UAEのマズルーイー・エネルギー・インフラ大臣がドバイでシリアのラアド水資源大臣と会談し、シリア復興に貢献する用意があると表明(2021年9月22日)

UAEのスハイル・マズルーイー・エネルギー・インフラ大臣は、ドバイ通商センターで開催されている第5回アラブ水利フォーラムに出席するためにUAEを訪問中のシリアのタンマーム・ラアド水資源大臣と会談し、水利、エネルギー分野などでの両国関係の強化の方途をめぐって意見を交わした。

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ハリージュ・オンライン(9月23日付)によると、両大臣は会談で、連絡を継続し、両国の協力関係を強化することで合意した。

マズライー・エネルギー・インフラ大臣は会談で「UAEはとりわけ水利分野でのアラブ共同事業に信頼を寄せている」としたうえで、基幹セクターの民営化におけるUAEの経験の移転、経験の交換、ダマスカスの投資プロジェクトへの支援を行うことを歓迎していると述べた。

SANA(9月23日付)によると、マズライー・エネルギー・インフラ大臣はまた「シリアの復興に貢献し、開発を強化し、シリアを10年におよぶ戦争以前の状態に戻す用意がある」と述べた。

これに対して、ラアド水利大臣は、シリア政府が、インフラなどが甚大な被害を受けつつも、灌漑プロジェクトや農産物への灌漑用水の提供を無償で支援し続けていると述べるとともに、「ダム建設、灌漑網の整備を続けており、水道部門の監督と支援を完全なかたちで行っている」と強調した。

AFP, September 23, 2021、AlKhaleejonlin, September 23, 2021、ANHA, September 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2021、Reuters, September 23, 2021、SANA, September 23, 2021、SOHR, September 23, 2021などをもとに作成。

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ダルアー市ダルアー・バラド地区で開始された和解プロセスでこれまでに2,300人が武装解除に応じ社会復帰にかかる手続きを済ませる(2021年9月22日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タッル・シハーブ町で元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きが続けられた。

9月21日と22日の2日間で約400人が手続きを済ませたという。

なお、同監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で開始された和解プロセスで、これまでに2,300人が手続きを済ませている。

2,300人のうち、1,100人はダルアー市ダルアー・バラド地区で立て籠もりを続けてきた元反体制武装集団メンバー、1,200人がタファス市とタッル・シハーブ町などで潜伏していた指名手配者や兵役忌避者。

また、個人用の武器460丁がシリア軍に引き渡されたという。

このほかにも、ヤードゥーダ村、ムザイリーブ町、ジッリーン村、ザイズーン村でも手続きが行われている。

なお、シリア人権監視団によると、シリア政府の治安委員会が、ヤルムーク川河畔地域の名士と会談し、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰の手続きを9月25日から開始することで合意した。

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一方、シリア人権監視団によると、ウンム・マヤーズィン町で、正体不明の武装集団がバアス党ダルアー支部のウンム・マヤーズィン班書記長を銃で撃ち殺害した。

AFP, September 22, 2021、ANHA, September 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2021、Reuters, September 22, 2021、SANA, September 22, 2021、SOHR, September 22, 2021、September 23, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍が米主導の有志連合の航空を支援を受けてハサカ市でダーイシュ・メンバーと思われる2人を拘束(2021年9月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の特殊部隊が米主導の有志連合の航空支援を受けて、シリア政府と北・東シリア自治局が共同支配するハサカ市内のブーマイーシュ地区でダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと見られる指名手配者2人を拘束した。

AFP, September 22, 2021、ANHA, September 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2021、Reuters, September 22, 2021、SANA, September 22, 2021、SOHR, September 22, 2021などをもとに作成。

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第76回国連総会に出席するために訪米中のミクダード外務在外居住者大臣がイラン、オマーン、イラク、カザフスタン、キューバの外務大臣・副大臣と会談(2021年9月22日)

第76回国連総会(9月14日開幕)に出席するために米国のニューヨークを訪問中のファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣が、イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣、オマーンのバドル・ブーサイーディー外務大臣、イラクのフアード・フサイン外務大臣、カザフスタンのムフタル・ティリュベルディ外務副大臣、キューバのブルーノ・エドゥアルド・ロドリゲス・パリージャ外務大臣と個別に会談した。

会談には、バッシャール・ジャアファリー外務在外居住者省副大臣、バッサーム・サッバーグ国連代表大使らが同席した。

SANA(9月22日付)が伝えた。

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AFP, September 22, 2021、ANHA, September 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2021、Reuters, September 22, 2021、SANA, September 22, 2021、SOHR, September 22, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃し、住民1人死亡、7人負傷(2021年9月22日)

ラッカ県では、ANHA(9月22日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村を砲撃し、住民1人が死亡、5人が負傷した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、マアラク村、アイン・イーサー市近郊の国内避難民(IDPs)キャンプとM4高速道路沿線、ムシャイリファ村を砲撃し、住民2人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(9月22日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・マディーク村、ナーイフ山、シャフバー・ダムを砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のブルブル町近郊のアブーダーン村で、シリア国民軍の特殊部隊と北部の鷹旅団の戦闘員どうしが交戦した。

戦闘は、北部の鷹旅団が特殊部隊の検問所での静止を拒否したことが発端で、双方に多数の負傷者が出た。

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ハサカ県では、SANA(9月22日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市のバス発着所で爆弾が爆発した。

AFP, September 22, 2021、ANHA, September 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2021、Reuters, September 22, 2021、SANA, September 22, 2021、SOHR, September 22, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方を11回にわたって爆撃、シャーム解放機構のメンバー1人死亡(2021年9月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村を9回にわたって爆撃し、シャーム解放機構のメンバー1人が死亡した。

ロシア軍は9月22日の夜にも、バイニーン村の森林地帯を4回にわたって爆撃した。

シリア軍も、マアーッラト・ナアサーン村を砲撃し、子供2人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、カーヒラ村、サルマーニーヤ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を14件(イドリブ県5件、ラタキア県4件、アレッポ県3件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は10件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を17件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3048474925395243

AFP, September 22, 2021、ANHA, September 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 22, 2021、Reuters, September 22, 2021、SANA, September 22, 2021、SOHR, September 22, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で278人、北・東シリア自治局支配地域で291人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1,106人(2021年9月22日)

保健省は政府支配地域で新たに278人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者68人が完治し、12人が死亡したと発表した。

これにより、9月22日現在の支配地内での感染者数は計31,426人、うち死亡したのは2,158人、回復したのは23,223人となった。

SANA(9月22日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに291人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、11人が完治し、11人が死亡したと発表した。

これにより、9月22日現在の支配地内での感染者数は計25,579人、うち死亡したのは863人、回復したのは2,090人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性173人、女性118人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市42人、カーミシュリー市62人、マーリキーヤ(ダイリーク)市60人、アームーダー市17人、ルマイラーン町11人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村1人、マアバダ(カルキールキー)町1人、ロジュ・キャンプ6人、ナウルーズ・キャンプ3人、ラッカ県のラッカ市41人、タブカ市13人、アレッポ県マンビジュ市6人、シャフバー地区0人、ダイル・ザウル県17人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1689941381195792

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月22日に新たに1,106人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、518人が完治し、8人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡75人、イドリブ郡197人、ハーリム郡306人、アリーハー郡45人、アレッポ県スィムアーン山郡53人、ジャラーブルス郡7人、バーブ郡53人、アフリーン郡285人、アアザーズ郡85人。

これにより、同地での感染者数は計65,422人、うち死亡したのは1,058人、回復したのは33,724人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1671301016408116

AFP, September 22, 2021、ACU, September 22, 2021、ANHA, September 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2021、Reuters, September 22, 2021、SANA, September 22, 2021、SOHR, September 22, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民314人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は705,110人に(2021年9月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、9月21日に難民314人(うち女性94人、子供160人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民314人(うち女性94人、子供160人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は705,110人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者309,862人(うち女性93,125人、子ども157,748人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,798,053人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は934,390人(うち女性280,401人、子供476,239人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は100,765人(うち女性38,811人、子供33,411人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,369,361人(うち女性421,370人、子供677,177人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3048471888728880

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 22, 2021をもとに作成。

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