米中央軍(CENTCOM)は、2月17日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は7回で、ハサカ市近郊(4回)、フール町近郊(3回)に対して攻撃が行われた。
CENTCOM, February 19, 2016などをもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ハサカ県では、ARA News(2月17日付)によると、ハサカ市西部郊外のナースィリー村近くを走行中の車を所属不明の戦闘機が空爆し、乗っていた1家12人全員が死亡した。
一方、ラアス・アイン市では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の検問所に対して、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員が爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行い、人民防衛隊隊員1人が死亡した。
これに対し西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、ダーイシュの支配下にあるフール町近郊のマシュタル村とミシュワール村を制圧した。
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ラッカ県では、ARA News(2月17日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、スルーク町一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
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ヒムス県では、SANA(2月17日付)によると、シリア軍がスード丘、ルマイリー丘などカルヤタイン市一帯、タール山、ワーディー・アブヤド・ダムなどタドムル市西部郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、SANA(2月17日付)によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市、ジュッブ・ガブシャ村、アブアド村、タッル・アラム村、ダイル・カーク村、サルジャ村、ザアラーナ村を空爆し、テロリスト70人を殲滅した。
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ハマー県では、SANA(2月17日付)によると、シリア軍がラフジャーン村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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スワイダー県では、SANA(2月17日付)によると、シリア軍が県北東部のファーラ丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(2月17日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯、ジャフラ村、ブガイリーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
また、クッルナー・シュラカー(2月18日付)によると、ダイル・ザウル市内アルディー地区で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点が覆面をした武装集団の襲撃を受け、ダーイシュ・メンバー8人が死亡した。
AFP, February 17, 2016、AP, February 17, 2016、ARA News, February 17, 2016、Champress, February 17, 2016、al-Hayat, February 18, 2016、Iraqi News, February 17, 2016、Kull-na Shuraka’, February 17, 2016、February 18, 2016、al-Mada Press, February 17, 2016、Naharnet, February 17, 2016、NNA, February 17, 2016、Reuters, February 17, 2016、SANA, February 17, 2016、UPI, February 17, 2016などをもとに作成。
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アレッポ県では、ARA News(2月17日付)によると、県北部のタッル・リフアト市内の工業地区一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アレッポ・ファトフ作戦司令室参加組織と交戦した。
一方、ロシア軍の航空支援を受けたシリア軍および外国人戦闘員は、アレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム軍、アレッポ・ファトフ作戦司令室参加組織と交戦した。
また、SANA(2月17日付)によると、シリア軍はアレッポ市ラーシディーン地区、ラームーサ地区、サーフール地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、SANA(2月17日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県北部のシャラフ砦、シール・カブーア、アムーリー山、第422地点、マルジュ・ザーウィヤ村、アイドゥー・カスタル村で反体制武装集団を掃討し、同地を制圧、治安と安定を回復した。
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ヒムス県では、SANA(2月17日付)によると、シリア軍がタルビーサ市、ティールマアッラ村、ガントゥー市、キースィーン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、SANA(2月17日付)によると、シリア軍がカフルバトナー町でイスラーム旅団、イスラーム軍などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、SANA(2月17日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市、ジュッブ・ライヤーン村、カフルヌブーダ町でシャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(2月17日付)によると、シリア軍がハーミディーヤ村、アブー・ズフール町、ハーン・シャイフーン市でファトフ軍の拠点を空爆し、戦闘員10人を殲滅した。
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ダルアー県では、SANA(2月17日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区南東部一帯で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, February 17, 2016、AP, February 17, 2016、ARA News, February 17, 2016、Champress, February 17, 2016、al-Hayat, February 18, 2016、Iraqi News, February 17, 2016、Kull-na Shuraka’, February 17, 2016、al-Mada Press, February 17, 2016、Naharnet, February 17, 2016、NNA, February 17, 2016、Reuters, February 17, 2016、SANA, February 17, 2016、UPI, February 17, 2016などをもとに作成。
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ダマスカス郊外県では、SANA(2月17日付)によると、シリア軍が包囲するムウダミーヤト・シャーム市にとどまる住民約5万人強を対象とする人道支援物資が搬入された。
人道支援物資は食糧、医療員、燃料など貨物車輌35輌分で、国連とシリア赤新月社の支援チームが市内への搬入を行った。
搬入作業はまた、ヒズブッラー戦闘員やシリア軍の包囲が続くマダーヤー町、ザバダーニー市に対しても行われ、88輌の貨物車輌が同地に入った。
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イドリブ県では、SANA(2月17日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍に所属する武装集団の包囲が続くフーア市およびカファルヤー町に、国連とシリア赤新月社の支援チームが食糧、医療員、燃料など貨物車輌18輌分の人道支援物資を搬入した。

AFP, February 17, 2016、AP, February 17, 2016、ARA News, February 17, 2016、Champress, February 17, 2016、al-Hayat, February 18, 2016、Iraqi News, February 17, 2016、Kull-na Shuraka’, February 17, 2016、al-Mada Press, February 17, 2016、Naharnet, February 17, 2016、NNA, February 17, 2016、Reuters, February 17, 2016、SANA, February 17, 2016、UPI, February 17, 2016などをもとに作成。
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アサド大統領は、2016年政令第8号を施行、国内逃亡罪(軍事刑法第100条)、国外逃亡罪(同101条)、および兵役法が定める犯罪に対する恩赦の実施を決定した。
恩赦の対象は2016年2月17日以前の犯罪を対象とし、国内逃亡罪については本政令施行から30日以内に、国外逃亡罪については60日以内に当局への出頭をもって適用されるという。
SANA(2月17日付)が伝えた。
AFP, February 17, 2016、AP, February 17, 2016、ARA News, February 17, 2016、Champress, February 17, 2016、al-Hayat, February 18, 2016、Iraqi News, February 17, 2016、Kull-na Shuraka’, February 17, 2016、al-Mada Press, February 17, 2016、Naharnet, February 17, 2016、NNA, February 17, 2016、Reuters, February 17, 2016、SANA, February 17, 2016、UPI, February 17, 2016などをもとに作成。
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ロシア外務省のゲンナージー・ガティロフ外務次官は、ドイツのアンゲラ・メルケル首相やトルコのヤルチュン・アクドーアン副首相がアレッポ県北部に飛行禁止空域(安全地帯)を設定する必要があると述べたことに関して、「飛行禁止空域にかかる決定は、シリア政府と国連安保理の同意なしには許され得ない」と述べた。
インテルファクス通信(2月17日付)が伝えた。
AFP, February 17, 2016、AP, February 17, 2016、ARA News, February 17, 2016、Champress, February 17, 2016、al-Hayat, February 18, 2016、Iraqi News, February 17, 2016、Kull-na Shuraka’, February 17, 2016、al-Mada Press, February 17, 2016、Naharnet, February 17, 2016、NNA, February 17, 2016、Reuters, February 17, 2016、SANA, February 17, 2016、UPI, February 17, 2016などをもとに作成。
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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はテレビ演説を行い、アレッポ県北部への越境砲撃を継続する意思を示すとともに、米国に対して、トルコとクルド人勢力のいずれを支援するかを決断するよう求めた。
エルドアン大統領は、「我々は南部国境地帯にもう一つのキンディール山地が作り出されることを許さない」としたうえで、「有志連合は我々に対して民主統一党と人民防衛隊への砲撃停止を求めている。しかし残念ながら、我々はこれを停止することはない」述べ、アレッポ県北部にあるアル=カーイダ系組織と「穏健な反体制派」の中心都市であるアアザーズ市に向けて進軍を続ける西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に対する砲撃を継続する決意を表明した。
エルドアン大統領はまた「正しいテロリスト、悪いテロリストなどいない」と述べ、トルコ政府がテロ組織に認定するクルディスタン労働者党(PKK)とつながりがある民主統一党、そして同党が主導する西クルディスタン移行期民政局の人民防衛隊、さらには同部隊を中心とするシリア民主軍を後援する米国の政策を批判した。
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一方、ヤルチュン・アクドーアン副首相は、ハベル・チャンネル(2月17日付)のインタビューに応じ、そのなかで「我々は、アアザーズ市を含むシリア領内10キロの地点に安全地帯を設置したい」と述べ、シリア民主軍の進軍を阻止する意思を示した。
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シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は、アレッポ県北部での西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の攻勢に関して「シリア北部で達成されている勝利は、シリア軍とクルド人の合同勝利とみなすことができる」と述べた。
ジャアファリー国連代表は、「利害対立は起こり得る。米国政府から支援を受けているこのクルド人勢力は同時にシリア政府の支援も受けている。それゆえ、シリア北部で達成されている勝利は、シリア軍とクルド人の合同勝利とみなすことができる」と述べた。
ARA News(2月17日付)が伝えた。
AFP, February 17, 2016、AP, February 17, 2016、ARA News, February 17, 2016、Champress, February 17, 2016、al-Hayat, February 18, 2016、Iraqi News, February 17, 2016、Kull-na Shuraka’, February 17, 2016、al-Mada Press, February 17, 2016、Naharnet, February 17, 2016、NNA, February 17, 2016、Reuters, February 17, 2016、SANA, February 17, 2016、UPI, February 17, 2016などをもとに作成。
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