北・東シリア自治局は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための隔離要請を拒否したシリア軍退役兵士1人を拘束(2020年4月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、ハサカ市で新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための隔離要請を拒否したシリア軍兵士1人を拘束、隔離施設に収容した。

隔離施設に収容されたこの兵士は、最近除隊し、ハサカ市に帰省したが、北・東シリア自治局当局による14日間の専用施設での隔離要請を拒否したため、アサーイシュによって拘束された。

拘束後、初期検査を行った結果、微熱が確認されたため、家族5人とともに、14日晩にハサカ市郊外のラッド・シャクラー村に設置されている隔離施設に移送された。

AFP, April 14, 2020、ANHA, April 14, 2020、AP, April 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2020、Reuters, April 14, 2020、SANA, April 14, 2020、SOHR, April 14, 2020、UPI, April 14, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構は停戦を利するかたちで3つの旅団を新設(2020年4月14日)

シャーム解放機構は声明を出し、軍事部門がアブー・ハフス・ビンニシュ氏を司令官とするタルハト・ブン・ウバイド・アッラー旅団、アブー・バクル・マヒーン氏を司令官とするアリー・ブン・アビー・ターリブ旅団、アブー・ムハンマド・シューラー氏を司令官とするズバイル・ブン・アウワーム旅団を新設するする命令を発したと発表した。

新設される三つの師団の兵力、装備は不明。

これに関して、反体制派系サイトのドゥラル・シャーミーヤ(4月14日付)は、イドリブ県での停戦を利するかたちで、シャーム解放機構が部隊を再編したと伝えた。

AFP, April 14, 2020、ANHA, April 14, 2020、AP, April 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2020、Reuters, April 14, 2020、SANA, April 14, 2020、SOHR, April 14, 2020、UPI, April 14, 2020などをもとに作成。

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米軍の車輌100輌以上がイラクからシリア領内に新たに進入(2020年4月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍が兵站物資や軍事装備を積んだ貨物車輌や装甲車100輌以上からなる車列をイラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に新たに進入させた。

車列は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の護衛を受けて、ハサカ県、ダイル・ザウル県に違法に設置されている米軍基地へと向かった。

AFP, April 14, 2020、ANHA, April 14, 2020、AP, April 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2020、Reuters, April 14, 2020、SANA, April 14, 2020、SOHR, April 14, 2020、UPI, April 14, 2020などをもとに作成。

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トルコはリビアにシリア人戦闘員数十人を派遣、拘束された戦闘員はヌスラ戦線に所属し、エルドアン大統領から2000ドルを受け取っていたと認める(2020年4月14日)

シリア人権監視団は、トルコがシリア人戦闘員(国民軍)数十人を新たにリビアに派遣する一方、ハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍との戦闘で8人が新たに死亡したと発表した。

リビアでの戦闘で死亡した国民軍戦闘員はこれで190人となった。

なお、リビアに派遣された国民軍戦闘員は約5,050人に達し、約1,950人が派遣に向けて、「オリーブの枝」、「ユーフラテスの盾」地域に設置されているキャンプでトルコ軍の教練を受けている。

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ハダス(4月14日付)、スカイ・ニュース・アラビック(4月14日付)などは、トルコによってリビアに派遣されたシリア人戦闘員(国民軍)多数が、首都トリポリ南(アブー・サリーム、ハドバ)での戦闘で、ハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍によって捕捉されたと伝え、その映像を公開した。

捕らえられた戦闘員の1人で、ムハンマド・イーターウを名乗る男性は、ダイル・サウル県出身で、ヌスラ戦線(現シャーム解放機構)特殊部隊、イスラーム国に所属し、アレッポ県からトルコを経由してリビアに来たと証言した。

別の男性は、「月額2,000米ドルの給与を受け取っていた…(トルコのレジェップ・タイイップ・)エルドアン大統領から」と証言した。


AFP, April 14, 2020、ANHA, April 14, 2020、AP, April 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2020、al-Hadth, April 14, 2020、Reuters, April 14, 2020、SANA, April 14, 2020、Sky News Arabic, April 14, 2020、SOHR, April 14, 2020、UPI, April 14, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県カフルハーシル村一帯で国民軍とシリア民主軍が交戦(2020年4月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルハーシル村で13日深夜から14日未明にかけて、トルコの支援を受ける国民軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が交戦した。

一方、ANHA(4月14日付)によると、アフリーン解放軍団が声明を出し、4月2日と12日にシーラーワー町近郊のバッラーダ村とバーブ市でトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍に対する特殊作戦を実施、1人を殺害、5人を負傷させたと発表した。

AFP, April 14, 2020、ANHA, April 14, 2020、AP, April 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2020、Reuters, April 14, 2020、SANA, April 14, 2020、SOHR, April 14, 2020、UPI, April 14, 2020などをもとに作成。

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ダマスカス県北東を震源とする地震が発生(2020年4月14日)

4月14日12時53分頃、ダマスカス県北東を震源とする地震が発生した。

シリアの国立地震センターが発表したところによると、震源地はダマスカス県北東1155キロ、深さ約11キロで、地震の規模はマグニチュード3.3。

AFP, April 14, 2020、ANHA, April 14, 2020、AP, April 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2020、Reuters, April 14, 2020、SANA, April 14, 2020、SOHR, April 14, 2020、UPI, April 14, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構とシャーム軍団は拘束していた戦闘員を解放(2020年4月14日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから40日目となる4月14日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が13日にナイラブ村、サラーキブ市近郊で拘束していたシャーム軍団のメンバー全員を13日深夜から14日未明にかけて解放した。

これを受けて、シャーム軍団も13日に対抗措置として拘束していたシャーム解放機構のメンバー複数人を解放した。

一方、カフルタハーリーム町では、シャーム解放機構の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、乗っていた同組織の判事(カーディー)1人を含む2人が死亡した。

こうしたなか、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるカンスフラ村、バーラ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、トルコ軍は、コンクリート・ブロックや兵站物資を積んだ輸送車など約50輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所から、シリア領内に新たに進入させた。

AFP, April 14, 2020、ANHA, April 14, 2020、AP, April 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 14, 2020、Reuters, April 14, 2020、SANA, April 14, 2020、SOHR, April 14, 2020、UPI, April 14, 2020などをもとに作成。

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保健省は4人の新型コロナウイルス感染者が新たに確認されたと発表(2020年4月14日)

保健省は4人の新型コロナウイルス感染者が新たに確認されたと発表した。

これにより、4月14日現在の同地での感染者数は計29人、うち死亡したのは2人、回復したのは5人となった。

SANA(4月15日付)が伝えた。

AFP, April 14, 2020、ANHA, April 14, 2020、AP, April 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2020、Reuters, April 14, 2020、SANA, April 14, 2020、SOHR, April 14, 2020、UPI, April 14, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月14日付)を公開し、4月13日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 14, 2020をもとに作成。

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