アサーイシュが女性防衛隊(YPJ)とともにハサカ県フール・キャンプで治安掃討作戦を実施し、ダーイシュの残党を摘発(2025年4月18日)

ハサカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、女性防衛隊(YPJ)とともに、フール・キャンプで治安掃討作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の残党を摘発した。

シリア人権監視団によると、この作戦でアサーイシュはダーイシュのメンバー27人を逮捕した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、県東部のジャディーダ村を強襲し、シリア民主軍の陣地を攻撃しようとしたとして4人を逮捕した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国務省:「観光客がよく訪れる場所を含む複数の地点における、差し迫った攻撃に関する信頼性の高い情報を把握しており、警戒を強めている」(2025年4月18日)

米国務省は、在シリア米国大使館(現在業務停止中)がシリアに滞在中の米国市民に対する安全情報を発出、「観光客がよく訪れる場所を含む複数の地点における、差し迫った攻撃に関する信頼性の高い情報を把握しており、警戒を強めている」としたうえで、シリアに対する国務省の渡航勧告レベルが「レベル4:渡航禁止(Do Not Travel)」で、テロ、内乱、誘拐・拉致、武力衝突、不当な拘束・投獄の可能性が高く、シリア国内のいかなる地域も暴力から安全とはみなされていないと改めて発表し、渡航を控えるよう呼びかけた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米下院のミルズ議員、スタッツマン議員がシリアを訪れ、SAAPP(米・シリア公共政策協会)の幹部らとともに首都ダマスカスのジャウバル区を視察(2025年4月18日)

ムラースィルーン(Syrian Reporters)『ニューヨーク・タイムズ』などによると、米下院のコリー・ミルズ議員(共和党所属、外交委員会)、マーリン・スタッツマン議員(共和党所属、下院財務サービス委員会および予算委員会)がシリアを訪れ、SAAPP(米・シリア公共政策協会)のリーム・バズム氏およびアリヤー・ナトファジー氏とともに首都ダマスカスのジャウバル区を視察した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラタキア県とダマスカス県で内務省総合治安局が治安作戦を実施し、法律違反者、指名手配者を逮捕(2025年4月18日)

ラタキア県では、SANAによると、内務省総合治安局が各所で治安作戦を実施し、法律違反者、指名手配者を逮捕した。

**

ダマスカス県では、SANAによると、県治安局がカダム区で治安作戦を実施し、法律違反者らを逮捕した。

ダマスカス県では、SANAによると、県治安局がカダム区で治安作戦を実施し、法律違反者らを逮捕した。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、ニジュラーン村で60歳代の男性が何者かによって銃で撃たれ死亡し、遺体で発見された。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がバヤーディル地区で、国防省部隊に所属していない武装グループを率いる「アブー・ハッターブ」を名乗る人物の自宅を強襲し、激しい戦闘の末にこの人物とグループのメンバーらを逮捕した。

内務省総合治安局はまた、同地区で麻薬密売に関与しているとされる若者多数を逮捕した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のカラム・ルーズ地区でムルシド派の女性と娘2人がオートバイに乗った正体不明の武装グループの発砲を受け、女性と娘1人が死亡、もう1人の娘が重傷を負った。

**

イドリブ県では、SANAによると、カフルズィーター市のキャンプに収容されていた国内避難民(IDPs)が帰還した。

同市のキャンプからの帰還は、今回が2回目。

(C)青山弘之 All rights reserved.

パレスチナ自治政府のアッバース大統領がシリアを公式訪問し、シャルア暫定大統領、シャイバーニー外務在外居住者大臣が首都ダマスカスの人民宮殿で出迎える(2025年4月18日)

SANAによると、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領がシリアを公式訪問し、アフマド・シャルア暫定大統領、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣が首都ダマスカスの人民宮殿で出迎えた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア暫定大統領の兄のマーヒル・シャルア大統領府事務局長の承認のもと、内務省総合治安局がダマスカス県タダームン区にある反体制活動家のナビール・ジャディード氏の自宅を接収(2025年4月17日)

シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア暫定大統領の兄のマーヒル・シャルア大統領府事務局長は、ダマスカス県タダームン区にある反体制活動家のナビール・ジャディード氏の自宅を接収する決定を承認し、内務省総合治安局がこれを接収した。

ジャディード氏は退役士官でアラウィー派宗徒で、前政権を激しく批判していた。

2000年からタダームン区に在住していた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県とダイル・ザウル県でダーイシュのスリーパーセルがシリア民主軍を相次いで攻撃(2025年4月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがタッル・ハミース市近郊のハリー村でシリア民主軍の兵士に向けて発砲、1人を殺害した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュのスリーパーセルがアブー・ハルドゥーブ村で呪術師とされる男性1人を銃で撃ち、殺害した。

また、ダーイシュのスリーパーセルがタヤーナ村にあるシリア民主軍の陣地を襲撃した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県ウマル油田に配備されている米軍ヘリコプター複数機が、アレッポ県ティシュリーン・ダム方面に向かう(2025年4月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ウマル油田に配備されている米軍ヘリコプター複数機が、アレッポ県ティシュリーン・ダム方面に向かった。

18日に同地で予定されているシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官とアフマド・シャルア移行期政権の担当者の会合に向けた動き。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団は、前政権の拘留施設内で拷問などを受けて死亡した140人の氏名や詳細な情報について新たに入手したと発表(2025年4月17日)

シリア人権監視団は、前政権の拘留施設内で拷問などを受けて死亡した140人の氏名や詳細な情報について新たに入手したと発表した。

これにより、2011年3月以降に前政権の収容所や刑務所で殺害された犠牲者の数は、76,640人(うち男性76,203人、子ども349人、女性188人)となった。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル当局はシリアへの公式訪問を予定しているパレスチナ自治政府のアッバース大統領を乗せるため、ヨルダンがヨルダン川西岸地区に派遣したヘリコプター2機の通過を拒否(2025年4月17日)

RTアラビア語版によると、パレスチナ消息筋の話として、イスラエル当局はシリアへの公式訪問を予定しているパレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領を乗せるため、ヨルダンがヨルダン川西岸地区に派遣したヘリコプター2機の通過を拒否した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イルハーム・アフマド北・東シリア地域民主自治局渉外委員会共同議長:「シリアの未来は旧態依然とした中央集権体制のもとでは築くことができず、分権制こそが現下の危機を解決する唯一の方途」(2025年4月17日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局のイルハーム・アフマド渉外委員会共同議長は、イラク・クルディスタン自治政府支配下のスライマーニーヤ市で開かれた国際フォーラムに出席し、そのなかで、シリアの未来は旧態依然とした中央集権体制のもとでは築くことができず、分権制こそが現下の危機を解決する唯一の方途だとしたうえで、すべての当事者が参加したかたちで新憲法を制定する必要があると述べた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア地域民主自治局は英国籍のダーイシュのメンバーの家族(女性1人と子ども3人)の身柄を、英外務省の公式使節団に引き渡す(2025年4月17日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局は、英国籍のダーイシュ(イスラーム国)のメンバーの家族(女性1人と子ども3人)の身柄を、英外務省のシリア担当部局のメアリ・ショクレッジ副局長を代表とする公式使節団に引き渡した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア地域民主自治局の住民からの人道支援物資を積んだ貨物車輛の車列がシャルア移行期政権国防省の部隊によって通過を阻止される(2025年4月17日)

ANHAは、4月11日にハサカ県カーミシュリー市を出発した、北・東シリア地域民主自治局の住民からの約14トンの人道支援物資(食料物資、医療物資)を積んだ貨物車輛の車列が、ラッカ県タブカ市に設置されている同自治局とアフマド・シャルア移行期政権の支配地を結ぶ通行所に12日に到着して以降、移行期政権国防省の部隊によって通過を阻止され、足止めを食っていると伝えた。

ANHAは、この措置に対して、北・東シリア地域民主自治局のハサカ県のハサカ市、タッル・ハミース市、アームーダー市で、
抗議デモが行われ、市民団体や政治組織が参加した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トランプ米政権の高官:「我々はシャルア暫定大統領が過激派を政権から一掃したことを証明するまでは、シリアに対して非常に慎重に対応を続けている」(2025年4月17日)

『ワシントン・ポスト』は、ドナルド・トランプ米政権の高官が、「我々はアフマド・シャルア(暫定大統領)が過激派を政権から一掃したことを証明するまでは、シリアに対して非常に慎重に対応を続けている」と述べたと伝えた。

この高官はまた、以下の通り述べた。

シリア国内のさまざまな少数派を統合する能力があることを示さなければならない。
我々の目的は、イランやダーイシュ(イスラーム国)がシリアに再び戻ることを阻止することにある。

この米国高官は、2月にアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣に対して、制裁を一部解除する以下8つの条件を記したリストを手渡した人物だという。

  1. 専門的な軍隊を創設すること、および外国人戦闘員を重要な指導的ポストに就けないこと。
  2. すべての化学兵器関連施設およびその計画に完全アクセスを提供すること。
  3. 米国人行方不明者(オースティン・タイス記者を含む)に関する調査委員会を設置すること。
  4. 北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるフール・キャンプ(ハサカ県)に収容されているダーイシュ(イスラーム国)戦闘員の家族を引き渡すこと。
  5. ダーイシュとの戦いにおいて有志連合と協力すること。
  6. 米国が国家安全保障上の脅威とみなす人物に対し、シリア国内で「対テロ作戦」を実施することを許可すること。
  7. シリア国内におけるすべてのパレスチナ民兵組織および政治活動を公的に禁止する声明を出し、構成員を国外追放すること。
  8. イランの軍事的プレゼンスを阻止し、イラン革命防衛隊を「テロ組織」に指定すること。

トランプ政権はまたこの時、シャルア暫定政権に対して、すべてのパレスチナ系武装組織および関連する政治活動の禁止を公に宣言するよう求め、そのメンバーらを国外に追放するよう要求したという。

さらに、シャルア暫定政権に対して、ダーイシュに対する「テロとの戦い」への支持を表明するよう要請した。

同高官によると、米国は、シャルア移行期政権には言葉ではなく行動を期待しているが、明確な対シリア政策が存在していないとも認めた。

だが、憲法宣言については「見た目だけ美しく包装されたイスラーム法に過ぎない」と否定的な見方を示したという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロイター通信:アサド前政権は崩壊直前に、現金や貴重品、自身の富を支える企業ネットワークの機密文書を密かに国外へ持ち出すためにプライベートジェットを使っていた(2025年4月17日)

ロイター通信は、十数名の関係者の証言をもとに、アサド前政権が2024年12月8日の崩壊直前に、現金や貴重品、自身の富を支える企業ネットワークの機密文書を密かに国外へ持ち出すため、プライベートジェットを使っていた、と伝えた。

この作戦を主導したのは、アサド前大統領の経済顧問だったヤサル・イブラーヒーム氏で、大統領の親族や側近、大統領官邸のスタッフを含め、アサド前政権の貴重な資産をUAEに輸送するために4回のフライトを手配した。

イブラーヒームは氏、大統領府の経済・財務部門を統括し、アサド前政権がシリア経済の広範囲を掌握するために構築した通信、銀行、不動産、エネルギー部門などの企業群を管理していたとされる。

フライト追跡記録によると、ガンビアに登録されたエンブラエル・レガシー600型ジェット機(機体番号:C5-SKY)は、政権崩壊前の48時間に4回の往復便を実施、最後のフライトは2024年12月8日、シリア駐留ロシア軍の司令部が設置されているフマイミーム航空基地を離陸、この日、アサド前大統領本人も、同基地からロシアへ逃亡したとされる。

機体には現金入りの黒い袋(少なくとも50万ドル)、ノートパソコン、ハードディスクなどが積まれ、これには「The Group」と呼ばれるアサド前大統領とイブラーヒームが構築した企業ネットワークの詳細情報財務記録、会社の所有関係、資金移動、海外口座の情報など)が納められていた。

12月6日、13席のプライベートジェットがダマスカス国際空港に接近、シリア空軍情報部の制服を着た十数名が、空港の貴賓室とその周辺道路を厳重に警備するなか、共和国防衛隊の黒塗りの車輌が到着、 空港保安部長で大統領官邸に直結する指揮系統に属し、機密作戦の遂行にあたっていたとされるガディール・アリー准将は、空港職員に「この機体は空軍情報部が処理する。お前たちはこの飛行機を見なかったことにしろ」と命じたという。

このプライベートジェットは、UAEの首都アブダビにあるバティーン空港に4回飛行、ダマスカス国際空港に到着するたびに車輌が滑走路へ急行し、すぐに退去する様子が目撃された。

最初の2便(12月6日発)は現金、大統領親族(未成年含む)や美術品、小型彫刻が積まれていた。

12月7日、機体は再びダマスカス国際空港に到着し、再度UAEに向けて出発、その際、現金の他に、ハードディスクや電子機器を輸送した。この際、UAE大使館の車輌が空港VIP区画に接近していたことから、UAEがこの作戦を把握していた可能性が指摘できる。

アサド大統領がフマイミーム航空基地に脱出したとされる12月8日、レバノンの実業家のムハンマド・ワフバ氏らが所有するプライベートジェットが再びアブダビを離陸し、飛行中に一時追跡不能、この間、フマイミーム航空基地に着陸したとされる。 そして、イブラーヒーム氏のビジネス・ネットワークの中核人物の1人であるアフマド・ハリール・ハリール氏がシリア国際イスラミック銀行の口座から引き出された50万ドルの現金を持って搭乗した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

サーリフ文化大臣がサイイダ・ザイナブ廟を訪問、シャルア暫定大統領の兄の1人のジャマール・シャルア氏らとともに「イランの民兵」とつながりがあるとされるダイル・ザウル県の部族長の1人ファルハーン・マルスーミー氏の歓待を受け物議を醸す(2025年4月17日)

SANAによると、ムハンマド・ヤースィーン・サーリフ文化大臣がシーア派のシャイフのアドハフ・ハディーブ師らを伴い、独立記念日に合わせて、ダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ廟を訪問した。

**

シリア人権監視団などによると、この訪問で、サーリフ文化大臣が、ダイル・ザウル県ブーカマール市での「イランの民兵」の住民逮捕、略奪、麻薬密売などとつながりがあるとされるファルハーン・マルスーミー氏(マラースィマ部族のシャイフ)の歓待を受ける映像がSNSを通じて公開された。

サーリフ文化大臣には、アフマド・シャルア暫定大統領の兄の1人のジャマール・シャルア氏も同席した。


**

トルコを拠点とするシリア・テレビによると、マルスーミー氏は声明を出し、前政権との関係を否定した。

**

また、ヤースィーン文化大臣は18日、Xを通じて、「旧体制に属するとされる人物との意図しない写真があったことについて、シリアの偉大な国民のみなさんにに心より謝罪する」と表明した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

大統領府は、カタールのタミーム首長の仲介のもと、シャルア暫定大統領のカタール訪問中に、イラクのスーダーニー大統領との会談が行われたと発表(2025年4月17日)

SANAによると、大統領府は声明を出し、カタールの仲介のもと、アフマド・シャルア暫定大統領とイラクのムハンマド・シヤーア・スーダーニー大統領の会談が、シャルア暫定大統領のドーハ訪問に合わせて行われたと発表した。

カタールのタミーム・ビン・ハマド・アール・サーニー首長同席のもとで行われた会談では、主権、独立の尊重、外国の干渉の拒否、両国の安定が地域全体の安全の基礎をなすこと、国境警備における情報共有について確認、通商関係の活性化の方途などについて議論した。

カタール通信も会談が行われたことを報じた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県ブスラー・シャーム市で前政権のシリア軍第5軍団第8旅団の司令官の処罰を求める抗議デモと、同旅団を支持するデモが発生し、参加者どうしが衝突(2025年4月17日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ブスラー・シャーム市で、前政権のシリア軍第5軍団第8旅団の司令官の処罰を求める抗議デモと、同旅団を支持するデモが発生し、参加者どうしが衝突、第8旅団の司令官の1人のアリー・スバーフ氏(アリー・バーシュ)のきょうだいが負傷した。

事態を受けて、内務省総合治安局が介入し、外出禁止令を発出するなどして、事態収拾を試みた。

一方、SANAによると、内務省総合治安局がフィキーア村、ダリー村、マアルバ町で治安作戦を実施し、多数の指名手配者、法律違反者を逮捕、武器や装備を押収した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のジュッブ・ジャンダリー地区で正体不明の武装グループが店舗を強襲し、男性1人を殺害した。

また、アクーム村近くのレバノン国境から正体不明の武装グループが不幸入国を試み、内務省総合治安局の部隊に向けて発砲、2人を殺害した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヨルダンのサファディー外務大臣がシリアを訪れ、シャルア暫定大統領、シャイバーニー外務在外居住者大臣と会談(2025年4月17日)

SANAによると、ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣がシリアを訪れた。

サファディー外務大臣は、首都ダマスカスの外務在外居住者省で、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣と会談した。

サファディー外務大臣は続いて、人民宮殿でアフマド・シャルア暫定大統領と会談した。

会談後、両国は、省庁、関係機関間の連携継続などを確認するとした共同声明を発表した。

**

SANAによると、ムハンマド・バシール・エネルギー大臣がチェコの使節団、クウェートの使節団と会談し、エネルギー部門、電力分野などでの協力の方途などについて議論した。

**

SANAによると、ヤアラブ・バドル運輸大臣はシリアを訪問中のトルコのオメル・ボラト通商大臣と会談し、運輸、商品や旅行者の移動の分野での協力強化について議論した。

**

SANAによると、シリアを訪問中の国連開発計画(UNDP)のアブドゥッラー・ダルダリー総裁補兼アラブ局長は、アナス・サリーム中央統計総局長と会談し、統計システム発展の仕組みについて議論した。

ダルダリー氏は、ロイター通信に対し、国際通貨基金(IMF)と世界銀行が、来週にもシリアへの支援再開の可能性について協議を行う予定であると述べた。

また、 シリアに関する会議が、サウジアラビアおよび世界銀行の主催により、米ワシントンDCで実施される予定だとも述べた。

**

SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領とアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣が人民宮殿で世界経済フォーラムのマルーン・ケイルズ地域・貿易・地政学センターのマネージング・ディレクターと会談した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「ハイダラ・アール・ジャアファル」に乗っ取られたシリア・アラブ共和国大統領府のテレグラムはアカウント名を再び「ハイダラ・アール・ジャアファル」に(2025年4月17日)

15日に「ハイダラ・アール・ジャアファル」に乗っ取られたシリア・アラブ共和国大統領府のテレグラムは、再びアカウント名が「ハイダラ・アール・ジャアファル」に変更された。

(C)青山弘之 All rights reserved.

英国外交官のクレイグ・マレー氏:「シャルア暫定大統領は、イスラエルとの関係を正常化し、同国を正式に承認したうえで、2026年末までに大使を交換する予定であると英国側に非公式に確約した」(2025年4月16日)

アル・モニターは、元駐ウズベキスタン大使などを務めた英国外交官のクレイグ・マレー氏が、アフマド・シャルア暫定大統領が、イスラエルとの関係を正常化し、同国を正式に承認したうえで、2026年末までに大使を交換する予定であると英国側に非公式に確約した、と伝えた。

マレー氏は、以下の通り述べた。

シャーム解放機構の指導者だったアブー・ムハンマド・ジャウラーニーによるこうした動きは、大規模な西側からの財政支援と、シリアに対する制裁解除を引き出すことを目的としている。
イスラエル軍のシリアからの撤退がこの合意に含まれるかどうかを尋ねたが、驚いたことに、この件は(シリア、イスラエル双方ともに)一切言及されなかった。英国はこれをシリアとイスラエル間の二国間問題と見なしており、ジャウラーニー自身もイスラエルの撤退を優先事項とは考えていないようだった。

マリー氏はさらに、シャルア移行期政権がMI6(英国秘密情報部)およびシリア国内で活動する英特殊部隊の支援を受けているとも主張した。

そのうえで、西側諸国は最終的には、親イスラエルの姿勢を示すシャルア移行期政権の下での権力集中を目指しており、将来的にはその内部に残る過激派分子の粛清も行われる可能性があると示唆した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア暫定大統領が米『タイム』誌の「世界でもっとも影響力のある100人」に選ばれる:フォード前駐シリア米大使「シャルアが一時的なイスラーム過激派なのか、現実主義的な政治家なのか、いまだ判断しかねる」(2025年4月16日)

『タイム』誌は、今年の「世界でもっとも影響力のある100人」にアフマド・シャルア暫定大統領を選んだ。

シャルア暫定大統領が選ばれたことに関して、ロバート・フォード前駐シリア米大使は以下の通り解説を寄せている。

昨年12月、長年にわたって強力な武装勢力であるシャーム解放機構(国際的テロ組織に分類されている)を築き上げてきたアフマド・シャルアと彼の反体制派同盟は、シリアのバッシャール・アサドによる残虐な政府を打倒した。
かつてはアル=カーイダやダーイシュ(イスラーム国)と手を結んでいたが、静かな語り口のシャルアは後にこれらの組織とも激しく戦い、戦闘員の忠誠を得ていった。最近では、他のシリア反体制派と時に銃口を突きつけながらも同盟を組み、トルコの支援も取りつけた。さらに、シリア北西部において、宗教的に保守的な「準国家」を樹立し、効果的な統治を行うとともに、少数派に対しても安心感を与えるような呼びかけを行った。アサドを打倒するには、軍事的指導者としてだけでなく、政治的指導者としても台頭する必要があることを、野心的なシャルアは理解していた。
現在、全シリアの暫定大統領となったシャルアは、かつて自身が率いた武装勢力の強硬派と、アサド退陣に安堵するリベラルなシリア国民との間でバランスを取っている。観察者たちは、シャルアが一時的な政治的利益のために穏健派を装っているイスラーム過激派なのか、それとも権力掌握のために過激派を利用した現実主義的な政治家なのか、いまだ判断しかねている。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍パトロール部隊がクナイトラ県トゥルナジャ村北の民家複数棟で尋問を行う(2025年4月16日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍パトロール部隊がトゥルナジャ村北の民家複数棟で尋問を行った。

パトロール部隊はその後、同地から撤退した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのイェルィカヤ内務大臣:「アサド政権が崩壊した2024年12月8日以降、シリア人175,000人以上(33,000世帯以上)が自発的にシリアに帰国した」(2025年4月16日)

トルコのアリ・イェルィカヤ内務大臣は、Xで、アサド政権が崩壊した2024年12月8日以降、シリア人175,000人以上(33,000世帯以上)が自発的にシリアに帰国したと発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

女優のスラーフ・ハワーヒルジー氏がアサドの犯罪を拒否することを定めた法律第40号第58条に反したとしてシリア芸術家組合から除籍される(2025年4月16日)

シリア芸術家組合はフェイスブックで、女優のスラーフ・ハワーヒルジー氏が、アサドの犯罪を拒否することを定めた法律第40号第58条に反し、組合の目的を逸脱したとして、除籍処分したことを定めた決定第34/Q号を公開した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

マサーキン・バルザ地区で2日前に内務省総合治安局によって逮捕されたアラウィー派住民の家族らがダマスカス県庁前で釈放を求めて抗議デモ:治安要員と口論、もみ合いに(2025年4月16日)

ダマスカス県では、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、マサーキン・バルザ地区で2日前に内務省総合治安局によって逮捕されたアラウィー派住民の家族らが県庁前で釈放を求めて抗議デモを行った。

シリア人権監視団によると、デモ参加者は「アラウィー派すべてがバッシャール・アサドではない」、「宗派を背景とした逮捕に反対」といった紙を掲げ、釈放を訴え、一部治安要員と口論、小競り合いとなった。

一方、シリア人権監視団によると、前政権の国防隊メンバーだった戦場記者をタダームン区で逮捕した。

(C)青山弘之 All rights reserved.