トルコ軍はシリア領内から越境しようとした自由シリア軍参謀委員会元メンバーを射殺(2016年1月16日)

Elaph(1月17日付)は、トルコ軍がシリア領からトルコ領内に越境しようとした自由シリア軍参謀委員会元メンバーのアンマール・カッルート氏を射殺した、と伝えた。

射殺された場所は不明。

Elaph, January 17, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で3回の爆撃を実施(2016年1月16日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月16日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回でラッカ市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)のダーイシュの施設に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 17, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市およびその周辺に侵攻しブガイリーヤ村を一時占拠、シリア政府は住民300人が虐殺されたと主張(2016年1月16日)

Kull-na Shuraka', January 17, 2016
Kull-na Shuraka’, January 17, 2016

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、ダイル・ザウル市内のシリア政府支配地域(ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区)および同市周辺一帯(ブガイリーヤ村、アイヤーシュ村、サーイカ軍事基地)などに侵攻し、ブガイリーヤ村を掌握、シリア軍兵士・国防隊隊員35人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(1月16日付)によると、ダーイシュは、ブガイリーヤ村の他にも、ダイル・ザウル航空基地を見下ろすことができるカルーム丘、サルダ丘一帯を制圧したという。

シリア人権監視団によると、死亡した35人のうち、8人は銃殺処刑で、クッルナー・シュラカー(1月16日付)によると、処刑されたのは国防隊の隊員で、処刑された隊員以外にも多くの隊員が捕捉されたという。

これに関して、SANA(1月16日付)は、複数の地元住民筋の話として、ダーイシュがブガイリーヤ村で住民約300人を「背教」、ダーイシュに対する戦闘行為の罪で斬首するなどして、虐殺した、と伝えた。

なお、シリア人権監視団によると、ダーイシュの侵攻を受け、シリア軍はブガイリーヤ村に増援部隊を派遣し、ダーイシュが占拠した地域のほとんどを奪還したという。

また戦闘機(クッルナー・シュラカー(1月16日付)によるとロシア軍戦闘機)がシャクラー村、ジュナイナ村、ヒサーン村、アイヤーシュ村などダイル・ザウル市西部郊外一帯を空爆する一方、ダーイシュはダイル・ザウル市の県庁舎一帯、ジャウラ地区などを砲撃した。

一方、SANA(1月16日付)によると、シリア軍がアイヤーシュ村、ジュナイナ村、ブガイリーヤ村、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州(ダイル・ザウル県のこと)は声明を出し、「ヌサイリーヤ体制」(シリア政府のこと)の「背教者」多数を殺傷、捕捉し、ブガイリーヤ村、サーイカ軍事基地(武器庫)、燃料庫、放送塔、ルーワード協会団地、ダイル・ザウル市ムワッザフィーン地区各所を制圧したと発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がクワイリス航空基地に近いフマイマ村のシリア軍拠点複数カ所を攻撃したが、シリア軍の反撃を受け、戦闘員16人が死亡した。

シリア軍とダーイシュはまた、ダーイシュの拠点都市の一つバーブ市南部郊外で交戦を続けるとともに、ロシア軍が同地一帯を空爆した。

なお、バーブ市は、2012年7月に反体制派が制圧した後、2013年にダーイシュの手に渡った。

一方、ARA News(1月16日付)によると、ロシア軍がアレッポ市スッカリー地区にある医療センターを空爆し、住民7人が死亡、数十人が負傷した。

ARA News, January 16, 2016
ARA News, January 16, 2016

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ラッカ県では、ARA News(1月16日付)によると、ロシア軍がダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市各所を空爆し、住民15人が死亡、20人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(1月16日付)によると、シリア軍がタール山北東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(1月16日付)によると、シリア軍がアシュハイブ丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊によると、ハサカ市西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)戦闘員2人を殺害した。

AFP, January 16, 2016、AP, January 16, 2016、ARA News, January 16, 2016、Champress, January 16, 2016、al-Hayat, January 17, 2016、Iraqi News, January 16, 2016、Kull-na Shuraka’, January 16, 2016、January 17, 2016、al-Mada Press, January 16, 2016、Naharnet, January 16, 2016、NNA, January 16, 2016、Reuters, January 16, 2016、SANA, January 16, 2016、UPI, January 16, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がヌスラ戦線らとの戦闘の末、ラタキア県サッラーフ村一帯の丘陵地帯などを制圧(2016年1月16日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員が、ダグダガーン村、バイト・イブリク村、サッラーフ村、ダッラ村一帯など(トルクメン山一帯)でシャームの民のヌスラ戦線、トルクメン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦、ロシア軍戦闘機が同地一帯を空爆、シリア軍も砲撃を行った。

これにより、シリア軍側はバイト・イブリク村および周辺の丘陵地帯(サッラーフ村一帯)を制圧した。

一方、SANA(1月16日付)によると、シリア軍が国防隊とともに、県北部の下カウム村、上カウム村で反体制武装集団を掃討、両村および第489地点、第465地点、第547地点などの丘陵地帯を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がアレッポ市南部郊外のハーン・トゥーマーン村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

また、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊によると、シャームの民のヌスラ戦線がアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃、これに対して人民防衛隊が応戦し、ヌスラ戦線戦闘員4人を殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がフバイト村を空爆した。

一方、SANA(1月16日付)によると、シリア軍がフバイト村、ファイルーン村、ジスル・シュグール市でナスル軍、アンサール旅団などの拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、ハウワーシュ村を空爆、またヒルブナフサ村周辺では、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月16日付)によると、シリア軍がアクラブ町でシャームの民のヌスラ戦線司令部などの拠点に対して特殊作戦を行い、ヌスラ戦線の指導者の一人「アブー・マシュアル」氏ら複数の戦闘員を殺害、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月16日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、アブー・サナースィル村、サフラ丘、カフルラーハー市、アスィーラ村、タッラフ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、クッルナー・シュラカー(1月17日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動の司令官の一人アーミル・アシュカル氏(アブー・ビラール)が県北部のマクラミーヤ村で何者かによって撃たれ、死亡した。

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ダルアー県では、SANA(1月16日付)によると、シリア軍がダルアー市ブスラー広場南部、アッバースィーヤ地区、カラク地区、マンシヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 16, 2016、AP, January 16, 2016、ARA News, January 16, 2016、Champress, January 16, 2016、al-Hayat, January 17, 2016、Iraqi News, January 16, 2016、Kull-na Shuraka’, January 16, 2016、January 17, 2016、al-Mada Press, January 16, 2016、Naharnet, January 16, 2016、NNA, January 16, 2016、Reuters, January 16, 2016、SANA, January 16, 2016、UPI, January 16, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)はトルコ軍によるシリア北部への攻撃への報復として越境砲撃を行ったと発表(2016年1月16日)

ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信は、ダーイシュがシリア国境近くに設置されたトルコ軍の拠点複数カ所を越境砲撃したと発表した。

攻撃はアレッポ県北部のトルコ国境地帯のダーイシュ拠点に対するトルコ軍の攻撃への報復だという。

AFP, January 16, 2016、AP, January 16, 2016、ARA News, January 16, 2016、Champress, January 16, 2016、al-Hayat, January 17, 2016、Iraqi News, January 16, 2016、Kull-na Shuraka’, January 16, 2016、al-Mada Press, January 16, 2016、Naharnet, January 16, 2016、NNA, January 16, 2016、Reuters, January 16, 2016、SANA, January 16, 2016、UPI, January 16, 2016などをもとに作成。

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