ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県ビシュリー山一帯の砂漠地帯でダーイシュを狙って15回あまりの爆撃を実施(2021年4月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるビシュリー山一帯の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って15回あまりの爆撃を実施した。

一方、マヤーディーン市近郊の砂漠地帯(タイヤーラート地区)では、ダーイシュがシリア軍の拠点複数カ所を週芸し、兵士3人を殺害した。

AFP, April 27, 2021、ANHA, April 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 27, 2021、Reuters, April 27, 2021、SANA, April 27, 2021、SOHR, April 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市で爆弾が相次いで爆発し子供1人死亡、15人負傷(2021年4月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるジャラーブルス市でオートバイと車に仕掛けられていた爆弾が相次いで爆発し、子供1人が死亡、住民14人と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員1人が負傷した。

AFP, April 27, 2021、ANHA, April 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 27, 2021、Reuters, April 27, 2021、SANA, April 27, 2021、SOHR, April 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

政府側の修復チームがトルコ占領下のアルーク村揚水所(ハサカ県)に入り電気系統を修理、設備を再稼働させる(2021年4月27日)

ハサカ県では、SANA(4月27日付)によると、県の水道公社が、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍による電気系統への攻撃で稼働を停止していたアルーク村の揚水所に入り、修復作業を行った。

ハサカ県水道公社のマフムード・ウクラ局長によると、これにより、揚水設備が再び稼働し、ハサカ市への水道水の供給が20日ぶりに再開された。

一方、シリア人権監視団によると、カーミシュリー市に駐留するロシア軍部隊が、シリア赤新月社の電気修復チームとともに、トルコ占領下のアルーク村に向かい、揚水設備の修繕作業を行った。

AFP, April 27, 2021、ANHA, April 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 27, 2021、Reuters, April 27, 2021、SANA, April 27, 2021、SOHR, April 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

12人が新たに立候補し、大統領選挙の立候補者は41人に(2021年4月27日)

人民議会の第2回臨時会第9回会合が議事堂で開かれ、ハンマーダ・サッバーグ人民議会議長は、12人が最高憲法裁判所に対して新たに立候補届を提出したと発表した。

新たに立候補を届け出たのは、ジハード・サーリフ・シュハイル(1974年12月1日生まれ、ダイル・ザウル県スバイハーン市出身)、アニーサ・バシール・ハンムーシュ(1969年8月24日生まれ、ダマスカス県出身、女性)、サミール・アフマド・マアラー(1961年11月27日生まれ、クナイトラ市出身)、フサイン・ムハンマド・ジャースィム(1977年7月1日生まれ、ダマスカス郊外県マルハ村出身)、ムハンマド・スライ・ムハンマド・ナビール・カンヌート(1972年4月18日生まれ、ダマスカス県出身)、ファーティマ・ウクラ・バルクー(1974年2月8日生まれ、ハサカ市出身、女性)、アマル・ムハンマド・バシール・カッドゥール(1976年3月17日生まれ、モロッコ・タルーダント市出身、女性)、アンワル・サジーア・ハサン(1974年1月1日生まれ、バーブ・ジャンナ(県不明)出身)、アドナーン・アンワル・シュジャーア(1951年生まれ(月日不明)、ダマスカス県出身)、シャーイシュ・フサイン・ハリーフ(1961年12月1日生まれ、ハルジーヤ(県不明)出身)、タフスィーン・ファウズィー・ムハンマド(1957年1月22日生まれ、ダイル・ザウル県マヤーディーン市出身)、ジャラール・アブドゥルカリーム・イブラーヒーム(1980年6月19日生まれ、ハマー県ラクバ村出身)。

これにより候補者数は41人(うち女性7人)となった。

SANA(4月27日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/Syrian.Peoples.Assembly/posts/3292921234144030

AFP, April 27, 2021、ANHA, April 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 27, 2021、Reuters, April 27, 2021、SANA, April 27, 2021、SOHR, April 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍がラッカ市で住宅多数を接収、ハサカ市ではシリア民主軍に抗議するデモ(2021年4月27日)

ラッカ県では、SANA(4月27日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が警察住宅地区の住宅多数を接収した。

住宅を接収したのは、シリア民主軍に所属する民主北部旅団。

民主北部旅団の戦闘員らは、住民に暴行を加えるなどして、強制的に退去させ、住宅を接収したという。

しかし、シリア人権監視団は4月26日、この報道に先立ち、ラッカ市での住宅接収の情報が事実ではないと発表している。

**

ハサカ県では、SANA(4月27日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市のズフール地区で、シリア民主軍による電力供給制限に抗議するデモが発生し、住民多数が参加した。

同地区への電力供給は3ヶ月あまり滞っているという。

これに対して、シリア民主軍はアズィーズィーヤ地区の住宅1軒に押し入り、住民を脅迫した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村近郊にあるハサン水上通行所とフザイム水上通行所を急襲し、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸から灯油を密輸しようとしていた船舶2隻を拿捕した。

AFP, April 27, 2021、ANHA, April 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 27, 2021、Reuters, April 27, 2021、SANA, April 27, 2021、SOHR, April 26, 2021、April 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で124人、北・東シリア自治局支配地域で233人(2021年4月27日)

保健省は政府支配地域で新たに124人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者186人が完治し、11人が死亡したと発表した。

これにより、4月27日現在の同地での感染者数は計22,389人、うち死亡したのは1,559人、回復したのは16,298人となった。

SANA(4月27日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに233人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者14人が完治し、15人が死亡したと発表した。

これにより、4月27日現在の同地での感染者数は計15,562人、うち死亡したのは545人、回復したのは1,569人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性130人、女性103人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市30人、カーミシュリー市17人、マーリキーヤ(ダイリーク)市15人、ダルバースィーヤ市5人、アームーダー市12人、ロジュ・キャンプ19人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市6人、マンビジュ市4人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)1人、ラッカ県のラッカ市23人、タブカ市41人、ダイル・ザウル県60人。

ANHA(4月27日付)が伝えた。

AFP, April 27, 2021、ANHA, April 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 27, 2021、Reuters, April 27, 2021、SANA, April 27, 2021、SOHR, April 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がイドリブ県で「決戦」作戦司令室戦闘員1人を狙撃し射殺(2021年4月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方の村々を砲撃する一方、マアーッラト・ナアサーン村に駐留するシリア軍狙撃手が「決戦」作戦司令室の戦闘員1人を射殺した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室もシリア軍兵士を狙撃し、応戦した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、26日にダルアー市のパレスチナ難民キャンプ出身で看護婦として働くパレスチナ人男性1人が市内に設置されているシリア軍の検問所で逮捕されたのを受けて、キャンプとダルアー市の一部住民が、男性を拘束した部隊の兵士複数人を拘束し、男性の釈放を要求した。

その後、シリア軍部隊は男性を解放すると、住民らは「シリア万歳、バッシャール・アサド退陣」などと連呼し、抗議の意思を示した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県19件、ラタキア県10件、アレッポ県0件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を20件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 27, 2021、ANHA, April 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 27, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 27, 2021、Reuters, April 27, 2021、SANA, April 27, 2021、SOHR, April 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民294人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は660,501人に(2021年4月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月27日付)を公開し、4月26日に難民294人(うち女性88人、子供150人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民294人(うち女性88人、子供150人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は660,501人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者265,253人(うち女性79,734人、子ども135,005人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,749,518人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は889,496人(うち女性267,010人、子供453,496人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,343人(うち女性31,590人、子供31,332人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,353,939人(うち女性414,149人、子供675,098人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 27, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.