所属不明の戦闘機複数機がダイル・ザウル県南東部を爆撃、「イランの民兵」15人が死亡(2020年4月22日)

ダイル・ザウル県では、反体制派系サイトのジュルフ・ニュース(4月22日付)によると、所属不明の戦闘機複数機が、県南東部のブーカマール市近郊の砂漠地帯に展開するイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点を爆撃し、ファーティミーユーン旅団の戦闘員8人、イラク人民兵3人を含む15人が死亡、数十人が負傷した。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Jurf News, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領が、トルコのエルドアン大統領、イランのロウハーニー大統領と電話会談(2020年4月22日)

ロシア大統領府は公式声明を出し、ヴラジミール・プーチン大統領が、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、イランのハサン・ロウハーニー大統領と電話会談を行い、イドリブ県情勢について意見を交わしたと発表した。

声明によると、エルドアン大統領との会談では、イドリブ県での停戦合意の実施状況について確認、シリアの主権尊重と領土の一体性を遵守し、軍事、外交チャンネルを通じて協力と連絡を継続することを確認した。

一方、イランのファルス通信(4月22日付)によると、イラン、トルコ、ロシアがアスタナ・プロセスでの合意を実施するための対話を行うことを確認、ロウハーニー大統領はシリア国民および地域諸国の安定のために行動する必要があると強調した。

トルコのエルドアン大統領は会談で、三カ国ビデオ首脳会談を提案したという。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、FARS, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県タッル・アブヤド市近郊でトルコ軍がシリア民主軍に所属していたとの容疑で部族長を拘束(2020年4月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍部隊が、国民軍憲兵隊を伴って、タッル・アブヤド市近郊のマシュラファト・シャイフ・アフマド村で強制捜査を実施し、ヌアイム族のシャイフの1人を拘束した。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属していたというのが拘束の理由。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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カーミシュリー市で北・東シリア自治局が隔離していた86人が新型コロナウイルス感染に対するPCR検査の結果陰性と診断され帰宅(2020年4月22日)

ハサカ県では、ANHA(4月22日付)によると、シリア政府支配下のダマスカス国際空港からカーミシュリー国際空港に到着した後、北・東シリア自治局の危機対策チームによって隔離施設に収容されていた帰省者・旅行者のうち、新型コロナウイルスに対するPCR検査の結果陰性と診断されていた86人が、14日間の隔離期間を終えて帰宅した。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメットは新型コロナウイルスと戦うためWHOの監督下で「国民対応チーム」を設置したと発表(2020年4月22日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県やトルコ占領下のアレッポ県北部などで活動を続けるホワイト・ヘルメットは声明を出し、新型コロナウイルスと戦うための取り組みを調整し、人的物的資源を適切に投入するため「国民対応チーム」を設置したと発表した。

声明によると、「国民対応チーム」はトルコのガジアンテップ市にある世界保健機関(WHO)の監督のもと、さまざまな感染防止にあたるという。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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内務省は19日以降に新型コロナウイルス感染症対策に伴う営業規制に違反して逮捕された事業主が187人、店舗が189件に上ると発表(2020年4月22日)

内務省は声明を出し、4月19日以降に新型コロナウイルス感染症対策に伴う営業規制に違反して逮捕された事業主が187人、店舗が189件に上っていると発表した。

SANA(4月22日付)が伝えた。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県で住民が米軍装甲車に投石(2020年4月22日)

ハサカ県では、SANA(4月22日付)が複数の住民の話として伝えたところによると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・ハミース市近郊(ラヒーヤト・サウダ村の南)に位置するウンム・ガディール村、サーミナト・ラヒーヤ村の住民が、シリア軍兵士とともに、村を通過しようとした米軍装甲車の車列に投石などを行い、進行を阻止した。

住民らの抵抗にあった米軍の車列は通過をあきらめて、引き返した。

シリア人権監視団によると、投石を受けたのはファルファラ村でパトロールを実施していた米軍部隊。

住民は国防隊とともに投石を行ったという。

また、シリア人権監視団によると、大型トレーラーなど30輌あまりの車輌からなる米軍の車列が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市を通過し、米軍基地が違法に設置されている同市西のハイムー村およびタッル・バイダル村方面に向かった。

一方、ANHA(4月22日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市一帯の国境地帯で合同パトロールを実施した。


AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県でシリア軍の砲撃に対し、アル=カーイダ主導の反体制派とトルコ軍が反撃(2020年4月22日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから48日目となる4月22日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村、カスル村、カフルタアール村、カフル・ヌーラーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府支配下のカフル・ハラブ村、ミーズナーズ村を砲撃した。

また、トルコ軍も、県西部のシリア軍拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、軍用車輌約25輌からなる車列を、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

このほか、2月のシリア・ロシア軍とトルコ軍、「決戦」作戦司令室の戦闘で避難していたマストゥーマ村の住民数十世帯が帰宅した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ウンム・ワラド村では何者かが軍事治安局の兵士の自宅を襲撃、この兵士を射殺した。

また、ダーイル町・イブタア町間の街道では、空軍情報部の士官が乗った車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、この士官が負傷、同行していた兵士1人が死亡した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、サルハド市で地元の民兵と、ドゥルーズ派宗徒からなる反体制武装集団のシャイフ・カラーマ軍団が交戦し、双方合わせて5人が死亡した。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月22日付)を公開し、4月21日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 22, 2020をもとに作成。

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