イスラエル軍ドローンがダマスカス郊外県の国境通行所でヒズブッラーの車をミサイル攻撃(2020年4月15日)

ダマスカス郊外県では、ロイター通信(4月15日付)などによると、イスラエル軍の無人航空機(ドローン)がレバノンのマスナア国境通行所(ベカーア県)に面するジュダイダト・ヤーブース国境通行所で軍用ジープに対してミサイル攻撃を行った。

発射されたミサイルは2発。

誰が乗っていたかは不明だが、狙われたのはヒズブッラーの車輌。


AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のジャラーブルス市(アレッポ県)で「自由警察」と住民が激しく交戦、1人死亡(2020年4月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のジャラーブルス市で、ジャウバート家出身の「自由警察」の隊員とサワーナート家出身の住民が口論となり、地元の部族や武装集団を巻き込んだかたちで激しい戦闘となった。

この戦闘で、迫撃砲弾1発が市内の市場に着弾し、住民1人が死亡した。

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合が違法に占領を続けるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域で活動していた反体制武装集団の戦闘員が、シリア政府支配地域に脱走(2020年4月15日)

ドゥラル・シャーミーヤ(4月15日付)は、米主導の有志連合が違法に占領を続けるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動を続けている反体制武装集団の戦闘員が、シリア政府支配地域に脱走したと伝えた。

複数の情報筋によると、脱走したのは15人で、長らく部族自由人軍のメンバーとして活動していたが、1年半ほど前に革命特殊任務軍に移籍していた。

シャームFM(4月15日付)が配信したビデオ映像には、戦闘員を乗せた軍用車輌複数台がヒムス県のシリア政府支配地域内に入る瞬間が映し出されている。

これに関して、タンフ国境通行所について詳しく報じているハムラビ通信の管理人ハーズィム・サッルーム氏は、脱走した戦闘員が、この地域で麻薬密売人として知られ、2018年から革命特殊任務軍に監視されていたガンナーム・ハディール氏のグループだと主張した。

サッルーム氏によると、ハディール氏はヒズブッラーと連携して麻薬を密売しており、革命特殊任務軍は、同氏のグループが移籍した当初からその存在に警戒していたという。

サッルーム氏は、脱走がヒズブッラー指導部と連携して、55キロ地帯経由でヨルダンに麻薬を密売していたことを示すものだと主張している。

https://twitter.com/i/status/1250166994802036736

 

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、Sham FM, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020、Wikalat Hamurabi al-Ikhbariya, April 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュがユーフラテス川東岸のアッターラ石油ステーションを攻撃、米主導の有志連合が反撃(2020年4月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、北・東シリア自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸のアッターラ石油ステーション(ダイル・ザウル市北東)を攻撃した。

これを受け、CONOCOガス工場とジャフラ村に違法に駐留する米軍主導の有志連合が同地を砲撃した。

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍は新型コロナウイルス感染者に、金銭を支払う見返りとして、北・東シリア自治局支配地域に移動するよう強要(2020年4月15日)

ANHA(4月15日付)は、複数の情報筋の話として、トルコの占領下にあるラッカ県タッル・アブヤド市近郊の占領地内で、トルコ軍が新型コロナウイルスに感染した5人に、金銭を支払う見返りとして、北・東シリア自治局支配地域に移動するよう強要していると伝えた。

同情報筋によると、5人はスルーク町で感染が確認されたという。

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

14日から15日にかけてラタキア市沖を震源とする地震が10回発生(2020年4月15日)

シリアの国立地震センターは4月14日から15日にかけてラタキア県ラタキア市沖を震源とする地震が10回発生したと発表した。

このうちもっとも強かったのは、4月15日午後8時43分頃に発生した地震で、震源地はラタキア市北西約38キロ、深さ約10キロで、地震の規模はマグニチュード4.7。


AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会は米国がシリア領内の占領地での新型コロナウイルス感染拡大の脅威から目を逸らしていると非難(2020年4月15日)

ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会は共同声明を出し、国際社会に対して、米国とその同盟国によるシリア制裁の解除に向けてシリアを支援するよう呼びかけた。

共同声明では、米国は、ダーイシュ(イスラーム国)が勢力拡大した時と同様、シリアでの新型コロナウイルス感染症拡大の脅威から目を逸らしていると非難、「国民もろとも根絶」をめざす米国とその同盟国によるシリア制裁を解除させるため、シリアを支援するよう国際社会に呼びかけられている。

声明はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するルクバーン・キャンプと、米国の支援を受ける北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県のフール・キャンプの国内避難民(IDPs)が、感染拡大の脅威に晒されていると警鐘を鳴らした。

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

内務省は新型コロナウイルス感染症対策として行っている県外への移動禁止措置を5月2日まで延長(2020年4月15日)

内務省は新型コロナウイルス感染症対策として行っている県外への移動禁止措置を5月2日まで延長することを決定した。

イマード・ハミード内閣は3月29日の定例閣議で、新型コロナウイルス感染症対策として、3月31日から4月16日までの期間、県外への移動を禁止することを決定していた。

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

保健省は4人の新型コロナウイルス感染者が新たに確認されたと発表(2020年4月15日)

保健省は4人の新型コロナウイルス感染者が新たに確認されたと発表した。

これにより、4月15日現在の同地での感染者数は計33人、うち死亡したのは2人、回復したのは5人となった。

SANA(4月15日付)が伝えた。

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

中国からの新型コロナウイルス感染症対策支援物資がダマスカス国際空港に到着(2020年4月15日)

中国からの新型コロナウイルス感染症対策支援物資がダマスカス国際空港に到着した。

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、空港で記者団に対し、新型コロナウイルス感染の拡大防止に努めるシリア、さらには世界各国しようとする中国の姿勢を高く評価した。

一方、冯飚駐シリア中国大使は、今回供与された物資が新型コロナウイルスの感染を確認するための検査キットであることを明らかにしたうえで、第1回目となる今回の支援に続いて、今後も支援を継続すると付言した。

また、物資供与に先立って、シリアと中国の専門家がインターネットを通じて、感染症対策についての情報を交換していたことを明らかにした。

SANA(4月15日付)が伝えた。

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団は、イドリブ県M4高速道路での座り込みデモ参加者がトルコ軍を「お前らの頭をこの道路に置いてやる」と罵倒する映像を公開(2020年4月15日)

シリア人権監視団は、ナイラブ村でM4高速道路での座り込みデモ参加者の一人が、トルコ軍兵士らに対して「お前らの首をこの道路に置いてやる」と罵倒する映像を公開した。

映像のなかで、軍服を着たこのデモ参加者は、「我々はお前らが大好きだ。アッラーのお許しのもと、我々はお前らの頭をこの道路に置いてやる。どこかに持っていったりはしないからな。怖がるな」と叫んでいる。

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍と国民軍はアレッポ県、ラッカ県北部を砲撃(2020年4月15日)

アレッポ県では、ANHA(4月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のブルジュ・カーディー村、カルーティー村(シーラーワー町近郊)を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団が声明を出し、11日と13日にトルコ占領下のシーラーワー町近郊のバースータ村とマーリア市近郊でトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍を攻撃、戦闘員2人を殺害し、4人を負傷させたと発表した。

**

ラッカ県では、ANHA(4月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村、ハーリディーヤ村を砲撃した。

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア・トルコ軍がイドリブ県のM4高速道路で合同パトロール、シリア軍の砲撃で国民解放戦線司令官1人死亡(2020年4月15日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから41日目となる4月15日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を0件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とロシア軍がM4高速道路での合同パトロールを実施した。

両軍合同部隊はタルナバ村を出発、ナイラブ村までの区間をパトロールした。

一方、シリア軍はM4高速道路沿線のアリーハー市近郊のマアッルバリート村一帯を砲撃し、トルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)の司令官1人が死亡した。

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、フライフィル村、ハザーリーン村一帯を砲撃した。

対する「決戦」作戦司令室も応戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と国民解放戦線などからなる武装連合体。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤードゥーダ村でシリア軍第4師団を支援する予備部隊の隊員1人が何者かの発砲を受けて死亡した。

また、タスィール町でもヒズブッラー協力者1人が何者かによって殺害された。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ナースィリーヤ村でシリア軍兵士が何者かの襲撃を受けて殺害された。

AFP, April 15, 2020、ANHA, April 15, 2020、AP, April 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 15, 2020、Reuters, April 15, 2020、SANA, April 15, 2020、SOHR, April 15, 2020、UPI, April 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月15日付)を公開し、4月14日に帰還した難民はいなかったと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは61人(うち女性18人、子供31人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 15, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.