アレッポ県、ダマスカス郊外県で、シリア軍とヌスラ戦線などの反体制武装集団の戦闘続く(2016年1月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のアレッポ市アシュラフィーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数初が着弾、またアレッポ市南部郊外ではシリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と戦闘を続けた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員が、トルクメン山、クルド山一帯でシャーム自由人イスラーム運動、第1沿岸師団、アンサール・シャーム、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、シャームの民のヌスラ戦線などアル=カーイダ系組織と「穏健な反体制派」の連合組織と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がマルジュ・スルターン村一帯(ナシャービーヤ町一帯)でジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまたダーライヤー市でイスラーム殉教者旅団などと交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がシャイフ・マスキーン市を空爆、またシリア軍が同地を砲撃し、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団との交戦の末、シャイフ・マスキーン市の約60%の街区を制圧した。

シリア軍はまた、ダルアー市ダム街道地区、ハマーディーン地区、避難民キャンプ西部、マンシヤ地区、アルバイーン地区で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(1月4日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市近郊のダマスカス・アレッポ街道(国際幹線道路)に仕掛けられた爆弾の爆発により、シャームの民のヌスラ戦線のメンバー2人が死亡した。

一方、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市、ハーミディー村などでシャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線、フルサーン・ハックの拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がイッズッディーン村、アルワーン農場でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(1月3日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにバルド村で反体制武装集団の攻撃を撃退し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がアトシャーン村でシャーム自由人イスラーム運動の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 3, 2016、AP, January 3, 2016、ARA News, January 3, 2016、Champress, January 3, 2016、al-Hayat, January 4, 2016、Iraqi News, January 3, 2016、Kull-na Shuraka’, January 3, 2016、January 4, 2016、al-Mada Press, January 3, 2016、Naharnet, January 3, 2016、NNA, January 3, 2016、Reuters, January 3, 2016、SANA, January 3, 2016、UPI, January 3, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がラッカ県アイン・イーサー市郊外の村をダーイシュ(イスラーム国)との激戦の末に制圧(2016年1月3日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアイン・イーサー市郊外のムスタリーハ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同村を制圧した。

この戦闘で、ダーイシュ戦闘員16人が死亡、19人が負傷、またシリア民主軍側も21人(うち9人が人民防衛隊隊員)が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がムハイミーダ村、ジュナイナ村、ヒサーン村、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘機(所属明示せず)がダイル・ザウル市ハウィーカ地区を空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ターディフ市近郊のアイシャ村一帯でシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍はバーブ市、ターディフ市を砲撃した。

一方、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がナッジャーラ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市で、アンタブリー農場、シャーイル・ガス採掘所一帯、タドムル市郊外三角地帯ダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 3, 2016、AP, January 3, 2016、ARA News, January 3, 2016、Champress, January 3, 2016、al-Hayat, January 4, 2016、Iraqi News, January 3, 2016、Kull-na Shuraka’, January 3, 2016、al-Mada Press, January 3, 2016、Naharnet, January 3, 2016、NNA, January 3, 2016、Reuters, January 3, 2016、SANA, January 3, 2016、UPI, January 3, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がヌスラ戦線などとの戦闘の末、アアザーズ市郊外のカシュタアール村を制圧(2016年1月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アアザーズ市郊外のカシュタアール村一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と革命家軍からなるシリア民主軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)によると、この戦闘でシリア民主軍はカシュタアール村を制圧した。

AFP, January 3, 2016、AP, January 3, 2016、ARA News, January 3, 2016、Champress, January 3, 2016、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2016、al-Hayat, January 4, 2016、Iraqi News, January 3, 2016、Kull-na Shuraka’, January 3, 2016、al-Mada Press, January 3, 2016、Naharnet, January 3, 2016、NNA, January 3, 2016、Reuters, January 3, 2016、SANA, January 3, 2016、UPI, January 3, 2016などをもとに作成。

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シリア民主評議会のマンナーア共同議長「YPG主体のシリア民主軍はシリア全土の16%を支配している」(2016年1月3日)

シリア民主評議会のハイサム・マンナーア共同議長は国連事務総長宛に書簡を送り、そのなかで西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシリア領内の16%を支配下に置いていると報告したうえで、シリアの将来に向けた交渉において、国連安保理やスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表と協力する意思があると表明した。

シリア民主評議会は、サウジアラビア主催の反体制派合同会合に対抗するかたちで、ロシア、イラン、米国の後ろ盾のもとに、西クルディスタン移行期民政局が主導するシリア民主軍の参加・支持組織がハサカ県マーリキーヤ市で12月8~10日にかけて開催した総会「シリア民主反体制勢力大会」で設置された政治組織。

共同議長には、カムフ代表のマンナーア氏と、民主統一党の支持団体である民主連合運動(TEV-DEM)のイルハーム・アフマド氏が就任した。

『ハヤート』(1月4日付)などが伝えた。

AFP, January 3, 2016、AP, January 3, 2016、ARA News, January 3, 2016、Champress, January 3, 2016、al-Hayat, January 4, 2016、Iraqi News, January 3, 2016、Kull-na Shuraka’, January 3, 2016、al-Mada Press, January 3, 2016、Naharnet, January 3, 2016、NNA, January 3, 2016、Reuters, January 3, 2016、SANA, January 3, 2016、UPI, January 3, 2016などをもとに作成。

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ザバダーニー市、フーア市・カファルヤー町の停戦合意に従い、負傷戦闘員、住民約450人の移送完了(2016年1月3日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表事務所は、イラン仲介のシリア政府とシャーム自由人イスラーム運動など反体制武装集団との停戦合意に従い、12月28日にレバノン経由でトルコに移送されていた反体制武装集団の負傷した戦闘員ら126人のイドリブ県への移送と、イドリブ県のフーア市、カファルヤー町からトルコ、レバノン経由で移送されていた住民338人のダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町への移送が、完了したと発表した。

『ハヤート』(1月4日付)が伝えた。

AFP, January 3, 2016、AP, January 3, 2016、ARA News, January 3, 2016、Champress, January 3, 2016、al-Hayat, January 4, 2016、Iraqi News, January 3, 2016、Kull-na Shuraka’, January 3, 2016、al-Mada Press, January 3, 2016、Naharnet, January 3, 2016、NNA, January 3, 2016、Reuters, January 3, 2016、SANA, January 3, 2016、UPI, January 3, 2016などをもとに作成。

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シリア国民連合、イスラーム軍など反体制武装集団26組織はサウジアラビアによるイランとの国交断絶を支持(2016年1月3日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、サウジアラビアによるイランとの国交断絶に歓迎の意を表した。

シリア革命反体制勢力国民連立は声明のなかで、イランが「シーア派武装集団を支援し、中東地域の安定を揺るがし、シリアに宗派対立をもたらそうとしている」と非難、サウジアラビアがイランとの外交関係を断絶したことを支持すると表明、「すべてのアラブ・イスラーム諸国に同様の措置を講じ、シリア、イラク、イエメンでのイランの犯罪、そしてサウジアラビアや湾岸諸国へのイランの内政干渉に対抗」するよう呼びかけた。

シリア革命反体制勢力国民連立は、イランが「自国民への抑圧…、数千人の反体制派の処刑、諸外国への内政干渉、人道に対する罪、アサド政権およびロシアの占領に与し、40万人ものシリア人の抹殺、1,300万人以上の難民化」をもたらしたと非難した。

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アレッポ県、イドリブ県、ラタキア県で活動する反体制武装集団26組織も共同声明を出し、サウジアラビアによるイランとの国交断絶に関して「イランが世界に輸出するテロに対抗する真摯な措置」と評し、支持を表明した。

共同声明を出したのは、北部師団、第13師団、ザーウィヤ山の鷹旅団、第16歩兵師団、スルターン・ムラード師団、第1沿岸師団、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、中部師団、「命じられるがまま進め」連合、サラーフッディーン師団、ナスル軍、第2沿岸師団、シャーム革命家大隊、タウヒード軍、アルバイーン大隊、シャーム戦線、イスラーム覚醒大隊、アンサール・シャーム大隊、ヒムス解放運動、ヤルムーク軍、第312師団、第10沿岸師団、第24歩兵師団、イスラーム軍、第1特殊任務師団、ヌールッディーン・ザンキー運動。

Kull-na Shuraka', January 3, 2016
Kull-na Shuraka’, January 3, 2016

AFP, January 4, 2016、AP, January 4, 2016、ARA News, January 4, 2016、Champress, January 4, 2016、al-Hayat, January 5, 2016、Iraqi News, January 4, 2016、Kull-na Shuraka’, January 4, 2016、al-Mada Press, January 4, 2016、Naharnet, January 4, 2016、NNA, January 4, 2016、Reuters, January 4, 2016、SANA, January 4, 2016、UPI, January 4, 2016などをもとに作成。

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シリア・イスラーム評議会、「シャーム・イルムの民シューラー評議会」は、YPG主体のシリア民主軍を「外国勢力の支援のもとシリア分割の計画を実行しようとしている」、「アッラーに対する裏切り」と非難(2016年1月3日)

トルコで活動するシリア・イスラーム評議会は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団との戦闘の末にアレッポ県アフリーン市郊外のタナブ村、カシュタアール村、シャワーリガ村、マーリキーヤ村を制圧したことを非難、「外国勢力の支援のもとシリア分割の計画を実行しようとしている」と断じた。

 

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「シャーム・イルムの民シューラー評議会」は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が「シリアのジハード主義革命武装勢力に宣戦を布告した」と非難し、「アッラーとその使徒、その信者に対する裏切り者で…、宗教とウンマの敵の手先」と指弾、「彼らと戦い、ウンマに彼らの計略を警告し、彼らへの参加や関与を阻止し、彼らに改悛させ、自らとそのウンマに不正をはたらくこの勢力の解体をもたらさねばならない」と主張した。

「シャーム・イルムの民シューラー評議会」は、アブー・アッバース・シャーミー氏、アブー・バスィール・サルトゥースィー氏といった宗教関係者28人らの連名で、これまでにもダーイシュ(イスラーム国)を「欺瞞に満ちたハワーリジュ派」と断じる声明を発表している。

AFP, January 4, 2016、AP, January 4, 2016、ARA News, January 4, 2016、Champress, January 4, 2016、al-Hayat, January 5, 2016、Iraqi News, January 4, 2016、Kull-na Shuraka’, January 4, 2016、al-Mada Press, January 4, 2016、Naharnet, January 4, 2016、NNA, January 4, 2016、Reuters, January 4, 2016、SANA, January 4, 2016、UPI, January 4, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がビデオ声明で「英国への侵攻」を宣言(2016年1月3日)

ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州広報センターはビデオ声明を出し、そのなかで英国アクセントの英語を話す覆面姿の男性が英国への攻撃を警告、また英国のスパイだという男性5人を銃殺する映像を公開した。

約10分間のビデオ声明では、ラッカ県出身だという男性5人が、英国に情報を流したなどと自供、その後、覆面姿の男性がデヴィッド・キャメロン英首相を「ホワイトハウスの奴隷」と批判し、「いつか英国に侵攻する」と宣言、男性5人を射殺した。

AFP, January 4, 2016、AP, January 4, 2016、ARA News, January 4, 2016、Champress, January 4, 2016、al-Hayat, January 5, 2016、Iraqi News, January 4, 2016、Kull-na Shuraka’, January 4, 2016、al-Mada Press, January 4, 2016、Naharnet, January 4, 2016、NNA, January 4, 2016、Reuters, January 4, 2016、SANA, January 4, 2016、UPI, January 4, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で1回の爆撃を実施(2016年1月3日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月3日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は1回で、アイン・イーサー市近郊のダーイシュの施設に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 4, 2016などをもとに作成。

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