イスラエル軍ヘリコプター複数機がレバノン領空を侵犯、シリア南部の複数カ所をミサイル攻撃(2020年4月30日)

SANA(5月1日付)は、4月30日深夜、イスラエル軍ヘリコプター複数機がレバノン領空を侵犯、シリア南部の複数カ所に対してミサイル攻撃を行った。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍ヘリコプターが狙ったの、ダルアー県のアフマル丘よび丘の西側のクナイトラ県の県境地帯にあるシリア軍と「イランの民兵」の拠点。

AFP, May 1, 2020、ANHA, May 1, 2020、AP, May 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2020、Reuters, May 1, 2020、SANA, May 1, 2020、SOHR, May 1, 2020、UPI, May 1, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県でシリア民主軍を襲撃(2020年4月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がジュダイダト・ジュダイド・アカイダート村のガス工場の近くで人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌を襲撃し、3人を負傷させた。

これを受けて、シリア民主軍が車輌を襲撃したダーイシュ・メンバーを追跡し、CONOCOガス工場近くで拘束した。

AFP, May 1, 2020、ANHA, May 1, 2020、AP, May 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2020、Reuters, May 1, 2020、SANA, May 1, 2020、SOHR, May 1, 2020、UPI, May 1, 2020などをもとに作成。

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アサド大統領のいとこのマフルーフ氏はビデオ・メッセージを配信し、携帯電話会社2社への追徴課税納付請求が不当だと主張、大統領に介入を懇願(2020年4月30日)

アサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/RamiMakhloufSY/)を通じてビデオ・メッセージを配信した。

https://www.facebook.com/193899910712271/videos/924582417986589

マフルーフ氏がビデオ・メッセージや肉声を配信するのはきわめて異例。

「アッラーと共にあり、気にするでない」と題された15分にわたるメッセージのなかで、マフルーフ氏は、自身が取締役会長を務めるシリアテルと、経営に大きく関わっているMTNの携帯電話会社2社への追徴課税納付要請が不当であること、そしてアサド大統領に事態収束に向けて介入するよう次のように訴えた。

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「あなた方にアッラーの平和、慈悲、祝福がありますように。

今日は、このビデオでいくつかの問題についての曖昧な点を説明したいと思う。幾つかのコメントでも明らかにしてきたもっとも重要な問題、それは、私が慈善活動を行ってきたにもかかわらず、支払わなければならないお金についてだ。

我々の会社は今日、政府にとってもっとも重要な納税者の一つだ。国庫における最大の貢献者だ。シリアで雇用機会を提供している最大の機関の一つだ。これは、人々に奉仕するという使命を私に与えたアッラーの祝福によるものだ。彼に栄光と感謝がありますように。彼が誰を祝福するか決めるのだ。

だからあなた方にこう言いたい。話してくれてありがとう、と。支払いに関しては、支払い命令があった。国が何か言えば、我々はそうせざるを得ないだろう。決めるという選択の余地は我々にはない。崇高にして偉大なるアッラーの他に全能なる力はない。だから、連中にそうさせる権利があれば、我々は必ず支払わなければならない。今日までシリアテルが嫌々税金を払ってきたとでも言うのだろうか? 答えは「もちろん、そんなことはない」だ。シリアテルは、渋々国をパートナーとみなし、収益の一部を納め、国庫に延滞金を支払ってきたとでも言うのだろうか? 税金以外にということだ。政府は我々の利益のほぼ50%を得ている。我々が1シリア・ポンド(0.2円)の利益を得れば、国も1シリア・ポンドを得る。我々は何よりもまず、利益、税金、家賃、負債などの一切をあらゆる関係当局を支払っている。さらに、シリアテルのパートナーであるラーマーク(開発)人道(プロジェクト民間持株会)社の慈善活動を通じて支払っている。利益の70%以上を慈善団体に捧げている。だから、我々は義務以上のことを果たしてきた。

国はそのうえ何を要求するというのか? 正当に要求しているのか? もちろん、そうではない。なぜなら、双方の間で合意された契約に基づくのであれば、誰もそれを変更する権利を持っていないからだ。我々には反対する権利がある。もちろん、彼らを訴えるのは我々の権利だ。しかし、それが重要なのではない。重要なのは、我々が関係当局にすべての文書を示し、あなた方にそうする権限がないと詳細に示したということだ。例えば、SY-TRAは我々を呼び出し、我々の経費がこんなはずではないと言う。彼らは、今後20年間の我々の経費をこれまでの収益の一定の割合で計算すべきだと言う。だが、それは正しい方法ではない。我々は今日、仮定で何かをすることはできない。それは正しくない。例えば、私は現在、社員たちに1000万シリア・ポンド(約200万円)を支払っているとしよう。しかし、彼らは「違う、500万シリア・ポンド(約100万円)しか払っていない」と言う。例えば、この会社には5500人の社員がいる。だが、これらの社員は生活費を支払い、出費がある。だが、私はそれを支払うことなどできない。私が支払えば、あなた方がそれを見張って、監視するからだ。これは、私の意見でもないし、提案でもない。真実だ。我々が現実において実際にやっていることだ。「いいえ、そんなはずはない」と言うだろう。だが、私が実際にこれしか支払わずにいられるのか? やってみれば良い。あなたなら実際にできるというのか? 私はこれらの費用のすべてを支払っている。それは実際の費用であって、偽装ではない。自分でチェックして見ればいい。我々が同意しなかった点の一つはこれだ。

もう一つの点として、彼らは税金について言及した。我々は毎年約100億シリア・ポンド(約20億円)を税金として支払っている。大きな金額だ。我々はこの額に誇りを持っている。なぜなら、国を創造するという我々の仕事の一部だからだ。我々はこの国に献身しており、国家、そして国を創りたいというすべての人々の下僕として行動している。それが今の我々の役割だ。だから、納税している。昨年は120億シリア・ポンド(約24億円)を支払ったと思う。だから、我々は税金を逃れることも、国を弄んでもいないと誓う。なぜなら、あなた方は国民であり、家族だからだ。自分から物を盗む者がいるだろうか? あなた方は、私にとって、私以上に重要だ。だから、我々がこう言っても、彼らは「いいえ、あなたはこの割合を払っていない」と言った。だが、我々はまさにその額を支払っている、私はそう誓う。書類と我々が支払っている額を見に来て、割合を確認すればいい。だが、彼らは、支払わなくてはならない額はこれだけあり、支払う義務があり、それは命令だと言うだけだった。私は彼らに言いたい、「問題はない」と。

ここで大統領閣下に向けて話したい。私は彼にこれらの問題の一部始終を、それがどうなっているかを説明したい。なぜなら、我々が直面している苦難の一部を説明したい。「あなたが自分の苦難について話しても、我々に何を言うことができるのか」と訊く人もいるかもしれない。私にはどうでもいい。私は苦しんでいるし、私は自分のためではなく、あなたのために、私の苦難について話したい。これらの会社は、私ではなく、あなたに奉仕している。私はそのほんの一部に過ぎない。私は経営しているに過ぎない。それはアッラーが与えた名誉であり、祝福です。

大統領閣下、お願いです、これが真実です。SY-TRAがそうでないと考えているなら、公の場で文書について議論し、数字を一つずつ検証する用意があります。計算した結果、我々が支払わなければならないのなら、私は喜んで追加で支払います。しかし、大統領閣下、私はあなたにこう言いたい。「あなたを困らせたくはありません。あなたに負担をかけたくありません」。戦争が始まった時、あなたに負担をかけていると思い、慈善活動のために仕事を辞めた時と同じように、です。私は今、私の財産を手放した2011年の私自身の行いにもかかわらず、公の場でこのような目に遭っています。時が来たら、これらの詳細のすべてを一つずつ説明するつもりです。

今重要なことは、大統領閣下、これが現状で、真実なのです。文書は利用可能です。あなたが確認させたいと思っているどんな人にでも送ってください。しかし、私は、いつも私を非難の渦中に陥れようとするこの連中には本当にうんざりしています。連中はいつも私が間違ったこと、悪いことをしていると言います。私を悪い奴だとみなして、あいつらは生き残ころうとしています。私を悪い奴だとみなして、あいつらは飲み食いしています。それでもお構いなしなのです。

我々は今、もっとも重要な点を話したいと思います。それは非常に単純です。これまでのすべての問題にもかかわらず、私が話したこと、そして話さなかったことも含め、さらには連中が行う不公平にもかかわらず、私は大統領に言いたいのです。どうか恥ずかしがらないでください。連中にすべてを精査し、チェックするよう言ってください。あなたにすべてをチェックして欲しいのです。私はあなたの命令に従います。皆がこう言うでしょう。「大統領閣下がこう命じたのであれば、私はあなたの命令に従い、私の義務は、アッラーのお許しのもと、あなたの命令に従うことです」。シリアテルの取締役会長、そして同社の株式の45%と収益の約70%を所有するラーマーク(開発)人道(プロジェクト民間持株会)社の取締役会長として、私はあなたの命令に従い、約1300億シリア・ポンド(約260億円)に及ぶその金をお渡します。しかし、貧しい人に与えるよう大統領閣下にお願いしたいのです。なぜなら、あなたが行うこの命令は、あなたから彼らに与えられるものとなるからです。もちろん、アッラーこそがもっとも多くを与えますが、我々を人々に奉仕させようとしておられます。今度はあなたに与える責任があるのです。大統領閣下、あなたの命令によって渡されるこの金を、貧しい人々に与え、彼らの飢えを終わらせ、当局の消極的な仕事を補ってください。なぜなら、あなたはアッラーの名のもとにこれらすべての人々を擁護する者だからです。大統領閣下、あなたにお願いしたいのです。このことだけをお願いしているのです。我々には支払う用意があります。支払いは、会社が損失を被らないよう、十分に検討したうえで行われるべきです。会社には1万1000人の顧客、6500人の株主がおり、彼らは、自分たちの生活費をまかなうため配当を当てにしています。ですから、どうか、これらすべての人々のため、会社に営業を続けさせ、サービスを提供させてください。会社に損害が出ないよう、この金を引き出す日程を調整してください。そうすれば、会社は、利益を分かち合い、税金と負債を支払うことで、国に奉仕し続けられます。顧客に良いサービスを提供し、株主に奉仕し続けられるでしょう。そしてすべての困っている人々に奉仕するための支援が行えるでしょう。アッラーは与える存在で、あなたを人々に奉仕させようとしておられます。そのなかに私は含まれていません、私は存在しないのです。大統領閣下、私は他の誰も信用していません。どうか、お金を手にして、あなたの監督のもとで配ってください。そうすれば、お金はあなたを通じて人々に実際に届けられます。どうか、お願いします」。

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なお、マフルーフ氏は2019年12月にも密輸容疑で差し押さえ処分を受けている。

AFP, May 2, 2020、ANHA, May 2, 2020、AP, May 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 2, 2020、Reuters, May 2, 2020、SANA, May 2, 2020、SOHR, May 2, 2020、UPI, May 2, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュのカリフ・アブー・イブラーヒーム・クラシーはシリア領内に潜伏か?(2020年4月30日)

RT(4月30日付)は、イラク治安筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)のカリフを名乗るアブー・イブラヒーム・クラシー氏が現在シリア国内に潜伏しており、イラク諜報機関と米主導の有志連合がこれを追跡していると伝えた。

潜伏場所は明らかにされなかった。

AFP, May 1, 2020、ANHA, May 1, 2020、AP, May 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2020、Reuters, May 1, 2020、RT, April 30, 2020、SANA, May 1, 2020、SOHR, May 1, 2020、UPI, May 1, 2020などをもとに作成。

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ジェフリー米国務省シリア問題担当特使「米国はシリア政府がイドリブ県を制圧することを戦略的脅威とみている」(2020年4月30日)

ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使は米国際問題シンクタンクの大西洋評議会が主催するインターネット会議で「米国はシリア政府がイドリブ県を制圧することを戦略的脅威とみている」と発言した。

AFP, April 30, 2020、ANHA, April 30, 2020、AP, April 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2020、Reuters, April 30, 2020、SANA, April 30, 2020、SOHR, April 30, 2020、UPI, April 30, 2020などをもとに作成。

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外務在外居住者省はドイツ政府がレバノンのヒズブッラーをテロ組織に指定したことを非難(2020年4月30日)

外務在外居住者省の公式筋は声明を出し、ドイツ政府がレバノンのヒズブッラーをテロ組織に指定したことを「もっとも厳しい表現」で非難、ヒズブッラーがシオニズムへの抵抗において果たしてた役割を改めて認めると表明した。

SANA(4月30日付)が伝えた。

AFP, April 30, 2020、ANHA, April 30, 2020、AP, April 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2020、Reuters, April 30, 2020、SANA, April 30, 2020、SOHR, April 30, 2020、UPI, April 30, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構の通行所開設に抗議し、司令官・メンバーが離反(2020年4月30日)

ザマーン・ワスル(4月30日付)によると、通行路の設置に反対して、シャーム解放機構の司令官多数が離反した。

アブー・ラドワーン・ハマウィー司令官はSNSを通じて音声声明を出し、「軍事行動をとって、政権、ロシア、イランが最近占領した地域を奪還し、住民を帰還させる代わりに、政権との通商路を開通させ、経済的に衰退していた体制に力を与えようとしている」と非難し、シャーム解放機構から離反すると表明した。

シャーム解放機構に所属する「バドルの戦い」グループのアブー・ダーウード・ディマシュキー司令官も、シャーム解放機構の司令官や治安部門高官が「犯罪者アサド体制と関係を持ちし、バッシャール体制に資するような通行所を再開し、なおかつデモ参加者を意図的に殺害した」と非難、自身とグループのメンバーの離反を宣言するとともに、シャーム解放機構のすべての司令官とメンバーに対して離反を呼びかけた。

AFP, April 30, 2020、ANHA, April 30, 2020、AP, April 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2020、‘Inab Baladi, April 30, 2020、Reuters, April 30, 2020、SANA, April 30, 2020、SOHR, April 30, 2020、UPI, April 30, 2020、Zaman al-Wasl, April 30, 2020などをもとに作成。

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イドリブ市などでシャーム解放機構の通行所開設とデモ弾圧に抗議するデモ(2020年4月30日)

シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(4月30日付)、ザマーン・ワスル(4月30日付)、イナブ・バラーディー(4月30日付)によると、シャーム解放機構による通商用通行所の開設と抗議行動弾圧を受けて、イドリブ県のイドリブ市の時計広場近くで30日晩にデモが行われ、デモ参加者は「殉教者のため、尊厳のため…通行所開設に反対」とのスローガンを掲げ、抗議の意思を示した。

これに対して、シャーム解放機構の治安部隊が参加者に実弾を発砲するなどして、強制排除を試みた。

ザマーン・ワスルなどによると、同様の抗議デモは、カフルタハーリーム町、サルキーン市でも行われた。

https://www.facebook.com/EuphratsPost/videos/695743754571232/

 

AFP, April 30, 2020、ANHA, April 30, 2020、AP, April 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2020、‘Inab Baladi, April 30, 2020、Reuters, April 30, 2020、SANA, April 30, 2020、SOHR, April 30, 2020、UPI, April 30, 2020、Zaman al-Wasl, April 30, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構は通行所開設に反対するデモ参加者を強制排除、1人殺害(2020年4月30日)

シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(4月30日付)、ザマーン・ワスル(4月30日付)、イナブ・バラーディー(4月30日付)によると、シャーム解放機構が通行所を開設したのを受けて、マアーッラト・ナアサーン村と周辺農村の住民数十人が、ミズナーズ村にいたる街道を、タイヤを燃やすなどして封鎖、通行所を通過しようとする貨物車輌の進行を阻止した。

https://twitter.com/i/status/1255845895985344512

これに対して、シャーム解放機構の治安部隊は「政権がシリア革命当初に平和的デモを弾圧したようなさまざまな方法」で強制排除を試みた。

これにより、住民5人が治安部隊に撃たれて負傷、重傷を負った1人がその後死亡した。

死亡したのはサーリフ・マルイーさん。

https://twitter.com/i/status/1255954009782968324

AFP, April 30, 2020、ANHA, April 30, 2020、AP, April 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2020、‘Inab Baladi, April 30, 2020、Reuters, April 30, 2020、SANA, April 30, 2020、SOHR, April 30, 2020、UPI, April 30, 2020、Zaman al-Wasl, April 30, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構がシリア政府支配地域とを結ぶ通行所を開設(2020年4月30日)

シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(4月30日付)、ザマーン・ワスル(4月30日付)、イナブ・バラーディー(4月30日付)によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、イドリブ県のマアッラト・ナアサーン村とアレッポ県のミズナーズ村を結ぶ街道に通商用の通行所を開設した。

通行路は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県内のいわゆる「解放区」とシリア政府支配地域を結ぶもの。

イナブ・バラディーによると、商品を積載した大型貨物トレーラー3輌がシリア政府支配地域から通行所を通って「解放区」に入った。

通行所では、待機していた新型コロナウイルス感染症予防対策チームが消毒作業を行い、運転手は通行所で反体制派支配地域側の運転手にトレーラーを引き渡し、政府支配地域に戻った。

AFP, April 30, 2020、ANHA, April 30, 2020、AP, April 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2020、‘Inab Baladi, April 30, 2020、Reuters, April 30, 2020、SANA, April 30, 2020、SOHR, April 30, 2020、UPI, April 30, 2020、Zaman al-Wasl, April 30, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、ダーイシュ・メンバーが活動を続けているとされる村に突入(2020年4月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーが活動を続けているとされるガリーバ村(スワル町近郊)に突入した。

AFP, April 30, 2020、ANHA, April 30, 2020、AP, April 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2020、Reuters, April 30, 2020、SANA, April 30, 2020、SOHR, April 30, 2020、UPI, April 30, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局は新型コロナウイルス感染症対策として外出禁止期間を5月11日まで延長(2020年4月30日)

北・東シリア自治局執行評議会は決定第39号を発し、新型コロナウイルス感染症対策として実施している外出禁止期間を10日延長し、5月11日までとすることを決定した。

この期間中、午後3時から翌朝6時までの外出は基本禁じられる。

AFP, April 30, 2020、ANHA, April 30, 2020、AP, April 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2020、Reuters, April 30, 2020、SANA, April 30, 2020、SOHR, April 30, 2020、UPI, April 30, 2020などをもとに作成。

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トルコはリビアに国民軍戦闘員1,500人を新たに派遣(2020年4月30日)

ANHA(4月30日付)はトルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡の情報筋の話として伝えたところによると、トルコ軍が4月29日、同郡で活動する「傭兵」(国民軍の戦闘員)約1,500人をリビアに新たに派遣したと伝えた。

AFP, April 30, 2020、ANHA, April 30, 2020、AP, April 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2020、Reuters, April 30, 2020、SANA, April 30, 2020、SOHR, April 30, 2020、UPI, April 30, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県で住民と国防隊が米軍の車列の通行を妨害(2020年4月30日)

ハサカ県では、SANA(4月30日付)によると、米軍の大型トレーラーなど12輌の車輌からなる車列がイラク国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に進入し、マーリキーヤ(ダイリーク)市方面に向かった。

一方、シリア人権監視団によると、サーリヒーヤト・ハラブ村とムシャイリファ村の住民が国防隊とともに、タッル・ブラーク町方面から進入しようとした米軍の車列の通過を阻止した。

また、同監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市一帯の国境地帯で合同パトロールを実施した。

AFP, April 30, 2020、ANHA, April 30, 2020、AP, April 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2020、Reuters, April 30, 2020、SANA, April 30, 2020、SOHR, April 30, 2020、UPI, April 30, 2020などをもとに作成。

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外務在外居住者省は領事局および在外公館の業務を再開(2020年4月30日)

外務在外居住者省は、新型コロナウイルス感染症対策として縮小していた領事局の業務を、感染予防・拡大対策を講じたうえで、5月3日(日曜日)から通常通り(午前9時~午後1時)再開することを決定した。

また、在外大使館および領事館の業務も、感染予防・拡大対策を講じたうえで、5月3日(日曜日)から再開することを合わせて決定した。

SANA(4月30日付)が伝えた。

AFP, April 30, 2020、ANHA, April 30, 2020、AP, April 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2020、Reuters, April 30, 2020、SANA, April 30, 2020、SOHR, April 30, 2020、UPI, April 30, 2020などをもとに作成。

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ロシア・トルコ軍がイドリブ県のM4高速道路で合同パトロールを実施、トルコ軍は住民に協力を要請(2020年4月30日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから56日目となる4月30日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県4件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、イナブ・バラディー(4月30日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がアレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路で合同パトロールを実施した。

パトロール部隊は、タルナバ村を出発、ナイラブ村にいたる区間を巡回した。

また、トルコ軍はアリーハー市一帯でビラを配布し、住民に協力を要請した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍は一方、兵站物資を積んだ貨物車輌など25輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ村、クークフィーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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クナイトラ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月30日付)によると、ザアルーラ村とハイラーン村を結ぶ街道でシリア軍のパトロール部隊が何者かの襲撃を受け、兵士2人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、スフナ市東のフマイマ村近郊で、シリア軍の車輌がダーイシュ(イスラーム国)によると思われる武装集団の要撃を受け、士官1人を含む6人が死亡した。

AFP, April 30, 2020、ANHA, April 30, 2020、AP, April 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 30, 2020、Reuters, April 30, 2020、SANA, April 30, 2020、SOHR, April 30, 2020、UPI, April 30, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月30日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月30日付)を公開し、4月30日に帰還した難民はいなかったと発表した。
2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 30, 2020をもとに作成。

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