トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で国民軍の戦闘員どうしが略奪品の分配をめぐって撃ち合いに(2020年4月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のウンム・ウシュバ村とタッル・ムハンマド村で国民軍の戦闘員どうしが略奪品の分配をめぐって対立、激しい撃ち合いとなった。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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カーミシュリー市で国防隊とアサーイシュが交戦、ロシアの仲介で事態収束(2020年4月21日)

ハサカ県では、ANHA(4月21日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市で、政府側の国防隊が自治局側の内務治安部隊(アサーイシュ)の拠点複数カ所を攻撃、アサーイシュが応戦し、戦闘となった。

国防隊はハラクー地区内のシリア政府支配地域と北・東シリア自治局支配地域の境界に設置されているアサーイシュの拠点の制圧を目指して攻撃に及んだ。

数時間の戦闘の末、ロシア軍が北・東シリア自治局とともに仲裁にあたり、国防隊は戦闘を停止し、撤退することを誓約し、事態は収拾した。

なお、カーミシュリー市では19日、サラーム交差点近くで国防隊の拠点を狙った2件の爆発事件が発生していた。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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トルコ領内からシリア難民約600人がラッカ県タッル・アブヤド市に移住(2020年4月21日)

ラッカ県では、ANHA(4月21日付)によると、国民軍戦闘員の家族600人以上を乗せた車150台からなる車列がトルコ領内からアレッポ県ジャラーブルス市を経由して、タッル・アブヤド市に移住した。

タッル・アブヤド市に入った600人は、ダマスカス郊外県東グータ地方、ヒムス県出身者。

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アフリーン解放軍団は声明を出し、15日、17日、18日に、アレッポ県のシーラーワー町近郊のカフル・ナッブー村一帯、アアザーズ市近郊、アフリーン市で、トルコの支援を受ける国防軍の拠点に対して爆弾、狙撃などで攻撃を行い、6人を殺害、5人を負傷させたと発表した。

ANHA(4月21日付)が伝えた。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がハサカ県ダルバースィーヤ市一帯の国境地帯で単独でのパトロールを実施(2020年4月21日)

ハサカ県では、ANHA(4月21日付)によると、ロシア軍がダルバースィーヤ市一帯の国境地帯で単独でのパトロールを実施した。

当初はトルコ軍との合同パトロールが予定されていたが、トルコ軍が予定時間になっても集合場所に指定されていたシーリーク村に部隊を派遣しなかったため、単独でのパトロールとなった。

一方、シリア人権監視団によると、ダルバースィーヤ市の中心街に位置する大モスク裏にオートバイの乗った男性1人が爆弾を投げ込み、爆発が発生した。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局は外出禁止期間を5月1日まで延長するとともに、農業、製薬、食品販売、建築、両替部門に対する規制緩和(2020年4月21日)

北・東シリア自治局執行評議会は、ビーリーファーン・ハーリド、アブドゥルハーミド・マフバーシュ両共同議長名で決定第37号を発出し、3月23日に開始された外出禁止令の期間を4月22日から5月1日まで延長した。

その一方で、農業、製薬、食品販売、建築、両替部門において外出禁止令を一部解除することを決定した。

これにより、これらの部門の事業主は外出禁止時間中も営業が可能となった。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が回復したと発表:感染者は全員、ダマスカス県とダマスカス郊外県で隔離(2020年4月21日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が回復したと発表した。

これにより、4月21日現在の同地での感染者数は計42人、うち死亡したのは3人、回復したのは6人となった。

SANA(4月21日付)が伝えた。

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一方、ニザール・ヤーズジー保健大臣は記者会見で、国内で確認されている新型コロナウイルス感染者全員が、現在ダマスカス県とダマスカス郊外県で隔離されており、それ以外の県で感染者は確認・隔離されていないことを明らかにした。

また、これまでに回復した6人については、疫学調査チームが5日毎に検査を行うなどして、容態を確認していると付言した。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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ロシア・トルコ軍がイドリブ県のM4高速道路で合同パトロールを実施(2020年4月21日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから47日目となる4月21日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がアレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路の一部で合同パトロールを実施した。

両軍合同部隊は、サラーキブ市近郊のタルナバ村を出発し、ナイラブ村までの区間をパトロールした。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月21日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月21日付)を公開し、4月20日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 21, 2020をもとに作成。

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