米軍主導の有志連合はシリア領内で9回の爆撃を実施(2016年2月19日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月19日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して25回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は9回で、ハサカ市近郊(4回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, February 20, 2016などをもとに作成。

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サウジアラビアのジュバイル外務大臣「「穏健な反体制派」に地対空ミサイルが供与されれば、現地のパワー・バランスは変わる」(2016年2月19日)

サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣は『シュピーゲル』(2月19日付)のインタビューに応じ、そのなかで「我々は地対空ミサイルをシリアに導入することで、現地のパワー・バランスが変化すると信じている。それによって、「穏健な反体制派」は、化学兵器を投下、絨毯爆撃を行うヘリコプターや戦闘機を無力化できる。(米国が)アフガニスタンに地対空ミサイルを供与し、現地のパワーバランスを変化させたときと同じようにだ。このことは慎重に検討されなければならない。なぜなら、そうした兵器が悪の手に落ちないようにしなければならないからだ」と述べた。

Die Spiegel, February 19, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦を続ける(2016年2月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がブガイリーヤ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦する一方、航空機(所属不明)がダイル・ザウル市に支援物資を投下した。

一方、SANA(2月19日付)によると、シリア軍がブガイリーヤ村、ジュナイナ村・ムハイミーダ村街道、アイヤーシュ村、フサイニーヤ町、ジュナイナ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点、車輌を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(2月19日付)によると、シリア軍が、タドムル市西部郊外三角地帯、シャーイル村一帯、スード丘などでダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がクワイリス航空基地に近いジュッブ・ガブシャ村でシリア軍に対して自爆攻撃を行った。

AFP, February 19, 2016、AP, February 19, 2016、ARA News, February 19, 2016、Champress, February 19, 2016、al-Hayat, February 20, 2016、Iraqi News, February 19, 2016、Kull-na Shuraka’, February 19, 2016、al-Mada Press, February 19, 2016、Naharnet, February 19, 2016、NNA, February 19, 2016、Reuters, February 19, 2016、SANA, February 19, 2016、UPI, February 19, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県東グータ地方で活動するアジュナード・シャーム・イスラーム連合がラフマーン軍と完全統合(2016年2月19日)

ダマスカス郊外県東グータ地方などで活動するアジュナード・シャーム・イスラーム連合は声明を出し、同じく同地で活動を続けるラフマーン軍と完全統合したと発表した。

これにより、アジュナード・シャーム・イスラーム連合は解体し、そのメンバーはラフマーン軍の傘下で活動を継続する。

AFP, February 19, 2016、AP, February 19, 2016、ARA News, February 19, 2016、Champress, February 19, 2016、al-Hayat, February 20, 2016、Iraqi News, February 19, 2016、Kull-na Shuraka’, February 19, 2016、al-Mada Press, February 19, 2016、Naharnet, February 19, 2016、NNA, February 19, 2016、Reuters, February 19, 2016、SANA, February 19, 2016、UPI, February 19, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍が有志連合の支援を受け、ハサカ県最後のダーイシュ(イスラーム国)の拠点シャッダーディー市を制圧するとともに、ユーフラテス川東岸のティシュリーン・ダム一帯でダーイシュと交戦(2016年2月19日)

ハサカ県では、ARA News(2月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が米軍主導の有志連合の航空支援を受け、県南部のダーイシュ(イスラーム国)の最後の主要拠点シャッダーディー市を制圧した。

これに関して、SANA(2月19日付)は、「部族戦闘員と人民防衛諸集団」が、シャッダーディー市東部地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地一帯を制圧したと報じた。

複数の住民筋によると、「部族戦闘員と人民防衛諸集団」はシャッダーディー市に突入し、ダーイシュとの交戦の末に同地を制圧したという。

ただし、SANAは「部族戦闘員と人民防衛諸集団」が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍かどうかは明言していない。

また、ARA News(2月19日付)によると、有志連合のシャッダーディー市に対する空爆で、ダーイシュの女性メンバーからなる広報部門の一つ「ハンサー電子大隊」のリーマー・ジュライシュ女史(サウジアラビア人)が死亡した。

なお、シリア人権監視団は、シリア民主軍が、有志連合の航空支援を受けて、シャッダーディー市一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、同市の北約5キロの地点に到達、またイラクのモスル方面にいたる街道とラッカ市にいたる街道を封鎖し、シャッダーディー市への兵站路を遮断、同市北部のクバイバ油田一帯を制圧したと発表していた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ユーフラテス川河畔のティシュリーン・ダム一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュ戦闘員18人が死亡した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の中心拠点ラッカ市のヌール通り一帯を空爆し、カリフ軍司令官のイラク人と思われる幹部1人を殺害した。

AFP, February 19, 2016、AP, February 19, 2016、ARA News, February 19, 2016、Champress, February 19, 2016、al-Hayat, February 20, 2016、Iraqi News, February 19, 2016、Kull-na Shuraka’, February 19, 2016、al-Mada Press, February 19, 2016、Naharnet, February 19, 2016、NNA, February 19, 2016、Reuters, February 19, 2016、SANA, February 19, 2016、UPI, February 19, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はラタキア県北部などで反体制武装集団との戦闘を続ける(2016年2月19日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクルド山、トルクメン山一帯でジハード主義武装集団との戦闘を続けた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャウバル地区を攻撃した。

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ヒムス県では、ARA News(2月19日付)によると、ロシア軍がハルムーズ村を空爆し、女性1人を含む4人が死亡した。

一方、SANA(2月19日付)によると、シリア軍がジャッブーリーン村、サーキヤト・アースィー村、バイト・マンスール丘一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ハーッラ市およびハーッラ丘一帯でのシリア軍との戦闘で反体制武装集団戦闘員3人が死亡した。

シリア軍はまた、フラーク市、カフルシャムス町一帯を砲撃、またカフル・ナースィジュ村を「樽爆弾」で空爆した。

AFP, February 19, 2016、AP, February 19, 2016、ARA News, February 19, 2016、Champress, February 19, 2016、al-Hayat, February 20, 2016、Iraqi News, February 19, 2016、Kull-na Shuraka’, February 19, 2016、al-Mada Press, February 19, 2016、Naharnet, February 19, 2016、NNA, February 19, 2016、Reuters, February 19, 2016、SANA, February 19, 2016、UPI, February 19, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県北西部に最大規模の越境爆撃を行うなか、YPG主体のシリア民主軍とシリア軍はアレッポ市への包囲を強化(2016年2月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が制圧したアアザーズ市周辺の農村地帯、マンナグ航空基地、タッル・リフアト市、アルカミーヤ村、マルアナーズ村、マーリキーヤ村に対して、これまで最大規模となる越境砲撃を行った。

トルコ軍はまた、西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区の中心都市アフリーン市郊外のジンディールス町一帯に対しても激しい越境砲撃を続けた。

これに対して、人民防衛隊はアレッポ市バニー・ザイド地区、ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・マクスード地区一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

またシリア軍、国防隊、クドス旅団(パレスチナ人)は、そしてアレッポ市西部郊外の「ファミリー・ハウス」一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

ARA News(2月19日付)によると、シリア軍はさらに、アブティーン村、フーバル村一帯、アイス村などアレッポ市南部郊外でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, February 19, 2016、AP, February 19, 2016、ARA News, February 19, 2016、Champress, February 19, 2016、al-Hayat, February 20, 2016、Iraqi News, February 19, 2016、Kull-na Shuraka’, February 19, 2016、al-Mada Press, February 19, 2016、Naharnet, February 19, 2016、NNA, February 19, 2016、Reuters, February 19, 2016、SANA, February 19, 2016、UPI, February 19, 2016などをもとに作成。

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シャアバーン大統領府政治報道補佐官「YPGはシリアの部隊」(2016年2月19日)

ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官は、RT(2月19日付)のテレビ取材に応じ、そのなかで西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が「シリアの部隊である」と述べた。

シャアバーン補佐官は「我々は常に政治的解決に向かって進んできた。なぜなら、あらゆる問題解決が政治的解決をもって終わねばならないからだ。しかし、我々は同時に、テロ撲滅を計画している。この二つは相補的で、決して矛盾するものではない」と述べる。

またジュネーブ3会議をめぐっては「サウジアラビアが作り出した代表団(リヤド最高交渉委員会が任命した代表団)は、サウジアラビアの指示に従い、シリア国民と無関係なまま、人道支援、停戦について云々している」と批判、「シリア人どうしの対話を通じてすべての問題がテーブルのうえに提示されねばならない」と強調した。

一方、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に関して、シャアバーン補佐官は「シリアの部隊であり、シリア社会のすべての階層がテロとの戦いに参加している。これはシリア軍、人民防衛隊、そしてロシア軍との協力のもとに行われている」と述べた。

そのうえで「クルド人などにスポットライトを当てているのはクルドだ。なぜならクルドはこの件で問題を抱えているからだ。我々にとっては何の問題もない。重要なのは、クルド人がシリアの一部、シリアの国土そして国民の一部をなしていることだ」と強調した。

AFP, February 19, 2016、AP, February 19, 2016、ARA News, February 19, 2016、Champress, February 19, 2016、al-Hayat, February 20, 2016、Iraqi News, February 19, 2016、Kull-na Shuraka’, February 19, 2016、al-Mada Press, February 19, 2016、Naharnet, February 19, 2016、NNA, February 19, 2016、Reuters, February 19, 2016、SANA, February 19, 2016、UPI, February 19, 2016などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領は、米国がPYDへの支援を続ければ、ダーイシュ(イスラーム国)に対する爆撃で有志連合が使用するインジルリク空軍基地を封鎖すると脅迫(2016年2月19日)

『ハヤート』(2月20日付)は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がバラク・オバマ米大統領との電話会談で、民主統一党への支援を行わないよう「警告」するとともに、支援が継続された場合、インジルリク空軍基地を閉鎖すると「脅迫」したと伝えた。

インジルリク軍事基地は、米国主導の有志連合がシリアでのダーイシュ(イスラーム国)空爆に使用している基地。

AFP, February 19, 2016、AP, February 19, 2016、ARA News, February 19, 2016、Champress, February 19, 2016、al-Hayat, February 20, 2016、Iraqi News, February 19, 2016、Kull-na Shuraka’, February 19, 2016、al-Mada Press, February 19, 2016、Naharnet, February 19, 2016、NNA, February 19, 2016、Reuters, February 19, 2016、SANA, February 19, 2016、UPI, February 19, 2016などをもとに作成。

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クルディスタン自由の鷹が声明を出し、トルコ政府がYPGの関与を断定したアンカラでの自爆テロへの関与を認める(2016年2月19日)

クルディスタン自由の鷹(Teyrenbaze Azadiya Kurdistan、TAK)は、17日のアンカラでの自爆テロの犯行を認める声明を発表した。

インターネットを通じて発表された犯行声明において、クルディスタン自由の鷹は、「アンカラへの攻撃は、南東部ジズレ市の住民に対するトルコ軍の残酷な殺戮への報復」だと主張し、自爆テロがレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の政策に対する報復と位置づけた。

またまた実行犯がヴァン市出身の26歳の若者でアブドュルバキ・ソンメズ氏であると発表した。

トルコ政府は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊メンバーが関与しているとの嫌疑をかけ、シリア北部出身のサーリフ・ナッジャール氏なる人物が実行犯だと喧伝していた。

TAKはクルディスタン労働者党(PKK)の分派とされる組織で、2004年から活動を本格化した。

米国、英国、EUは同組織をテロ組織に指定している。

AFP, February 19, 2016、AP, February 19, 2016、ARA News, February 19, 2016、Champress, February 19, 2016、al-Hayat, February 20, 2016、Iraqi News, February 19, 2016、Kull-na Shuraka’, February 19, 2016、al-Mada Press, February 19, 2016、Naharnet, February 19, 2016、NNA, February 19, 2016、Reuters, February 19, 2016、SANA, February 19, 2016、UPI, February 19, 2016などをもとに作成。

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ロシアは、トルコのシリアに対する越境砲撃に対処するための安保理決議案を提出(2016年2月19日)

ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は、トルコ軍によるシリア領内(アレッポ県北西部)への越境砲撃と地上部隊派遣の意思表明への対応を協議するための国連安保理会合の開催を要請し、「シリアの主権侵害を侵害し、その統合を脅かす行為を停止」するための安保理決議案を回付した。

『ハヤート』(2月20日付)などが伝えた。

AFP, February 19, 2016、AP, February 19, 2016、ARA News, February 19, 2016、Champress, February 19, 2016、al-Hayat, February 20, 2016、Iraqi News, February 19, 2016、Kull-na Shuraka’, February 19, 2016、al-Mada Press, February 19, 2016、Naharnet, February 19, 2016、NNA, February 19, 2016、Reuters, February 19, 2016、SANA, February 19, 2016、UPI, February 19, 2016などをもとに作成。

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ロシアのチュルキン国連大使「アサド大統領の発言はロシアが行っている外交努力に合致していない」(2016年2月19日)

ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は『コメルサント』(2月19日付)のインタビューのなかで、2月12日のAFPのインタビューでのアサド大統領の発言に関して、個人的な見解だとしつつ「ロシアが行っている外交努力に合致していない」と批判した。

チュルキン国連大使はまず「トルコとサウジアラビアの支援を受ける非妥協的な反体制派は依然として、ダマスカスを破壊できると確信している。これが紛争が続く理由の一つだ。私は彼ら、そして彼らを支援する者たちが政治的解決が必要だと言うことを理解することを願っている。米国はすでにこのことを理解している」と述べた。

続いて、アサド政権の姿勢、とりわけ12日のアサド大統領の発言に関して、チュルキン国連大使は「ロシアは政治的、外交的、そして軍事的にこの紛争に極めて真摯に対処してきた。我々はこのことをアサド大統領に考慮して欲しい」としたうえで、「ロシアが行っている外交努力に合致していない…。彼ら(シリア政府)がいかなる停戦も不要で、完全勝利のための戦闘を必要だと考え続けるのであれば、この紛争は非常に長く続くことになる。そのことを考えただけて恐ろしくなる」と述べ、アサド大統領の発言を批判した。

しかし、チュルキン国連大使は「我々は(アサド大統領の)こうした発言を過度に重要視したり、ドラマチックに扱うべきではない…。我々は…彼が最終的に何をするかということから判断を下すべきだ…。シリア政府は、ミュンヘンでのISSG(国際しりあ支援グループ)諸国の合意がシリアにとって特筆すべき機会であることを理解している」と述べた。

アサド大統領は「我々にできるかできないかはともかく、これ(シリア全土の奪還)は、我々が躊躇せずにめざしている目標だ。一部を放棄するなどと言うこと自体非論理的だ…」と付言した。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表「2月25日のジュネーブ3会議再開は現実的に不可能」(2016年2月19日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は『スヴェンスカ・ダグブラデト』(2月19日付)のインタビューに応じ、そのなかで2月25日に再開が予定されているジュネーブ3会議に関して「2月25日にジュネーブで新たな交渉を呼びかけることは現実的に可能ではない」と述べた。

デミストゥラ特別代表はしかし、「我々は近くそれを実施するつもりだ…。我々は招聘状を準備し、送付するまであと10日必要だ…。交渉は人道支援が続けられ、停戦にいたるのであれば、成功するだろう…。我々の希望は全壊は失われた。だから今はよりプタグマティックな政策をとろうとしている」と付言した。

また「我々は交渉のための交渉ではなくて、真の和平交渉を必要としている。米国とロシアは今こそ戦闘停止案に合意すべきだ」と強調した。

一方、トルコがアレッポ県北部での越境砲撃を激化させたことについては、「すべてを複雑にした」と批判、「紛争がシリア国境に拡大すれば、我々はそれを制御できなくなるかもしれない。我々はそのような事態を許してはならない」と述べた。

AFP, February 19, 2016、AP, February 19, 2016、ARA News, February 19, 2016、Champress, February 19, 2016、al-Hayat, February 20, 2016、Iraqi News, February 19, 2016、Kull-na Shuraka’, February 19, 2016、al-Mada Press, February 19, 2016、Naharnet, February 19, 2016、NNA, February 19, 2016、Reuters, February 19, 2016、SANA, February 19, 2016、Svenska Dagbladet, February 19, 2016、UPI, February 19, 2016などをもとに作成。

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