アサド大統領のいとこスライマーン・アサド氏が殺人罪で禁固20年(2016年1月21日)

ラタキア県裁判所は、アサド大統領のいとこスライマーン・アサド氏に対して殺人罪で禁固20年の実刑判決を下した。

スライマーン・アサド氏は2015年8月、ラタキア市の鉄道駅前の交差点で、シリア軍のハッサーン・シャイフ大佐と車線変更をめぐってトラブルとなり、同大佐を射殺していた。

AFP(1月23日付)などが伝えた。

Kull-na Shuraka', January 22, 2016
Kull-na Shuraka’, January 22, 2016

AFP, January 22, 2016、AP, January 22, 2016、ARA News, January 22, 2016、Champress, January 22, 2016、al-Hayat, January 23, 2016、Iraqi News, January 22, 2016、Kull-na Shuraka’, January 22, 2016、al-Mada Press, January 22, 2016、Naharnet, January 22, 2016、NNA, January 22, 2016、Reuters, January 22, 2016、SANA, January 22, 2016、UPI, January 22, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で2回の爆撃を実施(2016年1月21日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月21日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は2回でラッカ市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(1回)のダーイシュの施設に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 22, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県東部、ダイル・ザウル県、ラッカ県のダーイシュ(イスラーム国)拠点都市を戦闘機(所属不明)が爆撃(2016年1月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市南東部に位置するサフィーラ市(シリア政府支配地域)を砲撃し、住民1人が死亡、複数が負傷した。

一方、SANA(1月21日付)によると、シリア軍がブザーア村、ターディフ市、バーブ市、アイン・ジャフシュ村、アッラーン村、マフラサ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダイル・ザウル市アルディー地区を空爆した。

一方、SANA(1月21日付)によると、シリア軍がジャブア村、ジュナイナ村、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、工業地区、ジャフラ村、ハーウィー・ハリータ村、アイヤーシュ村一帯、ズライル村、ムハイミーダ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆、またブガイリーヤ村でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がタブカ市一帯を空爆し、複数の死傷者が出た。

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ヒムス県では、SANA(1月21日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外採石場北部一帯、ワーディー・カッダーハート(柑橘農園)、ヒヤール山山頂一帯、スード丘一帯、カルヤタイン市周辺一帯、ラッフーム村でダーイシュ(イスラーム国)を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(1月21日付)によると、シリア軍がカスル村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 21, 2016、AP, January 21, 2016、ARA News, January 21, 2016、Champress, January 21, 2016、al-Hayat, January 22, 2016、Iraqi News, January 21, 2016、Kull-na Shuraka’, January 21, 2016、al-Mada Press, January 21, 2016、Naharnet, January 21, 2016、NNA, January 21, 2016、Reuters, January 21, 2016、SANA, January 21, 2016、UPI, January 21, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県、ダルアー県などで反体制武装集団との戦闘を続ける(2016年1月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村一帯で反体制武装集団と交戦、同地を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャイフ・マスキーン市各所で反体制武装集団と交戦し、戦闘員2人を殺害した。

一方、SANA(1月21日付)によると、シリア軍がダルアー市内各所(ブスラー広場一帯など)、東カラク村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカルクール村一帯を空爆、またヒルブナフサ村などでシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(1月21日付)によると、シリア軍がヒルブナフサ村、タッラフ村、ラハーヤー村、マアルカバ村でファトフ軍を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がジャウバル地区を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がダイル・アサーフィール市を6回にわたり空爆、また東グータ地方各所でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がブルジュ・カスブ村一帯でシリア軍と交戦、米国製のTOW対戦車ミサイルでシリア軍戦車1輌を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月21日付)によると、シリア軍がタルビーサ市一帯、ティールマアッラ村、ジバーブ・ハマド村、シャンダーヒーヤ村、ムシャイリファ村、ダルウィーシーヤ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(1月21日付)によると、シリア軍がハザーヌー町、カンスフラ村、シャフシャブー山一帯でシャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 21, 2016、AP, January 21, 2016、ARA News, January 21, 2016、Champress, January 21, 2016、al-Hayat, January 22, 2016、Iraqi News, January 21, 2016、Kull-na Shuraka’, January 21, 2016、al-Mada Press, January 21, 2016、Naharnet, January 21, 2016、NNA, January 21, 2016、Reuters, January 21, 2016、SANA, January 21, 2016、UPI, January 21, 2016などをもとに作成。

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シリア民主軍所属の革命家軍と北部作戦司令部は、革命家軍によるアレッポ県北部アアザーズ市一帯への進駐許可で合意(2016年1月21日)

アレッポ県では、ARA News(1月21日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に参加する革命家軍と北部作戦司令室が停戦し、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いを目的とした革命家軍のアアザーズ市一帯への進駐を許可することで合意した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米・トルコが設置合意したトルコ国境に近いいわゆる「安全地帯」で、反体制武装集団がカッラ・クーバリー村のダーイシュ(イスラーム国)拠点を攻撃、同地を制圧した。

両者はまた、ダービク村、ガズル村一帯で交戦を続け、ダーイシュはダービク村死守の構えを示し、反体制武装集団に激しい攻撃を加えたという。

AFP, January 21, 2016、AP, January 21, 2016、ARA News, January 21, 2016、Champress, January 21, 2016、al-Hayat, January 22, 2016、Iraqi News, January 21, 2016、Kull-na Shuraka’, January 21, 2016、al-Mada Press, January 21, 2016、Naharnet, January 21, 2016、NNA, January 21, 2016、Reuters, January 21, 2016、SANA, January 21, 2016、UPI, January 21, 2016などをもとに作成。

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ロシア外務省は、アレッポ県北部でのトルコによるアル=カーイダ支援を非難(2016年1月21日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、トルコが最近になってアレッポ県北部(アアザーズ市一帯)で米・ロシアが支援する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への反抗を続けるアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動に対して大規模な支援を行っていると断じ、非難した。

スプートニク通信(1月21日付)などが伝えた。

AFP, January 21, 2016、AP, January 21, 2016、ARA News, January 21, 2016、Champress, January 21, 2016、al-Hayat, January 22, 2016、Iraqi News, January 21, 2016、Kull-na Shuraka’, January 21, 2016、al-Mada Press, January 21, 2016、Naharnet, January 21, 2016、NNA, January 21, 2016、Reuters, January 21, 2016、SANA, January 21, 2016、Sputnik News, January 21, 2016、UPI, January 21, 2016などをもとに作成。

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イランのザリーフ外相は、反体制派代表団の人選へのサウジアラビアの干渉を非難(2016年1月21日)

イランのモハンマド・ジャファード・ザリーフ外務大臣はダボス会議出席のために訪問中のスイスのダボスでシリア情勢に関して言及し、そのなかで「スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表のみが交渉に参加する反体制派代表の名簿を受諾・拒否するに当たることができる…。(リヤド最高交渉委員会が開示した)反体制派代表団のなかには、アル=カーイダなどの過激派とつながりがある者がいる」と指摘、サウジアラビアがリヤド最高交渉委員会を通じてこうした人物を含む人物の参加を押しつけることはできないと批判した。

ARA News(1月21日付)が伝えた。

AFP, January 21, 2016、AP, January 21, 2016、ARA News, January 21, 2016、Champress, January 21, 2016、al-Hayat, January 22, 2016、Iraqi News, January 21, 2016、Kull-na Shuraka’, January 21, 2016、al-Mada Press, January 21, 2016、Naharnet, January 21, 2016、NNA, January 21, 2016、Reuters, January 21, 2016、SANA, January 21, 2016、UPI, January 21, 2016などをもとに作成。

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リヤド最高会議がイスラーム軍幹部を交渉責任者としたことに、最高会議内外の反体制組織が異議(2016年1月21日)

リヤドでの反体制派合同会合で設置された最高交渉委員会に属す民主的変革諸勢力国民調整委員会は、20日に最高交渉委員会の委員長を務めるリヤード・ヒジャーブ元首相が、イスラーム軍のムハンマド・アッルーシュ氏をジュネーブ3会議の反体制派代表団の「交渉責任者」に任命したことに関して、「交渉責任者と団長が武装集団から輩出されることは受け入れられない。これは交渉の成功を望むシリア国民に悪いメッセージを送ることになる」と批判した。

『ハヤート』(1月22日付)が伝えた。

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西クルディスタン移行期民政局が主導するシリア民主評議会の共同代表の一人でカムフ代表を務めるハイサム・マンナーア氏も、リヤド最高交渉委員会でイスラーム軍のムハンマド・アッルーシュ氏が交渉責任者に指名されたことに関して「シリア政府の戦争犯罪に対して移行期正義の確立を要求しているのに、戦争犯罪人が3人も参加している使節団にどうして参加などできようか?」と批判した。

AFP(1月21日付)が伝えた。

AFP, January 21, 2016、AP, January 21, 2016、ARA News, January 21, 2016、Champress, January 21, 2016、al-Hayat, January 22, 2016、Iraqi News, January 21, 2016、Kull-na Shuraka’, January 21, 2016、al-Mada Press, January 21, 2016、Naharnet, January 21, 2016、NNA, January 21, 2016、Reuters, January 21, 2016、SANA, January 21, 2016、UPI, January 21, 2016などをもとに作成。

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米クリントン前国務長官「大統領になったら、シリア北部に飛行禁止空域を設置する」(2016年1月21日)

米民主党のヒラリー・クリントン前国務長官は、在米シリア人反体制活動家複数名と会談し、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

会談に参加した活動家の一人キナーン・ラフマーニー氏は自身のフェイスブック・アカウントで、クリントン氏が、自身が大統領に選出された場合、トルコとの国境に近いシリア北部(いわゆる「安全地帯」)を飛行禁止空域に指定するとしたうえで、「アサドが何らの役割をも担わないよりよい未来を作るためにシリア人を支援する」と述べたことを明らかにした。

『ハヤート』(1月22日付)が伝えた。


AFP, January 21, 2016、AP, January 21, 2016、ARA News, January 21, 2016、Champress, January 21, 2016、al-Hayat, January 22, 2016、Iraqi News, January 21, 2016、Kull-na Shuraka’, January 21, 2016、al-Mada Press, January 21, 2016、Naharnet, January 21, 2016、NNA, January 21, 2016、Reuters, January 21, 2016、SANA, January 21, 2016、UPI, January 21, 2016などをもとに作成。

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ケリー米国務長官「ジュネーブ3会議は参加者の招聘で1、2日遅れるだろうが、延期はない」(2016年1月21日)

ジョン・ケリー米国務長官は、ダボス会議出席のため訪問中のスイスのダボスでイスラエルベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談し、1月25日開催予定のシリア政府と反体制派の和平交渉(ジュネーブ3会議)に関して、反体制派の代表団の人選で「1、2日」遅れる可能性はあるが、会議は予定通り実施されるだろうと述べた。

AFP(1月21日付)によると、ケリー国務長官は「招聘には1、2日はかかるが、延期はないだろう。プロセスは1月25日に始まり、彼らは一同に会すだろう」と述べた。

また、ロイター通信(1月21日付)によると、ケリー国務長官は「遅れると言っても、招聘を行うのに1、2日遅れるだけだ。しかし、大きな遅れはない」と述べたという。

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スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、1月25日に開催予定のジュネーブ3会議に関して『ハヤート』(1月22日付)に、「(会議は)大幅に遅れることはなく、せいぜい数日遅れるだけだろう。よりよい交渉を始められるようにするために待つに値する遅れだ」と述べた。

また、国連のファルハーン・ハック副報道官は、1月25日に開催予定のジュネーブ3会議に関して、「会議の日程は、技術的な理由で数日だけ遅れるかもしれない。しかし、日程通りに開催したいと思っている…。週末までに事態に対応し、日程を決めることになる」と述べた。

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『ワタン』(1月21日付)は、シリア公式筋の話として、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表のもと、外交官30人と法律家8人からなる代表団がジュネーブ3会議に派遣される予定だと伝えた。

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スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、18日の安保理でのシリア問題に関する非公式会合で、「サウジアラビアが…すべての主要な反体制派を交渉のテーブルに着かせようとする取り組みを挫こうとしている」との疑念を表明したと伝えている複数のメディアの報道に関して、『ハヤート』(1月22日付)に対し、「そのようなことは言っていない。このことをどの国にも私は言っていない。サウジアラビアのことはまったく触れていない」と否定した。

AFP, January 21, 2016、AP, January 21, 2016、ARA News, January 21, 2016、Champress, January 21, 2016、al-Hayat, January 22, 2016、Iraqi News, January 21, 2016、Kull-na Shuraka’, January 21, 2016、al-Mada Press, January 21, 2016、Naharnet, January 21, 2016、NNA, January 21, 2016、Reuters, January 21, 2016、SANA, January 21, 2016、UPI, January 21, 2016、al-Watan, January 21, 2016などをもとに作成。

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