RT(2月13日付)などによると、ロシア海軍の小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」が掃海艦1隻とともに、地中海に向かった。
ゼリョヌイ・ドルは巡航ミサイル「カリブル」を装備する最新鋭艦。
RT, February 13, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ジョン・カービー米国務省報道官は、アレッポ県北部のマンナグ航空基地一帯のシリア民主軍拠点へのトルコ軍の越境砲撃に関して「アレッポ県北部の事態に懸念を感じている。我々はすべての当事者間の緊張緩和に向けて行動する」とした。
そのうえで、「西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に所属するクルド人などの部隊に対して、混乱に乗じて新たな地域を掌握しないよう求める」と述べる一方、「我々はトルコに対して、こうした行為を停止するよう呼びかける」と自制を求めた。
そのうえで「トルコと人民防衛隊は、アアザーズ市東部からのダーイシュ(イスラーム国)という共通の脅威に対抗している」と付言、連携を呼びかけた。
AFP, February 14, 2016、AP, February 14, 2016、ARA News, February 14, 2016、Champress, February 14, 2016、al-Hayat, February 15, 2016、Iraqi News, February 14, 2016、Kull-na Shuraka’, February 14, 2016、al-Mada Press, February 14, 2016、Naharnet, February 14, 2016、NNA, February 14, 2016、Reuters, February 14, 2016、SANA, February 14, 2016、UPI, February 14, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アレッポ県では、SANA(2月13日付)によると、シリア軍が「支援部隊」の協力のもと、ザフラー町南西部の要衝タームーラ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団を掃討し、同地を完全制圧、治安と安定を回復した。
シリア軍はまた、アレッポ市ライラムーン地区、アブドゥラッブフ丘で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、タームーラ村一帯、アナダーン市一帯を20回以上にわたり空爆した。
ロシア軍戦闘機はまた12日夜以降、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が進軍を続けるアアザーズ市一帯、マーリア市、タッル・リフアト市一帯、アイン・ダッカ村、カフルハーシル村に対しても17回の空爆を行った。
ARA News(2月13日付)によると、人民防衛隊、革命家軍などからなるシリア民主軍は、ロシア軍の航空支援を受け、マンナグ航空基地に隣接するアイン・ダクナ村でシャーム自由人イスラーム運動、マーリア作戦司令室と交戦したという。
他方、ARA News(2月13日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動が、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃した。
**
ダルアー県では、SANA(2月13日付)によると、シリア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区のバジャービジャ地区東部一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の掃討完了し、同地を制圧、治安と安定を回復した。
シリア軍はまたヌアイマ村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
**
ラタキア県では、SANA(2月13日付)によると、シリア軍がキンサッバー町一帯(ルワイサト・ハンダク・バッラート、ルワイサト・ジャルド・シューク、ルワイサト・ハリーカト・スライマーン、スワイディーヤ山、ルワイサト・クテイブラト・ハウカ、カファルタ村、454高地、第846地点)で反体制武装集団と交戦、また人民防衛諸集団ととのにアーラ村と第515拠点を制圧、治安と安定を回復した。
**
ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がルマイラ村一帯を4回にわたり空爆、また同地一帯でシリア軍、国防隊とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦した。
なお、SANA(2月13日付)によると、シリア軍がルマイラ村一帯で交戦したのは、ダーイシュ(イスラーム国)だという。
**
ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団が、ドゥーマー市とアドラー市を結ぶタッル・サワーン町一帯でのイスラーム軍によるシリア軍部隊への要撃で、シリア軍兵士、国防隊隊員76人が死亡、100人以上が行方不明になっている、と発表した。
一方、SANA(2月13日付)によると、国連とシリア赤新月社が、イスラーム軍などジハード主義武装集団の拠点であるドゥーマー市に人道支援を搬入した。
**
ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(2月14日付)によると、所属不明の戦闘機がティールマアッラ村一帯のシリア軍拠点複数カ所を空爆し、シリア軍兵士7人が死亡した。
AFP, February 13, 2016、AP, February 13, 2016、ARA News, February 13, 2016、Champress, February 13, 2016、al-Hayat, February 14, 2016、Iraqi News, February 13, 2016、Kull-na Shuraka’, February 13, 2016、February 14, 2016、al-Mada Press, February 13, 2016、Naharnet, February 13, 2016、NNA, February 13, 2016、Reuters, February 13, 2016、SANA, February 13, 2016、UPI, February 13, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信は、ヒムス県タドムル市西部のドゥーワ地区で、ロシア軍の無人偵察機2機を撃墜したと伝え、その写真を公開した。

**
ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ県との県境に近いイスリヤー村北東部で交戦を続けた。
**
アレッポ県では、SANA(2月13日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部の火力発電所北部に位置するジュッブ・カルブ村で特殊作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)を放逐、同地を制圧し、治安と安定を回復した。
**
スワイダー県では、SANA(2月13日付)によると、シリア軍がラジャム・ダウラ村、カスル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点、車列を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
**
ダイル・ザウル県では、SANA(2月13日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、ハミーディーヤ地区、旧空港地区、マアーミル交差点、ラサーファ地区一帯、マリーイーヤ村、ダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, February 13, 2016、AP, February 13, 2016、ARA News, February 13, 2016、Champress, February 13, 2016、al-Hayat, February 14, 2016、Iraqi News, February 13, 2016、Kull-na Shuraka’, February 13, 2016、al-Mada Press, February 13, 2016、Naharnet, February 13, 2016、NNA, February 13, 2016、Reuters, February 13, 2016、SANA, February 13, 2016、UPI, February 13, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、サウジアラビア軍戦闘機複数機がトルコ南東部のインジルリク空軍基地に到着したと発表した。
インジルリク空軍基地は、米軍主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆作戦で使用している基地。
チャヴシュオール外務大臣はまた、「サウジアラビアの地上部隊はシリア領内のダーイシュとの戦闘に参加するだろう」としたうえで「トルコ軍部隊もまた、同じ目的で地上戦に参加するだろう」と付言した。
AFP, February 13, 2016、AP, February 13, 2016、ARA News, February 13, 2016、Champress, February 13, 2016、al-Hayat, February 14, 2016、Iraqi News, February 13, 2016、Kull-na Shuraka’, February 13, 2016、al-Mada Press, February 13, 2016、Naharnet, February 13, 2016、NNA, February 13, 2016、Reuters, February 13, 2016、SANA, February 13, 2016、UPI, February 13, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などアル=カーイダ系組織とシャーム戦線など「穏健な反体制派」の拠点都市であるアアザーズ市一帯に向けて進軍を続ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点複数カ所を越境砲撃した。
トルコ軍の越境砲撃は国境地帯から10キロ以上離れたマーリキーヤ村、マンナグ村一帯、マンナグ航空基地などに対して行われたという。
同地は、人民防衛隊主体のシリア民主軍がヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などから奪取した地域。
**
シリア民主軍に参加する革命家軍は声明を出し、トルコ軍による越境砲撃が「シリア政府とアル=カーイダを利し、シリア国民の利益からほど遠い」と非難した。
AFP, February 13, 2016、AP, February 13, 2016、ARA News, February 13, 2016、Champress, February 13, 2016、al-Hayat, February 14, 2016、Iraqi News, February 13, 2016、Kull-na Shuraka’, February 13, 2016、al-Mada Press, February 13, 2016、Naharnet, February 13, 2016、NNA, February 13, 2016、Reuters, February 13, 2016、SANA, February 13, 2016、UPI, February 13, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ首相は、第52回ミュンヘン国際安全保障会議で「シリアの統合の維持」を呼びかけ、「シリアを宗派に基づいて分断することは中東地域に災難をもたらす」と警鐘をならした。
メドヴェージェフ首相はまた、サウジアラビアがシリアへの地上部隊派遣の意思を表明したことについて「地上部隊を派遣するという脅しを誰も行うべきでない」としたうえで、「西側諸国の介入が事態を内戦へと変貌させた」と非難した。
**
ジョン・ケリー米国務長官は、第52回ミュンヘン国際安全保障会議でのロシアのドミトリー・メドヴェージェフ首相の発言を受けるかたちで、ロシアに対シリア政策の再考を求め、「ロシアの攻撃の大部分は合法的な反体制派に対して行われている」と非難した。
そのうえで「新たな戦火を停止するとした合意を実施するための余地を作り出すために集中すべき」と強調した。
**
フランスのマニュエル・ヴァルス首相は第52回ミュンヘン国際安全保障会議で「フランスはロシアとその国益を尊重するが、平和への道を作り出すために、ロシアが民間人への空爆を停止すべきだと考えている」と批判した。
AFP, February 13, 2016、AP, February 13, 2016、ARA News, February 13, 2016、Champress, February 13, 2016、al-Hayat, February 14, 2016、Iraqi News, February 13, 2016、Kull-na Shuraka’, February 13, 2016、al-Mada Press, February 13, 2016、Naharnet, February 13, 2016、NNA, February 13, 2016、Reuters, February 13, 2016、SANA, February 13, 2016、UPI, February 13, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.