シャーム戦線所属組織はアレッポ県北部のトルコ国境に位置するガザル村、ハラファトリー村をダーイシュ(イスラーム国)から奪還(2016年1月15日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(1月16日付)によると、山地の鷹旅団、スルターン・ムラード師団、ハムザ旅団は、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末にガザル村、ハラファトリー村を制圧したと発表した。


AFP, January 16, 2016、AP, January 16, 2016、ARA News, January 16, 2016、Champress, January 16, 2016、al-Hayat, January 17, 2016、Iraqi News, January 16, 2016、Kull-na Shuraka’, January 16, 2016、al-Mada Press, January 16, 2016、Naharnet, January 16, 2016、NNA, January 16, 2016、Reuters, January 16, 2016、SANA, January 16, 2016、UPI, January 16, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍発表によると、2015年4~7月にかけてのイラク、シリア領内での有志連合による爆撃での民間人の犠牲者はたった8人(2016年1月15日)

米中央軍は、2015年4月12日から7月4日までの約2ヶ月半で有志連合によるイラク、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆で、民間人8人が死亡、3人が負傷したことを確認したと発表した。

このうちシリアでの空爆で死亡した民間人は6人、負傷したのは1人だったという。

CENTCOM, January 15, 2016をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国連安保理はシリア国内の人道状況を審議、シリア軍、ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線などによる住民包囲を「戦争犯罪」と批判(2016年1月15日)

国連安保理は、シリア国内の人道状況に関する会合を開き、国連人道問題担当事務次長補の姜敬和女史が報告を行った(http://www.un.org/press/en/2016/sc12203.doc.htm)。

英仏の要請によって開催された会合において、姜事務次長補は、約40万人がダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線などの反体制武装集団、そしてシリア軍によって包囲を受けていると指摘、また約450万人が医療物資配給などが困難な地域での生活を余儀なくされていると述べた。

また姜事務次長補は、シリア軍、ヒズブッラーが包囲を続けるダマスカス郊外県マダーヤー町の状況について、「悪夢のような」現状と述べるとともに、「食糧、水、薬品は、紛争当事者が好き勝手に受け入れたり、拒否したりできるような取引材料ではない」と述べた。

報告後の審議では、「飢餓を兵器として利用することは戦争犯罪」といった批判がなされるとともに、民間人に対する攻撃停止が改めて強調された。

AFP, January 16, 2016、AP, January 16, 2016、ARA News, January 16, 2016、Champress, January 16, 2016、al-Hayat, January 17, 2016、Iraqi News, January 16, 2016、Kull-na Shuraka’, January 16, 2016、al-Mada Press, January 16, 2016、Naharnet, January 16, 2016、NNA, January 16, 2016、Reuters, January 16, 2016、SANA, January 16, 2016、UPI, January 16, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合はシリア領内で11回の爆撃を実施(2016年1月15日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月15日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は11回でブーカマール市近郊(1回)、ハサカ市近郊(2回)、ラッカ市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(2回)、マーリア市近郊(5回)のダーイシュの施設に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 16, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市北部アアザーズ市近郊でYPG主体のシリア民主軍がアル=カーイダ系のヌスラ戦線と交戦(2016年1月15日)

アレッポ県では、ARA News(1月15日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、革命家軍からなるシリア民主軍が、アアザーズ市郊外のアルカミーヤ村一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

AFP, January 15, 2016、AP, January 15, 2016、ARA News, January 15, 2016、Champress, January 15, 2016、al-Hayat, January 16, 2016、Iraqi News, January 15, 2016、Kull-na Shuraka’, January 15, 2016、al-Mada Press, January 15, 2016、Naharnet, January 15, 2016、NNA, January 15, 2016、Reuters, January 15, 2016、SANA, January 15, 2016、UPI, January 15, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はアレッポ県バーブ市近郊のウブーディーヤ村、ヒムス県中部の丘陵地帯をダーイシュ(イスラーム国)から奪還(2016年1月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市東部バーブ市近郊のウブーディーヤ村など3カ村でダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

またロシア軍と思われる戦闘機がマンビジュ市、マーイル町などアレッポ市東部一帯を激しく空爆した。

一方、SANA(1月15日付)によると、シリア軍が、アレッポ市東部に位置するウブーディーヤ村、アジューズィーヤ村を、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に完全制圧した。

シリア軍はまた、バーブ市、アッラーン村、ビージャーン丘、カタル村、マフラサ村、ワディーア村でダーイシュの拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

なお、ARA News(1月15日付)は、ナースィル・タルジャビーリーを名乗る地元活動かの話として、ロシア軍の航空支援を受けバーブ市方面への進軍するシリア軍の攻勢を受けるかたちで、ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市東部の拠点都市であるバーブ市、ターディフ市からラッカ市方面への撤退を開始したと伝えた。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市郊外のドゥーワ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ロシア軍と思われる戦闘機が同地一帯を空爆した。

一方、SANA(1月15日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、マハッサ地区・カルヤタイン市間の丘陵地帯からダーイシュ(イスラーム国)を掃討、同地を制圧した。

**

ハサカ県では、SANA(1月15日付)によると、ハサカ市西部に位置するタウク・ミルフ村で自爆ベルトを着用したダーイシュ(イスラーム国)戦闘員が自爆し、2人が死亡、複数が負傷した。

**

ダイル・ザウル県では、ARA News(1月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル航空基地に対する攻勢を強め、シリア軍と交戦、複数の戦闘員を失った。

AFP, January 15, 2016、AP, January 15, 2016、ARA News, January 15, 2016、Champress, January 15, 2016、al-Hayat, January 16, 2016、Iraqi News, January 15, 2016、Kull-na Shuraka’, January 15, 2016、al-Mada Press, January 15, 2016、Naharnet, January 15, 2016、NNA, January 15, 2016、Reuters, January 15, 2016、SANA, January 15, 2016、UPI, January 15, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がアレッポ市一帯、ラタキア県北部でヌスラ戦線などへの攻勢を続ける(2016年1月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍が、アレッポ市北部のバニー・ザイド地区、南西部のスッカリー地区を空爆した。

またシリア軍はアレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村一帯でジハード主義武装集団と交戦し、後者の戦闘員2人が死亡した。

一方、SANA(1月15日付)によると、シリア軍は、アレッポ市ラーシディーン地区、ハーリディーヤ地区、ライラムーン地区、カースティールー地区、バニー・ザイド地区、マンスーラ村、ヒルバト・ハズマル村、アーミリーヤ村で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、県南部のヒルブナフサ村一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、県北東部のマアーン村一帯で、ジュンド・アクサー機構などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がティールマアッラ村を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(1月15日付)によると、シリア軍がキースィーン村、ラスタン市、ウンム・シャルシューフ村でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がガラズ刑務所一帯、ダルアー市ダム街道地区を空爆、またシリア軍、国防隊がシャイフ・マスキーン市でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月15日付)によると、シリア軍がダルアー市バジャービジャ地区など、ガラズ刑務所南西部一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がサルマー町一帯(トルクメン山、クルド山)を空爆した。

一方、SANA(1月15日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、県北東部のドゥワイリカ村、ルワイサト・ニムル村で、反体制武装集団を掃討し、同地を制圧した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がジルス・シュグール市を複数回にわたって空爆した。


AFP, January 15, 2016、AP, January 15, 2016、ARA News, January 15, 2016、Champress, January 15, 2016、al-Hayat, January 16, 2016、Iraqi News, January 15, 2016、Kull-na Shuraka’, January 15, 2016、al-Mada Press, January 15, 2016、Naharnet, January 15, 2016、NNA, January 15, 2016、Reuters, January 15, 2016、SANA, January 15, 2016、UPI, January 15, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍はダーイシュ(イスラーム国)の包囲が続くシリア政府支配下のダイル・ザウル市などへの「人道作戦」開始を発表(2016年1月15日)

ロシア軍参謀本部機動総局のセルゲイ・ルドスコイ局長は記者会見を開き、シリア領内での空爆開始(2015年9月30日)から100日が経ったの受けこれまでの戦果を発表、ロシア軍航空機の出撃回数が5,662回におよび、シリア軍が217市町村を奪還するのに貢献したことを明らかにした。

5,662回の出撃のなかには、長距離戦略爆撃の出撃回数145回、弾道ミサイル97発による攻撃も含まれているという。

ルドスコイ局長はまた、シリア軍が奪還した地域では「住民が徐々に戻りつつある」と付言、「シリア駐留ロシア軍の新たな作戦とは、人道作戦の実施である」と宣言した。

この「人道作戦」に関して、ルドスコイ局長は内容を詳述しなかったが、「現在行われている支援の大部分は、ダーイシュが長期にわたり包囲を続けているダイル・ザウル市に対しておこなわれている」と述べ、ダイル・ザウル市がその主要な対象だと指摘、シリア軍所属のイリューシン76大型貨物機1機が22トンの人道支援物資を移送し、地元当局の支援の元に配給する予定であることを明らかにした。

その一方、「人道支援は概して、破壊分子の支配地域に行われており、そうした地域では、過激派が支援物資の多くを接収している…。人道支援のための車輌はたびたび武器、弾薬を送るための口実として利用されてきた」と述べ、既存の人道支援を批判した。
シリア領内での「人道作戦」を開始したと発表した。

**

ロシア軍による「人道作戦」開始発表を受け、シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)が包囲を続けるシリア政府支配下のダイル・ザウル市内の複数地区に、ロシア軍貨物機がパラシュートで物資を投下したことを確認したと発表した。

支援物資を投下した貨物機は、戦闘機を伴いダイル・ザウル市上空に飛来、ロシア国防省によると、この編隊が人道支援のため物資を投下したという。

なお、シリア人権監視団は14日、ダーイシュが1年以上にわたって、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市の複数地区(ジャウラ地区、クスール地区、ハラービシュ移築、ブガイリーヤ地区)を封鎖、食糧、医療、救援物資の搬入を阻止し、約25万人の住民が同地での居留を余儀なくされていると発表していた。

AFP, January 15, 2016、AP, January 15, 2016、ARA News, January 15, 2016、Champress, January 15, 2016、al-Hayat, January 16, 2016、Iraqi News, January 15, 2016、Kull-na Shuraka’, January 15, 2016、al-Mada Press, January 15, 2016、Naharnet, January 15, 2016、NNA, January 15, 2016、Reuters, January 15, 2016、SANA, January 15, 2016、UPI, January 15, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.