米中央軍(CENTCOM)は、2月28日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は12回で、ダイル・ザウル市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(3回)、マーリア市近郊(3回)、タッル・アブヤド市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。
CENTCOM, February 29, 2016などをもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(2月28日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が27日晩、有志連合の支援を受けタッル・アブヤド市一帯に侵入したダーイシュ(イスラーム国)と交戦、タッル・アブヤド市(北部)、スルーク町、アイン・アルース村からダーイシュを掃討することに成功した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカルヤタイン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、マスウーディーヤ村、アブー・バラーヤー村一帯が砲撃を受けた。
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ダイル・ザウル県では、SANA(2月28日付)によると、シリア軍がイラク国境に近いブーカマール市でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対する特殊作戦を行い、戦闘員20人以上を殲滅した。
シリア軍はまた、下サフィーラ村に対する空爆で、ダーイシュの燃料庫、衛星放送局を破壊した。
さらにダイル・ザウル市内では、旧空港地区、ジュバイラ地区、スィヤーサ橋一帯でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、地下トンネルなどの拠点を破壊した。
一方、ブガイリーヤ村に展開するダーイシュはダイル・ザウル市のクスール村を迫撃砲で攻撃し、1人が死亡、8人が負傷した。
AFP, February 28, 2016、AP, February 28, 2016、ARA News, February 28, 2016、Champress, February 28, 2016、al-Hayat, February 29, 2016、Iraqi News, February 28, 2016、Kull-na Shuraka’, February 28, 2016、al-Mada Press, February 28, 2016、Naharnet, February 28, 2016、NNA, February 28, 2016、Reuters, February 28, 2016、SANA, February 28, 2016、UPI, February 28, 2016などをもとに作成。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機(ロシア軍ないしはシリア軍)が県北西部のフライターン市、アナダーン市、カフルハムラ村、ダーラト・イッザ市など6都市を空爆し、1人が死亡、複数が負傷した。
またアレッポ市アシュラフィーヤ地区、シャイフ・マクスード地区、バニー・ザイド地区では、ジハード主義武装集団と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦し、住民3人が巻き添えとなって負傷した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線を含む複数のジハード主義武装集団の支配下にある県南部のヒルブナフサ村に対して8回の空爆が実施された。
一方、SANA(2月28日付)によると、シリア軍がヒムス県との県境に位置するヒルブナフサ村一帯でシャームの民のヌスラ戦線の拠点に対して攻撃を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動が主導するファトフ軍の支配下にあるジスル・シュグール市西部のナージヤ村、キンダ村をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した(死傷者は出なかった)。
また戦闘機(所属不明)がジスル・シュグール市各所を3回にわたり空爆し、妊婦1人が死亡、女性2人と子供4人を含む12人が負傷した
一方、シリア政府の支配下にとどまるフーア市郊外のサワーギヤ村に迫撃砲弾2発が着弾した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がティールマアッラ村を「樽爆弾」で空爆する一方、ダール・カビーラ村各所を砲撃した。
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ラタキア県では、SANA(2月28日付)によると、県内複数カ所に「テロリスト」が撃った迫撃砲弾複数発が着弾した。
AFP, February 28, 2016、AP, February 28, 2016、ARA News, February 28, 2016、Champress, February 28, 2016、al-Hayat, February 29, 2016、Iraqi News, February 28, 2016、Kull-na Shuraka’, February 28, 2016、al-Mada Press, February 28, 2016、Naharnet, February 28, 2016、NNA, February 28, 2016、Reuters, February 28, 2016、SANA, February 28, 2016、UPI, February 28, 2016などをもとに作成。
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イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は定例閣議において、米・ロシアによるシリアでの敵対行為停止合意の発効に関して「我々はシリアにおける持続的、長期的、そして真の停戦の実現に向けた努力を関係する」と高く評価する一方で、「シリアにおけるいかなる事態正常化もイスラエルに対するイランのシリア領からの攻撃の停止を含むものでなければならず…、我々はヒズブッラーへの最新鋭武器増強を受け入れない・我々はゴラン高原における第2のテロ戦線が開くことを受け入れない」と述べた。
AFP, February 28, 2016、AP, February 28, 2016、ARA News, February 28, 2016、Champress, February 28, 2016、al-Hayat, February 29, 2016、Iraqi News, February 28, 2016、Kull-na Shuraka’, February 28, 2016、al-Mada Press, February 28, 2016、Naharnet, February 28, 2016、NNA, February 28, 2016、Reuters, February 28, 2016、SANA, February 28, 2016、UPI, February 28, 2016などをもとに作成。
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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は記者会見で、米・ロシアによるシリアでの敵対行為停止合意の発効に関して「シリアを三つの地域に分割しようとするこの計画を皆が懸念している」と述べた。
エルドアン大統領はその理由として「なぜなら一部の者が、シリア北部に回廊を作り、人民防衛隊、民主統一党の手に渡そうとしていることを支援しているからだ…。我々はこうした回廊の設置を許さない。我々はこの点に関して自分たちに課せられた義務を遂行する。テロ組織のためのこうした回廊が存在することは、我々にとって問題であり脅威だ」と述べた。
AFP, February 28, 2016、AP, February 28, 2016、ARA News, February 28, 2016、Champress, February 28, 2016、al-Hayat, February 29, 2016、Iraqi News, February 28, 2016、Kull-na Shuraka’, February 28, 2016、al-Mada Press, February 28, 2016、Naharnet, February 28, 2016、NNA, February 28, 2016、Reuters, February 28, 2016、SANA, February 28, 2016、UPI, February 28, 2016などをもとに作成。
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サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣は、リヤドでのデンマーク外相との会談後の記者会見で、米・ロシアによるシリアでの敵対行為停止合意の発効に関して「ロシア軍戦闘機、シリア政府軍戦闘機による停戦違反がある。我々は現在、ISSG(国際シリア支援グループ)諸国とこの問題について協議している」と述べた。
ジュバイル外務大臣はまた「ロシアは、これらの攻撃がダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線に対するものだとの姿勢を示している。しかし(ISSGの)その他の国はそうした姿勢はとっていない。ロシア軍の攻撃はダーイシュ、ヌスラ戦線ではなく、「穏健な反体制派」を標的としている」と主張した。
そのうえで「シリア政府とロシアが停戦に真剣かどうかは近く明らかになるだろう」と付言した。
AFP, February 28, 2016、AP, February 28, 2016、ARA News, February 28, 2016、Champress, February 28, 2016、al-Hayat, February 29, 2016、Iraqi News, February 28, 2016、Kull-na Shuraka’, February 28, 2016、al-Mada Press, February 28, 2016、Naharnet, February 28, 2016、NNA, February 28, 2016、Reuters, February 28, 2016、SANA, February 28, 2016、UPI, February 28, 2016などをもとに作成。
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ロシアのインテルファクス(2月28日付)は、シリア駐留ロシア軍の当事者和解調整センターが米国側から受け取った、敵対行為停止合意を受諾した反体制組織のリストには69組織が記載されいていたと伝えた。
この69組織のなかには、リヤド最高交渉委員会が合意を受諾したと発表した97組織の一部も含まれているという。
AFP, February 28, 2016、AP, February 28, 2016、ARA News, February 28, 2016、Champress, February 28, 2016、al-Hayat, February 29, 2016、Interfax, February 28, 2016、Iraqi News, February 28, 2016、Kull-na Shuraka’, February 28, 2016、al-Mada Press, February 28, 2016、Naharnet, February 28, 2016、NNA, February 28, 2016、Reuters, February 28, 2016、SANA, February 28, 2016、UPI, February 28, 2016などをもとに作成。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、過去24時間(2月27日)に9件の停戦違反を確認したと発表した。
また、ラタキア県のカッバーナ村一帯に対して砲撃が加えられる一方、ラッカ県では、100人強からなる武装集団がトルコ領内からラッカ県のタッル・アブヤド市に侵入し、違法な武装集団と協力して同市北部を占拠したとの報告をヨルダンの首都アンマンを拠点とする米国の当事者和解調整センターから受けたことを明らかにした。
タッル・アブヤド市への侵入は、トルコ領内からの砲撃支援を受けていたという。
AFP, February 28, 2016、AP, February 28, 2016、ARA News, February 28, 2016、Champress, February 28, 2016、al-Hayat, February 29, 2016、Iraqi News, February 28, 2016、Kull-na Shuraka’, February 28, 2016、al-Mada Press, February 28, 2016、Naharnet, February 28, 2016、NNA, February 28, 2016、Reuters, February 28, 2016、SANA, February 28, 2016、UPI, February 28, 2016などをもとに作成。
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リヤド最高交渉委員会(サーリム・ムスラト報道官)は、2月27日に、シリア軍側による停戦違反が15件にのぼったと発表した。
このうちの2件はヒズブッラーの戦闘員によるもので、ダマスカス郊外県ザバダーニー市一帯で発生したのだという。
一方、リヤド最高交渉委員会の委員長を務めるリヤード・ヒジャーブ元首相は国連の潘基文事務総長に書簡を送り、米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した27日0時以降、ロシア軍が反体制派支配地域に対して26回にわたる空爆を行ったと主張した。
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トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は、米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した27日の1日間でシリア軍による停戦違反が15件にのぼったと発表した。
シリア軍による停戦違反は、ダマスカス県(タダームン区)、ダマスカス郊外県(ダーライヤー市、ドゥーマー市近郊、マルジュ・スルターン村一帯)、ダルアー県(ヤードゥーダ村)、アレッポ県(アアザーズ市)、ヒムス県(タルビーサ市)、ハマー県(ラターミナ町、カフルズィーター市)、ラタキア県(トゥッファーヒーヤ山)、イドリブ県(ナージヤ村近郊)で発生、同地は砲撃や「樽爆弾」空爆を受けた。
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シリア人権ネットワークは、米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した27日の1日間でシリア軍とロシア軍による停戦違反が14件にのぼったと主張した。
この停戦違反は、アレッポ県のカブターン・ジャバル村、ダーラト・イッザ市などに対する攻撃で、いずれもロシア軍と思われる戦闘機によるもので、民間人16人が死亡したという。
またシリア軍がダマスカス郊外県ダーライヤー市、ザマルカー町、ダイル・アサーフィール市に対して砲撃を続けたという。
AFP, February 28, 2016、AP, February 28, 2016、ARA News, February 28, 2016、Champress, February 28, 2016、al-Hayat, February 29, 2016、Iraqi News, February 28, 2016、Kull-na Shuraka’, February 28, 2016、al-Mada Press, February 28, 2016、Naharnet, February 28, 2016、NNA, February 28, 2016、Reuters, February 28, 2016、SANA, February 28, 2016、UPI, February 28, 2016などをもとに作成。
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高等司法選挙委員会は、4月13日に投票予定の第2期人民議会選挙への立候補者数が2月28日午後8時の段階で2,745人に達したと発表した。
立候補者数はダマスカス県選挙区が256人、ダマスカス郊外県選挙区が214人、アレッポ市選挙区が274人、アレッポ県諸地域選挙区が222人、イドリブ県選挙区が97人、ヒムス県選挙区が494人、ハマー県選挙区が205人、ラタキア県選挙区が358人、タルトゥース県選挙区が123人、ダイル・ザウル県選挙区105人、ハサカ県選挙区が149人、ラッカ県選挙区が68人、ダルアー県選挙区が91人、スワイダー県選挙区が41人、クナイトラ県選挙区が48人。
なお、立候補者受付は3月1日まで続けられる。
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