トルコ、ロシア、イランがテレビ会議システムで外相会談(2020年4月23日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣がテレビ会議システムで会談を行い、シリア情勢などについて意見を交わした。

トルコ日刊紙『ヒュッリイイェト』(4月23日付)によると、会談のなかで、チャヴシュオール外務大臣は、シリア軍や「イランの民兵」が停戦違反を続けていると非難、これを阻止するための介入もあり得ると述べた。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Hurryiet, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県でイラク人民動員隊の拠点を襲撃、2人を殺害(2020年4月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のマヤーディーン市近郊の砂漠地帯にあるイラク人民動員隊に所属するヒズブッラー大隊の拠点を襲撃、戦闘でイラク人2人が死亡、5人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、県東部のサラミーヤ市東にあるブーファイヤード・ダム近くでダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍・親政権民兵が交戦し、シリア軍側の兵士1人とダーイシュ戦闘員2人が死亡した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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シリア人権監視団:トルコがリビアに派遣した戦闘員のなかにダーイシュ元メンバーや外国人ジハード主義者が39人含まれている(2020年4月23日)

英国で活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団は、トルコによってリビアへと派遣されている国民軍(Turkish-backed Free Syrian Army、TFSA)の戦闘員のなかに、ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーと外国人ジハード主義者が含まれていると発表した。

同監視団によると、その数は確認されているだけで39人に上るという。

なお、シリア人権監視団が20日に発表したところによると、リビアに派遣された国民軍戦闘員は約5,300人に達し、これまでに199人がハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍との戦闘で死亡している。

また、約2,100人が派遣に向けて、シリア北部の「オリーブの枝」、「ユーフラテスの盾」地域に設置されているキャンプでトルコ軍の教練を受けているという。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県で住民がシャーム解放機構の通行所運営に抗議する座り込みデモを敢行(2020年4月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるガザーウィヤ村の通行所前で、住民数十人が座り込みデモを行った。

ガザーウィーヤ村は、トルコの占領下にあるいわゆる「オリーブの枝」地域との境界に位置し、デモでは、度重なる通行所の恣意的閉鎖や往来者への不当な通行料・賄賂の要求に抗議の声が上げられた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がサルマダー市の中心街に店舗を構える事業主に毎年500米ドルの税金を課した。

サルマダー市はトルコ国境に面するバーブ・ハワー国境通行所に近いイドリブ県北部の商業の中心地。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はカーミシュリー国際空港に到着した旅行客数十人を新型コロナウイルス感染症対策の一環として隔離施設に収容(2020年4月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の危機対策チームがダマスカス国際空港を発ち、カーミシュリー国際空港に着陸した旅客機2機に乗っていた乗客数十人を、新型コロナウイルス感染症対策の一環として隔離施設に収容した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍が政府支配下のユーフラテス川西岸にある水上通行所を攻撃(2020年4月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のシュハイル村、ズィーバーン町にある水上通行所を攻撃した。

密輸の拠点となっているこの通行路を閉鎖させるのが目的だという。


AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市近郊で国民軍部隊が地雷の爆発に巻き込まれ、多数死傷(2020年4月23日)

ハサカ県では、SANA(4月23日付)やシリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のアフラース村でトルコ軍の支援を受ける国民軍の部隊が地雷の爆発に巻き込まれ、多数死傷した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊に位置するマシュラファト・シャイフ・アフマド村で、トルコの諜報機関が、地元の有力部族の一つウナイザーン族の部族長を拘束したが、同日中に釈放された。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との関与を疑われての拘束だが、釈放された部族長はメディアの圧力で釈放されたとして謝意を表明した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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ハミース内閣はラマダーン月の開始を受けて金・土曜日の外出規制を緩和(2020年4月23日)

イマード・ハミース内閣の新型コロナウイルス対策チームは、4月23日にラマダーン月が始まったのを受けて、新型コロナウイルス感染症対策として実施している金曜日と土曜日の外出禁止時間を午後7時半から翌朝6時までに変更するとともに、商店の営業時間を午前8時から午後5時まで認める決定を下した。

ハミース内閣の新型コロナウイルス対策チームは2日、国内全域で毎週金曜日と土曜日の12時から翌日午前5時までの外出を禁止することを決定していた。

SANA(4月23日付)が伝えた。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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スワイダー県で親政権民兵が反体制派のカラーマ軍の車を襲撃し、3人殺害(2020年4月23日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから49日目となる4月23日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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スワイダー県では、スワイダー24(4月23日付)によると、マフラーン・ウバイド氏とナースィル・サアディー氏が率いるサルハド市の民兵(親政権)が同市で反体制武装集団のシャイフ・カラーマ軍団の車を攻撃し、乗っていた3人を殺害した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、Suwayda 24, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月23日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月23日付)を公開し、4月22日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 23, 2020をもとに作成。

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