米中央軍(CENTCOM)は、2月18日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して21回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は8回で、ハサカ市近郊(4回)、フール町近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。
CENTCOM, February 19, 2016などをもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
バラク・オバマ米大統領は、ASEAN首脳会議に出席するため滞在している米カリフォルニア州サニーランズでの記者会見で、シリア情勢に関して「反体制武装集団はロシア軍に対抗できない」と述べた。
オバマ大統領は、ロシアによるシリアへの軍事介入、とりわけアサド政権への支援に関して、「ロシアは自ら泥沼にはまることになる」と指摘する一方、ロシア軍とアサド政権の最近の優勢にもかかわらず「国土の4分の3が依然として「民の支配下」にあるなかで、戦闘はすぐには終わらない」と述べた。
また、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領との関係に関しては「私とプーチン氏との間に対立はない」と強調しつつも、「プーチン氏はロシア軍によってシリアを恒久的に占領するために投資しようと準備しているが、これは多額を要する…。それはおそらくロシアにとって最善の措置ではないだろう」と付言、「米国など国際社会の当事者とともに行動し、何らかの政治的移行を調停使用とする方がより賢い」と述べた。
しかし、オバマ大統領は「もちろん、ロシアは大きな軍事力を持っている。反乱軍が、世界第2位の強力な軍隊と対峙することなどできない。そうすることで、シリアを実際に安定化させるという問題が解決することもない。唯一の方法は、何らかのかたちの政治的移行だ」と述べた。
AFP, February 17, 2016、AP, February 17, 2016、ARA News, February 17, 2016、Champress, February 17, 2016、al-Hayat, February 18, 2016、Iraqi News, February 17, 2016、Kull-na Shuraka’, February 17, 2016、al-Mada Press, February 17, 2016、Naharnet, February 17, 2016、NNA, February 17, 2016、Reuters, February 17, 2016、SANA, February 17, 2016、UPI, February 17, 2016などをもとに作成。
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ドイツのアンゲラ・メルケル首相は『シュツットガルト·ツァイトゥング』(2月15日付)のインタビューに応じ、そのなかでアレッポ県北部の混戦状態に関して、国境地帯に「何らかの飛行禁止空域」を設定する必要があると述べた。
メルケル首相は「現状において、いかなる当事者も空爆が許されない地域、つまりある種の飛行禁止空域のような空域があれば、有効かもしれない」と述べた。
AFP, February 17, 2016、AP, February 17, 2016、ARA News, February 17, 2016、Champress, February 17, 2016、al-Hayat, February 18, 2016、Iraqi News, February 17, 2016、Kull-na Shuraka’, February 17, 2016、al-Mada Press, February 17, 2016、Naharnet, February 17, 2016、NNA, February 17, 2016、Reuters, February 17, 2016、SANA, February 17, 2016、Stuttgarter Zeitung, February 15, 2016、UPI, February 17, 2016などをもとに作成。
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ARA News(2月16日付)によると、米軍主導の有志連合はダイル・ザウル県内のダーイシュ(イスラーム国)支配地域にビラを散布し、住民に対してダーイシュの拠点などからに近づかないよう呼びかけた。

AFP, February 16, 2016、AP, February 16, 2016、ARA News, February 16, 2016、Champress, February 16, 2016、al-Hayat, February 17, 2016、Iraqi News, February 16, 2016、Kull-na Shuraka’, February 16, 2016、al-Mada Press, February 16, 2016、Naharnet, February 16, 2016、NNA, February 16, 2016、Reuters, February 16, 2016、SANA, February 16, 2016、UPI, February 16, 2016などをもとに作成。
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アレッポ県では、ARA News(2月16日付)によると、ロシア軍の航空支援を受けたシリア軍が、アレッポ市東部の火力発電所を、ダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末に制圧した。
火力発電所はアレッポ市とクワイリス航空基地のほぼ中間に位置する。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月16日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(2月16日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市近郊のスード丘、ルマイリー山、ラジャム・カスル村、西ヒブラ村、ウンク・ハワー村、タドムル市郊外採石所一帯などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, February 16, 2016、AP, February 16, 2016、ARA News, February 16, 2016、Champress, February 16, 2016、al-Hayat, February 17, 2016、Iraqi News, February 16, 2016、Kull-na Shuraka’, February 16, 2016、al-Mada Press, February 16, 2016、Naharnet, February 16, 2016、NNA, February 16, 2016、Reuters, February 16, 2016、SANA, February 16, 2016、UPI, February 16, 2016などをもとに作成。
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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(2月16日付)によると、ロシア軍がジャースィム市を複数回にわたり空爆し、ワーイル・ハルキー首相の自宅が被弾、義理の妹1人が負傷した。
これに対して、ダルアー県で活動する反体制武装集団12組織は共同声明を出し、ダルアー県・クナイトラ県・ダルアー県境のいわゆる「死の三角地帯」で「汝らが戻れば、我々も戻る」と銘打った戦闘を開始、シリア軍の拠点複数カ所を制圧した。
共同声明を出したのは、シャームの剣旅団、フルカーン旅団、アバービール軍、クナイトラ軍事評議会、ハウラーン・ムジャーヒディーン旅団、ヤルムーク軍、第24歩兵師団、アンサール・イスラーム戦線、ハムザ師団、サブティーン軍、シリア革命家戦線、タウヒードの暁旅団。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月16日付)によると、シリア軍が東グータ地方のファルザート丘(ナシャービーヤ町西方)一帯、ビラーリーヤ村およびフーシュ・ハラーブー村一帯の農村や拠点で、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍などからなるジハード主義武装集団と交戦、戦闘員15人を殲滅、同地を制圧した。
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ラタキア県では、SANA(2月16日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、県北津のバッラ村、シャラフ村、ワーディー・バースール村、アイン・ガザール村で反体制武装集団を掃討、同地を制圧し、治安と安定を回復した。
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ハマー県では、SANA(2月16日付)によると、シリア軍がラハーヤー村、ヒルブナフサ村でシャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(2月16日付)によると、シリア軍がハーミディーヤ村一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(2月16日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、ガントゥー市、西マシュジャル村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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クナイトラ県では、SANA(2月16日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、アジュラフ村、東サムダーニーヤ村に侵攻しようとした武装集団を撃退した。
AFP, February 16, 2016、AP, February 16, 2016、ARA News, February 16, 2016、Champress, February 16, 2016、al-Hayat, February 17, 2016、Iraqi News, February 16, 2016、Kull-na Shuraka’, February 16, 2016、al-Mada Press, February 16, 2016、Naharnet, February 16, 2016、NNA, February 16, 2016、Reuters, February 16, 2016、SANA, February 16, 2016、UPI, February 16, 2016などをもとに作成。
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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月15日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が革命家軍とともに主導するシリア民主軍が15日未明、アル=カーイダ系組織と「穏健な反体制派」の拠点都市の一つタッル・リフアト市およびシャイフ・ハラール村を制圧した。
また『ハヤート』(2月17日付)によると、シリア民主軍はマーリア市に向けて進軍を続け、シリア人権監視団によると、タッル・リフアト市の西方約10キロの距離に位置するマーリア市の名士がシリア民主軍の代表との交渉を行い、シリア民主軍の同市への無血入城についての調整が開始された。
マーリア市は、米トルコ両政府が2015年半ばに設置合意した「安全地帯」で勢力を拡大するダーイシュ(イスラーム国)が制圧をめざし、東側から攻撃を繰り返してきた。
「安全地帯」設置以前は、同地はアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線も展開していたが、ヌスラ戦線は「安全地帯」設置合意以降、米軍主導の有志連合との共闘を嫌い、同地から撤退、残されたシャーム戦線など「穏健な反体制派」は、ダーイシュとの戦いで劣勢を強いられていた。
シリア民主軍とシリア軍は、アレッポ県北部におけるアル=カーイダ系組織と「穏健な反体制派」の中心拠点であるアアザーズ市の南部および西部で勢力を拡大するなか、マーリア市はアアザーズ市と県北東部を結ぶ唯一の経由地となっている。
一方、トルコ軍は同地一帯に対して4日連続となる越境砲撃を行った。
ARA News(2月16日付)によると、トルコ軍が砲撃したのは、カフルナースィフ村、シャイフ・サイード村、カフル・ナーヤー村一帯と、アフリーン市近郊のキーバール村一帯。
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他方、アレッポ市、ARA News(2月16日付)によると、ロシア軍の航空支援を受けたシリア軍と国防隊がアレッポ市バニー・ザイド地区、アーミリーヤ地区、ライラムーン地区を攻撃した。
またこの動きと並行するかたちで、シリア民主軍は、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市ハラク地区、ブスターン・バーシャー地区に侵攻し、第16歩兵師団、スルターン・ムラード師団、シャームの民のヌスラ戦線などと交戦した。
これに対して、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団が、西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃した。
このほか、クッルナー・シュラカー(2月17日付)によると、シリア・ムスリム同胞団系の武装組織シャーム軍団の有力司令官の一人、アリー・アウワーシュ氏(アブー・バクル)がアレッポ市西部郊外でのシリア軍との戦闘で死亡した。
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クッルナー・シュラカー(2月16日付)によると、アレッポ県で活動する反体制武装集団9組織が、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動のハーシム・シャイフ前総司令官に忠誠を誓った。
シャイフ前司令官に忠誠を誓ったのは、シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動、「命じられるままに進め連合」、第101師団、第1中隊、第16師団、山地の鷹旅団、スルターン・ムラード旅団、ムンタスィル・ビッラー旅団。
この宣誓が、ムハンナド・ミスリー氏が総司令官が率いるシャーム自由人イスラーム運動からの離反を意味するかは不明。
これに関して、アレッポ県で活動するというワーイル・ムハンマドを名乗るメディア活動家は、ARA News(2月16日付)に対して、アレッポ市一帯で活動する主要な反体制武装集団が「アレッポ市民の要請を受け、一つの旗、一つの司令官のもとに完全統合することを決定した」と述べた。
AFP, February 16, 2016、AP, February 16, 2016、ARA News, February 16, 2016、Champress, February 16, 2016、al-Hayat, February 17, 2016、Iraqi News, February 16, 2016、Kull-na Shuraka’, February 16, 2016、February 17, 2016、al-Mada Press, February 16, 2016、Naharnet, February 16, 2016、NNA, February 16, 2016、Reuters, February 16, 2016、SANA, February 16, 2016、UPI, February 16, 2016などをもとに作成。
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ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、テレビ演説を行い、サウジアラビアとトルコが、シリアへの地上部隊派遣を画策することで、「世界大戦を勃発させようとしている」と非難した。
「殉教指導者の日」に合わせて行われたテレビ演説で、ナスルッラー書記長は以下のように述べた。
「武装集団の相次ぐ敗北が、サウジアラビアとトルコに、有志連合のもとでのダーイシュ(イスラーム国)との戦いを口実とした(シリアへの)地上部隊派遣を考えさせることになった。これは極めて重要な進展だ…。サウジアラビアとトルコは、ダーイシュの脅威に気づいていた。しかし、両国は自分たちが支援する組織が敗北を喫しているために目を覚ましたのだ」。
「サウジアラビアとトルコは交渉のテーブルにとどまり、戦争を継続するために地上部隊を派遣しようとしている…。シリアでのいかなる和解を受け入れることなく、世界大戦を勃発させようとしている…。トルコは「新オスマン帝国構想」の挫折に喘ぎ、シリアにおけるサウジアラビアの企みも頓挫した」。
一方、イスラエルをめぐってナスルッラー書記長は以下のように述べた。
「イスラエルはサウジアラビア、トルコと、アサド大統領が権力にとどまるかたちでの問題解決を許すべきでないという点で合意している…。サウジアラビア、トルコ、そしてイスラエルがこうした問題解決を拒否しているがゆえに、交渉を麻痺させようとしているのだ。彼らは前提条件を提示し、要求をエスカレートさせ、米国さえもそうした状況を批判するようになっている」。
「イスラエルはシリアを分割に追い込むことに失敗した。なぜなら、シリア軍、そしてその同盟者たちがラタキア、アレッポ北部、ダルアー南部、ハサカ、ダイル・ザウルで善戦しているからだ。これは、分割を拒否するとの決意がシリアにあることを意味している」。

AFP, February 16, 2016、AP, February 16, 2016、ARA News, February 16, 2016、Champress, February 16, 2016、al-Hayat, February 17, 2016、Iraqi News, February 16, 2016、Kull-na Shuraka’, February 16, 2016、al-Mada Press, February 16, 2016、Naharnet, February 16, 2016、NNA, February 16, 2016、Qanat al-Manar, February 16, 2016、Reuters, February 16, 2016、SANA, February 16, 2016、UPI, February 16, 2016などをもとに作成。
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オランダ国防省は声明を出し、オランダ空軍のF-16戦闘機複数機がシリア領内でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対する初の空爆を実施したと発表した。
空爆は米国主導の有志連合の枠内で実施され、「イラク領内およびシリア東部で約10の任務を遂行した」という。
AFP, February 16, 2016、AP, February 16, 2016、ARA News, February 16, 2016、Champress, February 16, 2016、al-Hayat, February 17, 2016、Iraqi News, February 16, 2016、Kull-na Shuraka’, February 16, 2016、al-Mada Press, February 16, 2016、Naharnet, February 16, 2016、NNA, February 16, 2016、Reuters, February 16, 2016、SANA, February 16, 2016、UPI, February 16, 2016などをもとに作成。
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『ハヤート』(2月17日付)は、複数の外交筋の話として、国連安保理で、トルコ軍のシリアへの越境砲撃について協議するための非公式会合(議長国はヴェネズエラ)が開かれ、ロシアとともに、エジプトが、トルコによるイラクとシリアへの内政干渉を批判した、と伝えた。
この非公式会合は、ロシアの要請に基づき開催された。
会合では、ロシアのヴラジミール・ヴォロンコフ国連副大使が、怒りを露わにして、トルコ軍によるシリア領内への砲撃を非難するとともに、エジプトのアムル・アブー・アター国連代表大使が、「トルコに対する批判は、イラクやシリアに対して続けられる同国の干渉の背景に対してもなされるべきだ」と述べたという。
『ハヤート』(2月17日付)によると、アブー・アター国連代表大使は数日前から、イラクのムハンマド・ハキーム国連代表大使との会談を重ね、イラクに対するトルコの軍事介入を批判し、イラクからのトルコ軍の撤退を求める決議案についての協議を行っていたという。
これに対して、フランスのフランソワ・デラットル国連代表大使は、ミュンヘンでのISSG(国際シリア支援グループ)の合意、国連安保理決議第2254号の実施を最優先すべきだと主張、シリア軍とその同盟国による軍事行動がこうした動きに逆行すると非難した。
他方、『ハヤート』(2月18日付)によると、シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市の病院を支援していたことに関して、「国境なき医師団はフランス諜報機関のシリア領内の支部だ」と断じ、「シリア政府との調整や協議なし」にシリア国内で活動していることを批判した。
また、イラクのハキーム国連代表大使代表大使も、モスル市一帯からのトルコ軍の撤退を求めるとともに、国連加盟国に対して、戦闘員の自国領の通過を阻止することを定めた国連決議を遵守するよう呼びかけた。
AFP, February 16, 2016、AP, February 16, 2016、ARA News, February 16, 2016、Champress, February 16, 2016、al-Hayat, February 17, 2016、February 18, 2016、Iraqi News, February 16, 2016、Kull-na Shuraka’, February 16, 2016、al-Mada Press, February 16, 2016、Naharnet, February 16, 2016、NNA, February 16, 2016、Reuters, February 16, 2016、SANA, February 16, 2016、UPI, February 16, 2016などをもとに作成。
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イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣は、サウジアラビア、トルコが意思表明したシリアへの地上部隊の派遣に関して「国際法に違反する」としたうえで、「シリア領内にイランの部隊は駐留していない。シリア政府の要請を受け、各地に軍事顧問がいる」のみと述べた。
AFP, February 16, 2016、AP, February 16, 2016、ARA News, February 16, 2016、Champress, February 16, 2016、al-Hayat, February 17, 2016、Iraqi News, February 16, 2016、Kull-na Shuraka’, February 16, 2016、al-Mada Press, February 16, 2016、Naharnet, February 16, 2016、NNA, February 16, 2016、Reuters, February 16, 2016、SANA, February 16, 2016、UPI, February 16, 2016などをもとに作成。
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ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、トルコ軍によるアレッポ県北部への越境砲撃や、イドリブ県、アレッポ県の病院への空爆に関するトルコ当局の喧伝に関して「一部のパートナーが我々に対して、アアザーズ市一帯のシリア・トルコ国境の100キロ弱の回廊に抵触しないよう懇願してきた」としたうえで、「このことは、トルコからこの地域を経由して、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線などのテロ組織に日々の武器、弾薬、食糧を供与し続けられるようにするのが目的だということは明白だ」と述べ、トルコの「テロ支援」を批判した。
AFP, February 16, 2016、AP, February 16, 2016、ARA News, February 16, 2016、Champress, February 16, 2016、al-Hayat, February 17, 2016、Iraqi News, February 16, 2016、Kull-na Shuraka’, February 16, 2016、al-Mada Press, February 16, 2016、Naharnet, February 16, 2016、NNA, February 16, 2016、Reuters, February 16, 2016、SANA, February 16, 2016、UPI, February 16, 2016などをもとに作成。
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サウジアラビア、UAEなどが意思表明したシリア領内へのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を目的とした地上部隊の派遣に関して、トルコ政府高官は、AFP(2月16日付)に対して、「我々は有志連合諸国とともに地上作戦を実施したいと考えている。地上作戦なくして、シリアでの戦闘を停止させることは不可能だ」と述べたうえで、「シリア領内でトルコが一方的に単独軍事作戦を行うことはないだろう」と付言した。
AFP, February 16, 2016、AP, February 16, 2016、ARA News, February 16, 2016、Champress, February 16, 2016、al-Hayat, February 17, 2016、Iraqi News, February 16, 2016、Kull-na Shuraka’, February 16, 2016、al-Mada Press, February 16, 2016、Naharnet, February 16, 2016、NNA, February 16, 2016、Reuters, February 16, 2016、SANA, February 16, 2016、UPI, February 16, 2016などをもとに作成。
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スタファン・デミストゥラ・シリア問題国連特別代表はシリアを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)と会談、ジュネーブ3会議への対応などについて意見を交わした。
SANA(2月16日付)によると、デミストゥラ特別代表は会談で、ドイツのミュンヘンで行われたISSG(国際シリア支援グループ)外相会合について報告する一方、ムアッリム外務在外居住者大臣は、シリア政府がシリア人どうしの対話に無条件で取り込もうとしていると伝えるとともに、シリアの将来はシリア国民のみが決定すると強調した。
ムアッリム外務在外居住者大臣はまた、「テロ組織」の支配下にある地域への人道支援物資配給などを通じた市民の保護に向けた努力を説明、こうした取り組みをジュネーブ3会合の進捗とかかわりなく継続すると明言した。
同時に、米国やEU諸国によるシリアへの制裁がシリア国民の苦難を増長させていると主張し、その解除を求めた。
会談後、デミストゥラ特別代表は、シリア国内の反体制派の代表と会談した。
会談に参加したのは、人民党のナウワーフ・ムルヒム書記長、シリア国民民主行動委員会のマイス・クライディー代表ら。

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ロイター通信(2月16日付)は、国連のファルハーン・ハック副報道官の話として、シリア政府がダイル・ザウル市、ダマスカス郊外県マダーヤー町およびムウダミーヤト・シャーム市など、包囲下の7都市への人道支援物資を搬入することに同意したと伝えた。
AFP, February 16, 2016、AP, February 16, 2016、ARA News, February 16, 2016、Champress, February 16, 2016、al-Hayat, February 17, 2016、Iraqi News, February 16, 2016、Kull-na Shuraka’, February 16, 2016、al-Mada Press, February 16, 2016、Naharnet, February 16, 2016、NNA, February 16, 2016、Reuters, February 16, 2016、SANA, February 16, 2016、UPI, February 16, 2016などをもとに作成。
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ロシア国防省は、2月10日から16日までの1週間で、シリア駐留ロシア空軍戦闘機が444回の出撃を行い、ダイル・ザウル県、ダルアー県、ヒムス県、ハマー県、ラタキア県、アレッポ県内のて「テロリスト」の標的1,593カ所を攻撃した、と発表した。
また2月15日、シリア軍と「愛国的反体制派」がシリア北部(アレッポ県)および北西部(ラタキア県)内の居住地域7カ所を含む100平方キロメートルを制圧したと付言した。
ロシア国防省によると、2月に入って、シリア軍が奪還した地域は800平方キロメートル、73の居住地域に及ぶという。
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一方、アレッポ県北部の戦況に関して、ロシア国防省は、「テロリスト」が自らの家族をトルコ国境地帯に退避させたが、トルコ当局の規制を受けずにトルコ領内に避難しているのが負傷した戦闘員だけで、トルコ領内からはイドリブ県、アレッポ県の武装集団に武器、弾薬、装備の補給が続けられていると主張した。
また、トルコ軍によるアレッポ県北部への越境砲撃に関して、トルコ軍がこれまでに居住地域に対して100発以上の迫撃砲を撃ち込んだと発表した。
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さらに、15日のイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市の病院に対する空爆が、カスピ海に展開するロシア海軍艦艇からの弾道ミサイルによるものだとするアフメト・ダウトオール首相の発言については、ロシア国防省は、現在カスピ海に弾道ミサイルを装備した艦艇は配備されていないと述べ、これを否定した。
また、アレッポ県アアザーズ市の病院に対する空爆をロシア軍によるものだとする報道・主張についても、これを否定した。
イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市で空爆を受けた病院が「国境なき医師団の支援を受けている」とする点については、トルコ当局が「支援を受けている」という表現を省略し、「国境なき医師団の病院」として情報を拡散しているとしたうえで、国境なき医師団の病院が同市およびアレッポ県北部にあると主張しているのがトルコ当局だけで、国境なき医師団のHPにすらそうした情報はないと指摘した。
加えて、アアザーズ市の病院(そして学校)への空爆は2月10日にすでにインターネット上で情報が配信され、またマアッラト・ヌウマーン市の病院については、被害を確認できる写真、映像が存在しないと主張、いずれもトルコ領内のガジアンテップ市でねつ造されたものだと断じた。
AFP, February 16, 2016、AP, February 16, 2016、ARA News, February 16, 2016、Champress, February 16, 2016、al-Hayat, February 17, 2016、Iraqi News, February 16, 2016、Kull-na Shuraka’, February 16, 2016、al-Mada Press, February 16, 2016、Naharnet, February 16, 2016、NNA, February 16, 2016、Reuters, February 16, 2016、SANA, February 16, 2016、UPI, February 16, 2016などをもとに作成。
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