ザーミル電力大臣はダマスカス郊外県でのアラブ・ガス・パイプラインに対する爆破攻撃の容疑者複数人が拘束されたと発表(2021年9月19日)

ガッサーン・ザーミル電力大臣は、シャームFM(9月19日付)に対して、治安司法当局がパイプラインを狙った攻撃について調査を行っているとしたうえで、「攻撃に関与した複数人を拘束し、アラブ・ガス・パイプラインにかかる合意を妨害したいと考えている諸外国の支援を受けていたかどうか調査中である」と述べた。

AFP, September 19, 2021、ANHA, September 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2021、Reuters, September 19, 2021、SANA, September 19, 2021、Sham FM, September 19, 2021、SOHR, September 19, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がヒムス県アムール山一帯、スフナ市一帯の砂漠地地帯でダーイシュに対して爆撃を継続(2021年9月19日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアムール山一帯、スフナ市一帯の砂漠地地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃を続けた。

ロシア軍の同地への爆撃は9月18日、19日の2日で50回以上にのぼっている。

AFP, September 19, 2021、ANHA, September 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2021、Reuters, September 19, 2021、SANA, September 19, 2021、SOHR, September 19, 2021などをもとに作成。

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アレッポ県アイン・アラブ市で北・東シリア自治局が政府カリキュラムによる特別コース開設を検討すると回答したにもかかわらずアサーイシュが教員に圧力(2021年9月19日)

シリア人権監視団は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市で、北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)が一部教員に対して、シリア政府のカリキュラムに沿った授業を行わない旨を誓約するよう迫っていると発表した。

アイン・アラブ市では、9月15日と16日に学生と高校生数十人が「我々の未来を決めさせろ」と銘打って、政府が定めたカリキュラムでの教育を求めてデモを行っていた。

デモはアサーイシュによって強制排除されたが、学生、保護者、そして教員らからなる代表団が、北・東シリア自治局の幹部と会談し、政府のカリキュラムに沿った特別コースの設置を検討すると回答していた。

AFP, September 19, 2021、ANHA, September 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2021、Reuters, September 19, 2021、SANA, September 19, 2021、SOHR, September 19, 2021などをもとに作成。

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アブドゥッラー国防大臣がヨルダンを公式訪問し、フナイティー合同参謀総長と「テロとの戦い」や国境警備について意見を交わす(2021年9月19日)

アリー・アブドゥッラー国防大臣(兼副首相、シリア軍武装部隊副司令官、准将)は、ヨルダン軍のユースフ・フナイティー合同参謀総長の招待を受け、シリア軍総司令部の士官多数とともに、ヨルダンを公式訪問した。

SANA(9月19日付)によると、アブドゥッラー国防大臣とフナイティー合同参謀総長は会談で、両国軍の協力関係およびその発展の方途について意見を交わし、「テロとの戦い」、国境警備など両国共通の問題で連携することの重要性を確認した。

http://www.sana.sy/wp-content/uploads/2021/09/4-189-1050×525.jpg

シリアの国防大臣がヨルダンを訪問するのは、「アラブの春」がシリアで波及して以降初めて。

AFP, September 19, 2021、ANHA, September 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2021、Reuters, September 19, 2021、SANA, September 19, 2021、SOHR, September 19, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領は負傷兵全員に対して障害の程度に応じて助成金を交付する命令を発出(2021年9月19日)

アサド大統領は、戦闘で負傷した軍武装部隊、内務治安部隊、人民防衛諸部隊(国防隊など民兵)の将兵に全員に対して、障害の程度に応じて助成金を交付する命令を発出した。

命令は、祖国の負傷者プロジェクト合同委員会の決定を受けたもの。

同委員会は、70%から100%の障害が残る負傷兵に20万シリア・ポンド、40%から69%の障害が残る負傷兵に15万シリア・ポンドを支給することを決定していた。

SANA(9月19日付)が伝えた。

AFP, September 19, 2021、ANHA, September 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2021、Reuters, September 19, 2021、SANA, September 19, 2021、SOHR, September 19, 2021などをもとに作成。

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米軍は収監中のダーイシュ・メンバー60人をカーミシュリー市近郊の刑務所からシャッダーディー市の基地に移送(2021年9月19日)

ハサカ県では、SANA(9月19日付)によると、有志連合を主導する米軍が、カーミシュリー市郊外のナーファカル村にある刑務所(いわゆるナーファカル刑務所)に収容していたダーイシュ(イスラーム国)のメンバー約60人を、シャッダーディー市にある米軍基地にヘリコプター2機で移送した。

移送されたメンバーのはイラク人、チュニジア人などで、ダイル・ザウル県(旧バラカ州)の警察、教育部門、収容所監視の責任者らが含まれている。

メンバー約60人は、移送に先立って新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたという。

AFP, September 19, 2021、ANHA, September 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2021、Reuters, September 19, 2021、SANA, September 19, 2021、SOHR, September 19, 2021などをもとに作成。

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ダルアー市ダルアー・バラド地区に医薬品、救急医療品などの医療物資が搬入される一方、タファス市で武装解除と社会復帰の手続き続く(2021年9月19日)

ダルアー県では、SANA(9月19日付)によると、反体制武装集団メンバーの武装解除と社会復帰、武装解除拒否者のシリア北部(およびイドリブ県)への退去を骨子とする和解合意が履行されたダルアー市ダルアー・バラド地区の医療状況を改善するため、医薬品、救急医療品などの医療物資が搬入された。

また、タファス市では、元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きが続けられた。

シリア人権監視団によると、9月18日と19日に約500人が手続きを済ませた。

AFP, September 19, 2021、ANHA, September 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2021、Reuters, September 19, 2021、SANA, September 19, 2021、SOHR, September 19, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のアレッポ県北部を砲撃、シリア軍兵士1人死亡、2人負傷(2021年9月19日)

アレッポ県では、ANHA(9月19日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のマンビジュ市北西のウンム・アダサ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、アフリーン市近郊のスーガーニカ村を砲撃し、シリア軍1人が死亡、2人が負傷した。

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ハサカ県では、ANHA(9月19日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルダーラ村を砲撃した。

AFP, September 19, 2021、ANHA, September 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2021、Reuters, September 19, 2021、SANA, September 19, 2021、SOHR, September 19, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がイドリブ県、ラタキア県を爆撃する一方、「決戦」作戦司令室が第5軍団の准将を殺害(2021年9月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバルユーン村、マシューン村、バーラ村、カンダ村一帯を18回にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、ハーン・スブル村近郊のシリア軍拠点を砲撃し、第5軍団の士官(准将)1人を殺害した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月18日付)によると、死亡したのはアフマド・ハーミド・ウバイドゥー准将。

一方、シリア軍はザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、バーラ村、カンスフラ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村、バルザ村、フドル丘一帯を5回にわたって爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるシャイフ・スライマーン村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県16件、ラタキア県6件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3045301559045913

AFP, September 18, 2021、ANHA, September 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 18, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 18, 2021、Reuters, September 18, 2021、SANA, September 18, 2021、SOHR, September 18, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、ラタキア県を爆撃する一方、シリア軍の砲撃で子供1人死亡(2021年9月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村およびその周辺、バサーミス村、イブリーン村一帯に対して8回の爆撃を実施した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シリア軍はジスル・シュグール市南のクファイル村を砲撃し、子供1人が死亡、5人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方一帯に対して4回の爆撃を実施した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県13件、ラタキア県11件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3046046232304779

AFP, September 19, 2021、ANHA, September 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 19, 2021、Reuters, September 19, 2021、SANA, September 19, 2021、SOHR, September 19, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で190人、北・東シリア自治局支配地域で236人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1,512人(2021年9月19日)

保健省は政府支配地域で新たに190人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者41人が完治し、7人が死亡したと発表した。

これにより、9月19日現在の支配地内での感染者数は計30,709人、うち死亡したのは2,127人、回復したのは23,048人となった。

SANA(9月19日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/606248724091542

 

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに236人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、9月19日現在の支配地内での感染者数は計24,756人、うち死亡したのは840人、回復したのは2,058人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性130人、女性106人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市37人、カーミシュリー市66人、マーリキーヤ(ダイリーク)市40人、マアバダ(カルキールキー)町12人、ダルバースィーヤ市11人、ルマイラーン町6人、アームーダー市7人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市1人、ロジュ・キャンプ2人、ユーフラテス地域0人、ラッカ県のラッカ市4人、タブカ市0人、アレッポ県マンビジュ市0人、シャフバー地区0人、ダイル・ザウル県50人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1687940871395843

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月19日に新たに1,512人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、720人が完治し、6人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡90人、イドリブ郡405人、ハーリム郡373人、アリーハー郡110人、アレッポ県スィムアーン山郡41人、ジャラーブルス郡4人、バーブ郡53人、アフリーン郡358人、アアザーズ郡78人。

これにより、同地での感染者数は計61,586人、うち死亡したのは1,003人、回復したのは32,066人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1669662096572008

AFP, September 19, 2021、ACU, September 19, 2021、ANHA, September 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2021、Reuters, September 19, 2021、SANA, September 19, 2021、SOHR, September 19, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民311人と国内避難民(IDPs)297人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は704,273人、2019年以降帰還したIDPsは100,558人に(2021年9月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、9月18日に難民311人(うち女性93人、子供158人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民311人(うち女性93人、子供158人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は704,273人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者309,025人(うち女性92,874人、子ども157,321人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,798,053人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は933,553人(うち女性280,150人、子供475,812人)となった。

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一方、国内避難民297人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは297人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は100,558人(うち女性38,709人、子供33,399人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,369,154人(うち女性421,268人、子供677,165人)となった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3045300485712687

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 19, 2021をもとに作成。

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