ダイル・ザウル県の砂漠でパレスチナ人民兵組織のクドス旅団の戦闘員2人の遺体が発見される(2020年4月28日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル24(4月28日付)によると、ユーフラテス川西岸のマヤーディーン市近郊の砂漠地帯で、パレスチナ人民兵組織のクドス旅団の戦闘員2人の遺体が発見された。

遺体はいずれも首が切断されており、ダーイシュ(イスラーム国)の要撃を受けて殺害されたものと思われる。

AFP, April 28, 2020、ANHA, April 28, 2020、AP, April 28, 2020、Dayr al-Zawr 24, April 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 28, 2020、Reuters, April 28, 2020、SANA, April 28, 2020、SOHR, April 28, 2020、UPI, April 28, 2020などをもとに作成。

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米軍は空路、陸路でシリア領内の基地に兵站物資を供給(2020年4月28日)

シリア人権監視団は、米軍の貨物機複数機が、ハサカ県カーミシュリー市近郊のカスラク村とダイル・ザウル県のウマル油田に違法に設置されている米軍基地に兵站物資を搬入していると発表した。

米軍はまた貨物車輌300輌からなる車列をハサカ県のタッル・バイダル村に派遣し、武器や装備を補給したという。

AFP, April 28, 2020、ANHA, April 28, 2020、AP, April 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 28, 2020、Reuters, April 28, 2020、SANA, April 28, 2020、SOHR, April 28, 2020、UPI, April 28, 2020などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダはイドリブ県内のドゥルーズ派の土地を接収しようと、IDPsに退去を迫る(2020年4月28日)

シリア人権監視団は、シャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣が、イドリブ県北部のキフタイン村のキャンプに身を寄せている国内避難民(IDPs)を退去させようとしていると発表した。

同監視団によると、キャンプが設置されているのは、ドゥルーズ派宗徒が所有している土地。

シリア救国内閣は、イドリブ県においてイスラーム教スンナ派以外の宗教・宗派の宗徒の財産を掌握しようとしているシャーム解放機構の意向に沿って、土地の接収を企図、IDPsに対して72時間に退去するよう警告しているという。

キャンプに滞在しているIDPsは約175世帯で、そのほとんどが県南部のサルマーン村出身者だという。

AFP, April 28, 2020、ANHA, April 28, 2020、AP, April 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 28, 2020、Reuters, April 28, 2020、SANA, April 28, 2020、SOHR, April 28, 2020、UPI, April 28, 2020などをもとに作成。

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ロシア・トルコ外相が電話会談で新型コロナウイルス感染症対策やシリア情勢について協議(2020年4月28日)

ロシア外務省の声明は、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣とトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣が電話会談を行い、新型コロナウイルス感染症対策や、シリアのイドリブ県情勢などへの対応について意見を交わしたと発表した。

AFP, April 28, 2020、ANHA, April 28, 2020、AP, April 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 28, 2020、Reuters, April 28, 2020、SANA, April 28, 2020、SOHR, April 28, 2020、UPI, April 28, 2020などをもとに作成。

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トルコのドローンがアサーイシュ拠点を爆撃する一方、トルコ占領下のアフリーン市で大きな爆発、100人あまり死傷(2020年4月28日)

アレッポ県では、ANHA(4月28日付)やシリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)が北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市で午前4時半頃、自治局の内務治安局(アサーイシュ)の拠点を爆撃、車輌などが被害を受けた。

一方、シリア人権監視団、ANHA、SANA(4月28日付)などによると、トルコ占領下のアフリーン市中心街のマフムーディーヤ地区(ラージュー街道)で、大きな爆発が発生した。

爆発が起きたのは、大衆市場にある国民軍の本部前で、タンクローリーに仕掛けられた爆弾が爆発し、シリア人権監視団によると、子供11人と戦闘員6人を含む46人が死亡、50人以上が負傷した(シリア人権監視団は29日、死者がさらに増え、子供11人と戦闘員12人を含む52人となったと発表した。)。

https://www.facebook.com/afrinnow/videos/554918711878301/

https://www.facebook.com/efrinviolations/videos/229321628325565/

 

これに関して、トルコ国防省は声明を出し、「アフリーン市で爆弾が仕掛けられたタンクローリーが爆発し、民間人40人が死亡、47人以上が負傷した」としたうえで、「無垢の市民を狙った爆発の責任は人民防衛隊(YPG)にある」と非難した。

他方、アレッポ解放軍団は声明を出し、4月25と27日にシャッラー村近郊のアナービカ村などで、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍の車輌を攻撃するなどして、トルコ軍兵士2人と国民軍戦闘員3人を殺害したと発表した。

ANHA(4月28日付)が伝えた。

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ハサカ県では、SANA(4月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のダーウーディーヤ村、タッル・マンダル村、アニーク・ハワー村を砲撃した。

また、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のバーブ・ファラジュ村、ルバイアート村一帯で、シリア軍、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ軍、国民軍と砲撃戦を行った。

AFP, April 28, 2020、Anadolu Ajansı, April 28, 2020、ANHA, April 28, 2020、AP, April 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 28, 2020、Reuters, April 28, 2020、SANA, April 28, 2020、SOHR, April 28, 2020、April 29, 2020、UPI, April 28, 2020などをもとに作成。

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ハミース内閣は県内の都市・農村間の移動制限を緩和、4月30日、5月1、2日の県外への移動を許可(2020年4月28日)

イマード・ハミース内閣の新型コロナウイルス対策チームは、午後7時30分から翌朝6時までの外出禁止、県内外の移動禁止、団体での移動、集会自粛、映画館、文化センター、劇場、スポーツ・サロンなどの閉鎖継続といった感染予防策を継続することを確認した。

その一方、県内の都市・農村間の移動制限については、就業者の移動を容易にするためにこれを解除することを決定した。

また、4月30日木曜日、5月1日金曜日、5月2日土曜日の3日に限り、昼間の県外への移動を認めることを決定した。

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タルトゥース県は、来週日曜日(5月3日)をもって、タルトゥース市の海岸通り(コルニーシュ)の通行禁止措置を解除すると発表した。

SANA(4月28日付)が伝えた。

AFP, April 28, 2020、ANHA, April 28, 2020、AP, April 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 28, 2020、Reuters, April 28, 2020、SANA, April 28, 2020、SOHR, April 28, 2020、UPI, April 28, 2020などをもとに作成。

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保健省は新型コロナウイルス感染者2人が回復したと発表(2020年4月28日)

保健省は新型コロナウイルス感染者2人が回復したと発表した。

これにより、4月28日現在の同地での感染者数は計43人、うち死亡したのは3人、回復したのは21人となった。

SANA(4月28日付)が伝えた。

AFP, April 28, 2020、ANHA, April 28, 2020、AP, April 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 28, 2020、Reuters, April 28, 2020、SANA, April 28, 2020、SOHR, April 28, 2020、UPI, April 28, 2020などをもとに作成。

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通商用通行所設置を巡ってトルコとシャーム解放機構の緊張が高まるなか、トルコ・ロシア軍はM4高速道路で合同パトロールを実施(2020年4月28日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから54日目となる4月28日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がダーラト・イッザ市近郊のカートゥーラ村の検問所に戦闘員を終結させ、同市に向かうトルコ軍の車列の進行を阻止した。

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イドリブ県では、ANHA(4月28日付)によると、シリア政府支配地域とを結ぶ通商用の通行所を設置しようとするシャーム解放機構の動きを阻止するためにトルコ軍が27日にマアーッラト・ナアサーン村一帯に設置した土塁を、シャーム解放機構が撤去した。

同地では、シャーム解放機構とトルコ軍、そしてその後援を受けるシャーム軍団(国民解放戦線所属)の緊張が高まっているという。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍の合同部隊がM4高速道路のタルナバ村からナイラブ村までの区間で合同パトロールを実施した。

合同パトロールは、トルコ軍が26日に「尊厳の座り込み」デモを強制排除して以降初めて。

このほか、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, April 28, 2020、ANHA, April 28, 2020、AP, April 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 28, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 28, 2020、Reuters, April 28, 2020、SANA, April 28, 2020、SOHR, April 28, 2020、UPI, April 28, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月28日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月28日付)を公開し、4月27日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 28, 2020をもとに作成。

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