レバノン当局は在レバノン・シリア大使館近くで拘束されたシリア人6人のシリアへの強制送還を見送る(2021年9月9日)

レバノンの総合情報総局のアッバース・イブラーヒーム局長(少将)は、8月末にレバノンに不法入国し、在レバノン・シリア大使館近くで拘束されたシリア人6人の身柄に関して、シリアへの強制送還を見送ると発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月9日付)が伝えた。

AFP, September 9, 2021、ANHA, September 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2021、Reuters, September 9, 2021、SANA, September 9, 2021、SOHR, September 9, 2021などをもとに作成。

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フランスの控訴院はアサド大統領のおじのリフアト・アサド元副大統領に対して禁固4年の有罪判決を下す(2021年9月9日)

AFP(9月9日付)は、フランスの控訴院が、アサド大統領のおじのリフアト・アサド元副大統領に対して、9000万ユーロの資金を不正に入手した罪で禁固4年の有罪判決を下したと伝えた。

判決ではまた、フランス国内のリフアト・アサド元大統領の全資産と英国のロンドンにある不動産の一部の没収を命じた。

没収される資産は2900万ユーロの価値があるという。

リフアト・アサド元大統領は、判決を不服として、パリの破棄院に上訴した。

リフアト・アサド元大統領は、7年前にフランスの法律協会のシェルパと国際NGOのトランスペアレンシー・インターナショナルに起訴され、これまでにも裁判で敗訴し、多くの資産を没収されている。

AFP, September 9, 2021、ANHA, September 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2021、Reuters, September 9, 2021、SANA, September 9, 2021、SOHR, September 9, 2021などをもとに作成。

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イランの貨物船3隻がレバノン向けの灯油、ガソリンを積んでタルトゥース県のバーニヤース港に到着(2021年9月9日)

シリア人権監視団は、イランの貨物船3隻が9月6日にタルトゥース県のバーニヤース港に到着したと発表した。

3隻のうち2隻は灯油を、1隻がガソリンを積んでおり、積荷はヒズブッラーが管理する国境通行所を経由して、レバノンに輸送されたという。

AFP, September 9, 2021、ANHA, September 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2021、Reuters, September 9, 2021、SANA, September 9, 2021、SOHR, September 9, 2021などをもとに作成。

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トルコ諜報機関の命令を受け、シリア北部で活動するシリア国民軍所属5組織が完全統合し、新組織「シリア解放戦線」を結成(2021年9月9日)

トルコ占領下のシリア北部で活動するシリア国民軍所属5組織が完全統合し、新たな武装組織「シリア解放戦線」を結成した。

シリア解放戦線として完全統合したのは、ムウタスィム旅団、ハムザ師団、第20師団、北部の鷹旅団、スルターン・スライマーン・シャー師団。

司令官にはムウタスィム・アッバース氏(ムウタスィム旅団司令官)、副司令官にはサイフ・ブーラード氏(ハムザ師団司令官)、報道官にはムスタファー・スィージャリー氏(ムウタスィム旅団政治局長)がそれぞれ任命された。

シャーム・ネットワーク(9月9日付)などによると、兵力は約1万5000人で、「ユーフラテスの盾」地域、「平和の泉」地域各所に配置されるという。

シリア人権監視団によると、統合はトルコの諜報機関の命令を受けたもの。

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アナトリア通信(9月9日付)によると、結成式はアレッポ県バーブ市で執り行われ、5組織の司令官やメンバー多数が出席した。

 

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結成に合わせて発表された第1号声明によると、「解放区」における現状のさらなる改善、安全の拡充、安定化の支援、公的機関の役割強化、シリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣の強化が目的。

5組織の軍事、治安、政治、財務、広報、渉外帰還を完全統合し、暫定内閣の国防省、憲兵隊、軍裁判所、文民警察を支援するという。

https://twitter.com/tawjih_syria/status/1436055089496657922

 

AFP, September 9, 2021、Anadolu Ajansı, September 9, 2021、ANHA, September 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2021、Reuters, September 9, 2021、SANA, September 9, 2021、Sham Network, September 9, 2021、SOHR, September 9, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県シャッダーディー市に違法に設置されている米軍基地一帯に、迫撃砲弾2発が撃ち込まれる(2021年9月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市に違法に設置されている米軍基地一帯に、迫撃砲弾2発が撃ち込まれた。

一方、米主導の有志連合の車輌約30輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入した。

AFP, September 9, 2021、ANHA, September 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2021、Reuters, September 9, 2021、SANA, September 9, 2021、SOHR, September 9, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市一帯を砲撃(2021年9月9日)

アレッポ県では、ANHA(9月9日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市一帯、アイン・ダクナ村、バイナ村、シャフバー・ダム、ハルバル村、タッル・マディーク村を砲撃した。

AFP, September 9, 2021、ANHA, September 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2021、Reuters, September 9, 2021、SANA, September 9, 2021、SOHR, September 9, 2021などをもとに作成。

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トルコ外務省報道官はダルアー市ダルアー・バラド地区で籠城を続けていた元反体制武装集団メンバー受け入れにトルコが同意していたとの情報を否定(2021年9月9日)

トルコ外務省のタンジュ・ビルギチュ報道官は声明を出し、武装解除を拒否しダルアー市ダルアー・バラド地区で籠城を続けていた元反体制武装集団メンバーをトルコが(シリア北部占領地に)受け入れることに同意していたとする一部情報について「根拠がない」と否定するとともに、シリア政府が彼らを追放することを「受け入れられないこと」と非難した。

『ヒュッリイイェト』(9月9日付)などが伝えた。

AFP, September 9, 2021、ANHA, September 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2021、Hurriyet, September 9, 2021、Reuters, September 9, 2021、SANA, September 9, 2021、SOHR, September 9, 2021などをもとに作成。

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シリア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区への封鎖を解除、避難していた住民が帰還(2021年9月9日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍は前日に連隊検問所を撤去したのに続いて、ナフラ検問所、シヤーフ検問所、マザーリア検問所を撤去し、ダルアー市ダルアー・バラド地区に対する封鎖を解除した。

SANA(9月9日付)によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区での停戦合意を受けて、武装解除を拒否し、同地で立て籠もりを続けていた元反体制武装集団メンバーとシリア軍の戦闘を避けて避難していた住民が帰宅した。

帰宅した住民の数は数千人に達した。





ダルアー市のアミーン・ウマリー市議会議長によると、市内の公共交通機関(バス)が、帰還する住民らを無料で移送した。

また、ダルアー市マンシヤ地区の警察署が再開された。

一方、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で爆発物の撤去作業中に爆発が発生し、男性1人が死亡した。

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このほか、シリア人権監視団によると、シリア軍がタスィール町、ナーフィア村を砲撃し、子供2人が負傷した。

また、ダーイル町に設置されている検問所に駐留する空軍情報部の部隊が男性1人を銃で撃ち、殺害した。

AFP, September 9, 2021、ANHA, September 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2021、Reuters, September 9, 2021、SANA, September 9, 2021、SOHR, September 9, 2021などをもとに作成。

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ヒムス県でロシア軍憲兵隊の装甲車輌が爆弾の爆発に巻き込まれ、ロシア軍兵士1人死亡(2021年9月9日)

ロシア外務省は声明を出し、ヒムス県で、ロシア軍憲兵隊の装甲車輌が人道支援物資を運搬する車列の通過の安全を確保するためのパトロール活動中に、道路に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、ロシア軍兵士1人が重傷を負い、その後死亡したと発表した。

AFP, September 9, 2021、ANHA, September 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2021、Reuters, September 9, 2021、SANA, September 9, 2021、SOHR, September 9, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるラタキア県クルド山地方、イドリブ県ザーウィヤ山地方を爆撃(2021年9月9日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のフドル丘一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ裏を爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マスカナ市近郊の街道で、国防隊司令官が乗った車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、司令官1人が死亡、1人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を23件(イドリブ県10件、ラタキア県8件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3037944796448256

AFP, September 9, 2021、ANHA, September 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 9, 2021、Reuters, September 9, 2021、SANA, September 9, 2021、SOHR, September 9, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で134人、北・東シリア自治局支配地域で277人(2021年9月9日)

保健省は政府支配地域で新たに134人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者21人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、9月9日現在の支配地内での感染者数は計29,086人、うち死亡したのは2,060人、回復したのは22,663人となった。


https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/599605838089164
SANA(9月9日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに277人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、9月9日現在の支配地内での感染者数は計22,333人、うち死亡したのは797人、回復したのは1,996人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性160人、女性117人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市67人、カーミシュリー市113人、マーリキーヤ(ダイリーク)市36人、ナウルーズ・キャンプ3人、ロジュ・キャンプ1人、ラッカ県のラッカ市27人、タブカ市11人、アレッポ県のマンビジュ市2人、アイン・アラブ(コバネ)市17人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1681069862082944

AFP, September 9, 2021、ACU, September 9, 2021、ANHA, September 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2021、Reuters, September 9, 2021、SANA, September 9, 2021、SOHR, September 9, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民296人と国内避難民(IDPs)305人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は701,288人、2019年以降帰還したIDPsは99,521人に(2021年9月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、9月8日に難民296人(うち女性88人、子供151人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民296人(うち女性88人、子供151人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は701,288人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者306,040人(うち女性91,976人、子ども155,799人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,791,032人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は930,568人(うち女性279,252人、子供474,290人)となった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3037176283191774

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一方、国内避難民305人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは305人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は99,521人(うち女性38,169人、子供33,311人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,368,117人(うち女性420,728人、子供677,077人)となった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3037947126448023

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 9, 2021をもとに作成。

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