ダーイシュ系のヤルムーク殉教者旅団の新司令官にサウジアラビア人が就任(2016年3月8日)

クッルナー・シュラカー(3月8日付)は、複数の活動家の話として、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓いダルアー県で活動するヤルムーク殉教者旅団は、サウジアラビア人のアブー・アブドゥッラー・マダニー氏を新司令官(アミール)に任命したと伝えた。

マダニー氏の司令官任命は師団内部で告知されたが、声明として公表はされていないという。

Kull-na Shuraka', March 8, 2016
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オースティン米中央軍司令官「オバマ政権に「穏健な反体制派」への軍事教練再開許可を求めた」(2016年3月8日)

米中央軍のロイド・オースティン司令官(陸軍大将)は、米上院の公聴会で、バラク・オバマ政権に対して、「穏健な反体制派」への軍事教練の再開許可を求めたと証言した。

オースティン司令官は「我々が戦線を退いた者たちを再動員すれば、彼らはより大規模なグループの一部をなすことができるようになろう」と述べたうえで、「さまざまなアプローチを通じて(「穏健な反体制派」教練の)取り組みを再開する許可を求めた」ことを明らかにした。

『ハヤート』(3月9日付)が伝えた。

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ムスリムPYD共同党首「リヤドの反体制派がジュネーブ3会議を妨害している」(2016年3月8日)

西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首はロイター通信(3月8日付)に対して、リヤド最高交渉委員会がジュネーブ3会議の再開を妨害していると批判した。

ムスリム共同党首は、「世界中が彼ら(リヤド最高交渉委員会)の発言に注目している。彼らは妨害している…。多くの障害が途上にある…。これらの障害はリヤドの反体制派によるものだ…。彼らは様々な手段で政治解決路線を頓挫させようとしている」と批判した。

なお、『ハヤート』(3月9日付)によると、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、シリア政府、リヤド最高交渉委員会などの反体制派に会議への招聘状を送付しているが、このなかにムスリム共同党首をはじめとする民主統一党は含まれていないという。

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表による会議再開に向けた取り組みが「多くの障害」に直面しているとしたうえで、


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第2期人民議会選挙:アレッポ県で立候補届出拒否に対して35件の異議申し立て(2016年3月8日)

アレッポ市選挙区での第2期人民議会選挙(4月13日投票日)を監督する司法小委員会のアスアド・ハサン判事は、立候補届出受理を拒否されたとして29人が異議申し立てを行っていると発表した。

また、アレッポ県諸地域選挙区の司法小委員会のアマル・シューシャ判事も、6件の異議申し立てが行われていることを明らかにした。

なお、立候補届出に関する異議申し立ては3月10日まで受け付けられる。

SANA(3月8日付)が伝えた。

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東部獅子軍がタンフ国境通行所に近いワアル中隊基地をダーイシュから奪取したと発表(2016年3月8日)

ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月8日付)によると、東部獅子軍が対イラク国境のタンフ国境通行所に近いワアル中隊基地を、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧したと発表した。

東部獅子軍は、ダイル・ザウル県でのダーイシュとの戦闘で敗走した反体制武装集団が2014年8月に結成した武装組織で、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、ファトフ旅団、アフワーズ旅団、シュアイタートの旗、イブン・カイイム旅団、ウンマの盾旅団、ウマル・ムフタール旅団、カーディスィーヤ旅団、ハムザ大隊、アーイシャ末裔大隊、アブドゥッラー・ブン・ズバイル連合、アブー・ウバイダ・ブン・ジャッラーフ大隊から構成される。

米軍の軍事教練を受けた「新シリア軍」が3月4日に敢行したタンフ国境通行所攻略戦にも参加していたとされる。

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ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ県北西部からトルコのキリス市を越境砲撃する一方、「穏健な反体制派」はトルコ国境に近い2カ村を制圧(2016年3月8日)

『ハヤート』(3月9日付)は、トルコのキリス市がアレッポ県北西部のダーイシュ(イスラーム国)支配地域から砲撃を受け、2人が死亡、2人が負傷したと伝えた。

トルコの複数のメディアが、キリス市長の話として伝えたところによると、8発のカチューシャ砲弾がキリス市に撃ち込まれ、そのほとんどは空き地に着弾したが、1発は住民らを直撃し、女性1人、子供1人の合わせて2人が死亡したという。

トルコの複数の治安筋によると、シリア領内からの砲撃を受け、トルコ軍は「交戦規定」に従い、シリア領内に対して越境砲撃を行ったという。

これに関連して、クッルナー・シュラカー(3月8日付)は、アレッポ県北西部のトルコ国境に近いドゥーディヤーン村、タクリー村一帯で、ダーイシュと「穏健な反体制派」と目されるムウタスィム・ビッラー旅団、ハムザ旅団、スルターン・ムラード旅団、山地の鷹旅団、シャーム軍団などが交戦し、同2カ村を制圧した、と伝えた。

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シリア軍はアレッポ市南部のアイス村近郊の丘からヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構を撃退(2016年3月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バニー・ザイド地区一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦する一方、シャイフ・マクスード地区、アイン・タッル地区、ハラク地区では、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と人民防衛隊が砲撃戦を行った。

また戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市のジャンドゥール交差点一帯、シュカイイフ地区を空爆した。

このほか、アレッポ市南部のアイス村一帯では、7日にヌスラ戦線とジュンド・アクサー機構が制圧した丘(アイス丘、Syriatel丘)に対して、ロシア軍の航空支援を受けたシリア軍とシーア派民兵が攻撃を加えて奪還した。

これに関して、SANA(3月8日付)は、国連安保理決議第2268号に違反するかたちでアレッポ市南部のアイス村近郊の丘に潜入した「タクフィール主義テロ組織」をシリア軍守備隊が撃退したと伝えた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カッバーナ村一帯で、シリア軍、シリア人・アラブ系・アジア系民兵がロシア軍士官の指揮のもと、第1沿岸師団、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・シャーム、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党などと交戦し、シリア軍側が同地を空爆・砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーウィヤ山のアイン・ラールーズ村、アルバナ村、ジスル・シュグール市郊外のブダーマー村を砲撃、戦闘機(所属明示せず)がナージヤ村を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガーブ平原のカストゥーン村を砲撃する一方、戦闘機(所属明示せず)がハッダージュ村を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがハーン・シャイフ・キャンプ一帯に「樽爆弾」29発を投下する一方、ドゥーマー市に迫撃砲弾複数発が着弾した。

またマルジュ・スルターン村一帯では、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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シリア軍はヒムス県、ダイル・ザウル県でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年3月8日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャズル・ガス採掘所一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(3月8日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにマハッサ地区、南西部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地(シリア・ガス社(SGC)のガス・パイプラインなど)を制圧した。

シリア軍はまた、タドムル市郊外採石場一帯、ジャズル・ガス採掘所、サワーナ町、カルヤタイン市郊外一帯でダーイシュ拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月8日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ジュバイラ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員40人を殲滅、拠点・武器弾薬庫を破壊した。


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ロシア国防省は7日の停戦違反件数を7件と発表(2016年3月8日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月7日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

このうち4件がアレッポ県(アレッポ市南部郊外、アレッポ市シャイフ・マクスード地区)、2件がイドリブ県(フーア市・カファルヤー町一帯)、1件がラタキア県で発生したという。

なお、ロシア軍は、米・ロシアによる敵対行為禁止合意の対象地域内での空爆は実施せず、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線に対する空爆地点は、米・ロシア両国の当事者和解調整センターに通告済みだという。

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