーブで開始され、シリア政府、反体制派とデミストゥラ共同特別代表との個別会合による間接交渉のかたちをとるという。

また、『ハヤート』(1月27日付)によると、招聘状は、15人からなるシリア政府代表団、リヤド最高交渉委員会が選出した反体制派の代表者15人、ロシア政府が提案した「モスクワ・リスト」に記載されている反体制派(シリア民主評議会の共同代表ハイサム・マンナーア氏ら)、「カイロ宣言グループ」の代表者(第2回カイロ大会で「シリア国民憲章」採択を主導したジャマール・スライマーンら)、市民社会女性団体の代表ら数十名に対して送られた。

しかし、サーリフ・ムスリム共同党首ら民主統一党に対しては、「米国、ロシア、トルコの相互理解」が必要との判断のもと、招聘状の発送は見送られているという。

これに関して、ARA News(1月26日付)によると、シリア民主評議会は声明を出し、デミストゥラ共同特別代表からの招聘状を受け取ったと発表した。

一方、シリア民主評議会メンバーのスィーハーヌーク・ディーブー氏はARA Newsに対して、民主統一党へは招聘状は送られなかったと答えた。

AFP, January 26, 2016、AP, January 26, 2016、ARA News, January 26, 2016、Champress, January 26, 2016、al-Hayat, January 27, 2016、Iraqi News, January 26, 2016、Kull-na Shuraka’, January 26, 2016、al-Mada Press, January 26, 2016、Naharnet, January 26, 2016、NNA, January 26, 2016、Reuters, January 26, 2016、SANA, January 26, 2016、UPI, January 26, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合はシリア領内で3回の爆撃を実施(2016年1月25日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月25日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回でフール町近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)のダーイシュの施設に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 26, 2016などをもとに作成。

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イドリブ県サルキーン市、ハーリム市で対立を深めていた二つのアル=カーイダ系組織(ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動)が和解(2016年1月25日)

アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動は、イドリブ県サルキーン市、ハーリム市での支配をめぐる対立解消に向け、サルキーン市内の裁判所で会合を開き、和解合意に達した。

クッルナー・シュラカー(1月25日付)によると、両者は、イーマーン大隊を仲裁者として認めたうえで、同大隊に武力衝突のきっかけを作った戦闘員の身柄引き渡し、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イーマーン大隊が設置するシャリーア委員会で裁定を行うこと、今回の衝突でのヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動による拘束者、押収・略奪品を返還することなどで合意した。

和解合意は、ヌスラ戦線のアブー・アリー・クサイル代表、シャーム自由人イスラーム運動の「アブー・ターリブ」氏、そしてイーマーン大隊のアブー・アブドゥー・サイヤーフ代表の間で交わされた。

AFP, January 25, 2016、AP, January 25, 2016、ARA News, January 25, 2016、Champress, January 25, 2016、al-Hayat, January 26, 2016、Iraqi News, January 25, 2016、Kull-na Shuraka’, January 25, 2016、al-Mada Press, January 25, 2016、Naharnet, January 25, 2016、NNA, January 25, 2016、Reuters, January 25, 2016、SANA, January 25, 2016、UPI, January 25, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市スッカリー地区でアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の本部で爆発が発生し、戦闘員19人を含む23人が死亡(2016年1月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動が「治安厳戒地区」として占拠するアレッポ市スッカリー地区内の街区で爆弾が仕掛けられたタンクローリーが爆発し、建物3棟が全回、シャーム自由人イスラーム運動戦闘員19人を含む23人が死亡、数十人が負傷した。

ARA News(1月25日付)によると、爆発が起こったのはシャーム自由人イスラーム運動の本部の一つ。

またハーン・トゥーマーン村、アレッポ市ラーシディーン地区などで、シリア軍、国防隊、外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

このほか、タッル・リフアト市では、ロシア軍と思われる戦闘機が空爆を行い、複数人が負傷した。

一方、SANA(1月25日付)によると、シリア軍がアレッポ市ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区、バーシュカウィー村、アルド・マッラーフ地区、マーイル町、アイン・ジャマージマ村、ハーン・アサル村などで反体制武装集団と交戦し、アレッポ市ライラムーン地区内の建物群複数カ所を新たに制圧した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン人士官がシャイフ・マスキーン市一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍が同市北西部などに進軍し、シリア政府に近い複数のメディアによると、市内の約90%を制圧した。

またこの進軍と並行して、戦闘機(所属明示せず)がシャイフ・マスキーン市の東部地区を少なくとも25回にわたり空爆した。

一方、SANA(1月25日付)によると、シリア軍がシャイフ・マスキーン市に対して全方位から進軍を続け、シャイフ・マスキーン市とイブタア町を結ぶ街道、シャイフ・マスキーン市とナワー市を結ぶ街道一帯を制圧した。

シリア軍はまた、ダルアー市ダルアー・バラド地区、マハッタ地区各所でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルキーン市でシャームの民のヌスラ戦線が使用していた施設に、弾道ミサイルと思われる砲弾が着弾し、ヌスラ戦線などの戦闘員11人と民間人5人の合わせて16人が死亡した。

この砲弾がロシア軍、シリア軍のいずれの攻撃によるものか、そしてどこから飛来したのかは不明だが、攻撃は、サルキーン市やハーリム市の支配をめぐって対立していたヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動の和解に向けた会合(サルキーン市裁判所で開催)終了直後に行われたという。

これに関して、スマート・ニュース(1月25日付)は、民間人11人が死亡したとしたうえで、砲弾が地中海沖の艦船から発射されたと思われると伝えた。

AFP, January 25, 2016、AP, January 25, 2016、ARA News, January 25, 2016、Champress, January 25, 2016、al-Hayat, January 26, 2016、Iraqi News, January 25, 2016、Kull-na Shuraka’, January 25, 2016、al-Mada Press, January 25, 2016、Naharnet, January 25, 2016、NNA, January 25, 2016、Reuters, January 25, 2016、SANA, January 25, 2016、SMART News, January 25, 2016、UPI, January 25, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル市一帯、アレッポ県東部でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年1月25日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市西部一帯、ブガイリーヤ村一帯で、爆弾を仕掛けた車を爆破するなどして攻勢をかけ、シリア軍と交戦するなか、戦闘機(所属明示せず)の護衛を受けた輸送機がダイル・ザウル市内のシリア政府支配地域に物資を投下した。

またシリア軍がダイル・ザウル市ジャウラ地区、クスール地区で強制捜査を行い、若者多数を拘束した。

一方、ARA News(1月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市内のシリア政府支配地域を砲撃し、複数人が死傷した。

他方、SANA(1月25日付)によると、シリア軍がブガイリーヤ村、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ移築でダーイシュ(イスラーム国)を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市近郊のアイシャ村、タッル・ハッターバート村、カタル村一帯で、シリア軍、国防隊、イラン系・アジア系民兵がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、ARA News(1月25日付)は、地元住民らの話として、西クルディスタン移行期民政局が実効支配する西部のアフリーン市上空を所属不明のヘリコプターが最近になって頻繁に飛行していると伝えた。

またARA Newsによると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がジャラーブルス市でダーイシュ(イスラーム国)の車輌を攻撃、破壊した。

他方、SANA(1月25日付)によると、シリア軍がバーブ市近郊のタッル・ファーウーリー村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月25日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外柑橘園に近いラジュマ地区、カルヤタイン市近郊のスード丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 25, 2016、AP, January 25, 2016、ARA News, January 25, 2016、Champress, January 25, 2016、al-Hayat, January 26, 2016、Iraqi News, January 25, 2016、Kull-na Shuraka’, January 25, 2016、al-Mada Press, January 25, 2016、Naharnet, January 25, 2016、NNA, January 25, 2016、Reuters, January 25, 2016、SANA, January 25, 2016、UPI, January 25, 2016などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局アサーイシュはハサカ県カーミシュリー市での自爆テロに親政権民兵の国防隊が関与していると主張(2016年1月25日)

西クルディスタン移行期民政局アサーイシュは声明を出し、2015年12月30日にハサカ県カーミシュリー市で発生した連続自爆テロと24日に同市で発生したに関して、「国防隊が関与していることが明らかになった」と発表した。

12月30日の連続自爆テロは、ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信が31日にダーイシュが関与したと犯行を認めている。

AFP, January 25, 2016、AP, January 25, 2016、ARA News, January 25, 2016、Champress, January 25, 2016、al-Hayat, January 26, 2016、Iraqi News, January 25, 2016、Kull-na Shuraka’, January 25, 2016、al-Mada Press, January 25, 2016、Naharnet, January 25, 2016、NNA, January 25, 2016、Reuters, January 25, 2016、SANA, January 25, 2016、UPI, January 25, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍は22~24日の3日間で169回の出撃を行い、484カ所を爆撃(2016年1月25日)

ロシア外務省は、1月22~24日の3日間で、シリア駐留ロシア軍戦闘機の出撃回数が169回に達し、「テロリストのインフラ」484カ所を攻撃・破壊したと発表した。

空爆はラタキア県北部(ラビーア町一帯)、ダイル・ザウル市一帯に対して実施されたという。

AFP, January 25, 2016、AP, January 25, 2016、ARA News, January 25, 2016、Champress, January 25, 2016、al-Hayat, January 26, 2016、Iraqi News, January 25, 2016、Kull-na Shuraka’, January 25, 2016、al-Mada Press, January 25, 2016、Naharnet, January 25, 2016、NNA, January 25, 2016、Reuters, January 25, 2016、SANA, January 25, 2016、UPI, January 25, 2016などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は29日にジュネーブ3会合を開催すると発表(2016年1月25日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表はスイスのジュネーブで記者会見を開き、1月25日に開催を予定していたシリア政府と反体制派の和平交渉「ジュネーブ3会議」の開催を1月29日に延期し、参加者への招聘状を26日に発送すると発表した。

SANA, January 25, 2016
SANA, January 25, 2016

AFP, January 25, 2016、AP, January 25, 2016、ARA News, January 25, 2016、Champress, January 25, 2016、al-Hayat, January 26, 2016、Iraqi News, January 25, 2016、Kull-na Shuraka’, January 25, 2016、al-Mada Press, January 25, 2016、Naharnet, January 25, 2016、NNA, January 25, 2016、Reuters, January 25, 2016、SANA, January 25, 2016、UPI, January 25, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で3回の爆撃を実施(2016年1月24日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月24日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回でブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、フール町近郊(1回)のダーイシュの施設に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 25, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県のダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市近郊の2カ村を制圧する一方、ロシア軍とともにダイル・ザウル県、ラッカ県を激しく爆撃(2016年1月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末にバーブ市に近いカタル村、タッル・ハッターバート村を制圧した。

一方、SANA(1月24日付)によると、シリア軍がカタル村、タッル・ハッターバート村でダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、同地を制圧した。

他方、ARA News(1月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がユーフラテス河畔のティシュリーン・ダム一帯、アイン・イーサー市にあるシリア民主軍の拠点を襲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるダイル・ザウル市内のジャウラ地区、クスール地区、ハウィーカ地区をシリア軍が攻撃し、兵士1人が死亡、住民複数人が負傷した。

これに対して、ダーイシュはブーカマール市で、国防隊員2人を処刑した。

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ヒムス県では、SANA(1月24日付)によると、シリア軍がタドムル市西部の三角地帯、柑橘園一帯、スード丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(1月24日付)によると、カーミシュリー市内のワフダ通りにあるバーブ・ハーラ・レストラン近くで爆弾が爆発し、住民3人が死亡、複数が負傷した。

また、ダーイシュ(イスラーム国)がハサカ市郊外のカズワーン山・アブドゥルアズィーズ山回廊とフール町南部にあるシリア民主軍の拠点2カ所を襲撃した。

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シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)が攻勢を続けるダイル・ザウル県のタービヤ村、ヒシャーム村、ブーライル村、そしてラッカ市へのロシア軍とシリア軍の空爆により、過去72時間で子供43人、女性25人を含む164人が死亡したと発表した。

AFP, January 24, 2016、AP, January 24, 2016、ARA News, January 24, 2016、Champress, January 24, 2016、al-Hayat, January 25, 2016、Iraqi News, January 24, 2016、Kull-na Shuraka’, January 24, 2016、al-Mada Press, January 24, 2016、Naharnet, January 24, 2016、NNA, January 24, 2016、Reuters, January 24, 2016、SANA, January 24, 2016、UPI, January 24, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がラタキア県北部でヌスラ戦線らの最後の戦略拠点ラビーア町を奪還(2016年1月24日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員が、ロシア軍の航空支援を受け、県北部のいわゆる「クルド山」、「トルクメン山」一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム、トルキスターン・イスラーム党、第1沿岸師団、第2沿岸師団などからなるジハード主義武装集団と交戦し、クルド山地帯における反体制武装集団の最後の戦略拠点のラビーア町を制圧した。

シリア軍はまた、ダルーシャーン村、ラウダ村、そしてトルクメン山地帯のトゥールーラス村も合わせて制圧した。

一方、SANA(1月24日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにトルコ国境に近いラビーア町、ラウダ村でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、海岸自由人旅団などからなるジハード主義武装集団を掃討し、同地を制圧した。

SANA, January 24, 2016
SANA, January 24, 2016
SANA, January 24, 2016
SANA, January 24, 2016
SANA, January 24, 2016
SANA, January 24, 2016

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(1月24日付)によると、反体制武装集団がマアーン村近郊のハイマ検問所、シャアサ検問所のシリア軍部隊を襲撃、兵士15人を殺害、多数を捕捉し、同地を制圧した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がシャイフ・マスキーン市一帯を15回にわたり空爆、またシリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦し、戦闘員14人が死亡した。

また、8ヶ月前にシリア治安当局に拘束されていたインヒル市出身の男性が拷問で死亡した。

一方、SANA(1月24日付)によると、シリア軍がダルアー市難民キャンプ地区、マンシヤ地区、マハッタ地区、アトマーン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がダーライヤー市など東グータ地方各所でジハード主義武装集団と交戦、同地を砲撃した。

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イドリブ県では、SANA(1月24日付)によると、シリア軍がサルキーン市でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月24日付)によると、シリア軍がタルビーサ市、ガントゥー市でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。 

AFP, January 24, 2016、AP, January 24, 2016、ARA News, January 24, 2016、Champress, January 24, 2016、al-Hayat, January 25, 2016、Iraqi News, January 24, 2016、Kull-na Shuraka’, January 24, 2016、al-Mada Press, January 24, 2016、Naharnet, January 24, 2016、NNA, January 24, 2016、Reuters, January 24, 2016、SANA, January 24, 2016、UPI, January 24, 2016などをもとに作成。

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ヨルダン軍がシリアから潜入を試みた12人を射殺(2016年1月24日)

ロイター通信(1月24日付)によると、ヨルダン軍は声明を出し、1月23日(土曜日)にシリア領内から潜入しようとしたグループに国境警備隊が発砲し、12人を射殺したと発表した。

発砲を受けたグループのメンバーのうち24人は逃走したという。


AFP, January 24, 2016、AP, January 24, 2016、ARA News, January 24, 2016、Champress, January 24, 2016、al-Hayat, January 25, 2016、Iraqi News, January 24, 2016、Kull-na Shuraka’, January 24, 2016、al-Mada Press, January 24, 2016、Naharnet, January 24, 2016、NNA, January 24, 2016、Reuters, January 24, 2016、SANA, January 24, 2016、UPI, January 24, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)はアレッポ県北部の対トルコ国境(「安全保障地帯」)を激しく砲撃(2016年1月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境に近いカフルガーン村、マーリア市をダーイシュ(イスラーム国)が激しく砲撃し、住民数十人が避難した。

AFP, January 24, 2016、AP, January 24, 2016、ARA News, January 24, 2016、Champress, January 24, 2016、al-Hayat, January 25, 2016、Iraqi News, January 24, 2016、Kull-na Shuraka’, January 24, 2016、al-Mada Press, January 24, 2016、Naharnet, January 24, 2016、NNA, January 24, 2016、Reuters, January 24, 2016、SANA, January 24, 2016、UPI, January 24, 2016などをもとに作成。

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ダルアー県ナスィーブ村一帯で反体制武装集団どうし(イスラーム・ムサンナー運動、ヤルムーク軍)の対立が激化(2016年1月24日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(1月24日付)によると、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員がヨルダン国境に位置するナスィーブ村にあるヤルムーク軍の検問所を襲撃し、戦闘員3人を殺害した。

これを受け、反体制武装集団12組織が共同声明を出し、イスラーム・ムサンナー運動によるナスィーブ村襲撃を非難し、同組織を「イスラーム教徒の敵」と断じ、宣戦を布告、ナスィーブ国境通行所を管理するハウラーン法務局への投降を呼びかけた。

共同声明を出したのは、ヤルムーク軍、イスラーム軍、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、スンナ青年師団、南部自由人旅団、ファッルージャト・ハウラーン師団、ヒヤーラ・ザイディー師団、スンナの獅子師団、アームード・ハウラーン師団、サラーフッディーン師団、タウヒードの暁師団、機甲ミサイル中隊。

ヤルムーク軍のスライマーン・シャリーフ司令官によると、宣戦布告は、イスラーム・ムサンナー運動がナスィーブ村を襲撃し、「革命家」3人を殺害したことが理由だという。

AFP, January 24, 2016、AP, January 24, 2016、ARA News, January 24, 2016、Champress, January 24, 2016、al-Hayat, January 25, 2016、Iraqi News, January 24, 2016、Kull-na Shuraka’, January 24, 2016、al-Mada Press, January 24, 2016、Naharnet, January 24, 2016、NNA, January 24, 2016、Reuters, January 24, 2016、SANA, January 24, 2016、UPI, January 24, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で7回の爆撃を実施(2016年1月23日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月23日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は7回でアイン・イーサー市近郊(1回)、ハサカ市近郊(2回)、フール町近郊(2回)、ラッカ市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)のダーイシュの施設に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 24, 2016などをもとに作成。

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イドリブ県でアル=カーイダ系組織どうし(ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動)が交戦(2016年1月23日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(1月24日付)によると、サルキーン市で、ファトフ軍を構成するアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線と、同じくアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員どうしが交戦、ヌスラ戦線が市内にあるシャーム自由人イスラーム運動の福祉局を制圧した。

複数の活動家によると、戦闘はサルキーン市だけでなく、ハーリム市でも行われ、シャーム自由人イスラーム運動がハーリム市を制圧したという。

クッルナー・シュラカーによると、ヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動の対立は支配下にある都市の行政をめぐるもので、ヌスラ戦線幹部のマイサル・ブン・アリー・カフターニー氏、シャーム自由人イスラーム運動幹部のアブー・イーサー・シャイフ氏らは交戦を非難、自制を呼びかけている。

AFP, January 24, 2016、AP, January 24, 2016、ARA News, January 24, 2016、Champress, January 24, 2016、al-Hayat, January 25, 2016、Iraqi News, January 24, 2016、Kull-na Shuraka’, January 24, 2016、al-Mada Press, January 24, 2016、Naharnet, January 24, 2016、NNA, January 24, 2016、Reuters, January 24, 2016、SANA, January 24, 2016、UPI, January 24, 2016などをもとに作成。

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ケリー米国務長官はサウジアラビアが保護する反体制派「リヤド最高交渉委員会」に「毒杯をあおる」よう迫る(2016年1月23日)

『ハヤート』(1月25日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、ジョン・ケリー米国務長官が、23日にサウジアラビアのリヤドで行われたリヤド最高交渉委員会委員長のリヤード・ヒジャーブ元首相との会談で、ジュネーブ3会議への参加を求める「最後通告」を伝え、「毒杯をあおる」ことを迫ったと伝えた。

ヒジャーブ元首相が西側高官やともに行動する活動家らに明らかにしたところによると、ケリー国務長官は会談で、ヒジャーブ元首相に対し、ジュネーブ3会合でのシリア政府と反体制派との交渉が、国連安保理決議第2254号の内容、そしてそれに先立つウィーン会合での国際シリア支援グループ(ISSG)諸国の合意に従い、シリア政府と反体制派の双方からなる移行期政府の樹立、アサド大統領の出馬が可能な大統領選挙の実施を目的としており、アサド大統領の退陣に期限は定められてないことを伝えたという。

また反体制派の代表団について、ケリー米国務長官は、「ロシア・リスト」に示されている民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首、シリア民主評議会のハイサム・マンナーア共同代表、変革解放人民戦線代表のカドリー・ジャミール前副首相を加えるか、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が彼らを「顧問・専門家」として会議に招聘することになると伝えたという。

また、ARA News(1月24日付)によると、ケリー米国務長官はヒジャーブ元首相との会談で、最高交渉委員会が指名した代表団のうち、団長のアスアド・ズウビー准将と交渉責任者のムハンマド・アッルーシュ氏(イスラーム軍団)を排除するよう求めたという。

そのうえで、ケリー国務長官は「交渉開始前の信頼醸成措置」の実施、すなわちシリア国内でのシリア軍による攻撃停止を期待すべきでないと釘を刺し、国内での戦闘継続を口実に会議への参加を見送らないよう求めた。

ヒジャーブ元首相によると、ケリー国務長官は「これらの条件を保証しなければ、我々の反体制派への支援は停止するだろう」と警告、さらに「反体制派が交渉に赴き、シリア政府がこのプロセスを反故にした場合、我々はロシア軍の空爆が激化しても支援増加を約束はしない」と付言したという。

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一方、『ハヤート』によると、トルコでアフメト・ダウトオール首相らと会談したジョー・バイデン米副大統領については、トルコ・シリア国境の管理強化に加えて、民主統一党サーリフ・ムスリム共同党首を反体制派代表団に加えることへの理解を求めたが、トルコ外務省は、ムスリム党首が会議に参加し、シリア革命反体制勢力国民連立が参加しない場合、ISSGから脱退することを関係者に伝えたという。

AFP, January 24, 2016、AP, January 24, 2016、ARA News, January 24, 2016、Champress, January 24, 2016、al-Hayat, January 25, 2016、Iraqi News, January 24, 2016、Kull-na Shuraka’, January 24, 2016、al-Mada Press, January 24, 2016、Naharnet, January 24, 2016、NNA, January 24, 2016、Reuters, January 24, 2016、SANA, January 24, 2016、UPI, January 24, 2016などをもとに作成。

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シリアの反体制メディア活動家がトルコのエルドアン大統領と会談の様子を撮影した自撮り写真に非難集中(2016年1月23日)

シリアのメディア活動家複数名がトルコでレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談し、シリア人記者の安全やトルコ・シリア間の往来を確保するよう要求した。

しかし、ARA News(1月23日付)によると、この会談に参加したラーミー・ジャッラーフ氏が自撮りし、公開した会合中の写真に対して、フェイスブックなどで「無責任だ」、「ラーミーのようになるな」「不適切だ」と言った批判がシリア人活動家、トルコ人ジャーナリストらから相次いだ。

Kull-na Shuraka', January 23, 2016
Kull-na Shuraka’, January 23, 2016

 

AFP, January 23, 2016、AP, January 23, 2016、ARA News, January 23, 2016、Champress, January 23, 2016、al-Hayat, January 24, 2016、Iraqi News, January 23, 2016、Kull-na Shuraka’, January 23, 2016、al-Mada Press, January 23, 2016、Naharnet, January 23, 2016、NNA, January 23, 2016、Reuters, January 23, 2016、SANA, January 23, 2016、UPI, January 23, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県アアザーズ市東部の国境地帯で攻勢を強めるダーイシュ(イスラーム国)をトルコ軍が攻撃するも、キリス市に迫撃砲弾が再び着弾(2016年1月23日)

アレッポ県では、『ハヤート』(1月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、国境近く(アアザーズ市東部)のバラーギーディー村一帯を襲撃し、反体制武装集団との戦闘の末に同地を制圧した。

これに対して、トルコ軍が反体制武装集団を支援するかたちで攻撃、反体制武装集団はバラーギー村一帯を奪還した。

また、有志連合と思われる戦闘機が同地一帯を空爆、ブザーア村では女性1人と子供4人の合わせて5人が死亡、多数が負傷した。

なお、クッルナー・シュラカー(1月23日付)によると、ダーイシュはバッル村、バラーギーダ丘、シャイフ・リーフ村に侵攻、シャーム戦線などとの戦闘の末、同地を制圧したという。

また、ARA News(1月23日付)によると、バッル村の北部に位置するトルコ領内のキリス市では、シリア領内から発射されたと思われる迫撃砲弾2発が着弾、うち1発がハイダル・アトゥンチュ診察所に着弾した。

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ARA News(1月23日付)によると、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団とトルクメン人(トルコ系シリア人)武装組織スルターン・ムラード旅団は、カッラ・クーバリー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

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ARA News(1月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はジャラーブルス市、マンビジュ市の住民に対して、ロシア軍の空爆を避けるために市外に避難することを禁止すると発表した。

AFP, January 23, 2016、AP, January 23, 2016、ARA News, January 23, 2016、Champress, January 23, 2016、al-Hayat, January 24, 2016、Iraqi News, January 23, 2016、Kull-na Shuraka’, January 23, 2016、al-Mada Press, January 23, 2016、Naharnet, January 23, 2016、NNA, January 23, 2016、Reuters, January 23, 2016、SANA, January 23, 2016、UPI, January 23, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)が活動を活発化させているダイル・ザウル県での爆撃で民間人ら12人が死亡(2016年1月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(ロシア軍かシリア軍か不明)がヒシャーム村を空爆し、民間人を含む12人が少なくとも死亡、数十人が負傷した。

戦闘機は23日にもタービヤ村、ブーライル村を空爆し、子供15人、女性8人を含む44人が死亡している。

またシリア人権監視団によると、16日以降、ダイル・ザウル県でのシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で民間人、戦闘員、兵士439人が死亡しているという。

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アレッポ県では、SANA(1月23日付)によると、シリア軍がタッル・ハッターバート村、カタル村、マフラサ村、バーブ市でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月23日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(1月23日付)によると、シリア軍がサフン丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 23, 2016、AP, January 23, 2016、ARA News, January 23, 2016、Champress, January 23, 2016、al-Hayat, January 24, 2016、Iraqi News, January 23, 2016、Kull-na Shuraka’, January 23, 2016、al-Mada Press, January 23, 2016、Naharnet, January 23, 2016、NNA, January 23, 2016、Reuters, January 23, 2016、SANA, January 23, 2016、UPI, January 23, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダルアー県シャイフ・マスキーン市で過去最大規模の攻撃を実施する一方、ラタキア県北部で失地回復を続ける(2016年1月23日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がシャイフ・マスキーン市を空爆するなか、シリア軍も同地を地対地ミサイルなどで攻撃、国防隊、外国人戦闘員とともに、同地でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月23日付)によると、シリア軍がシャイフ・マスキーン市内北部および東部の街区および建物群複数を制圧、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム・ムサンナー運動など反体制武装集団を市外に駆逐した。

シリア軍はまた、アトマーン村などで反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

しかし、クッルナー・シュラカー(1月23日付)によると、反体制武装集団は、シリア軍による最大規模の攻撃に応戦、これを撃退したという。

同サイトによると、ロシア軍の空爆は2時間で50回を超え、シリア軍も第12師団基地、第175中隊基地、カルファー村の拠点から激しい砲撃を加えたという。

シリア軍は、フラーク市、ナーフタ町、ブスル・ハリール市、ダルアー市を砲撃、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月23日付)によると、シリア軍がフライターン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ライラムーン地区、ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、カルム・マイサル地区、シャイフ・サイード地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ダルアー県、クナイトラ県で活動するシャーム統一戦線は声明を出し、ヤルムーク軍に合流すると発表した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員、アラブ系・アジア系外国人戦闘員がトルクメン山、クルド山一帯(ラビーア町一帯)でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、第1沿岸師団、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、アンサール・シャームなどからなるジハード主義武装集団と交戦、シリア軍がフルワ村、トゥッファーヒーヤ村を制圧した。

これに対し、第1沿岸師団などの反体制武装集団は、ドゥラル・シャーミーヤ(1月23日付)によると、バーシューラ丘一帯を奪還したという。

また、クッルナー・シュラカー(1月23日付)によると、この戦闘でイラク人民兵20人が死亡したという。

一方、SANA(1月23日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、県北部のトゥッファーヒーヤ村、西フルワ村、東フルワ村、アムリーク村、バイト・アーラブ村、バイト・アブラク村、タッル・アシューラン村および同地一帯の丘陵地帯を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がバーシュカウィー村でシリア軍を米国製TOW対戦車ミサイルで攻撃し、戦車1輌を破壊した。

また、ARA News(1月23日付)によると、ジハード主義武装集団がヌッブル市、ザフラー町のシリア軍、国防隊拠点を激しく攻撃した。

これに対して、シリア軍は同地にヘリコプターで物資を投下したという。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(1月23日付)によると、ヒムス市ワーディー・ザハブ地区で爆弾2発が相次いで爆発し、シリア軍の大佐1人を含む住民ら15人が負傷した。

一方、SANA(1月23日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(1月23日付)によると、シリア軍がラターミナ町でイッザ連合を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 23, 2016、AP, January 23, 2016、ARA News, January 23, 2016、Champress, January 23, 2016、al-Durar al-Shamiya, January 23, 2016、al-Hayat, January 24, 2016、Iraqi News, January 23, 2016、Kull-na Shuraka’, January 23, 2016、January 24, 2016、al-Mada Press, January 23, 2016、Naharnet, January 23, 2016、NNA, January 23, 2016、Reuters, January 23, 2016、SANA, January 23, 2016、UPI, January 23, 2016などをもとに作成。

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バイデン米副大統領「ジュネーブ3会議が失敗したら、トルコとダーイシュ(イスラーム国)壊滅に向けた軍事的計画を準備する」(2016年1月23日)

ジョー・バイデン米副大統領はトルコを訪問し、アフメト・ダウトオール首相と会談、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

会談後の記者会見で、バイデン副大統領は、シリア紛争の政治的解決が失敗した場合、米国とトルコは、ダーイシュ(イスラーム国)壊滅に向けて軍事的な計画を準備することになるだろう、と述べた。

バイデン副大統領は「シリア政府と反体制派による今度のジュネーブでの会合で政治的解決に至らなかった場合、すべての選択肢が考えられることになる…。トルコと米国いんは、シリア領内でのダーイシュとの戦いに向けた軍事的介入に関する複数の計画があり、今度の交渉が失敗したらそれに訴えることになろう」と述べた。

AFP, January 23, 2016、AP, January 23, 2016、ARA News, January 23, 2016、Champress, January 23, 2016、al-Hayat, January 24, 2016、Iraqi News, January 23, 2016、Kull-na Shuraka’, January 23, 2016、al-Mada Press, January 23, 2016、Naharnet, January 23, 2016、NNA, January 23, 2016、Reuters, January 23, 2016、SANA, January 23, 2016、UPI, January 23, 2016などをもとに作成。

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サウジアラビア、トルコが後援するイスラーム軍、シャーム軍団、シリア国民連合は共同声明を出し、ジュネーブ3会議が失敗したら、シリア、ロシアの責任であると批判(2016年1月23日)

サウジアラビアが支援するイスラーム軍、トルコが後援するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団など40以上の反体制武装集団およびシリア革命反体制勢力国民連立が共同声明を出し、1月25日に開催予定のジュネーブ3会議に関して、「政治プロセスにおけるいかなる失敗の責任も、戦争犯罪を続けるアサド政権とその同盟者であるロシアの責任だ」と発表した。

共同声明を発表したのは以下の組織:シリア革命反体制勢力国民連立、南部戦線司令部、北部師団、イスラーム軍、シャーム戦線、ヤルムーク軍、アンサール・イスラーム戦線、中部師団、ナスル軍、シャーム革命家大隊、タウヒード軍、シャーム戦線、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、部族師団、アムード・ハウラーン師団、第24歩兵師団、第1特殊任務師団、アンサール・シャーム大隊、海岸第10旅団、第1中隊、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、第16歩兵師団、イスラーム覚醒大隊、ムジャーヒディーン軍、ヒムス解放運動、シャーム軍、ハウラーン自由人連合、砂漠自由人連合、カシオン旅団、ハムザ師団、ジャイドゥール・ハウラーン旅団、殉教者ガッサーン・トゥワイラシュ師団、タウヒードの暁師団、イッザ軍、ヒムス軍団、フルカーン旅団、ザーウィヤ山の鷹旅団、第13師団、第1沿岸師団、クナイトラ・ゴラン軍事評議会、スルターン・ムラード旅団、第5旅団、第312師団、アルバイーン大隊、ムウタスィム・ビッラー旅団。

声明において、武装集団らは、シリア軍、ロシア軍による民間人殺害、包囲、飢餓、インフラ、病院、学校、国境通行所の攻撃・破壊、そして国連安保理での人権に関する諸決議の履行拒否を非難、「軍事攻撃、政治的威嚇、反体制派へのあからさまな干渉を通じて、ロシアによる政治プロセスへの指図、介入を拒否する」と主張した。

そのうえで、国連安保理決議第2254号の第12、13項において確認された都市などへの包囲解除と人道支援、すべての逮捕者の釈放、民間人に対する空爆・砲撃の停止の必要を改めて強調した。

AFP, January 23, 2016、AP, January 23, 2016、ARA News, January 23, 2016、Champress, January 23, 2016、al-Hayat, January 24, 2016、Iraqi News, January 23, 2016、Kull-na Shuraka’, January 23, 2016、al-Mada Press, January 23, 2016、Naharnet, January 23, 2016、NNA, January 23, 2016、Reuters, January 23, 2016、SANA, January 23, 2016、UPI, January 23, 2016などをもとに作成。

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ケリー米国務長官はサウジアラビアのジュバイル外務大臣、リヤド最高交渉委員会のヒジャーブ元首相と会談し、「ロシア・リスト」への配慮を求めた模様(2016年1月23日)

ジョン・ケリー米国務長官はサウジアラビアの首都リヤドを訪問し、サルマーン・アブドゥルアズィーズ国王、そしてアーディル・ジュバイル外務大臣などGCC諸国外相と会談し、シリア情勢、イエメン情勢などについて意見を交わした。

AFP(1月23日付)によると、会談でサウジアラビア側はケリー国務長官に対して、イラン核開発問題をめぐる合意後に米国とイランが接近することへの警戒感を表明した。

会談後の共同記者会見で、ケリー国務長官は、25日に開催予定のシリア政府と反体制派の和平交渉「ジュネーブ3会議」に関して、「我々は1日ほどで良いイニシアチブが発揮され、会合を始められると信じている」と述べ、予定通りに会合を開催すべきだと改めて強調した。

また「一部の国におけるイランの活動、そしてヒズブッラーへの支援継続に懸念」を表明、「アサドこそがテロ組織を引きつける最大の要因だ」と主張、周辺諸国へのテロ拡散阻止をめざすとの意志を表明した。

一方、イエメン情勢については「米国はイエメンのフーシー派による破壊の脅威に立ち向かうサウジアラビアとともにある」と述べ、サウジアラビアの空爆に理解を示した。

これに対して、ジュバイル外務大臣は「サウジアラビアはワシントンとともにシリアにおけるアサドの役割を終わらせ、イエメンでのクーデタを終わらせる」と述べた。

また「GCC諸国は米国とともに地域におけるイランの干渉に対抗する」と主張、「私は米国がイランと寄り添うとは見ていない…。イランは国際社会最大のテロ支援国家だ…。米国はイランの行動がもたらす脅威を総じて理解している」と述べ、両国の接近に警戒感を示した。

Naharnet, January 23, 2016
Naharnet, January 23, 2016

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ケリー米国務長官はまた、リヤドを拠点とする最高交渉委員会(リヤドでの反体制派合同会合で設置された反体制派統一代表団選出のための委員会)委員長のリヤード・ヒジャーブ議長と会談し、ジュネーブ3会議への対応を協議した。

この会談に関して、『ハヤート』(1月23日付)は、最高交渉委員会が決定した反体制派代表団の人選に関して、ケリー国務長官がヒジャーブ元首相に対して、団長のアスアド・ズウビー准将と交渉責任者のイスラーム軍ムハンマド・ムスタファー・アッルーシュ氏を民間人に交代させること、そして「ロシア・リスト」に名を連ねている主要な活動家(とりわけ民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首)を代表団に参加させるよう提案する模様だと伝えていた。

AFP, January 23, 2016、AP, January 23, 2016、ARA News, January 23, 2016、Champress, January 23, 2016、al-Hayat, January 23, 2016、January 24, 2016、Iraqi News, January 23, 2016、Kull-na Shuraka’, January 23, 2016、al-Mada Press, January 23, 2016、Naharnet, January 23, 2016、NNA, January 23, 2016、Reuters, January 23, 2016、SANA, January 23, 2016、UPI, January 23, 2016などをもとに作成。

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米軍はハサカ県ルマイラーン市郊外の農業飛行場の軍事転用準備をほぼ完了(2016年1月23日)

シリア軍消息筋は、AFP(1月23日付)に対して、「米軍は3ヶ月前からルマイラーン町(ハサカ県)南部のいわゆるアブー・ハジャズ地区で軍事基地の準備を進めており…、米軍専門家が(西クルディスタン移行期民政局)人民防衛隊とともに準備に参加している…。米国がシリアの主権を侵害するのはこれが初めてではない」と述べた。

同消息筋によると、この基地は、全長2,700メートルの滑走路を持ち、ヘリコプターや貨物輸送機の離着陸が可能だが、戦闘機による利用はないという。

これに関して、シリア人権監視団も、この航空基地が「ほぼ利用可能な状態になっており、過去数週間で滑走路が拡張され、米軍のヘリコプターが離着陸している」としつつ、今のところ、軍事作戦には使用されていないと発表した。

またこの空港が「2ヶ月前にシリア領内に入った米軍顧問の拠点になるだろう」と付言した。

一方、人民保護部隊主導のシリア民主軍のタラール・サッルー報道官はAFP(1月23日付)の取材に対して、ルマイラーン町郊外の農業飛行場が米軍基地に転用されているとの報道について、「今も農業飛行場だ」と否定した。

またなお米政府高官は、Fox News(1月22日付)に対して、農業飛行場の拡張工事は、民主統一党が行っているもので、米軍が将来この飛行場を引き受け、使用する計画はない、と述べた。

AFP, January 23, 2016、AP, January 23, 2016、ARA News, January 23, 2016、Champress, January 23, 2016、Fox News, January 22, 2016、al-Hayat, January 24, 2016、Iraqi News, January 23, 2016、Kull-na Shuraka’, January 23, 2016、al-Mada Press, January 23, 2016、Naharnet, January 23, 2016、NNA, January 23, 2016、Reuters, January 23, 2016、SANA, January 23, 2016、UPI, January 23, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で4回の爆撃を実施(2016年1月22日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月22日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は4回でアイン・イーサー市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(1回)、ワフスィーヤ村近郊(1回)、フール町近郊(1回)のダーイシュの施設に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 23, 2016などをもとに作成。

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YPGはアレッポ市各所でアル=カーイダ系組織のヌスラ戦線と交戦(2016年1月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアレッポ市ジャンドゥール交差点一帯、シュカイイフ地区一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、ヌスラ戦線側は同地およびシャイフ・マクスード地区を砲撃した。

AFP, January 22, 2016、AP, January 22, 2016、ARA News, January 22, 2016、Champress, January 22, 2016、al-Hayat, January 23, 2016、Iraqi News, January 22, 2016、Kull-na Shuraka’, January 22, 2016、al-Mada Press, January 22, 2016、Naharnet, January 22, 2016、NNA, January 22, 2016、Reuters, January 22, 2016、SANA, January 22, 2016、UPI, January 22, 2016などをもとに作成。

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ラッカ県、ダイル・ザウル県のダーイシュ(イスラーム国)支配地域への爆撃で民間人を含む50人以上が死亡(2016年1月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず、ただしッルナー・シュラカー(1月22日付)によるとロシア軍)がダーイシュ(イスラーム国)の中心都市であるラッカ市内のマシュラブ地区、イスラーム病院一帯、サイフ・ダウラ地区そしてマアダーン町を空爆し、女性1人、子供3人を含む22人が死亡した。

また、ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信は、米軍主導の有志連合がラッカ市で結婚式で新郎新婦を乗せた車を空爆したと発表、その写真を公開した。

Kull-na Shuraka', January 22, 2016
Kull-na Shuraka’, January 22, 2016

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるダイル・ザウル市タカーヤー地区、シャイフ・ヤースィーン地区、カナーマート地区、タービヤ村、ハリータ村、アイヤーシュ村を空爆し、女性1人、子供3人を含む30人が死亡した。

一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がジャフラ村、ジュナイナ村、ジャブア村、ブガイリーヤ村、ムハイミーダ村、アイヤーシュ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(1月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州の総合関係局および部族局が、ダイル・ザウル市一帯の部族のシャイフらと会合を開き、ダーイシュへの忠誠を要請した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)を名乗る武装集団が、東カラムーン地方にあるシリア軍第128旅団の拠点複数カ所を砲撃、同地一帯で交戦した。

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ヒムス県では、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がタドムル市西部一帯、ルワイサト・アブー・ファワーリス村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部のアッラーン村、バーブ市一帯、ターディフ市、ブザーア村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、タッル・ハッターバート村、マフラサ村、ダクワーナ村でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 22, 2016、AP, January 22, 2016、ARA News, January 22, 2016、Champress, January 22, 2016、al-Hayat, January 23, 2016、Iraqi News, January 22, 2016、Kull-na Shuraka’, January 22, 2016、al-Mada Press, January 22, 2016、Naharnet, January 22, 2016、NNA, January 22, 2016、Reuters, January 22, 2016、SANA, January 22, 2016、UPI, January 22, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がラタキア県北部のトルコ国境地帯で支配地域を拡大する一方、ロシア軍はイドリブ県のトルコ国境に位置するバーブ・ハワー国境通行所を爆撃(2016年1月22日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー、アラブ系・アジア系外国人戦闘員がトルクメン山、クルド山一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、第1沿岸師団、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、アンサール・シャームなどからなるジハード主義武装集団と交戦、シリア軍側はハーン・ジャウズ村、グナイミーヤ村、フール村、ラフマリーヤ塔、バラードゥーン丘、バラードゥーン・ダムを制圧した。

またシリア軍の進軍と合わせて、ロシア軍が反体制武装集団を断続的に空爆した。

なお、ラタキア県北部では、イドリブ県で活動するファトフ軍が増援部隊を派遣し、劣勢打開を試みているという。

一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、サルマー町周辺のカールーカスィー山、カトフ・カームーア村、グナイミーヤ村、ハーン・ジャウズ村、ウワイナート村、カラーイア村、バイト・スッカル村、バイト・リーハ村、バラードゥーン村、スワイダ村、バイト・アワーン村、バルダル村、ムフタール村一帯、スワイダ山、サルカル山、第465地点を制圧した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、トルコ国境に位置するバーブ・ハワー国境通行所一帯を空爆した。

ARA News(1月22日付)によると、この空爆で数十人が死傷した。

Kull-na Shuraka', January 22, 2016
Kull-na Shuraka’, January 22, 2016

一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がシャブシャフー山、タマーニア町、ハーン・シャイフーン市でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(1月22日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍は、イドリブ市内で、男性3人を「女性に嫌がらせをした」との理由でむち打ち刑に処した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員らがアレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村森林地帯で、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月23日付)によると、アレッポ市郊外法務局は、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線の幹部アブー・アッザーム・ジャズラーウィー氏を暗殺したとして、カフルハムラ村でムハンマド・アブドゥルガフール・アッシュ容疑者を処刑した。

他方、SANA(1月22日付)によると、カフルハムラ村でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、アレッポ市バニー・ザイド地区、シャイフ・サイード地区、ブスターン・カスル地区でヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がヒルブナフサ村を空爆、また同地一帯では、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がスカイク村、カフルズィーター市、ラターミナ町、ヒルブナフサ村で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がティールマアッラ村一帯で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がタルビーサ市でジハード主義武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市でシリア軍と反体制武装集団が交戦、シリア軍が東グータ地方一帯を空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市で、シリア軍とシャームの民のヌスラ戦線が捕虜交換を実施、シリア軍が女性1人を釈放、ヌスラ戦線側はシリア軍兵士の遺体2体を引き渡した。

一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がダルアー市バジャービジャ地区南部などでシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまたフルカーン旅団をラジャート高原で要撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 22, 2016、AP, January 22, 2016、ARA News, January 22, 2016、Champress, January 22, 2016、al-Hayat, January 23, 2016、Iraqi News, January 22, 2016、Kull-na Shuraka’, January 22, 2016、January 23, 2016、al-Mada Press, January 22, 2016、Naharnet, January 22, 2016、NNA, January 22, 2016、Reuters, January 22, 2016、SANA, January 22, 2016、UPI, January 22, 2016などをもとに作成。

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カーター米国防長官、サウジのジュバイル外務大臣はそれぞれ、シリアへの地上部隊派遣の可能性を示唆(2016年1月22日)

アシュトン・カーター米国防長官はCNBC(1月22日付)に対して、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点としであるイラクのモスル市とシリアのラッカ市を奪還する必要があるとしたうえで、イラク、シリア領内に地上部隊を展開させることを計画していると述べた。

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サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣は声明で、「アサドこそがシリアにおけるダーイシュ(イスラーム国)の復調の原因だ…。彼がいたら、シリア、イラクの双方においてダーイシュを任すことはできない」と主張、シリア領内への地上部隊の派遣の可能性を改めて示唆した。

AFP, January 22, 2016、AP, January 22, 2016、ARA News, January 22, 2016、Champress, January 22, 2016、CNBC, January 23, 2016、al-Hayat, January 23, 2016、Iraqi News, January 22, 2016、Kull-na Shuraka’, January 22, 2016、al-Mada Press, January 22, 2016、Naharnet, January 22, 2016、NNA, January 22, 2016、Reuters, January 22, 2016、SANA, January 22, 2016、UPI, January 22, 2016などをもとに作成。

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