ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県ビシュリー山一帯でダーイシュを狙って35回以上の爆撃を実施(2021年4月16日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がビシュリー山一帯でダーイシュ(イスラーム国)を狙って35回以上の爆撃を実施した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ハサカ県とダイル・ザウル県を結ぶハラーフィー街道でダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の幹部が乗った車が何者かの発砲を受け、幹部1人が死亡した。

これに関して、SANA(4月17日付)はスワル町近郊のハラーフィー街道で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の司令官1人が何者かの発砲を受けて死亡したと伝えた。

AFP, April 16, 2021、ANHA, April 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2021、Reuters, April 16, 2021、SANA, April 16, 2021、April 17, 2021、SOHR, April 16, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍ドローンがオジャランPKK指導者がかつて利用していたアレッポ県アイン・アラブ市近郊の民家を爆撃(2021年4月16日)

アレッポ県では、ANHA(4月16日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、ユーフラテス川西岸からシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のブーラーズ村に向けて砲撃、砲弾4発が村に着弾した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)は、アイン・アラブ市の西に位置するアルブルール村にある民家を爆撃した。

トルコ軍が狙ったのは、クルディスタン労働者党(PKK)の指導者であるアブドゥッラ・オジャラン氏が40年以上前にトルコからシリアに逃れてきた時に隠れ家として使っていた民家。

爆撃時に民家には人はいなかった。

このほか、トルコの占領下にあるバーブ市のアキール山地区では、住民数十人が市内のトルコ軍基地前で抗議デモを行い、基地建設を目的に破壊された住居の補償を求めた。

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ラッカ県では、ANHA(4月16日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、フーシャーン村を砲撃した。

AFP, April 16, 2021、ANHA, April 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2021、Reuters, April 16, 2021、SANA, April 16, 2021、SOHR, April 16, 2021などをもとに作成。

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シリア駐留ロシア軍司令部のあるフマイミーム航空基地でシリア独立周年の記念祝典が催される(2021年4月16日)

ラタキア県では、SANA(4月16日付)によると、シリア駐留ロシア軍司令部のあるフマイミーム航空基地で、シリア独立(1946年4月17日)75週年に合わせて記念祝典が催され、ロシア軍関係者、アリー・アブドゥッラー・アイユーブ国防大臣兼軍武装部隊副司令官、マンスール・アッザーム大統領府担当国務大臣、ラタキア県知事、タルトゥース県知事、バアス党ラタキア、タルトゥース両支部幹部、シリア軍高官らが参列した。

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アサド大統領は、オマーンのハイサム・ビン・ターリク国王、モーリタニアのムハンマド・ワルド・シャイフ・ガズワーニー大統領から独立75周年を祝う祝電を受け取った。

SANA(4月15日付)が伝えた。

AFP, April 16, 2021、ANHA, April 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2021、Reuters, April 16, 2021、SANA, April 16, 2021、SOHR, April 16, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で143人、北・東シリア自治局支配地域で220人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で10人(2021年4月16日)

保健省は政府支配地域で新たに143人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者125人が完治し、9人が死亡したと発表した。

これにより、4月16日現在の同地での感染者数は計20,856人、うち死亡したのは1,423人、回復したのは14,594人となった。

SANA(4月16日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに220人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、14人が死亡したと発表した。

これにより、4月16日現在の同地での感染者数は計13,423人、うち死亡したのは447人、回復したのは1,421人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性117人、女性103人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市47人、カーミシュリー市71人、マーリキーヤ(ダイリーク)市50人、ダルバースィーヤ市7人、アームーダー市1人、フール・キャンプ3人、ラッカ県のラッカ市26人、ダイル・ザウル県17人。

ANHA(4月16日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で4月16日に新たに10人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、17人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡0人、ハーリム郡1人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡0人、アフリーン郡7人、アアザーズ郡1人。

これにより、同地での感染者数は計21,623人、うち回復したのは19,661人、死亡したのは638人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1557456907792528/

AFP, April 16, 2021、ACU, April 16, 2021、ANHA, April 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2021、Reuters, April 16, 2021、SANA, April 16, 2021、SOHR, April 16, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のラタキア県、イドリブ県、ハマー県各所を砲撃(2021年4月16日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村近郊の丘陵地帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯、バーラ村、バイニーン村、スフーフン村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサイダー町でシリア政府との和解に応じたムハンマド旅団の元司令官が、武装集団によって撃たれて死亡した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマムティナ村とナブア・サフル村を結ぶ街道で、軍事治安局に協力する男性2人が乗った車の通過に合わせて仕掛けられていた爆弾が爆発し、この2人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県5件、ラタキア県9件、アレッポ県2件、ハマー県11件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 16, 2021、ANHA, April 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 16, 2021、Reuters, April 16, 2021、SANA, April 16, 2021、SOHR, April 16, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民286人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は657,292人に(2021年4月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月16日付)を公開し、4月15日に難民286人(うち女性86人、子供146人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民286人(うち女性86人、子供146人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は657,292人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者262,044人(うち女性78,771人、子ども133,367人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,753,010人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は886,572人(うち女性266,047人、子供451,858人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,189人(うち女性31,536人、子供31,308人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,353,785人(うち女性414,095人、子供675,074人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 16, 2021をもとに作成。

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