ガルガーシュUAE外務担当国務大臣はシリアの新型コロナウイルス感染対策と停戦を支援するするよう主唱(2020年4月11日)

アラブ首長国連邦(UAE)のアンワル・ガルガーシュ外務担当国務大臣はツイッターのアカウント(https://twitter.com/anwargargash)で、シリアの新型コロナウイルス感染対策と停戦を支援するするよう主唱した。

ガルガーシュ大臣は「私はゲイル・ペデルセン(シリア問題担当国連特別代表)とシリアでの戦闘を停止させ、この世界的な健康危機のなかにあるシリアを支援する必要があると議論した。新型コロナウイルス危機と戦うシリアを支援するためにムハンマド・ビン・ザーイド(・アール・ナヒヤーン)皇太子が国連に報告書を提出し、我々がその重要な任務を支援すると強調したことは喜ばしいことだ」と綴った。

AFP, April 11, 2020、ANHA, April 11, 2020、AP, April 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2020、Reuters, April 11, 2020、SANA, April 11, 2020、SOHR, April 11, 2020、UPI, April 11, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコはリビアにシリア人戦闘員(国民軍)300人を新たに派遣(2020年4月11日)

シリア人権監視団は、トルコがシリア人戦闘員(国民軍)約300人を新たにリビアに派遣したと発表した。

新たにリビアに派遣されたのは、トルコ占領下のアレッポ県北部(「オリーブの枝」地域、「ユーフラテスの盾」地域)で活動するスルターン・ムラード師団、北の鷹旅団、シャーム軍団の戦闘員で、アフリーン市からトルコ軍の兵員輸送用大型バスに乗ってトルコ領内に入り、そこから空路で10日にリビアに移送された。

これにより、リビアに派遣された国民軍戦闘員は5,050人に達し、約1,950人が派遣に向けて、「オリーブの枝」、「ユーフラテスの盾」地域に設置されているキャンプでトルコ軍の教練を受けている。

なおシリア人権監視団によると、リビアでの戦闘で死亡した国民軍戦闘員は182人に達しているという。

彼らは、国民軍に所属するムウタスィム旅団、スルターン・ムラード師団、北の鷹旅団、ハムザ師団、スライマーン・シャー師団のメンバーで、リビアの首都トリポリ市南部のサラーフッディーン地区、トリポリ国際空港近郊のラムラ地区一帯、ハドバ開発計画地区、ミスラータ市一帯などで、ハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍と交戦中に死亡したと見られる。

AFP, April 11, 2020、ANHA, April 11, 2020、AP, April 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2020、Reuters, April 11, 2020、SANA, April 11, 2020、SOHR, April 11, 2020、UPI, April 11, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍はアレッポ県北部にあるオジャランPKK指導者の石碑跡をトルコ国旗で覆う(2020年4月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市一帯を砲撃した。

トルコ軍はまた、占領下の「オリーブの枝」地域(アフリーン郡)のダールマク山にあるクルディスタン労働者党(PKK)のアブドゥッラ・オジャラン指導者の石碑跡を巨大なトルコの国旗で覆った。

この石碑は2018年1~3月の「オリーブの枝」侵攻作戦に際して、トルコ軍の爆撃によって破壊されていた。

一方、アフリーン解放戦線は声明を出し、4月10日のアレッポ県北部での戦闘で戦闘員3人が死亡したと発表した。

AFP, April 11, 2020、ANHA, April 11, 2020、AP, April 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2020、Reuters, April 11, 2020、SANA, April 11, 2020、SOHR, April 11, 2020、UPI, April 11, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局保健委員会はアレッポ県ウンム・フーシュ村の封鎖帰還を2週間とすると発表(2020年4月11日)

北・東シリア自治局保健委員会(保健省に相当)のジュワーン・ムスタファー共同議長は、同自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のウンム・フーシュ村の封鎖期間を14日間とすると発表した。

ウンム・フーシュ村は、新型コロナウイルスの感染が疑われるシリア軍兵士が派遣されたことを受けて、10日に封鎖された。

AFP, April 11, 2020、ANHA, April 11, 2020、AP, April 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2020、Reuters, April 11, 2020、SANA, April 11, 2020、SOHR, April 11, 2020、UPI, April 11, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍はハサカ県の国境地帯にトルコ軍との合同基地建設を開始(2020年4月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がダルバースィーヤ市、ラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町を結ぶ街道が分岐するウンム・ウシュバ村近郊の農業用空港にトルコ軍との合同基地の建設を開始した。

一方、SANA(4月11日付)によると、米軍の貨物車輌と装甲車35輌からなる車列が、兵站物資や装備を積んでダイル・ザウル県方面に移動した。

AFP, April 11, 2020、ANHA, April 11, 2020、AP, April 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2020、Reuters, April 11, 2020、SANA, April 11, 2020、SOHR, April 11, 2020、UPI, April 11, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構はトルコ占領地に面する通行所を開放し、IDPs数千人がイドリブ県に帰還(2020年4月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がトルコの占領下にある「オリーブの枝」地域に面するダイル・バッルート村に設置している通行所を1日だけ開放した。

これを受けて、「オリーブの枝」地域に避難していた国内避難民(IDPs)数千人が通行所を通じて、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るいわゆる「解放区」に帰還した。

https://www.facebook.com/syriahro/videos/256904688801677/

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保健省は6人が新たに新型コロナウイルスに感染、1人が回復したと発表(2020年4月11日)

保健省は6人の新型コロナウイルス感染者が新たに確認されたと発表するとともに、感染者1人が回復したことを明らかにした。

これにより、4月11日現在の同地での感染者数は計25人、うち死亡したのは2人、回復したのは5人となった。

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イマード・ハミース内閣の新型コロナウイルス感染症対策チームは、公立および私立の大学、小中高等学校、専門学校での授業中止期間を5月2日に延長することを決定した。

ハミース内閣は3月13日の閣議で、3月14日から4月2日までの約3週間、公立および私立の大学、小中高等学校、専門学校での授業を中止することを決定していた。

SANA(4月11日付)が伝えた。

AFP, April 11, 2020、ANHA, April 11, 2020、AP, April 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2020、Reuters, April 11, 2020、SANA, April 11, 2020、SOHR, April 11, 2020、UPI, April 11, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構は拠点として使用するイドリブ県内の文化センターを医療施設に転用することを合意した地元名士の要求を拒否(2020年4月11日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから37日目となる4月11日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルバッティーフ村一帯、バーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、カフルバッティーフ村では、地元名士が、シャーム解放機構の拠点として使用している文化センターを医療施設に転用することを合意したが、シャーム解放機構はセンターからの退去を拒否した。

このほか、トルコ軍は、戦車、装甲車など55輌からなる車列がアレッポ県アフリーン郡方面から県内に進入させた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるハッダーダ村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、HFL(4月11日付)によると、東ムライハ村と西ムライハ村を結ぶ街道に位置する空軍情報部の検問所が何者かの攻撃を受け、シリア軍兵士複数人が死傷した。

AFP, April 11, 2020、ANHA, April 11, 2020、AP, April 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2020、HFL, April 11, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 11, 2020、Reuters, April 11, 2020、SANA, April 11, 2020、SOHR, April 11, 2020、UPI, April 11, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月11日付)を公開し、4月10日に帰還した難民はいなかったと発表した。
2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 11, 2020をもとに作成。

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