米軍主導の有志連合はシリア領内で2回の爆撃を実施(2016年3月24日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月24日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して13回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は2回で、フール町近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, March 25, 2016などをもとに作成。

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第2期人民議会選挙:バアス党は立候補者リスト「進歩国民戦線リスト」を発表(2016年3月24日)

バアス党シリア地域指導部は、4月13日に投票が予定されている第2期人民議会選挙の立候補者リスト「挙国一致リスト」を発表した。

「挙国一致リスト」の各選挙区の立候補者は以下の通り:

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ダマスカス県選挙区

A部門(労働者・農民代表)

ムナー・アフマド・スッカル
アーティフ・ムハンマド・ザイバク
ムハンマド・イッザト・マズハル・アラビー・カーティビー
マハー・シャリーブー
アッバース・アブドゥルカリーム・スンドゥーク
アフド・サーリフ・カンジュ
無所属枠
無所属枠
無所属枠
無所属枠

B部門(その他の人民諸組織代表)

ムハンマド・ジハード・アディーブ・ラッハーム
アフマド・ナビール・クズバリー
ムハンマド・ハイル・アフマド・アッカーム
ムハンマド・バシール・ムスリム・シュルバジー
ハスィーブ・ナディーブ・タッハーン
ナビール・ムハンマド・トゥウマ
マーリー・シハーダ・ビータール
アーリフ・ムハンマド・ワファー・タウィール
アンマール・バクダーシュ
サミール・ジャミール・ハッジャール
無所属枠
無所属枠
無所属枠
無所属枠
無所属枠
無所属枠
無所属枠
無所属枠
無所属枠

ダマスカス郊外県選挙区

A部門(労働者・農民代表)

ジュールジーナー・ユーズフ・リズク
アリー・アブドゥルジャリール・シャイフ
ジャマール・アブドゥッラッザーク・カーディリー
ムワッファク・タウフィーク・ジュムア
イリヤース・ハビーブ・ムラード
アンマール・サラーフ・ヌムール
マージド・アリー・ハリーマ
ジャミール・ハリール・ジュッバジー
シハーダ・ハンムード・アブー・ハーミド
無所属枠

B部門(その他の人民諸組織代表)

ズィヤード・シャアバーン・スッカリー
アフマド・シャリーフ・ザイトゥーン
ウサーマ・アフマド・ムスタファー
ライムーン・サブラ・ハラール
ハムズィー・ムスタファー・シャーヒーン
ムハンマド・ハイル・スブヒー・サリユール
ジャミール・ワリード・ムラード
無所属枠
無所属枠

ダルアー県選挙区

A部門(労働者・農民代表)

ジャマール・ハサン・ズウビー
ナーイフ・ハミード・ターリブ・ハリーリー
ファウワーズ・アルシード・ジャワービラ
カマール・ナースィル・アイヤーシュ
無所属枠

B部門(その他の人民諸組織代表)

ファイサル・シャーキル・フーリー
ファウワーズ・フサイン・シャラア
ファーイザ・ハサン・アズバ
ハーリド・ムーサー・アッブード
無所属枠

クナイトラ県選挙区

A部門(労働者・農民代表)

リフアト・ユースフ・フサイン
アイマン・アーリフ・ハルーク
ワリード・アフマド・ダルウィーシュ

B部門(その他の人民諸組織代表)

ハーリド・ハズアル・ハズアル
ジャーンスィート・カーザーン

スワイダー県選挙区

A部門(労働者・農民代表)

イサーム・サーリフ・ナイーム
アーイダ・ウライジュ
ワウイド・ムハンマド・ナースィル
無所属枠

B部門(その他の人民諸組織代表)

ニダール・サイヤーフ・シャリーティー
無所属枠

ヒムス県選挙区

A部門(労働者・農民代表)

ミシュアル・ムハンマド・ハンムード
サージー・ユーヌス・トゥウマ
ファーディヤ・ユースフ・ディーブ
サナー・ニウマ・アブー・ザイド
ムハンマド・ハサン・ラアド
マアユーフ・ガスワーン・ズィヤーブ
ラナー・ラーイズ・スライマーン
ムハンマド・マアルーフ・アブドゥルワーリス・イトマーズ・スィバーイー
タウフィーク・アフマド・イスカンダル
ハザール・ファーイズ・ダクシュ
サーミー・カースィム・アミーン

B部門(その他の人民諸組織代表)

ジャマール・アフマド・ラービア
サーリフ・ムハンマド・マアルーフ
マフラーン・ムーサー・マーディー
ムハンマド・ニザール・ガーリブ・シャルフー
アフマド・カースィル・アリー
バッシャール・ナドラ・ヤーズジー
ジルジス・アズィーズ・シャンヌール
ムハンマド・ムハンマド・サリーム・スィバーイー
アブドゥズルアズィーズ・トゥラード・ムルヒム
バディーア・ブルハーン・ダルービー
フィラース・シャリーフ・サッルーム
ワーイル・アフマド・ムルヒム

ハマー県選挙区

A部門(労働者・農民代表)

サラーム・アブドゥルカーディル・サンカル
マーヒル・マフフード・カーワルマー

・カーワルマー
ガーダ・ムハンマド・イブラーヒーム
アブドゥルカリーム・アフマド・スィブスィビー
ファーディル・ムハンマド・ワルダ
マフムード・サーリフ・アブドゥッサラーム
ハーミド・マフムード・ハサン
ムハンマド・アッルーシュ・ジュガイリー
フサイン・ユースフ・アッバース
アブドゥッラフマーン・ユースフ・アズカーヒー
バディーア・マフムード・フサイン
アブドゥルカリーム・マアート・イスマーイール
ジャマール・マフムード・ユースフ

B部門(その他の人民諸組織代表)

アイマン・ムハンマド・マランディー
マフムード・アブドゥルハミード・ジューフダール
ハドル・アッブード・サーリフ
アブドゥルカリーム・ウバイド・バーキール
ムハンマド・アフマド・アッジー
マーヒル・ジブル・ラッバード
マーズィン・アフマド・アッズーズ
ダウラート・サルマーン・ムルシド
ワッダーフ・ムハンマド・ムフリス・ムラード

アレッポ市選挙区

A部門(労働者・農民代表)

ナハー・ムハンマド・ジャーナート
アミーラ・ジュールジュ・スタイファーヌー
フサイン・ファウズィー・ファラフー
マフナド・ムハンマド・アリー・ハーッジ・アリー
ムハンマド・ラビーア・カルアジー
無所属枠
無所属枠

B部門(その他の人民諸組織代表)

ムハンマド・マーヒル・ムハンマド・マウキア
アブドゥルマジード・ムハンマド・アーディル・カワーキビー
サッルーム・ムハンマド・サッルーム
ムハンマド・ジャラール・アブドゥルガニー・ダルウィーシュ
マアン・イブラーヒーム・カンブール
ムスタファー・サアド・アラビー
ムハンマド・ヤフヤー・カアダーン
無所属枠
無所属枠
無所属枠
無所属枠
無所属枠
無所属枠

アレッポ県諸地域選挙区

A部門(労働者・農民代表)

フサイン・アフマド・ハッスーン
カースィム・ムハマド・ハサン
フサイン・ジャースィム・ハマド
アリー・アリー・アブドゥー・サットゥーフ
イード・ハリール・ハッラーウィー
ウマル・アフマド・アールーブ
ムハンマド・アブドゥッラー・ハズーリー
ファーディル・フサイン・カアダ
スハイル・ムスタファー・アブドゥッラー
ジャマーナ・アルマナーズィー・アブー・シャアル
アリー・アスワド・ザイダーン
ムハンマド・アッバース・ファウワーズ
無所属枠
無所属枠
無所属枠
無所属枠
無所属枠

B部門(その他の人民諸組織代表)

ウマル・マフムード・ハムドゥー
アブドゥッラッザーク・サーリフ・バラカート
アブドゥッラー・ハーッジー・ワルディー
アーラーン・ムハンマド・アブー・バクル
ファフド・ムハンマド・アミーン
ムハンマド・ハッジー・バトラーン
ナースィル・ムハンマド・カリーム
アリー・アリー・ムスタファー
マナール・シャイフ・アミーン
アフマド・アブドゥッサラーム・マルイー
無所属枠
無所属枠
無所属枠
無所属枠
無所属枠

イドリブ県選挙区

A部門(労働者・農民代表)

アブドゥルワーヒド・ラッズーク
アフマド・ハサン・ハラール
ファイサル・ムハンマド・マフムード
ザーヒル・ユースフィー
アフマド・カッバーニー
ハーリド・ハサン・ダーヒル
ギヤース・クタイニー
サミール・ムハンマド・イスマーイール
シーリーン・アブドゥルアズィーズ・ユースフ
ムハンマド・ターリク・ダアブール
ザクワーン・アースィー
ニダール・ハミーディー

B部門(その他の人民諸組織代表)

サフワーン・ムハンマド・クラビー
ファーティマ・フマイス
ジャマール・スライマーン・マストゥー
ヤフヤー・ハーッジ・アワド
ムハンマド・タラール・イブラーヒーム・アーティフ・フーリー
ムハンマド・フサイン・ラーギブ・フサイン

ラタキア県選挙区

A部門(労働者・農民代表)

ムハンマド・アブドゥッラー・アジール
アンマール・バッディーア・アサド
サミール・ハティーブ
バースィム・スライマーン・スーダーン
ズハイル・ラマダーン
イスカンダル・ルーカー・ハッダード
ムスタファー・ハイル・ビク
無所属枠
無所属枠

B部門(その他の人民諸組織代表)

ファイハー・タリーファ
アイハム・ナジュダト・ジュライクース
ニザール・アリー・アスカイフ
マーズィン・ハーティム・ウムラーン
サーミル・イスマーイール・シャイハー
サミール・サーミー・ヌサイル
無所属枠
無所属枠

タルトゥース県選挙区

A部門(労働者・農民代表)

バースィル・サルマーン・イーサー
トゥーニー・アズィーズ・ハンナー
ディーマー・アリー・スライマーン
ハーリド・ヤフヤー・ハドゥージュ
ヌーラ・スライマーン・ハサン
無所属枠

B部門(その他の人民諸組織代表)

ラーミー・ムハンマド・サーリフ
ハイルッディーン・アブドゥッサッタール・サイイド
ナースィル・イーサー・スライマーン
アイマン・アブドゥルカリーム・ビラール
サーイル・アリー・イブラーヒーム
イーナース・ムハンマド・ハイル・マルーヒー
無所属枠

ラッカ県選挙区

A部門(労働者・農民代表)

マハー・ムハンマド・ウジャイリー
ハーリド・ムハンマド・ダルウィーシュ
ムーサー・アスアド・イブラーヒーム
無所属枠

B部門(その他の人民諸組織代表)

アフマド・ムハンマド・マフムード・ダルウィーシュ
アブドゥルバースィト・ハマーダ・ウライウィー
無所属枠

ダイル・ザウル県選挙区

A部門(労働者・農民代表)

ブルハーン・アブドゥルワッハーブ
アブドゥッサラーム・ダフムーシュ
マアン・アッブード
ムハンマド・ハサーウィー
ハディーヤ・アッバース
イブラーヒーム・ダフーム・ダーイル
ムハンマド・アミーン・フサイン・ラジャー
ナジュム・スライマーン

B部門(その他の人民諸組織代表)

ハマーディー・ハッサーニー
ターハー・ハリーファ
サッターム・マジュハム・ダンダル
マフムード・ハサン・ハサン
ムハンマド・カースィム・ミシュアリー
ムハンナー・ファイサル・ファイヤード

ハサカ県選挙区

A部門(労働者・農民代表)

ハマード・アッブード・サウード
アドナーン・ムハンマド・スライマーン
アッブード・イーサー・シャウワーフ
ハサン・ハムザ・サッルーミー
ヌーラ・ヤアクーブ・ドゥッラ
マルール・ハサン・ハサン
無所属枠

B部門(その他の人民諸組織代表)

ハムーダ・ユースフ・サッバーグ
ハーリド・サタム・アティーヤ
リヤード・アリー・ターウーズ
アブド・ハナーン・ムハイミード
無所属枠
無所属枠

AFP, March 24, 2016、AP, March 24, 2016、ARA News, March 24, 2016、Champress, March 24, 2016、al-Hayat, March 25, 2016、Iraqi News, March 24, 2016、Kull-na Shuraka’, March 24, 2016、al-Mada Press, March 24, 2016、Naharnet, March 24, 2016、NNA, March 24, 2016、Reuters, March 24, 2016、SANA, March 24, 2016、UPI, March 24, 2016などをもとに作成。

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ケリー米国務長官はロシアのプーチン大統領、ラヴロフ外務大臣と会談し、シリア情勢などへの対応について協議(2016年3月24日)

ジョン・ケリー米国務長官はロシアを訪問し、セルゲイ・ラブロフ外務大臣と4時間にわたり会談、シリア情勢、ウクライナ情勢などへの対応について協議した。

ケリー国務長官はこの会談の後、ラブロフ外務大臣と大統領府(クレムリン)に向かい、ヴラジミール・プーチン大統領とも会談した。

ケリー国務長官は会談後、「重要なパートナーとの建設的対話だった」とツイッターに綴った。

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官も会談に関して前向きなものだったと高く評価した。

会談では、8月末を目処に移行期を開始することなど、移行プロセスを加速させることが確認された。

AFP, March 24, 2016、AP, March 24, 2016、ARA News, March 24, 2016、Champress, March 24, 2016、al-Hayat, March 25, 2016、Iraqi News, March 24, 2016、Kull-na Shuraka’, March 24, 2016、al-Mada Press, March 24, 2016、Naharnet, March 24, 2016、NNA, March 24, 2016、Reuters, March 24, 2016、SANA, March 24, 2016、UPI, March 24, 2016などをもとに作成。

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リヤド最高交渉委員会代表団のズウビー団長のクルド人への過去の差別発言を受け、クルド人代表が代表団への参加を中止、シリア国民連合はズウビー団長の解任を要求(2016年3月24日)

クルド人活動家らは23日晩、リヤド最高交渉委員会代表団のアスアド・ズウビー団長が、2015年6月にオリエント・ラジオの取材に行った、クルド人国家の建設の是非に関する「差別発言」の録音データ(https://www.youtube.com/watch?v=ETjqDBzepoY)をインターネットを通じて拡散していた。

ズウビー団長はこのなかで、「クルド人はシリア国民の1%もいない…。クルド人はハーフィズ・アサド政権には「人間」であることを示す文書を得ようとていた…。世界中の傭兵が自分たちのアジェンダをシリアのテーブルに持ち込んで、国を作り、「人間」になろうとしている」、「「コバーニ」はアラブ人の町で、その名は「アイン・アラブ」だ…。ダーイシュからこの町が解放されたのは、米国が、クルド人がこの町を解放したのだと言うために、ペシュメルガ戦闘員を10人ほど連れて来る前だ」などと述べていた。

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リヤド最高交渉委員会に参加するシリア・クルド国民評議会は、ズウビー団長のクルド人に対する過去の「差別発言」に抗議し、委員会がズウビー団長の処遇を決するまで代表団への参加を中止するすることを決定した。

リヤド最高交渉委員会代表団に参加するシリア・クルド・イェキーティー党のフアード・アリークー氏は代表団への参加を中止すると発表した。

シリア・クルド・イェキーティー党はシリア・クルド国民評議会を主導する政党で、同評議会はシリア革命反体制勢力国民連立に参加している。

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リヤド最高交渉委員会に参加するシリア革命反体制勢力国民連立の政治委員会は、ズウビー団長のクルド人に対する「差別発言」を受け、リヤド最高交渉委員会に対してズウビー団長を解任するよう文書で要請した。

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シリア・クルド・イェキーティー党はハサカ市の本部前で座り込みを行い、ズウビー団長の「差別的発言」に抗議したた。

AFP, March 24, 2016、AP, March 24, 2016、ARA News, March 24, 2016、March 25, 2016、Champress, March 24, 2016、al-Hayat, March 25, 2016、Iraqi News, March 24, 2016、Kull-na Shuraka’, March 24, 2016、al-Mada Press, March 24, 2016、Naharnet, March 24, 2016、NNA, March 24, 2016、Reuters, March 24, 2016、SANA, March 24, 2016、UPI, March 24, 2016などをもとに作成。

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ジュネーブ3会議第2ラウンド終了:デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は12項目からなる原則文書を作成し、当事者に回付(2016年3月24日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、14日から再開されていたジュネーブ3会議(第2ラウンド)の最終日程の終了に合わせて記者会見を行い、そのなかで12項目からなる原則文書を作成したと発表した。

デミストゥラ特別代表によると「私が準備した文書は、シリア人どうしの対話の仲介者としての私の理解を示すもので、(対話を)導く諸原則からなっており、今後の段階に資するものだが、詳細には立ち入っていない」という。

デミストゥラ特別代表はまた、第3ラウンドに関して「我々自身が定めた日に次の対話ラウンドを始める。来月4月9日ないしは10日以降にはならない」と述べた。

SANA, March 23, 2016
SANA, March 23, 2016

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『ハヤート』(3月25日付)が入手した文書案において示された12項目の骨子は以下の通り:

1. シリアの主権、独立、統一の尊重。いかなる領土も譲歩せず…シリア国民は平和的な手段を通じて、占領下のゴラン高原回復に努める。
2. 国連憲章に則ったかたちでの主権平等の原則の尊重と内政不干渉。シリア人のみが実主的方法、そして投票箱を通じて自らの未来を決し、いかなる外国の干渉、圧力も受けない。
3. 市民権、政治的多元主義、シリア国民のすべての社会的要素の参加、法治主義の原則に基づいた民主的、非宗派主義的国家。
4. シリアの歴史、多元性、宗教的価値観の強化。個人や集団の報復行為への不寛容。いかなる社会集団に対する差別の拒否とその完全なる保護
5. 女性の役割の強化と、代議、国家機関、「意思決定プロセス」に占める女性の割合を30パーセントに維持すること。
6. 国連安保理決議第2254号に準じ、非宗派的で包括的な信頼の置ける統治の仕組みの構築、新憲法の起草計画・プロセスの策定、新憲法に基づく行政府の自由で公正な国連監視下の選挙を骨子とする政治移行を実行すること。
7. 移行期統治機関は、政治移行を行うための安定的な環境を提供し、政治家に平等に機会を付与し、選挙や公的生活のなかで自身を確立できるようにする。
8. 国家機関、公共福祉機関の改革の継続。国際基準、ガヴァナンス、人権の原則に準じたかたちでの公共・民間両機関の保護。移行期統治機関による汚職撲滅に向けた政策実施と人権の原則への準拠。
9. 国連安保理が指定するテロ組織、テロリストの拒否。テロ撲滅に向けた国内での取り組みと国際協調。テロへの武器、資金、教練、温床の提供を阻止するよう国際社会に呼びかけること。
10. 移行プロセスと新憲法を支持・支援する武装集団の武装解除とメンバーの吸収を通じて、強力、統一的、愛国的な軍隊の再編にシリア人は尽力すること。この軍は法律に則り、国境、国民を外的脅威から防衛することを義務とする。国家およびその機関が軍の再編後は武器を独占すること。外国はシリア領内に介入してはならないこと。
11. 国際社会の支援のもと難民の自発的な帰国を促すこと。恣意的逮捕者の釈放。失踪者の消息調査。
12. 紛争被害については、和平実現後、支援国会議を開き、経済制裁を解除すること。

なお、『ハヤート』によると、この文書は14日から24日にかけての第2ラウンドでのシリア政府、リヤド最高交渉委員会、そしてそのほかの反体制派の代表団との個別会談の結果を総合したもので、各当事者に回付されたという。 

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また、スーリーヤ・ネット(3月26日付)などによると、文書作成に際して、デミストゥラ特別代表は、アサド大統領の進退に関する文言を追加するよう求めたリヤド最高交渉委員会の要請を却下したという。

AFP, March 24, 2016、Alsouria.net, March 26, 2016、AP, March 24, 2016、ARA News, March 24, 2016、Champress, March 24, 2016、al-Hayat, March 25, 2016、Iraqi News, March 24, 2016、Kull-na Shuraka’, March 24, 2016、al-Mada Press, March 24, 2016、Naharnet, March 24, 2016、NNA, March 24, 2016、Reuters, March 24, 2016、SANA, March 24, 2016、UPI, March 24, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市北西部の反体制派支配地域に投降を呼び掛けるビラを散布(2016年3月24日)

アレッポ県では、ARA News(3月24日付)によると、シリア軍が県北西部のアナダーン市、ヤーキド・アダス村、カフルハムラ村一帯を戦闘機で空爆する一方、ヘリコプターから反体制武装集団に対して投降を呼び掛けるビラを散布した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がザブディーン村、バーラー村一帯を約30回にわたり空爆した。

AFP, March 24, 2016、AP, March 24, 2016、ARA News, March 24, 2016、Champress, March 24, 2016、al-Hayat, March 25, 2016、Iraqi News, March 24, 2016、Kull-na Shuraka’, March 24, 2016、al-Mada Press, March 24, 2016、Naharnet, March 24, 2016、NNA, March 24, 2016、Reuters, March 24, 2016、SANA, March 24, 2016、UPI, March 24, 2016などをもとに作成。

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ダルアー県で南部戦線がダーイシュおよびその協力者の掃討作戦を継続するも、ヤルムーク殉教者旅団はサフム・ジャウラーン村を制圧(2016年3月24日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(3月24日付)によると、「自由シリア軍」がダーイシュ(イスラーム国)に協力しているとされるイスラーム・ムサンナー運動の司令官アリー・アイシャート氏(アブー・フサイン・タッル)を殺害した。

ARA News(3月23日付)によると、ジッリーン村は23日、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の砲撃を受けていた。

またジャースィム市では、同市の軍事評議会がダーイシュおよびイスラーム・ムサンナー運動メンバーの浄化作戦を継続したと発表した。

一方、ダルアー県で活動する南部戦線所属の反体制武装集団18組織は共同声明を出し、同県からダーイシュ(イスラーム国)を浄化するため、ハウラーン法務局傘下に合同作戦司令室を設置したと発表した。

合同作戦司令室に参加したのは、ヤルムーク軍、第1機甲連隊、ハッルージャト・ハウラーン師団、ムウタスィム・ビッラー旅団、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、サラーフッディーン師団、南部タウヒード旅団、カラーマ旅団、スンナ青年師団、ハウラーン・ムジャーヒディーン旅団、堅固な建造物司令室、スンナの獅子師団、ムウタッズ・ビッラー旅団、イスラームの曉師団、二大聖地旅団、南部の嵐旅団、タウヒードの曉師団、ナスルの民連合。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(3月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団がサフム・ジャウラーン村に進攻、「自由シリア軍」やファトフ軍所属武装集団を放逐し、同地を制圧した。

ARA News(3月25日付)によると、ダーイシュが放逐したのは、シャーム自由人イスラーム運動、ウマリー旅団、シャームの民のヌスラ戦線で、いずれもサフム・ジャウラーン村とラジャート高原を支配下に置く「ファトフ軍」の所属組織。

AFP, March 24, 2016、AP, March 24, 2016、ARA News, March 24, 2016、March 25, 2016、Champress, March 24, 2016、al-Hayat, March 25, 2016、Iraqi News, March 24, 2016、Kull-na Shuraka’, March 24, 2016、March 25, 2016、al-Mada Press, March 24, 2016、Naharnet, March 24, 2016、NNA, March 24, 2016、Reuters, March 24, 2016、SANA, March 24, 2016、UPI, March 24, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は有志連合の爆撃支援を受けてハサカ県からダイル・ザウル県に進攻し、ダーイシュと交戦(2016年3月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる戦闘機がダイル・ザウル市・ハサカ市街道を移動中の車2台を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員16人が死亡した。

死亡した戦闘員のほとんどは「カリフ制の幼獣」と呼ばれる少年兵だったという。

一方、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、有志連合の航空支援を受けて、ハサカ県境を越えてダイル・ザウル県内に進軍、県境15キロの地点に位置するマーリハ油田一帯でダーイシュと交戦、同地を制圧した。

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アレッポ県では、ARA News(3月24日付)によると、西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区で、反体制武装集団の砲撃により住民1人が死亡した。

AFP, March 24, 2016、AP, March 24, 2016、ARA News, March 24, 2016、Champress, March 24, 2016、al-Hayat, March 25, 2016、Iraqi News, March 24, 2016、Kull-na Shuraka’, March 24, 2016、al-Mada Press, March 24, 2016、Naharnet, March 24, 2016、NNA, March 24, 2016、Reuters, March 24, 2016、SANA, March 24, 2016、UPI, March 24, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はUNESCO世界文化遺産パルミラ遺跡を擁するダーイシュ支配下のタドムル市南西部入り口に到達(2016年3月24日)

ヒムス県では、SANA(3月24日付)によると、シリア軍部隊が人民防衛諸集団とともに、タドムル市西部一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ワーディー・カブール、クスール山、カスル・クトリー山を制圧、また南西部のデデマン・ホテル(旧メリディアン・ホテル)、ズィラーア交差点にあるダーイシュの拠点を掌握し、タドムル市南西部入り口に到達した。

シリア軍はまた、タドムル城砦、Syriatel丘一帯のダーイシュ拠点などに対して集中的な攻撃を加えた。

さらにシリア軍はスフナ市一帯、タイバ村一帯でダーイシュの拠点に対して空爆を行った。

一方シリア人権監視団によると、シリア軍がデデマン・ホテルなどがあるホテル地区を制圧後、空爆・砲撃支援を受けた地上部隊がタドムル市内(南西部)に突入し、またタドムル城砦一帯でダーイシュと激しく交戦した。

この戦闘で、シリア軍兵士、国防隊隊員9人(うち1人は准将)が死亡、ダーイシュ側も40人以上が死亡したという。

なお、AFP(3月24日付)は、シリア軍消息筋の話として、タドムル市一帯では現在、二つの部隊がダーイシュと交戦中で、第1の部隊はタドムル市一帯の山岳・丘陵地帯の制圧を、第2の部隊(砂漠の鷹部隊)はタドムル市内の制圧を任務としている、という。

シリア人権監視団によると、ダーイシュは市内に地雷、爆弾などを敷設し、シリア軍との戦闘に備えているという。

しかしシリア軍筋によると、ダーイシュは撤退準備を始めているという。

SANA, March 24, 2016
SANA, March 24, 2016

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュと交戦した。

なお、ダーイシュ・ハイル州(ダイル・ザウル県のこと)広報局は、ダーイシュはダイル・ザウル市工業地区に進軍し、シリア軍兵士30人以上を殺害したと発表した。

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アレッポ県では、ARA News(3月24日付)によると、シリア軍がターディフ市一帯を空爆、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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スワイダー県では、SANA(3月24日付)によると、シリア軍がアシュハイブ丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, March 24, 2016、AP, March 24, 2016、ARA News, March 24, 2016、Champress, March 24, 2016、al-Hayat, March 25, 2016、Iraqi News, March 24, 2016、Kull-na Shuraka’, March 24, 2016、al-Mada Press, March 24, 2016、Naharnet, March 24, 2016、NNA, March 24, 2016、Reuters, March 24, 2016、SANA, March 24, 2016、UPI, March 24, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省はヒムス県タドムル市一帯での作戦でロシア軍特殊部隊士官1人が死亡したと発表(2016年3月24日)

ロシア国防省は、ヒムス県タドムル市一帯でのシリア・ロシア両軍によるダーイシュ(イスラーム国)掃討作戦に参加していたロシア軍特殊部隊の士官1人が戦死したと発表した。

この士官は、ダーイシュの重要拠点を偵察し、ロシア空軍に報告する任務を負っていたという。

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ロシア国防省はまた、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月23日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反の内訳はアレッポ県5件、ラタキア県2件。

うちアレッポ市シャイフ・マクスード地区での停戦違反は、「穏健な反体制派」と目されるスルターン・ムラード旅団による砲撃、ラタキア県での停戦違反は、リヤド最高交渉委員会にも参加するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動による砲撃だという。

AFP, March 24, 2016、AP, March 24, 2016、ARA News, March 24, 2016、Champress, March 24, 2016、al-Hayat, March 25, 2016、Iraqi News, March 24, 2016、Kull-na Shuraka’, March 24, 2016、al-Mada Press, March 24, 2016、Naharnet, March 24, 2016、NNA, March 24, 2016、Reuters, March 24, 2016、SANA, March 24, 2016、UPI, March 24, 2016などをもとに作成。

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