米中央軍(CENTCOM)は、1月22日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は4回でアイン・イーサー市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(1回)、ワフスィーヤ村近郊(1回)、フール町近郊(1回)のダーイシュの施設に対して攻撃が行われた。
CENTCOM, January 23, 2016などをもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアレッポ市ジャンドゥール交差点一帯、シュカイイフ地区一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、ヌスラ戦線側は同地およびシャイフ・マクスード地区を砲撃した。
AFP, January 22, 2016、AP, January 22, 2016、ARA News, January 22, 2016、Champress, January 22, 2016、al-Hayat, January 23, 2016、Iraqi News, January 22, 2016、Kull-na Shuraka’, January 22, 2016、al-Mada Press, January 22, 2016、Naharnet, January 22, 2016、NNA, January 22, 2016、Reuters, January 22, 2016、SANA, January 22, 2016、UPI, January 22, 2016などをもとに作成。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず、ただしッルナー・シュラカー(1月22日付)によるとロシア軍)がダーイシュ(イスラーム国)の中心都市であるラッカ市内のマシュラブ地区、イスラーム病院一帯、サイフ・ダウラ地区そしてマアダーン町を空爆し、女性1人、子供3人を含む22人が死亡した。
また、ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信は、米軍主導の有志連合がラッカ市で結婚式で新郎新婦を乗せた車を空爆したと発表、その写真を公開した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるダイル・ザウル市タカーヤー地区、シャイフ・ヤースィーン地区、カナーマート地区、タービヤ村、ハリータ村、アイヤーシュ村を空爆し、女性1人、子供3人を含む30人が死亡した。
一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がジャフラ村、ジュナイナ村、ジャブア村、ブガイリーヤ村、ムハイミーダ村、アイヤーシュ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
他方、クッルナー・シュラカー(1月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州の総合関係局および部族局が、ダイル・ザウル市一帯の部族のシャイフらと会合を開き、ダーイシュへの忠誠を要請した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)を名乗る武装集団が、東カラムーン地方にあるシリア軍第128旅団の拠点複数カ所を砲撃、同地一帯で交戦した。
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ヒムス県では、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がタドムル市西部一帯、ルワイサト・アブー・ファワーリス村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部のアッラーン村、バーブ市一帯、ターディフ市、ブザーア村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまた、タッル・ハッターバート村、マフラサ村、ダクワーナ村でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, January 22, 2016、AP, January 22, 2016、ARA News, January 22, 2016、Champress, January 22, 2016、al-Hayat, January 23, 2016、Iraqi News, January 22, 2016、Kull-na Shuraka’, January 22, 2016、al-Mada Press, January 22, 2016、Naharnet, January 22, 2016、NNA, January 22, 2016、Reuters, January 22, 2016、SANA, January 22, 2016、UPI, January 22, 2016などをもとに作成。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー、アラブ系・アジア系外国人戦闘員がトルクメン山、クルド山一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、第1沿岸師団、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、アンサール・シャームなどからなるジハード主義武装集団と交戦、シリア軍側はハーン・ジャウズ村、グナイミーヤ村、フール村、ラフマリーヤ塔、バラードゥーン丘、バラードゥーン・ダムを制圧した。
またシリア軍の進軍と合わせて、ロシア軍が反体制武装集団を断続的に空爆した。
なお、ラタキア県北部では、イドリブ県で活動するファトフ軍が増援部隊を派遣し、劣勢打開を試みているという。
一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、サルマー町周辺のカールーカスィー山、カトフ・カームーア村、グナイミーヤ村、ハーン・ジャウズ村、ウワイナート村、カラーイア村、バイト・スッカル村、バイト・リーハ村、バラードゥーン村、スワイダ村、バイト・アワーン村、バルダル村、ムフタール村一帯、スワイダ山、サルカル山、第465地点を制圧した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、トルコ国境に位置するバーブ・ハワー国境通行所一帯を空爆した。
ARA News(1月22日付)によると、この空爆で数十人が死傷した。

一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がシャブシャフー山、タマーニア町、ハーン・シャイフーン市でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
他方、ARA News(1月22日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍は、イドリブ市内で、男性3人を「女性に嫌がらせをした」との理由でむち打ち刑に処した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員らがアレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村森林地帯で、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
一方、クッルナー・シュラカー(1月23日付)によると、アレッポ市郊外法務局は、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線の幹部アブー・アッザーム・ジャズラーウィー氏を暗殺したとして、カフルハムラ村でムハンマド・アブドゥルガフール・アッシュ容疑者を処刑した。
他方、SANA(1月22日付)によると、カフルハムラ村でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまた、アレッポ市バニー・ザイド地区、シャイフ・サイード地区、ブスターン・カスル地区でヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がヒルブナフサ村を空爆、また同地一帯では、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がスカイク村、カフルズィーター市、ラターミナ町、ヒルブナフサ村で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がティールマアッラ村一帯で反体制武装集団と交戦した。
一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がタルビーサ市でジハード主義武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市でシリア軍と反体制武装集団が交戦、シリア軍が東グータ地方一帯を空爆した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市で、シリア軍とシャームの民のヌスラ戦線が捕虜交換を実施、シリア軍が女性1人を釈放、ヌスラ戦線側はシリア軍兵士の遺体2体を引き渡した。
一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がダルアー市バジャービジャ地区南部などでシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまたフルカーン旅団をラジャート高原で要撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, January 22, 2016、AP, January 22, 2016、ARA News, January 22, 2016、Champress, January 22, 2016、al-Hayat, January 23, 2016、Iraqi News, January 22, 2016、Kull-na Shuraka’, January 22, 2016、January 23, 2016、al-Mada Press, January 22, 2016、Naharnet, January 22, 2016、NNA, January 22, 2016、Reuters, January 22, 2016、SANA, January 22, 2016、UPI, January 22, 2016などをもとに作成。
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アシュトン・カーター米国防長官はCNBC(1月22日付)に対して、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点としであるイラクのモスル市とシリアのラッカ市を奪還する必要があるとしたうえで、イラク、シリア領内に地上部隊を展開させることを計画していると述べた。
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サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣は声明で、「アサドこそがシリアにおけるダーイシュ(イスラーム国)の復調の原因だ…。彼がいたら、シリア、イラクの双方においてダーイシュを任すことはできない」と主張、シリア領内への地上部隊の派遣の可能性を改めて示唆した。
AFP, January 22, 2016、AP, January 22, 2016、ARA News, January 22, 2016、Champress, January 22, 2016、CNBC, January 23, 2016、al-Hayat, January 23, 2016、Iraqi News, January 22, 2016、Kull-na Shuraka’, January 22, 2016、al-Mada Press, January 22, 2016、Naharnet, January 22, 2016、NNA, January 22, 2016、Reuters, January 22, 2016、SANA, January 22, 2016、UPI, January 22, 2016などをもとに作成。
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シリア人権監視団は、シリア軍が2015年末にダーイシュ(イスラーム国)の包囲解除に成功したアレッポ県アレッポ市東部のクワイリス航空基地にロシア軍士官および技術者15人からなるチームが訪問したと発表した。
ロシア軍・技術者チームは、シリア領内での軍事作戦でロシア軍戦闘機の離着陸に使用可能かを調査したが、現時点では滑走路や施設の大幅な修復・拡張を必要とするため、使用困難との結論に達したという。
AFP, January 22, 2016、AP, January 22, 2016、ARA News, January 22, 2016、Champress, January 22, 2016、al-Hayat, January 23, 2016、Iraqi News, January 22, 2016、Kull-na Shuraka’, January 22, 2016、al-Mada Press, January 22, 2016、Naharnet, January 22, 2016、NNA, January 22, 2016、Reuters, January 22, 2016、SANA, January 22, 2016、UPI, January 22, 2016などをもとに作成。
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