米占領下の55キロ地帯にあるルクバーン・キャンプでIDPsが抗議デモ、EUへの移住を求める(2021年9月17日)

米主導の有志連合の占領下にあるいわゆる55キロ地帯内のシリア・ヨルダン国境の緩衝地帯に設置されているルクバーン・キャンプで、国内避難民(IDPs)がデモを行い、国連とEUに自分たちを難民として受け入れるよう求めた。

デモに参加したのは、ヒムス県タドムル市からのIDPs約200世帯。

「我々は欧州のどこかの国に避難したい」などと書かれたプラカードを掲げるとともに、国連事務総長とEU大統領に宛てた声明を発表し、集団での移住を求めた。

シリア人権監視団が発表した。

https://www.facebook.com/syriahro/posts/10160357228703115

AFP, September 17, 2021、ANHA, September 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2021、Reuters, September 17, 2021、SANA, September 17, 2021、SOHR, September 17, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がダーイシュを狙って爆撃を実施し、戦闘員6人を殺害(2021年9月17日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境の砂漠地帯、ラッカ県のラサーファ砂漠、ヒムス県スフナ市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)を狙って爆撃を実施し、戦闘員6人を殺害した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市近郊の砂漠地帯でシリア軍兵士1人が遺体で発見された。

AFP, September 17, 2021、ANHA, September 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2021、Reuters, September 17, 2021、SANA, September 17, 2021、SOHR, September 17, 2021などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県のダイル・アリー、ティシュリーン両火力発電所にガスを供給するアラブ・ガス・パイプラインが何者かのテロ攻撃を受け、ガス供給量が低下、首都ダマスカスが停電に(2021年9月17日)

ダマスカス郊外県では、SANA(9月17日付)によると、エジプトのシナイ半島から、ヨルダン、シリア、レバノンに天然ガスを運ぶアラブ・ガス・パイプラインが、ダマスカス郊外県のヒッラーン・アワーミード町近郊でテロ攻撃により被害を受け、ダイル・アリー火力発電所とティシュリーン火力発電所へのガスの供給量が低下し、首都ダマスカスが停電となった。

ガッサーン・ザーミル電力大臣は、国営のシリア・テレビ(9月17日付)の取材に対して、攻撃によって発電所へのガスの供給量が半分以下に低下したとしたうえで、1時間以内に停電は解消されるだろうと述べた。

AFP, September 17, 2021、ANHA, September 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2021、Reuters, September 17, 2021、SANA, September 17, 2021、SOHR, September 17, 2021、Syria TV, September 17, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊のディブス村を砲撃し、住民複数死亡(2021年9月17日)

ラッカ県では、ANHA(9月17日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村を砲撃し、住民2人が死亡、複数が負傷した。

シリア人権監視団によると、死者は4人。

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ハサカ県では、ANHA(9月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルダーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、SANA(9月17日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、9人が負傷した。

ANHA(9月17日付)によると、多数が死傷、シリア人権監視団によると、7人が負傷したという。

AFP, September 17, 2021、ANHA, September 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2021、Reuters, September 17, 2021、SANA, September 17, 2021、SOHR, September 17, 2021などをもとに作成。

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ダマスカス国際空港にパキスタンのパキスタン国際航空(PIA)定期旅客便が20年ぶりに再開(2021年9月17日)

ダマスカス国際空港にパキスタンのパキスタン国際航空(PIA)定期旅客便が到着した。

ダマスカス・カラチ便が再開されるのは20年ぶり。

再開された定期旅客便には、パキスタンのグラーム・サールワール・ハーン航空大臣、マーズィ・ウバイド駐シリア臨時代理大使、PIA代表、乗客289人が搭乗、ラホール国際空港、イスラマバード国際空港を経由して、ダマスカス国際空港に降り立った。

SANA(9月17日付)が伝えた。

AFP, September 17, 2021、ANHA, September 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2021、Reuters, September 17, 2021、SANA, September 17, 2021、SOHR, September 17, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県シャイフ・バラカート山一帯を爆撃(2021年9月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるシャイフ・バラカート山一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

同地には、シャーム解放機構の拠点が複数あるが、死傷者はなかったという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(イドリブ県14件、ラタキア県8件、アレッポ県4件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3044589069117162

AFP, September 17, 2021、ANHA, September 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 17, 2021、Reuters, September 17, 2021、SANA, September 17, 2021、SOHR, September 17, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で184人、北・東シリア自治局支配地域で283人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で951人(2021年9月17日)

保健省は政府支配地域で新たに184人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者42人が完治し、8人が死亡したと発表した。

これにより、9月17日現在の支配地内での感染者数は計30,337人、うち死亡したのは2,112人、回復したのは22,967人となった。

SANA(9月17日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/604886174227797

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに283人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、9月17日現在の支配地内での感染者数は計24,247人、うち死亡したのは831人、回復したのは2,042人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性153人、女性130人。
また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市62人、カーミシュリー市73人、マーリキーヤ(ダイリーク)市47人、マアバダ(カルキールキー)町1人、ルマイラーン町3人、アームーダー市3人、ダルバースィーヤ市9人、ユーフラテス地域0人、ラッカ県のラッカ市50人、タブカ市7人、アレッポ県マンビジュ市0人、シャフバー地区0人、ダイル・ザウル県15人。

https://hawarnews.com/ar/uploads//2021/09/17/175642_arby.jpg

ANHA(9月17日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月17日に新たに951人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、836人が完治し、11人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡57人、イドリブ郡180人、ハーリム郡240人、アリーハー郡59人、アレッポ県スィムアーン山郡44人、ジャラーブルス郡17人、バーブ郡111人、アフリーン郡119人、アアザーズ郡124人。

これにより、同地での感染者数は計59,573人、うち死亡したのは951人、回復したのは30,920人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1667681126770105

AFP, September 17, 2021、ACU, September 17, 2021、ANHA, September 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2021、Reuters, September 17, 2021、SANA, September 17, 2021、SOHR, September 17, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民308人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は703,051人に(2021年9月17日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、9月16日に難民305人(うち女性92人、子供155人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民305人(うち女性92人、子供155人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は703,356人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者308,108人(うち女性92,599人、子ども156,854人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,795,085人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は932,636人(うち女性279,875人、子供475,345人)となった。

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一方、国内避難民221人が新たに帰宅した。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は100,261人(うち女性38,532人、子供33,376人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,368,857人(うち女性421,091人、子供677,142人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3043853479190721

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 17, 2021をもとに作成。

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