新興のアル=カーイダ系組織であるフッラース・ディーン機構はシャーム解放機構に対して、これまでに拘束したメンバーを中立的な法廷で審理し、釈放するとともに、略奪押収した財産を変換するよう求める(2021年9月15日)

新興のアル=カーイダ系組織であるフッラース・ディーン機構のアブー・ハマーム・シャーミー指導者は声明を出し、シャーム解放機構の指導部に対して、これまでに拘束したメンバーを中立的な法廷で審理し、釈放するとともに、略奪押収した財産を変換するよう求めた。

AFP, September 15, 2021、ANHA, September 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2021、Reuters, September 15, 2021、SANA, September 15, 2021、SOHR, September 15, 2021などをもとに作成。

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有志連合のマロット報道官は前日のダイル・ザウル県ブーカマール市近郊の国境通行所に対するドローンによるミサイル攻撃への関与を否定(2021年9月15日)

有志連合(CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)のウェイン・マロット報道官(米軍大佐)はツイッターのアカウント(https://twitter.com/OIRSpox/)で以下の通り綴り、有志連合の関与を否定した。

CJTF-OIRは我々が2021年9月14日にブーカマールで爆撃を実施しなかったことを確認できる。

https://twitter.com/OIRSpox/status/1437880428258631682

AFP, September 15, 2021、ANHA, September 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2021、Reuters, September 15, 2021、SANA, September 15, 2021、SOHR, September 15, 2021などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県南東部のT2一帯のシリア軍の拠点を襲撃、シリア軍と交戦(2021年9月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がT2(第2石油輸送ステーション)一帯のシリア軍の拠点を襲撃、シリア軍と戦闘になった。

AFP, September 15, 2021、ANHA, September 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2021、Reuters, September 15, 2021、SANA, September 15, 2021、SOHR, September 15, 2021などをもとに作成。

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アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市で中学生と高校生数十人が政府が定めたカリキュラムでの教育を求めてデモ、アサーイシュがこれを強制排除(2021年9月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市で、中学生と高校生数十人が政府が定めたカリキュラムでの教育を求めてデモを行った。

これに対して、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が介入し、強制排除した。

北・東シリア自治局の支配地域では、同自治局が独自に設定したカリキュラムによる教育が強要されるなか、多くの自治局幹部・高官が自分たちの子息を政府支配下の学校や大学に通わせていることへの不満が募っているという。

AFP, September 15, 2021、ANHA, September 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2021、Reuters, September 15, 2021、SANA, September 15, 2021、SOHR, September 15, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でシリア民主軍とシリア軍がユーフラテス川を挟んで交戦(2021年9月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のパトロール部隊がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のアブー・ハマーム市に設置されている密輸用の水上通行所に突入、対岸のドゥワイル村に展開するシリア軍とシリア民主軍が交戦した。

戦闘発生を受けて、アブー・ハマーム市の住民多数が近隣の村々に避難した。

AFP, September 15, 2021、ANHA, September 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2021、Reuters, September 15, 2021、SANA, September 15, 2021、SOHR, September 15, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会と北・東シリア自治局の合同使節団がモスクワを訪問(2021年9月15日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の広報局は声明を出し、ロシア外務省の正式の招待を受け、シリア民主評議会と北・東シリア自治局の合同使節団がロシアの首都モスクワを訪問したと発表した。

合同使節団はイルハーム・アフマド執行委員会共同議長が代表を務め、ミハイル・ボクダノフ外務副大臣らロシア外務省高官らと会談し、国連安保理決議第2254号に基づくシリアの危機の政治的解決、シリア民主評議会の政治プロセスへの参加の必要を確認するとともに、トルコによる侵害行為への対応についても意見を交わした。

https://www.facebook.com/SDCPress/posts/4121812514611795

ANHA(9月15日付)が伝えた。

AFP, September 15, 2021、ANHA, September 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2021、Reuters, September 15, 2021、SANA, September 15, 2021、SOHR, September 15, 2021などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されていたラッカ市からの国内避難民324人が帰還(2021年9月15日)

ハサカ県では、ANHA(9月15日付)によると、北・東シリア自治局が管理するフール・キャンプで、キャンプ運営局がラッカ民政評議会と連携し、収容されていたラッカ県ラッカ市の住民の身元を特定し、324人(うち女性92人)が60台以上の車輌に分乗して帰還した。

AFP, September 15, 2021、ANHA, September 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2021、Reuters, September 15, 2021、SANA, September 15, 2021、SOHR, September 15, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県、ハサカ県各所を砲撃(2021年9月15日)

アレッポ県では、ANHA(9月15日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のブルジュ・カース村、カイルータ村、クーワンダ・マザン村、バイナ村、アキーバ村、ハッラーブ・シャムサ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、マンビジュ市北のウンム・アダサ村、ファーラート村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(9月15日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルダーラ村を砲撃した。

AFP, September 15, 2021、ANHA, September 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2021、Reuters, September 15, 2021、SANA, September 15, 2021、SOHR, September 15, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル市の国民和解センターで住民600人が国内での戦闘で自らの手を血で染めてなかったとして社会復帰手続きを完了(2021年9月15日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月15日付)によると、ダイル・ザウル市の国民和解センターで、住民600人が国内での戦闘で自らの手を血で染めてなかったとして社会復帰手続きを完了した。

手続きには、関係当局、ロシアの当事者和解調整センターとの連携のもとに行われた。

同様の社会復帰手続きは8月にも400人を対象に行われていた。

AFP, September 15, 2021、ANHA, September 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2021、Reuters, September 15, 2021、SANA, September 15, 2021、SOHR, September 15, 2021などをもとに作成。

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ダルアー県ムザイリーブ町で元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きが開始される(2021年9月15日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍憲兵隊とシリア政府の治安委員会が、前日に地元の名士らと交わした和解合意を履行するため、県西部に位置するムザイリーブ町に入った。

SANA(9月15日付)によると、ムザイリーブ町の議会に設置されたセンターで、元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きが開始された。

シリア人権監視団によると、手続きを行ったのは200人以上にのぼった。

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一方、フィキーア村近郊でシリア軍第4師団の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士多数が負傷した。

これを受けて、ジャバーブ村に展開するシリア軍第89中隊がファキーア村一帯を砲撃した。

AFP, September 15, 2021、ANHA, September 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2021、Reuters, September 15, 2021、SANA, September 15, 2021、SOHR, September 15, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県内のトルキスタン・イスラーム党の拠点などを爆撃(2021年9月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がジスル・シュグール市近郊の国内避難民(IDPs)キャンプ近くと、トルキスタン・イスラーム党が拠点を設置しているザルズール村近郊の飼料農場、ハマーマ村一帯を爆撃、住民多数が負傷した。

この爆撃で中国新疆ウイグル自治区出身の戦闘員の子供1人が死亡した。

ロシア軍戦闘機はまた、トルコのハタイ県(アレキサンドレッタ地方)との国境から10キロに満たない地点に対しても爆撃を加えた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県14件、ラタキア県6件、アレッポ県4件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は19件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3042996079276461

AFP, September 15, 2021、ANHA, September 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 15, 2021、Reuters, September 15, 2021、SANA, September 15, 2021、SOHR, September 15, 2021、September 16, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で169人、北・東シリア自治局支配地域で171人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1,178人(2021年9月15日)

保健省は政府支配地域で新たに169人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者43人が完治し、7人が死亡したと発表した。

これにより、9月15日現在の支配地内での感染者数は計29,974人、うち死亡したのは2,097人、回復したのは22,880人となった。

SANA(9月15日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに171人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、9月15日現在の支配地内での感染者数は計23,456人、うち死亡したのは816人、回復したのは2,028人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性111人、女性60人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市64人、カーミシュリー市37人、マーリキーヤ(ダイリーク)市58人、マアバダ(カルキールキー)町3人、ナウルーズ・キャンプ3人、ダルバースィーヤ市2人、ルマイラーン町1人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村1人、ロジュ・キャンプ1人、ユーフラテス地域0人、ラッカ県のラッカ市1人、タブカ市0人、アレッポ県マンビジュ市0人、シャフバー地区0人、ダイル・ザウル県0人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1685210268335570

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月15日に新たに1,178人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、466人が完治し、5人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡8人、イドリブ郡281人、ハーリム郡353人、アリーハー郡53人、アレッポ県スィムアーン山郡49人、ジャラーブルス郡6人、バーブ郡77人、アフリーン郡202人、アアザーズ郡149人。

これにより、同地での感染者数は計57,406人、うち死亡したのは890人、回復したのは29,630人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1666523703552514

AFP, September 15, 2021、ACU, September 15, 2021、ANHA, September 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2021、Reuters, September 15, 2021、SANA, September 15, 2021、SOHR, September 15, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民308人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は703,051人に(2021年9月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、9月14日に難民308人(うち女性93人、子供157人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民308人(うち女性93人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は703,051人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者307,803人(うち女性92,507人、子ども156,699人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,795,085人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は932,231人(うち女性279,783人、子供475,190人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は100,040人(うち女性38,450人、子供33,357人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,368,636人(うち女性421,009人、子供677,123人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3042993532610049

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 15, 2021をもとに作成。

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