ハサカ市とカーミシュリー市でPYDに近いクルディスタン民主変革党とシリア・クルディスターン・パールティの事務所が襲撃を受ける(2021年9月25日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市で、民主統一党(PYD)に近いクルディスタン民主変革党の事務所に手りゅう弾が投げ込まれた。

また、カーミシュリー市でも、PYDに近いシリア・クルディスターン・パールティの事務所が放火された。

AFP, September 26, 2021、ANHA, September 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2021、Reuters, September 26, 2021、SANA, September 26, 2021、SOHR, September 26, 2021などをもとに作成。

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OCHA:2011年3月から2021年3月までの10年間でシリアで死亡した35万209人の氏名、死亡日、死亡場所を特定(2021年9月25日)

国連人権理事会は第48回理事会(2021年9月18日~10月8日)で、シリア内戦の死者に関するミッシェル・バチェレ国連人権高等弁務官の最新の報告を聴取した。

バチェレ弁務官は、シリアに「アラブの春」が波及した2011年3月から2021年3月までの10年間で35万209人が死亡したことが確認されたことを明らかにした。

バチェレ弁務官によると、国連人権高等弁務官事務所(OCHA)は厳格な方法論に基づき、犠牲者の氏名、死亡日、死亡場所(県)を特定、これらの情報が特定できないケースを排除、重複を回避した。

バチェレ弁務官はまた、行方不明者の消息を明らかにするため、確固たる独立メカニズムを構築することを求めた。

OCHAが発表した。

AFP, September 25, 2021、ANHA, September 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2021、Reuters, September 25, 2021、SANA, September 25, 2021、SOHR, September 25, 2021などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の使節団がワシントンDCでバイデン政権高官、国会議員らと会談、米軍のシリア残留の確約を得る(2021年9月25日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会は声明を出し、イルハーム・アフマド執行委員会共同議長を代表とする同評議会使節団が米国の首都ワシントンDCでジョー・バイデン米政権の高官らと会談したと発表した。

声明のなかで、シリア民主評議会は、「米高官らはバイデン政権がシリア民主軍との行動に専念し、シリア領内に米軍部隊を残留させ、ダーイシュの再台頭を阻止することを名言した」ことを明らかにした。

声明によると、使節団はまた、ブラッド・シュナイダー下院議員(民主党)ら米国会議員らと会談した。

https://www.facebook.com/SDCPress/posts/4152293024897077

AFP, September 25, 2021、ANHA, September 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2021、Reuters, September 25, 2021、SANA, September 25, 2021、SOHR, September 25, 2021などをもとに作成。

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米軍パトロール部隊が政府支配下のハサカ市中心街一帯を初めて巡回(2021年9月25日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍の装甲車6輌からなるパトロール部隊が、シリア政府の支配下にあるハサカ市治安厳戒地区の市街地を巡回、同地区入口に設置されているシリア軍検問所に接近したのち、基地が設置されているシャッダーディー市方面に引き返した。

米軍がハサカ市中心街でを巡回するのは今回が初めて。

AFP, September 25, 2021、ANHA, September 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2021、Reuters, September 25, 2021、SANA, September 25, 2021、SOHR, September 25, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍がトルコ占領下のアレッポ県北部を2度にわたり爆撃、前後してシリア軍、シリア民主軍がトルコ軍、シリア国民軍と交戦(2021年9月25日)

アレッポ県では、ANHA(9月25日付)によると、ロシア軍がトルコ占領下のアフリーン市近郊のバースィラ村を2度にわたって爆撃した。

シリア人権監視団によると、ロシア軍が爆撃したのはトルコ占領下のバースーファーン村とバッラーダ村一帯。

バースーファーン村に対する爆撃では、シリア国民軍の拠点複数カ所が標的となった。

また、シリア人権監視団によると、ロシア軍の爆撃と前後して、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村一帯で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とシリア国民軍が、トルコ占領下のアフリーン市近郊のスーガーニカ村でシリア軍とシリア国民軍が、バーブ市の南に位置するターディフ市一帯でシリア軍とトルコ軍が交戦し、スーガーニカ村ではシリア軍兵士4人が負傷した。

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ハサカ県では、ANHA(9月25日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルダーラ村、アッシリア教徒が暮らすタッル・カイフジー村、タッル・ジュムア村、タッル・タムル町西のウンム・カイフ村の穀物サイロ一帯を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(9月25日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、アブー・ナイトゥーラ村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, September 25, 2021、ANHA, September 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2021、Reuters, September 25, 2021、SANA, September 25, 2021、SOHR, September 25, 2021などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣はグテーレス事務総長、アルジェリア、UAE、チュニジア、ニカラグア、アルメニア、パレスチナの外務大臣と会談(2021年9月25日)

第76回国連総会(9月14日開幕)に出席するために米国のニューヨークを訪問中のファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は国連本部でアントニー・グテーレス事務総長と会談した。

SANA(9月25日付)によると、会談では、シリアと国連の協力関係、とりわけ人道状況改善にかかる協力関係などについて意見が交わされ、ミクダード外務在外居住者大臣は、欧米諸国による一方的な制裁に対処するための経済復興プロジェクトが必要だと強調しあ。

ミクダード外務在外居住者大臣はまた、米国やトルコによる主権侵害によって国連憲章が侵害されている状況に責任をもって対応するよう求めた。

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ミクダード外務在外居住者大臣は、アルジェリアのラムターン・ラアマームラ外務大臣、UAEのハリーファ・シャーヒーン・マラル外務大臣、チュニジアのウスマーン・ジャランディー外務大臣、ニカラグアのモリス・モンカダ外務大臣、アルメニアのゾーラブ・ムナツァカニャン外務大臣、パレスチナのリヤード・マーリキー外務大臣と個別に会談した。
SANA(9月25日付)が伝えた。

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AFP, September 25, 2021、ANHA, September 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2021、Reuters, September 25, 2021、SANA, September 25, 2021、SOHR, September 25, 2021などをもとに作成。

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ダルアー県サフム・ジャウラーン村でヤルムーク川河畔地域の元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きが実施される(2021年9月25日)

ダルアー県では、SANA(9月24日付)によると、サフム・ジャウラーン村に和解センターが設置され、同村、ジッリーン村、ムザイラア村などヤルムーク川河畔地域の元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きが実施され、数十人が手続きを済ませた。

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フサイン・マフルーフ地方行政環境大臣、ガッサーン・ザーミル電力大臣は首都ダマスカスの政府合同庁舎サロンでダルアー県選出の人民議会議員、政府関連機関、同県地方自治体の首長らと拡大会合を開催し、ニーズへの対応、政府機関、地方自治体による対応の仕組みやその改善の方途について協議した。

SANA(9月25日付)が伝えた。

AFP, September 25, 2021、ANHA, September 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2021、Reuters, September 25, 2021、SANA, September 25, 2021、SOHR, September 25, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍はラタキア県、イドリブ県、ハマー県を14回にわたって爆撃、シャーム解放機構とトルキスタン・イスラーム党の司令官2人(うち1人はアルバニア人)を殺害(2021年9月25日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村に対して2回の爆撃を実施し、中国新疆ウイグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党の司令官1人とシャーム解放機構司令官1人を殺害した。

2人のうち1人はアルバニア人だという。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ市郊外のアイン・シーブ村に対して4回、ルワイハ村に対して1回、フーア市のシャーム解放機構の拠点に対して5回の爆撃を実施した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のドゥワイル・アクラード村とサルマーニーヤ村に対して2回の爆撃を実施した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を16件(イドリブ県8件、ラタキア県2件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は11件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を19件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3050834405159295

AFP, September 25, 2021、ANHA, September 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 25, 2021、Reuters, September 25, 2021、SANA, September 25, 2021、SOHR, September 25, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で442人、北・東シリア自治局支配地域で281人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で468人(2021年9月25日)

保健省は政府支配地域で新たに442人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者75人が完治し、11人が死亡したと発表した。

これにより、9月25日現在の支配地内での感染者数は計32,580人、うち死亡したのは2,198人、回復したのは23,458人となった。

SANA(9月25日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/610183953698019

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに281人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、6人が完治し、6人が死亡したと発表した。

これにより、9月25日現在の支配地内での感染者数は計26,281人、うち死亡したのは891人、回復したのは2,108人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性157人、女性124人。

また地域の内訳は、ハサカ県のカーミシュリー市46人、ハサカ市52人、マーリキーヤ(ダイリーク)市25人、アームーダー市1人、ルマイラーン町5人、ダルバースィーヤ市4人、カフヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町2人、マアバダ(カルキールキー)町13人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村2人、ロジュ・キャンプ1人、ナウルーズ・キャンプ1人、ラッカ県のラッカ市85人、タブカ市8人、アレッポ県マンビジュ市15人、アイン・アラブ(コバネ)市21人、ダイル・ザウル県0人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1692056377650959

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月25日に新たに468人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、448人が完治し、10人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡2人、イドリブ郡57人、ハーリム郡78人、アリーハー郡33人、アレッポ県スィムアーン山郡7人、ジャラーブルス郡6人、バーブ郡0人、アフリーン郡170人、アアザーズ郡115人。

これにより、同地での感染者数は計68,123人、うち死亡したのは1,117人、回復したのは34,713人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1673495512855333

AFP, September 25, 2021、ACU, September 25, 2021、ANHA, September 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2021、Reuters, September 25, 2021、SANA, September 25, 2021、SOHR, September 25, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民345人と国内避難民(IDPs)34人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は706,082人、2019年以降帰還したIDPsは100,998人に(2021年9月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、9月24日に難民345人(うち女性103人、子供176人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民345人(うち女性103人、子供176人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は706,082人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者310,834人(うち女性93,416人、子ども158,243人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,798,053人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は935,362人(うち女性280,692人、子供476,734人)となった。

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一方、国内避難民34人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは34人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は34人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は100,998人(うち女性38,931人、子供33,462人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,369,594人(うち女性421,490人、子供677,228人)となった。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3050839015158834

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 25, 2021をもとに作成。

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