リビア国民統一政府(GNA)が在ダマスカス・リビア大使館再開を準備(2021年9月16日)

リビア国民統一政府(GNA)の外務国際協力省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/MinistryofForeignAffairs.Libya/)を通じて声明を出し、シリアの首都ダマスカスにあるリビア大使館の現況を調査し、これに対処することを目的として設置していた委員会が、任務を完了したと発表した。

https://www.facebook.com/MinistryofForeignAffairs.Libya/posts/1146538359089302

外務国際協力省によると、この措置は、GNAの傘下で外交活動を一元化する動きの一環として、ナジュラー・マンクーシュ外務国際協力大臣の指示のもとに行われたという。

リビアは2012年にシリアと断交し、大使館を閉鎖したが、2020年3月にハリーファ・ハフタル将軍が率いるリビア国民軍が大使館を再開していた。

AFP, September 18, 2021、ANHA, September 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 18, 2021、Reuters, September 18, 2021、SANA, September 18, 2021、SOHR, September 18, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県マヤーディーン橋でシリア民主軍と国防隊が交戦し、国防隊の戦闘員1人が死亡(2021年9月16日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のマヤーディーン市と対岸の北・東シリア自治局の支配地を結ぶマヤーディーン橋で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と国防隊が交戦し、国防隊の戦闘員1人が死亡した。

AFP, September 16, 2021、ANHA, September 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2021、Reuters, September 16, 2021、SANA, September 16, 2021、SOHR, September 16, 2021などをもとに作成。

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シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市で、前日に続いて学生数十人が政府が定めたカリキュラムでの教育を求めてデモを行うが、アサーイシュが強制排除(2021年9月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市で、前日に続いて中学生と高校生数十人が政府が定めたカリキュラムでの教育を求めてデモを行った。

これに対して、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が再び介入し、強制排除した。

AFP, September 16, 2021、ANHA, September 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2021、Reuters, September 16, 2021、SANA, September 16, 2021、SOHR, September 16, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北西を砲撃(2021年9月16日)

アレッポ県では、ANHA(9月16日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北西のウンム・アダサ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、タッル・リフアト市近郊のバイナ村、アキーバ村を砲撃した。

一方、ANHA(9月17日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北西のアラブ・ハサン村一帯に潜入しようとしたシリア国民軍と激しく交戦した。

AFP, September 16, 2021、ANHA, September 16, 2021、September 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2021、Reuters, September 16, 2021、SANA, September 16, 2021、SOHR, September 16, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局アサーイシュがダイル・ザウル県でダーイシュの司令官を逮捕(2021年9月16日)

北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)広報センターは声明を出し、緊急対応部隊(Hevalno Asayîşe Rojava、HAT)が9月15日、米主導の有志連合とともに、ダイル・ザウル県のシュハイル村でダーイシュ(イスラーム国)の司令官1人の潜伏地を急襲し、この司令官を拘束したと発表した。

ANHA(9月16日付)が伝えた。

AFP, September 16, 2021、ANHA, September 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2021、Reuters, September 16, 2021、SANA, September 16, 2021、SOHR, September 16, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合の車輌約60輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2021年9月16日)

ハサカ県では、SANA(9月16日付)がヤアルビーヤ町近郊のスワイディーヤ村の複数の地元筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合の車輌約60輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、タッル・ハミース市方面に向かった。

AFP, September 16, 2021、ANHA, September 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2021、Reuters, September 16, 2021、SANA, September 16, 2021、SOHR, September 16, 2021などをもとに作成。

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ムザイリーブ町で元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きが継続される一方、シリア軍と内務治安部部隊の展開が完了(2021年9月16日)

ダルアー県では、SANA(9月16日付)によると、県西部に位置するムザイリーブ町で、元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きが継続される一方、同町および周辺地域へのシリア軍と内務治安部部隊の展開が完了し、ムザイリーブ区庁舎にシリア国旗が掲揚された。


シリア人権監視団によると、社会復帰にかかる手続きを済ませたのは240人以上にのぼるという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県14件、ラタキア県10件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3043849429191126

AFP, September 16, 2021、ANHA, September 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 16, 2021、Reuters, September 16, 2021、SANA, September 16, 2021、SOHR, September 16, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で179人、北・東シリア自治局支配地域で508人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1,216人(2021年9月16日)

保健省は政府支配地域で新たに179人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者45人が完治し、7人が死亡したと発表した。

これにより、9月16日現在の支配地内での感染者数は計30,153人、うち死亡したのは2,104人、回復したのは22,925人となった。

SANA(9月16日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/604196027630145

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに508人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、9月16日現在の支配地内での感染者数は計23,964人、うち死亡したのは824人、回復したのは2,042人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性330人、女性178人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市62人、カーミシュリー市147人、マーリキーヤ(ダイリーク)市95人、マアバダ(カルキールキー)町46人、ルマイラーン町16人、アームーダー市9人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村3人、ナウルーズ・キャンプ3人、ロジュ・キャンプ2人、ユーフラテス地域35人、ラッカ県のラッカ市38人、タブカ市46人、アレッポ県マンビジュ市6人、シャフバー地区0人、ダイル・ザウル県0人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1685940098262587

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月16日に新たに1,216人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、456人が完治し、9人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡100人、イドリブ郡237人、ハーリム郡320人、アリーハー郡105人、アレッポ県スィムアーン山郡23人、ジャラーブルス郡20人、バーブ郡81人、アフリーン郡220人、アアザーズ郡109人。

これにより、同地での感染者数は計58,622人、うち死亡したのは899人、回復したのは30,686人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1666884466849771

AFP, September 16, 2021、ACU, September 16, 2021、ANHA, September 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2021、Reuters, September 16, 2021、SANA, September 16, 2021、SOHR, September 16, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民305人と国内避難民(IDPs)221人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は703,356人、2019年以降帰還したIDPsは100,261人に(2021年9月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、9月15日に難民305人(うち女性92人、子供155人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民305人(うち女性92人、子供155人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は703,356人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者308,108人(うち女性92,599人、子ども156,854人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,795,085人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は932,636人(うち女性279,875人、子供475,345人)となった。

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一方、国内避難民221人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは219人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は2人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は100,261人(うち女性38,532人、子供33,376人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,368,857人(うち女性421,091人、子供677,142人)となった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3043853479190721

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 16, 2021をもとに作成。

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