ヨルダン治安当局はヨルダン在住のシリアの反体制武装集団司令官らに対して、「シリア革命」にかかる活動の停止を要請(2021年4月11日)

ヨルダンのニュース・サイトのナバア通信(4月11日付)は、ヨルダン治安当局が、ヨルダン在住のシリアの反体制武装集団司令官らに対して、「シリア革命」にかかる活動の停止を要請したと伝えた。

治安当局はまた、シリア国内の活動家と連絡をとることを止め、「シリア革命」に関連する会合を行わないよう要請したという。

なお、シリアの治安当局はロシアを通じて、ヨルダン在住のシリア人反体制活動家のリストを提出し、彼らの活動を停止するよう求めていたという。

AFP, April 11, 2021、ANHA, April 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2021、Reuters, April 11, 2021、SANA, April 11, 2021、SOHR, April 11, 2021、Wikala Naba’ al-Urduniiya al-Ikhbariya, April 11, 2021などをもとに作成。

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トルコはシリアやリビアでのムスリム同胞団の活動を禁止などを求めるエジプトの要請に応じる意思を示す(2021年4月11日)

サウジアラビアのアラビーヤ・チャンネル(4月11日付)は、複数の情報筋の話として、トルコがエジプトとの関係修復に向けた行程表を遵守し、エジプトが求める条件を履行する意思を示す複数の電報を送ったと伝えた。

エジプト側が求めている条件の履行には5ヶ月をかけ、毎月のその履行状況の検証が行われるという。

トルコ側が送った電報の主な内容は以下の通り:

  • トルコは、エジプトの主権を尊重し、主権尊重の原則のもと、エジプトおよびアラブ諸国との関係を構築する。
  • トルコは、エジプト側の条件を延滞なく履行する。
  • リビアに派遣したシリア人戦闘員(シリア国民軍戦闘員)に関して、4月末までにトルコはリビアに安全保障関連の使節団を派遣し、その期間を監督する。戦闘員の期間は2段階に分けて行われ、5月までに武装解除、6月に撤退を行う。
  • トルコは、領内でのムスリム同胞団に所属する慈善団体の活動と、同胞団幹部の政治活動を停止させる。エジプトは、シリアから帰国したエジプト人を逮捕し、尋問する。トルコは、エジプトと連絡をエジプトの過激派グループのハスム運動幹部のヤフヤー・ムーサー氏とアラー・サマーヒー氏を拘束し、その処遇についてエジプト側と協議する。トルコとエジプトは、リビアとシリアでの同胞団に対する寄付を禁止し、同胞団経由での資金の流れを止める。

AFP, April 11, 2021、ANHA, April 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2021、Reuters, April 11, 2021、SANA, April 11, 2021、SOHR, April 11, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が、ヒムス県、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の砂漠地帯で、ダーイシュの拠点や車輌を狙って重点的に爆撃(2021年4月11日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ヒムス県スフナ市一帯の砂漠地帯、ダイル・ザウル県との境界に位置する砂漠地帯、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点や車輌を狙って重点的に爆撃を実施した。

AFP, April 11, 2021、ANHA, April 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2021、Reuters, April 11, 2021、SANA, April 11, 2021、SOHR, April 11, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領はモーリタニアとアルゼンチンの新大使の信任状捧呈式に出席(2021年4月11日)

アサド大統領はシリアに着任したモーリタニアのアフマド・アディー・ムハンマド・ラーズィー大使、アルゼンチンのセバスチアン・サヴァラ大使の信任状捧呈式に出席、両大使と個別に会談した。

SANA(4月11日付)が伝えた。

AFP, April 11, 2021、ANHA, April 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2021、Reuters, April 11, 2021、SANA, April 11, 2021、SOHR, April 11, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領は2021年政令第7号を施行し、身分登録、あるいは本人および家族の身分証明証の取得が遅れた者に対する罰金の支払いを猶予(2021年4月11日)

アサド大統領は2021年政令第7号を施行し、身分登録、あるいは本人および家族の身分証明証の取得が遅れた者に対する罰金の支払い(身分法第13条規定)を猶予することを定めた。

SANA(4月11日付)が伝えた。

AFP, April 11, 2021、ANHA, April 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2021、Reuters, April 11, 2021、SANA, April 11, 2021、SOHR, April 11, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で108人、北・東シリア自治局支配地域で298人:北・東シリア自治局は13日から全面的な外出・移動制限を発動(2021年4月11日)

保健省は政府支配地域で新たに108人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者117人が完治し、10人が死亡したと発表した。

これにより、4月11日現在の同地での感染者数は計20,226人、うち死亡したのは1,378人、回復したのは14,012人となった。

SANA(4月11日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに298人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者3人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、4月11日現在の同地での感染者数は計12,236人、うち死亡したのは422人、回復したのは1,365人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性166人、女性132人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市32人、カーミシュリー市77人、マーリキーヤ(ダイリーク)市37人、ダルバースィーヤ市6人、ルマイラーン町1人、ラッカ県のラッカ市50人、タブカ市40人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市25人、マンビジュ市5人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)4人。

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北・東シリア自治局の執行評議会(ビーリーファーン・ハーリド、アブドゥルマフバーシュ合同議長、ラッカ県アイン・イーサー市)は、4月6日から12日までのハサカ県カーミシュリー市、ハサカ市、ラッカ県ラッカ市での部分的な外出・移動規制を定めた決定第84号が失効するのを受けて、決定第96号を新たに発出し、4月13日から4月22日までの10日間、支配地全域での全面的な外出・移動制限決定した。

新型コロナウイルス感染者数が増加傾向に歯止めがかからないことを受けた措置。

AFP, April 11, 2021、ANHA, April 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2021、Reuters, April 11, 2021、SANA, April 11, 2021、SOHR, April 11, 2021などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県、イドリブ県、ハマー県の「決戦」作戦司令室支配地を砲撃(2021年4月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のカフル・ヌーラーン村、カフル・アンマ村、ミーズナーズ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、バーラ村、フライフィル村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県11件、ラタキア県8件、アレッポ県1件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は24件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を16件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 11, 2021、ANHA, April 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 11, 2021、Reuters, April 11, 2021、SANA, April 11, 2021、SOHR, April 11, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民234人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は655,858人に(2021年4月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月11日付)を公開し、4月10日に難民234人(うち女性70人、子供119人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民234人(うち女性70人、子供119人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は655,858人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者260,610人(うち女性78,339人、子ども132,635人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,753,010人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は885,138人(うち女性265,615人、子供451,126人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,168人(うち女性31,533人、子供31,297人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,353,764人(うち女性414,092人、子供675,063人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 11, 2021をもとに作成。

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