「カイロ・プラットフォーム」を代表する活動家で俳優のジャマール・スライマーンが制憲委員会とシリア交渉委員会での活動を中止すると発表(2021年4月10日)

エジプトのカイロを拠点に反体制活動を行い、「カイロ・プラットフォーム」を代表する俳優のジャマール・スライマーン氏は、フェイスブックのアカウントを通じて、制憲委員会(憲法制定委員会)とシリア交渉委員会における活動を中止すると発表した。

一部の反体制活動家が、シリア交渉委員会の活動を職業のように考えて振る舞っていること、諸外国が介入を続けていることが活動中止の理由だという。

AFP, April 10, 2021、ANHA, April 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2021、Reuters, April 10, 2021、SANA, April 10, 2021、SOHR, April 10, 2021などをもとに作成。

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シリア国民軍スルターン・スライマーン・シャー師団の戦闘員がナゴルノ・カラバフ地方での戦闘に参加したと証言(2021年4月10日)

ANHA(4月10日付)は、トルコの占領下にあるアレッポ県北部、ラッカ県北部、ハサカ県北部で活動するシリア国民軍の戦闘員がトルコの支援を受けてナゴルノ・カラバフ地方に傭兵として派遣されていたことを認める様子を撮影した映像がSNS上で公開されたと伝え、その映像を転載した。

ナゴルノ・カラバフ地方に派遣されたと証言しているのはスルターン・スライマーン・シャー師団の戦闘員。

複数の活動家によると、映像が撮影されたのはアレッポ県アフリーン郡で、映像に映っている戦闘員の1人は、「我々はトルコの国家とともにカラバフでの戦闘に参加し、(隣に座っている足を負傷した戦闘員を指して)我々の多くが死傷した。だが、ムハンマド・ジャースィム(アブー・アムシャ)指揮下のスルターン・スライマーン・シャー師団は、我々の権威を奪い、給与を使い込んだ。これはいけないことだ」などと述べている。

AFP, April 10, 2021、ANHA, April 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2021、Reuters, April 10, 2021、SANA, April 10, 2021、SOHR, April 10, 2021などをもとに作成。

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米軍ヘリコプター1機が、イラク領内から領空侵犯し、ハサカ県シャッダーディー市に違法に設置されている基地に武器、装備、兵站物資を移送(2021年4月10日)

ハサカ県では、SANA(4月10日付)によると、米軍ヘリコプター1機が、イラク領内から領空侵犯し、シャッダーディー市に違法に設置されている基地に武器、装備、兵站物資を移送した。

AFP, April 10, 2021、ANHA, April 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2021、Reuters, April 10, 2021、SANA, April 10, 2021、SOHR, April 10, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で110人(2021年4月10日)

保健省は政府支配地域で新たに110人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者115人が完治し、8人が死亡したと発表した。

これにより、4月10日現在の同地での感染者数は計20,118人、うち死亡したのは1,368人、回復したのは13,895人となった。

SANA(4月10日付)が伝えた。

AFP, April 10, 2021、ANHA, April 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2021、Reuters, April 10, 2021、SANA, April 10, 2021、SOHR, April 10, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構の治安部隊が新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構のリビア人司令官とシリア人司令官を拘束(2021年4月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の治安部隊が、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構のリビア人司令官アブー・アフマド・リービー氏がサッハーラ村の自宅で拘束した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の治安部隊が、イドリブ市で、フッラース・ディーン機構の司令官の1人でアレッポ市出身のアブー・ハージル・ハラビーを名乗る男性の自宅に突入、妻および子供とともにこの男性を拘束した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(4月10日付)によると、シャーム解放機構が自治を委託するシリア救国内閣所轄の総合治安機関が、同内閣のファーイズ・ハリーフ高等教育大臣誘拐・殺人事件の容疑者グループを逮捕したと発表した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、カンスフラ村、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアンカーウィー村、クライディーン村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を22件(イドリブ県11件、ラタキア県4件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は22件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を16件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 10, 2021、ANHA, April 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 10, 2021、Reuters, April 10, 2021、SANA, April 10, 2021、SOHR, April 10, 2021、April 11, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民270人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は655,624人に(2021年4月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月10日付)を公開し、4月9日に難民270人(うち女性81人、子供138人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民270人(うち女性81人、子供138人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は655,624人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者260,376人(うち女性78,269人、子ども132,516人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,753,010人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は884,904人(うち女性265,545人、子供451,007人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,164人(うち女性31,532人、子供31,295人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,353,760人(うち女性414,091人、子供675,061人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 10, 2021をもとに作成。

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