米中央軍(CENTCOM)は、3月10日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は1回で、マーリア市近郊に対して攻撃が行われた。
CENTCOM, March 11, 2016などをもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス県東部のサラーム高速道路一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と激しく交戦した。
またマルジュ・スルターン村に近いバーラー村一帯でも、シリア軍、国防隊が、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
ドゥラル・シャーミーヤ(3月10日付)によると、シリア軍は9日深夜から10日未明にかけて、東グータ地方に戦車、装甲車などを展開させ、バーラー村一帯への攻撃を激化させ、「革命家」はシリア軍の進軍を食い止め、多数の兵士を殺傷したという。
マルジュ・スルターン村一帯は、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍などが合同作戦司令室を設置し、シリア軍に対して抵抗を続けている。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区、サカン・シャバービー地区一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がシャームの民音ヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、シャイフ・マクスード地区ではヌスラ戦線側の砲撃で10人が負傷した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がムーリク市一帯を砲撃し、またトルキスタン人戦闘員などからなるジハード主義武装集団と交戦し、シリア人・非シリア人戦闘員20人以上が死亡した。
これに関して、SANA(3月10日付)は、シリア軍がマアーン村、タイバト・イスム村、シャアタ村、カッラーフ村、ラーイ山一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦交戦し、戦闘員70人以上を殲滅した、と伝えた。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、シリア人・アラブ系・アジア系民兵がロシア軍の指揮のもと、クルド山一帯で、第1沿岸師団、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦を続けた。
AFP, March 10, 2016、AP, March 10, 2016、ARA News, March 10, 2016、Champress, March 10, 2016、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2016、al-Hayat, March 11, 2016、Iraqi News, March 10, 2016、Kull-na Shuraka’, March 10, 2016、al-Mada Press, March 10, 2016、Naharnet, March 10, 2016、NNA, March 10, 2016、Reuters, March 10, 2016、SANA, March 10, 2016、UPI, March 10, 2016などをもとに作成。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市・ハナースィル市街道一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、ハナースィル市近郊のアアラー村、小ハヤート村、大ハヤート村を制圧した。
また戦闘機(所属明示せず)が、ダーイシュの拠点都市の一つマンビジュ市近郊のマフドゥーム村、ザーキヤ村に対して空爆を行った。
一方、SANA(3月10日付)によると、シリア軍が「支援部隊」とともにハナースィル市東部一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、8カ村を制圧した。
シリア軍が制圧したのは大ハヤート村、小ハヤート村、ズブド村、タウィーラ村、クライア村、ハッラ村、フカイル村、ヒルバト・ムーサ村の8カ村のほか、ドゥライヒム平原、ブフース丘。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるタドムル市およびその一帯、カルヤタイン市およびその一帯を空爆、またシリア軍がカルヤタイン市一帯、シャーイル・ガス採掘所一帯でダーイシュと交戦した。
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ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月10日付)によると、ハサカ県西部とラッカ県北部を結ぶ街道一帯からダーイシュ(イスラーム国)が撤退したのを受け、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が同地を掌握した。
ダーイシュが撤退したのは、ハサカ県西部のウンム・ダフア村、バラーキア村、シャッラーリーヤ村、ラッカ県北部のアイン・ジャルマー村、ラアス・タッル村。
AFP, March 10, 2016、AP, March 10, 2016、ARA News, March 10, 2016、Champress, March 10, 2016、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2016、al-Hayat, March 11, 2016、Iraqi News, March 10, 2016、Kull-na Shuraka’, March 10, 2016、al-Mada Press, March 10, 2016、Naharnet, March 10, 2016、NNA, March 10, 2016、Reuters, March 10, 2016、SANA, March 10, 2016、UPI, March 10, 2016などをもとに作成。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月9日に8件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
このうち5件がアレッポ県、1件がダルアー県、ダマスカス郊外県、ダルアー県、イドリブ県で発生したという。
このうち、アレッポ県での停戦違反は、「穏健な反体制派」と目されるスルターン・ムラード旅団、第16師団、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動によるアレッポ市シャイフ・マクスード地区への砲撃だという。
またアフリーン市近郊のマルアナーズ村、アイン・ダクナ村の住宅街に対しても反体制武装集団が砲撃を行った。
なお、ロシア軍は、米・ロシアによる敵対行為禁止合意の対象地域内での空爆は実施せず、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線に対する空爆地点は、米・ロシア両国の当事者和解調整センターに通告済みだという。
AFP, March 10, 2016、AP, March 10, 2016、ARA News, March 10, 2016、Champress, March 10, 2016、al-Hayat, March 11, 2016、Iraqi News, March 10, 2016、Kull-na Shuraka’, March 10, 2016、al-Mada Press, March 10, 2016、Naharnet, March 10, 2016、NNA, March 10, 2016、Reuters, March 10, 2016、SANA, March 10, 2016、UPI, March 10, 2016などをもとに作成。
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米特殊作戦軍司令官のジョゼフ・ヴォーテル大将(次期中央軍司令官)は、有志連合によるシリア領内での対ダーイシュ(イスラーム国)戦に関して「シリアには現時点で地上に我々の同盟者はいない」と述べた。
ヴォーテル大将は「ダーイシュと戦う同盟者がシリア領内にいないことは、ダーイシュ支配下の地域における我々の進軍に影響を及ぼすことになろう」と付言した。
ARA News(3月10日付)が伝えた。
AFP, March 10, 2016、AP, March 10, 2016、ARA News, March 10, 2016、Champress, March 10, 2016、al-Hayat, March 11, 2016、Iraqi News, March 10, 2016、Kull-na Shuraka’, March 10, 2016、al-Mada Press, March 10, 2016、Naharnet, March 10, 2016、NNA, March 10, 2016、Reuters, March 10, 2016、SANA, March 10, 2016、UPI, March 10, 2016などをもとに作成。
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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(3月10日付)によると、ハサカ市郊外のヒルバト・アンムー村で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がバアス大隊の本部を襲撃し、戦闘となった。
人民防衛隊は一時本部を占拠したが、バアス大隊はほどなく奪還に成功したという。
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レバノン軍は声明を出し、ベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベッック村郊外でダーイシュ(イスラーム国)を名乗る武装集団の拠点に対して攻撃を行い、戦闘員5人を殺害、数十人を負傷させたと発表した。
戦闘ではレバノン軍兵士1人も戦士したという。
ナハールネット(3月10日付)が伝えた。

AFP, March 10, 2016、AP, March 10, 2016、ARA News, March 10, 2016、Champress, March 10, 2016、al-Hayat, March 11, 2016、Iraqi News, March 10, 2016、Kull-na Shuraka’, March 10, 2016、al-Mada Press, March 10, 2016、Naharnet, March 10, 2016、NNA, March 10, 2016、Reuters, March 10, 2016、SANA, March 10, 2016、UPI, March 10, 2016などをもとに作成。
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英国のスカイ・ニュース・チャンネル(3月10日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)メンバー数万人の個人情報が記載されたリストを入手したと伝えた。
リストは、ダーイシュの内務治安警察(通称「SS」)が管理するデータから盗み出され、スカイ・ニュースはメモリー・スティックにコピーされたデータを入手したという。
そのなかには、メンバーや家族の氏名、住所、電話番号、家族の連絡先が記載されており、英国など51カ国から集まった約2万2,000人分の情報がデータベース化されているという。
データを盗み出したのは、「自由シリア軍」からダーイシュに加わったというシリア人のアブー・ハマドを名乗る人物。
アブー・ハマド氏は、ダーイシュの指導部に幻滅したとしたうえで、現在指導部はイラクの旧バアス元兵士らによって掌握されていると述べた。
また、彼が信奉していた「イスラーム的な支配」は、ダーイシュ内では完全に崩壊しており、そのことがダーイシュからの離反を促す理由だったとしている。
データを受け取ったステュアート・ラムゼイ主任特派員は、トルコ領内の某所でアブー・ハマド氏と会い、同氏から、ダーイシュがラッカ市の本部を引き払い、シリア中部の砂漠地帯やイラクに移動したと聞いたという。
またアブー・ハマド氏は、ダーイシュ、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、そしてシリア政府が結託し、「穏健な反体制派」に対抗していると主張していたという。

Sky News, March 10, 2016をもとに作成。
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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(3月10日付)に対して、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部司令官の一人アブー・ウマル・シーシャーニー氏が死亡したとする米匿名高官の発言に関して、重傷を負っているが死んでいないとの情報を得たことを明らかにした。
アブドゥッラフマーン代表は、ダーイシュ内の複数の消息筋の話として、シーシャーニー氏はハサカ県南部で乗っていた車を有志連合に空爆され、重傷を負い、ラッカ県に搬送、外国人医師が治療のために呼び出されたと述べた。
AFP, March 10, 2016、AP, March 10, 2016、ARA News, March 10, 2016、Champress, March 10, 2016、al-Hayat, March 11, 2016、Iraqi News, March 10, 2016、Kull-na Shuraka’, March 10, 2016、al-Mada Press, March 10, 2016、Naharnet, March 10, 2016、NNA, March 10, 2016、Reuters, March 10, 2016、SANA, March 10, 2016、UPI, March 10, 2016などをもとに作成。
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エジプトの首都カイロで、在外活動家が会合を開き、「シリア・ガド(明日)潮流」の名で新たな政治組織を結成した。
カイロ東部のホテルで開催された結成大会には、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー元代表ら同連立のメンバーや、第2回カイロ大会に参加した活動家らが参加した。
結成大会で採択された声明において、シリア・ガド潮流は、「シリアの現実に即した政治運動を作り出すために活動する」と宣言、「シリアを抑圧状態から、人道的社会の発展に寄与する自由な空間に変容することに寄与したい」と表明している。
また「自由、公正、平等、そして人種、民族、宗教によって市民を分けることのない個人の権利に基づいた未来のシリアの全体像を提示」することをめざすという。
『ハヤート』(3月11日付)が伝えた。
AFP, March 10, 2016、AP, March 10, 2016、ARA News, March 10, 2016、Champress, March 10, 2016、al-Hayat, March 11, 2016、Iraqi News, March 10, 2016、Kull-na Shuraka’, March 10, 2016、al-Mada Press, March 10, 2016、Naharnet, March 10, 2016、NNA, March 10, 2016、Reuters, March 10, 2016、SANA, March 10, 2016、UPI, March 10, 2016などをもとに作成。
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民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、4月13日に投票が予定されている第2期人民議会選挙への不参加を表明するとともに、すべての反体制勢力そして市民社会に選挙をボイコットするよう呼びかけた。
声明で調整委員会は「シリア政府はこの選挙でシリアにとってふさわしい政治的出口を作り出そうとするジュネーブでの交渉を衰弱させようとしている…。シリアからの難民・移民の流出が続き、治安と安全が確保されておらず、テロ集団がシリア国内の多くの地域を制圧するなか、選挙実施は不可能だ」と主張、「選挙は我々とはまったく無関係だと述べ、選挙をボイコットする意思を表明した。
民主的変革諸勢力国民調整委員会はシリア国内で活動を続ける数少ない反体制政治組織だが、2015年12月のサウジアラビアの首都リヤドでの反体制派合同会合に参加、リヤド最高交渉委員会に加わっている。
なおリヤド最高交渉委員会への参加を受け、委員会発足当初からの参加組織で、西クルディスタン移行期民政局やシリア民主評議会を主導する民主統一党が脱会した。
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第2期人民議会選挙(4月13日投票日)を監督する各県の司法小委員会の立候補届出にかかる異議申し立ての受付期間を終了した。
これを受け、高等司法選挙委員会のヒシャーム・シャッアール委員長は、11日から申し立てを審査し、13日にその結果を発表することを明らかにした。
SANA(3月10日付)が伝えた。
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アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の治安委員会は、11日(金曜日)に実効支配下のイドリブ県各所で実施が見込まれている反体制デモでの「シリア革命旗」(委任統治領シリアの国旗)の掲揚を認めないよう関係各位に通達した。
この通達において、ファトフ軍は「掲揚が認められている旗は、ファトフ軍の旗だけ」と明記、反体制デモを予定している活動家に「シリア革命旗」の掲揚を自粛するよう警告している。
活動家らは11日に「新たな時代の金曜日」と銘打って反体制デモを予定しているが、ARA Newsによると、主催者はファトフ軍治安委員会と会合を持ち、「シリア革命旗」の掲揚を自粛することに応じたという。
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一方、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団は所属メンバー・部隊に対して声明を発表し、アサド政権に対する反体制デモや活動家を弾圧しないよう通達した。
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