トルコ占領下のマーリア市(アレッポ県)で住民が地元評議会と電力会社に抗議するデモを行う(2020年4月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるマーリア市で、同地の自治を担う地元評議会と、同地一帯地域の発電・電力供給を担う「北部」電力会社に抗議するデモが発生した。

デモは、同市の街路灯を設置するとの理由で住民から費用を徴収したにもかかわらず、この誓約を守らず、1日6時間以上という停電も解消できていないことへの抗議の意思が示された。

AFP, April 24, 2020、ANHA, April 24, 2020、AP, April 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2020、Reuters, April 24, 2020、SANA, April 24, 2020、SOHR, April 24, 2020、UPI, April 24, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコはリビア行きに応じないシリアの武装集団への物資供給を停止(2020年4月24日)

シリア人権監視団は、トルコの諜報機関が、占領下のラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域から、国民軍の戦闘員の一団をトルコ領内に移送したと発表した。

移送は、リビアへの派遣が目的。

同監視団によると、トルコの諜報機関は、国民軍の司令部に対して、リビアに派兵するための戦闘員数百人のリストを提出するよう「要請」していた。

これに対して、国民軍は、東部自由人連合、東部軍、スルターン・ムラード師団などの戦闘員2,100人のリストを示したという。

その一方、ダマスカス郊外県東グータ地方やヒムス県の出身者からなるラフマーン軍団など、国民軍に所属する多くの武装集団が、リビアに派遣する戦闘員にリストの提出を拒否し、トルコの「要請」に従わなかったため、国民軍はこれらの組織への物資の供与を停止したという。

AFP, April 24, 2020、ANHA, April 24, 2020、AP, April 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2020、Reuters, April 24, 2020、SANA, April 24, 2020、SOHR, April 24, 2020、UPI, April 24, 2020などをもとに作成。

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イドリブ市クスール地区にあるシャーム解放機構の本部に何者かが手榴弾を投げ込み、メンバー1人が死亡(2020年4月24日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから50日目となる4月24日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、何者かがイドリブ市のクスール地区にあるシャーム解放機構の本部に手榴弾を投げ込み、メンバー1人が死亡した。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハッダーダ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月24日付)によると、アイン・イーサー市近郊の街道でシリア軍の車輌が爆発に巻き込まれ、運転手1人を含む2人が死亡、士官6人が負傷した。

AFP, April 24, 2020、ANHA, April 24, 2020、AP, April 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 24, 2020、Reuters, April 24, 2020、SANA, April 24, 2020、SOHR, April 24, 2020、UPI, April 24, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月24日付)を公開し、4月23日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 24, 2020をもとに作成。

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