米中央軍(CENTCOM)は、3月3日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は6回で、ハサカ市近郊(4回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。
CENTCOM, March 4, 2016などをもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
アレッポ県では、ARA News(3月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の実効支配下にある県北西部のアフリーン市に、シリア赤新月社をはじめとするシリアの複数の人道支援団体が、クルド人芸術家のビーバル・ワヒード氏の調整のもとに、初めて人道支援物資の搬入を行った。
アフリーン市は、アアザーズ市一帯で活動するアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などの反体制武装集団がアフリーン市・アアザーズ市間の街道を封鎖しているために、長らく孤立状態にあった。
芸術家のワヒード氏は、アフリーン市のシリア赤新月社の支部と、首都ダマスカスの本部、そして保健省などとの連絡を仲介し、人道支援搬入を実現させたという。

AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。
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スペイン内務省は声明で、シリアで活動するダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線の戦闘員に供与されようとしていた軍服2万着を押収したと発表した。
AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。
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電力省は「技術的」理由によりシリア全県で停電が発生、復旧作業を行うため原因の特定作業を開始したと発表した。
またシリア・テレコム社も、同日にインターネット・サービスが停電に伴い数時間にわたって中断したと発表した。
AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、県北西部のブライギーダ村を砲撃、スルターン・ムラード旅団などからなる武装集団と交戦した。
また、ARA News(3月3日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県北西部の「穏健な反体制派」支配下のアーキダ村、バラーキーダ村を攻撃し、スルターン・ムラード旅団、ムウタスィム・ビッラー旅団、シャーム軍団と交戦した。
この戦闘で「穏健な反体制派」側はダーイシュを撃退、戦闘員6人を殺害したという。
一方、アレッポ県では、SANA(3月3日付)によると、シリア軍が県北東部のバーブ市、大サルジャ村、マドユーナ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダーイシュ(イスラーム国)が展開するタドムル市郊外の砂漠地帯を空爆した。
一方、SANA(3月3日付)によると、シリア軍がタドムル市東部および南部、ラスム・アルナブ村、ワーディー・アブヤド一帯、マヒーン町でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシャッダーディー市近郊の第47地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
またARA News(3月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシャッダーディー市南部のマルカダ町一帯に進軍、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ハワーイジュ・ズィヤーブ村のアラブ人部族の名士宅で、ダーイシュ(イスラーム国)総務関係局の幹部と同地の名士が会合を開き、「戦略的地点」をめぐる協議を行った。
「協議は今回が2回目だが、「戦略的地点」が何を指すかは不明だという。
AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。
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アレッポ県では、『ハヤート』(3月4日付)などによると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区を支配下に置く西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、同地区東部のカースティールー街道に通じる丘陵地帯に進軍し、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。
ドゥラル・シャーミーヤ(3月3日付)によると、シリア民主軍の進軍に合わせて、ロシア軍戦闘機がカースティールー街道一帯、ブアイディーン交差点一帯への攻撃を激化させた。
マサール・プレス(3月3日付)は、人民防衛隊がカースティールー街道に通じる丘陵地帯を制圧したと報じたが、ドゥラル・シャーミーヤはこれを否定している。
また、「命じられるがまま進め」連合のメンバーは声明を出し、人民防衛隊がカースティールー街道の封鎖を試みていると発表し、警鐘を鳴らした。
同声明によると、人民防衛隊はロシア軍の航空支援を受けており、すでにアシュラフィーヤ地区、サカン・シャバービー地区の戦略拠点複数カ所を手中に収めているという。
一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍は、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市バニー・ザイド地区でも、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、サラーフッディーン・シーシャーニー氏(チェチェン人)が率いるチェチェン人戦闘員と交戦した。
ARA News(3月3日付)によると、シリア民主軍が交戦したのはシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、チェチェン人大隊、ムジャーヒディーン軍。
他方、SANA(3月3日付)によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区にジハード主義武装集団が撃った迫撃砲弾多数が着弾し、2人が死亡、25人が負傷した。
シリア民主軍がカースティールー街道一帯を掌握すれば、アレッポ市内にとどまる反体制武装集団の兵站路は完全に遮断されることになる。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、イドリブ県・ハマー県に通じるカッバーナ丘一帯で、シリア軍、イラン・イスラーム革命防衛隊、シリア人・アラブ人・アジア人民兵がロシア軍の指揮の下、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、米国やサウジアラビアが後援する「穏健な反体制派」の一つ山地の鷹旅団の司令官がカフルヌブル市で何者かの発砲を受け、志望した。
また、司令官暗殺後、仕掛け爆弾が山地の鷹旅団本部近くで爆発したという。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部のガーブ平原のサルマーニーヤ村などを砲撃、また戦闘機(所属明示せず)が同地を空爆した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプとザーキヤ町を結ぶ街道で反体制武装集団に発砲し、戦闘員2人が死亡した。
シリア軍はまたハラスター市を砲撃した。
AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Masar Press Agency, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。
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英国のデヴィッド・キャメロン首相とフランスのフランソワ・オランド大統領は共同声明を出し、シリア領内でのロシア軍とシリア軍による「穏健な反体制派」への攻撃の即時停止を求めた。
声明のなかで両首脳は「我々はロシア、シリア政府など、人権を侵害するすべての当事者に「穏健な反体制派」への攻撃を即時停止するよう求める」と表明した。
また両首脳は、米、ロシア、そしてイランの後援を受け、アレッポ県北西部でアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装州集団に対して攻勢を続ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍やシリア軍の動きに関して、「和平を脅威に曝す可能性があり、難民危機を悪化させ、ダーイシュ(イスラーム国)を利する」として、進軍を止めるべきだと主張した。
AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。
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ロシア国防省は、シリア国内でロシアの仲介により「穏健な反体制派」4組織が新たに敵対行為停止合意を受諾、またダマスカス郊外県、ダルアー県、ヒムス県、アレッポ県で活動する11組織と現在、合意の受諾をめぐる交渉を行っていることを明らかにした。
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これに関連して、SANA(3月3日付)は、バアス党シリア地域指導部のヒラール・ヒラール副書記長が、ダルアー県での「地方レベルでの和解」実現に向けた取り組みを行う「南部和平イニシアチブ」の使節団と会談したと伝えた。
AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月2日に14件の停戦違反が発生し、民間人3人が死亡、8人が負傷したことを確認したと発表した。
停戦違反の県別内訳は、ダマスカス郊外県3件、クナイトラ県2件、ラタキア県2件、ハマー県1件、ダルアー県1件、アレッポ県5件で、いずれも反体制武装集団による違反だという。
なお、ロシア軍は、米・ロシアによる敵対行為禁止合意の対象地域内での空爆は実施せず、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線に対する空爆地点は、米・ロシア両国の当事者和解調整センターに通告済みだという。
また、ロシア国防省は、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局からロシアの当事者和解調整センターに対してトルコ軍が停戦違反を続けている旨通報があったとしたうえで、「トルコ軍によるシリア領内への越境砲撃は依然として続いており、ロシアはこれを意図的な挑発行為とみなしている」と批判した。
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トルコ政府高官は、AFP(3月3日付)に対し、米・ロシアによるシリアでの敵対行為停止合意が発効した2月27日以降、トルコ軍は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点に対する越境砲撃を一切行っていないと述べた。
同高官はまた、2月28日にトルコ軍がシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を砲撃したと付言、シリアへの越境砲撃がダーイシュに対するものであることを強調した。
AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。
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リヤド最高交渉委員会の委員長を務めるリヤード・ヒジャーブ元首相は声明を出し、シリア軍、ロシア軍による停戦違反を批判した。
ヒジャーブ元首相は、シリア、ロシア軍が停戦を遵守しているとの報道に関して「まったく正しくない」と断言、「現地において、我々は停戦違反ではなく、戦闘行為と戦争犯罪が続いているということを話している。政権とその同盟者は今もそうした犯罪を呈していない…。実際には政権とその同盟者は停戦を違反し、新たな領土を獲得する作戦を行っている」と批判した。
ヒジャーブ元首相によると「5日間で100以上の停戦違反が起おり、女性と子供を含む40人以上が死亡、92人が負傷」、また「13の武装集団が停戦遵守を宣言したにもかかわらず敵対行為を受けた」という。
AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。
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スタファン・デミストゥラ・シリア担当国連特別代表は、シリアでの人道支援に関する作業チーム会合後に記者団に対して「現地情勢は要約すると脆く、(敵対行為停止合意の)成功は保証されていない。しかし、明確な進展が起こっている…。シリア人に聞いてみるがいい」と述べた。
デミストゥラ特別代表は「シリア国内での暴力のレベルは大きく低下した。総じて、停戦は揺らいでいない…。ハマー県、ヒムス県、ラタキア県、ダマスカス郊外県の複数カ所で戦闘は続いているが…、これらの戦闘は限定的だ」と付言した。
AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。
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