ダイル・ザウル県ではシリア民主軍がIDPsキャンプを急襲し、若者多数を連行(2020年4月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が17日深夜から18日未明にかけて、米主導の有志連合の航空支援を受けて、スブハ村近郊にある国内避難民(IDPs)キャンプを急襲し、多数の若者を連行した。

急襲の理由は不明。

一方、ハワーイジュ村では、ダーイシュ(イスラーム国)と思われるグループが仕掛けた爆弾が爆発した。

爆発はシリア民主軍が拠点として転用している学校の近くで発生した。

有志連合の無人航空機は、ハワーイジュ村で、オートバイ1台に対して攻撃を加えた。

オートバイに誰が乗っていたかは不明。

AFP, April 18, 2020、ANHA, April 18, 2020、AP, April 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 18, 2020、Reuters, April 18, 2020、SANA, April 18, 2020、SOHR, April 18, 2020、April 19, 2020、UPI, April 18, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のハサカ県北部でトルコの支援を受ける憲兵隊と地元部族民兵が交戦(2020年4月18日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で、トルコの支援を受ける国民軍の憲兵隊と地元のアブー・マイーシュ部族の民兵が交戦し、部族側の民兵1人が死亡した。

この戦闘で、憲兵隊はアブー・マイーシュ部族が盗んだ物品を押収したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアフリーン市のサラーヤー交差点近くで、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、3人が負傷した。

AFP, April 18, 2020、ANHA, April 18, 2020、AP, April 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 18, 2020、Reuters, April 18, 2020、SANA, April 18, 2020、SOHR, April 18, 2020、UPI, April 18, 2020などをもとに作成。

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ハミース内閣の新型コロナウイルス対策チームはラマダーン月中の外出禁止令を若干緩和(2020年4月18日)

イマード・ハミース内閣の新型コロナウイルス対策チームは、ラマダーン月が始まる4月23日からの外出禁止時間を午後7時30分から翌午前6時までに変更することを決定した。

3月24日に発動された外出禁止令は、午後6時から翌午前6時までの外出を禁止していた。

またラマダーン月期間中も都市間、都市農村間、県外への移動を禁止することを確認した。

SANA(4月18日付)が伝えた。

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ハッサーン・マアルーフ内務次官はシリア・テレビ(4月18日付)に出演し、4月20日月曜日と21日火曜日の2日間に限り、全県住民の県外への移動を認めるとのイマード・ハミース内閣新型コロナウイルス対策チームの決定(4月16日付)に関して、この2日間に限定される措置で、移動が認められる時間も午前6時から午後6時までに限られると発表した。

SANA(4月18日付)が伝えた。

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保健省のアーティフ・タウィール感染症慢性疾患局長補は、2月5日から4月17日までの2ヶ月強の間に、新型コロナウィスル感染を疑われて、PCR検査の結果が出るまでに、政府が用意した施設に隔離された人の数が2,115人にのぼり、うち217人が今も隔離施設で検査結果を待っていることを明らかにした。

AFP, April 18, 2020、ANHA, April 18, 2020、AP, April 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 18, 2020、Reuters, April 18, 2020、SANA, April 18, 2020、SOHR, April 18, 2020、Syria TV, April 18, 2020、UPI, April 18, 2020などをもとに作成。

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カーミシュリー市近郊の農村住民が米軍装甲車4輌からなる車列に立ちはだかり、これを退去させる(2020年4月18日)

ハサカ県では、SANA(4月18日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市近郊の農村住民が、タッル・ハミース市近郊のアブー・カサーイブ村方面から進入しようとした米軍装甲車4輌からなる車列に立ちはだかり、これを退去させた。

また、シリア人権監視団によると、ロシア軍憲兵隊の装甲車4輌が、カーミシュリー市一帯地域でパトロール活動を実施した。

一方、米軍は兵站物資などを積んだ貨物車輌35輌(シリア人権監視団によると約50輌)からなる車列を、ヤアルビーヤ町(タッル・クージャル)近郊に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラクからシリアに新たに進入させた。

車列はカーミシュリー市方面に向かったという。

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シリア人権監視団は、米軍部隊が、ラッカ県ジャズラ村近郊に違法に設置されている基地を頻繁に訪問し、同地での影響力回復を狙っていると発表した。

AFP, April 18, 2020、ANHA, April 18, 2020、AP, April 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 18, 2020、Reuters, April 18, 2020、SANA, April 18, 2020、SOHR, April 18, 2020、UPI, April 18, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構はシリア政府支配地とを結ぶ通商路の設置を決定したが、住民の反発を受け撤回(2020年4月18日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから44日目となる4月18日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構がシリア政府支配下のサラーキブ市とを結ぶ通商用の通行所を設置することを決定し、準備していたが、住民の反発を受け、決定を撤回した。

通行所の設置が予定されていたサラーキブ市・サルミーン市間の街道では、住民やメディア活動家らが、決定に反対する抗議行動を行うために集結していたが、シャーム解放機構はこれを強制排除していた。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のアルナバ村、カンスフラ村、バーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

他方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ貨物車輌など30輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市と西ムライハ村を結ぶ街道で、シリア軍第52旅団の車輌が襲撃され、乗っていた士官(大佐)1人を含む3人が死亡した。

AFP, April 18, 2020、ANHA, April 18, 2020、AP, April 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 18, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 18, 2020、Reuters, April 18, 2020、SANA, April 18, 2020、SOHR, April 18, 2020、UPI, April 18, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月18日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月18日付)を公開し、4月17日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 18, 2020をもとに作成。

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