アサーイシュとHATが、米主導の有志連合の支援を受け、ラッカ市東部の農村で共同空挺作戦を実施し、「アミール」と呼ばれるダーイシュのスリーパーセルのリーダーを逮捕(2025年11月18日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)および同隊所属の緊急対応部隊(HAT)が、米主導の有志連合の支援を受け、ラッカ市東部の農村で共同空挺作戦を実施し、「アミール」と呼ばれるダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのリーダーを逮捕し、所持していた武器や弾薬を押収した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュのスリーパーセルのメンバーらが、ブサイラ市にあるアサーイシュ検問所を襲撃した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるダイル・ザウル県ガラーニージュ市の教育複合施設に正体不明のグループが侵入し、同自治局カリキュラムで指定されている教科書を焼却(2025年11月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、バイクに乗った正体不明のグループが、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるガラーニージュ市の教育複合施設に侵入し、建物内に保管されていた同自治局カリキュラムで指定されている教科書を焼却した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア移行期政権の支配下にあるアレッポ県マンビジュ市で、住民数十人がシリア国民軍による住民殺害に対して抗議デモ(2025年11月18日)

アレッポ県では、ANHAシリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権の支配下にあるマンビジュ市で、住民数十人が抗議デモを行った。

デモは、前夜にダイル・ハーフィル市近郊の村で、シリア国民軍のメンバーが燃料を運搬していた民間人を殺害した事件を受けたもの。

また、シリア人権監視団によると、マンビジ市の教師らが、教育複合施設前で抗議デモを行い、未払い給与の支払いや正規雇用を求めた。

シリア人権監視団によると、県北部の教員らは共同声明を出し、当局が月給改善の検討を約束したことを受け、18日から学校授業を再開すると発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍がクナイトラ県東アフマル丘の森林地帯を砲撃(2025年11月18日)

クナイトラ県では、SANAによると、3台の車輛からなるイスラエル軍部隊がルワイヒーナ村に侵入し、民家1棟を捜索した。

また、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の部隊が西サムダーニーヤ村近くに臨時検問所を設置し。

一方、SANAによると、イスラエル軍が東アフマル丘の森林地帯を砲撃、4発の砲弾の着弾が記録された。

シリア人権監視団によると、着弾した砲弾は3発。

**

ダルアー県では、SANAによると、車輛3台からなるイスラエル軍部隊がヤルムーク川河畔地域に一時侵入した。

**

シリア人権監視団によると、同部隊は、マアリーヤ村北の道路を通過、また車輛2台からなる別のイスラエル軍部隊が同地域のマアリーヤ村とアービディーン村を結ぶ道路に侵入した。を進入した。これらの地域では、数時間前にも別の侵入が確認されている。

**

SANAによると、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)の部隊が、クナイトラ県ラフィード町の公園清掃に参加した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

中・西部シリア政治評議会(PCCWS)とシリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は3月に沿岸地方で発生した事件で違反行為を行った被告人に対する公開裁判を拒否(2025年11月18日)

中・西部シリア政治評議会(PCCWS)は、フェイスブックを通じて声明を出し、アレッポ市の裁判所で行われた、3月に沿岸地方で発生した事件で違反行為を行った被告人に対する公開裁判の第1回公判について、「加害者が裁判官と検察官を同時に務めるという構造が法的基盤を失わせている」と指摘、「危険な法的混乱」が存在するとして非合法だとしたうえで、拒否すると表明、その目的が「アブー・ムハンマド・ジャウラーニー(シャルア暫定大統領)をはじめとする一部人物のイメージ粉飾であり、透明で公正な裁判を行うためのものではない」と断じた。

**

シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会の調整渉外局は、フェイスブックを通じて声明を出し、第1回公判について、法的・制度的正統性を欠いているとして、「裁判を断固として拒否する」と表明した。

また、「アラウィー派が受けている被害や不当な扱いを解消するものでもない」としたうえで、「アラウィー派住民が受けた犯罪と人権侵害は、本来、独立かつ透明な司法制度によって扱われるべき」と主張した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市の裁判所で3月に沿岸地方で発生した事件で違反行為を行った被告人に対する公開裁判の第1回公判が開廷(2025年11月18日)

SANAによると、アレッポ県アレッポ市の裁判所で3月に沿岸地方で発生した事件で違反行為を行った被告人に対する公開裁判の第1回公判が開始された。

SANAによると、第1回公判では、宗派対立の扇動、窃盗、治安部隊およびシリア軍への攻撃といった罪により拘束されている被告人の裁判が行われた。

SANAによると、第1回公判は、14名の被告人を対象に実施され、裁判官は次回公判を12月25日に行うことを決定した。

イナブ・バラディーによると、出廷した14人のうち、7人が前政権の「残存」、7人がアフマド・シャルア移行期政権関連の諸派に所属する7人。

なお、独立調査国民委員会のヤースィル・ファルハーン報道官は、イフバーリーヤ・チャンネルに対して、同委員会が国内法および国際基準に従って、563人の容疑者を司法へ送致していることを明らかにした。

**

ダマスカス県では、内務省(フェイスブック)によると、内務治安部隊が、前政権時代に市民に対して重大な違反行為を犯したとされるアスサド・シャリーフ・アッバース容疑者(アブー・カーミル)を逮捕した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トランプ米大統領:「シャルア暫定大統領との会談は建設的で、彼は強い人物だ。シリアは大きな前進を遂げるだろう」(2025年11月18日)

SANAによると、ドナルド・トランプ米大統領は、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子との会談後の記者会見で、10日のアフマド・シャルア暫定大統領との会談について「建設的で、彼は強い人物だ。シリアは大きな前進を遂げるだろう」と述べるとともに、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の双方が、シリアへの制裁解除と復興のための機会付与を求めていたことを明らかにした。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア石油会社(SPC)は米国のコノコフィリップス社およびノヴァテラ社と、ガス部門の開発、既存のガス田の増産、新規のガス田の探査を目的とした覚書に調印(2025年11月18日)

SANAによると、シリア石油会社(SPC)は、米国のコノコフィリップス社およびノヴァテラ社と、ガス部門の開発、既存のガス田の増産、新規のガス田の探査を目的とした覚書に調印した。

調印には、ムハンマド・バシール・エネルギー大臣が同席した。

SPCのユースフ・カブラーウィー社長によると、調印された今回の覚書によって、1年以内に日量400万~500万立方メートルのガス増産が見込まれるという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

東トルキスタン亡命政府はシャルア移行期政権と中国の接近を非難(2025年11月17日)

東トルキスタン亡命政府は、公式サイトを通じて、アフマド・シャルア移行期政権と中国の接近を非難する声明を出した。

声明の内容は以下の通り。

ワシントンD.C.
東トルキスタン亡命政府(ETGE)は、シャーム解放機構主導のシリア政府が、中国といわゆる「安全保障」・「テロ対策」協力だとして東トルキスタンを標的とした協調姿勢を示したことを、もっとも強い言葉で非難する。こうした協調は、中国による東トルキスタンへの虐殺、植民地化、占領の継続を支持するもので、シリアで犠牲を払ってきたウイグル人に対する直接的な裏切りである。ウイグル人は「シリア革命」への参加を通じてシャーム解放機構がアサド体制を打倒する上で重要な役割を果たした。
何万人ものウイグル人が、中国およびトルコの諜報ネットワークによってトルキスタン・イスラーム党(TIP)に勧誘されたが、それは、シリアが後に東トルキスタン解放を支援するという虚偽の約束に基づくものであった。ウイグル人戦闘員は、ヌスラ戦線(その後のシャーム解放機構)と共に戦闘に投入され、アサド体制との重要な戦いで砲撃の餌食として何千人もが戦死した。
東トルキスタン亡命政府は、1997年末に中国の同盟国パキスタンで設立されたトルキスタン・イスラーム党が、中国の諜報機関による「偽旗」組織であり、東トルキスタン独立運動をテロや国際的ジハードと虚偽に結びつけて弱体化させるために作られたものであると主張する。設立以来、トルキスタン・イスラーム党はウイグル人を民族解放闘争からそらし、外国の代理戦争に引き込み、中国に「ウイグル人テロ」の虚構の根拠を与えてきた。
「シリアの新政府が、いわゆる「安全保障」および「対テロ」の分野で中国との協力を拡大すると誓ったことは、シリア革命のために戦って命を落とした数千人のウイグル人に対する深刻な裏切りである」。東トルキスタン亡命政府大統領であるマムティミン・アラ博士はこう述べた。また続けて、「シリアは、中国の東トルキスタンにおける植民地化、虐殺、占領のキャンペーンを支持するのではなく、これを非難すべきだ」と付言した。
中国は2014年5月以降、シリアに存在したウイグル人戦闘員を口実に、東トルキスタンでの虐殺を正当化してきた。「テロ対策」という虚偽の名目の下で、何百万ものウイグル人、カザフ人、キルギス人、その他のテュルク系民族が、強制収容所や刑務所に投獄され、強制労働によって奴隷化され、数十万人の女性が強制不妊手術を受け、何百万もの胎児が中絶され、100万人以上のウイグル人の子どもが家族から引き離された。16,000を超えるモスクが破壊され、何百万というイスラームの書物が焼却され、文化・宗教的慣習は犯罪化されている。
シリアの新政府は、ウイグル人たちの犠牲に報いるどころか、中国の東トルキスタンにおける虐殺的政策と植民地主義的占領を非難することをせず、アサド体制の立場を踏襲し、「安全保障」および「対テロ」の名目のもとで北京との協力を拡大している。
信頼できる報告によれば、シリアはウイグル人戦闘員を中国へ引き渡すことを約束したとされる。公式には否定しているものの、北京で発表された共同声明は、シリアが中国の安全保障上の利益を守り、テロ対策協力を拡大することを明言している。ウイグル人を中国に引き渡すことは、国際法、特に送還禁止原則に違反し、彼らを拷問、投獄、処刑に晒すことになる。
東トルキスタン亡命政府は、東トルキスタンの闘争は、民族解放、脱植民地化、外的自決のための正当な闘いであり、テロ、過激主義、分離主義、宗教原理主義とは無関係であると強調する。シリアにいる大多数のウイグル人は、中国とトルコの諜報機関による搾取・操作の被害者である。彼らは、中国・トルコの諜報機関に操られたTIP指導部やイスラーム主義イデオローグから切り離され、保護され、再統合されるべきであり、中国に引き渡されてはならない。
シリア政府は、シリア国内のウイグル人の安全を脅かす、あるいは東トルキスタンの民族解放闘争を弱体化させる行為を直ちに停止すべきだ」。東トルキスタン亡命政府外務大臣のサーリフ・フダヤル氏はこう述べた。彼は続けて、「東トルキスタン亡命政府は、ウイグル人保護、世界の安全保障強化、東トルキスタンの人々の自由・独立・主権を回復する正当な闘いを支援する解決策を模索するため、シリア、米国、その他のパートナー国との協議に開かれている」と付言した。
東トルキスタン亡命政府は、すべての政府と国際機関に対し、ウイグル人を保護し、中国への強制移送を防ぎ、中国の植民地化と虐殺のキャンペーンに責任を追及し、1973年の国連決議第3070号に基づき、東トルキスタンの人々の自決・独立の権利を支持するよう求める。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒューマン・ライツ・ウォッチ:シャルア移行期政権の司法プロセスが透明性を欠き、加害者追及のために講じた措置の大半は限定的かつ形式的(2025年11月17日)

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、公式サイトを通じて報告書を発表、アフマド・シャルア移行期政権の司法プロセスが透明性を欠き、加害者追及のために講じた措置の大半は限定的かつ形式的であると指摘、焦点を当てるべき犯罪は、アサド前政権による犯罪だけでなく、2011年から2024年の間に起きたすべての犯罪を含むべきだと強調した。

報告書のなかで、ヒューマン・ライツ・ウォッチは、3月の沿岸部での事件や7月のスワイダー県での事件を調査するための委員会について、その設置過程や法的根拠、独立性確保の方法が明らかでなく、しかも加害者全員をどのように処罰するのかを示す明確な工程を示していないと批判した。。

(C)青山弘之 All rights reserved.

『テレグラフ』:ダーイシュが英国人傭兵の勧誘活動において、AI(人工知能)技術を利用(2025年11月17日)

『テレグラフ』は、ダーイシュ(イスラーム国)が英国人傭兵の勧誘活動において、AI(人工知能)技術を利用していると報じた。

報道によると、英国の国内情報局のMI5と対外情報機関のMI6は、ダーイシュがAIを宣伝ツールとして活用する動きを注視しており、最近中東およびアフリカの一部地域でダーイシュやアル=カーイダの活動が再び活発化している兆候があるという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル公共放送公社:シリアとの合意署名に向けた交渉は袋小路に入っている(2025年11月17日)

イスラエル公共放送公社(KAN)は、イスラエル筋の話として、シリアとの合意署名に向けた交渉は袋小路に入っていると伝えた。

これは、アフマド・シャルア暫定大統領が「アサド政権崩壊後にイスラエル軍が占領した全地点からの撤退」をイスラエルが拒否したため。

イスラエルは、「完全な平和条約」が結ばれた場合に限り、一部撤退に応じ、安全保障合意の締結による撤退には応じない姿勢だが、現時点ではそのような平和条約の見通しは存在しないという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合がハサカ県ハッラーブ・ジール村にある基地に輸送機で物資を搬入(2025年11月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合がハッラーブ・ジール村にある航空基地に米軍の輸送機で軍事増援物資、後方支援装備、兵器、そして高度な電子機器などを搬入した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国民防衛部隊とシャルア移行期政権の部隊およびその傘下の武装勢力がスワイダー県で交戦(2025年11月17日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、県北部のムトゥーナ村で、アフマド・シャルア移行期政権内務省の内務治安部隊が検問所で5人の若者を拘束した。

拘束された若者の多くはラーヒサ村の出身で、自宅の状況を確認するために同村に向かおうとしていた。

シリア人権監視団によると、マジュダル村・マズラア町間、ニジュラーン村・アリーカ村間の前線で、国民防衛部隊とシャルア移行期政権の部隊およびその傘下の武装勢力が交戦した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アラウィー派が多く住むダマスカス県スーマリーヤ地区で24時間以内の立ち退きを求める警告が発せられる(2025年11月17日)


アレッポ県では、ANHAシリア人権監視団によると、「トルコ占領軍の傭兵」(アフマド・シャルア移行期政権の国防省部隊に合流したシリア国民軍諸派)がマンビジュ市近郊で住民1人を殺害、ダイル・ハーフィル市で1人を負傷させた。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アラウィー派が多く住むスーマリーヤ地区で24時間以内の立ち退きを求める警告が発せられ、分離壁を設置する準備が行われた。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ウーターヤー町の防空大隊の旧敷地内で下水路の清掃・整備作業中に、6人分の遺骨が発見された。

また、シリア人権監視団によると、ダイル・カーヌーン町の住民がバラダー渓谷での掘削作業の停止を求めて座り込みデモを行い、14年以上前の土地収用計画が未解決のまま継続していることに抗議の意思を示した。

**

沿岸地域で発生した事件について調査するための独立調査国民委員会の委員長を務めるジュムア・ダビース・アンズィー裁判官は、Xを通じて、明日(18日)朝に被告人らに対する最初の公開裁判が始まると発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省の合同代表団がシリアの国防省とともにクナイトラ県を視察(2025年11月17日)

SANAがシリア国防省の広報通信局の話として伝えたところによると、シリア国防省とロシア国防省の合同代表団が、シリア南部の複数の拠点および軍事地点を現地視察した。

視察は、両国の間で進行中の協力の枠組みのもとで、現地の状況を確認することを目的としたもの。

**

シリア人権監視団によると、視察が行われたのは、クナイトラ県南部のサフラー兵舎(前政権時代にロシア軍が拠点として使用)、アフマル丘一帯など。

イナブ・バラディーが18日に伝えたところによると、約30台の車輛からなるロシア軍とシリア軍の代表団は、イスラエル軍が連日侵入を繰り返すビイル・アジャム村、ブライカ村、ルワイヒーナ村、ウンム・アザーム村、カフターニーヤ村、アラム(旗)交差点、ハミーディーヤ村を通過、前政権期にロシア軍憲兵隊が駐留していたナースィリーヤ村、ハイラーン村に停車した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

AFPはシリアがウイグル人戦闘員を中国に引き渡す意向するも、SANAはこれを否定(2025年11月17日)

AFP(X)は、速報で以下の通り伝えた。

速報:シリアはウイグル人戦闘員を中国に引き渡す意向(シリアの情報源2人がAFPに)

**

また、シリア人権監視団は、シリア政府が400人のウイグル人戦闘員の身柄引き渡しを決定したと発表した。

**

これに関して、SANAは、外務在外居住者省公式筋の話として、「シリア政府が戦闘員を中国に引き渡す意向がある」との情報には事実がないと伝えた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャイバーニー外務在外居住者大臣は中国を訪れ、王毅外交部長と会談:共同声明で一帯一路への参加の移行を表明、台湾が中国の不可分の一部であることを承認(2025年11月17日)

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、中国の首都北京を訪れ、王毅外交部長と会談、二国間関係およびその強化の方策について協議した。

会談後、外務在外居住者省(フェイスブック)、href=”https://www.mfa.gov.cn/wjbzhd/202511/t20251117_11754689.shtml?utm_source=chatgpt.com” target=”_blank”>外交部(公式サイト)は共同声明を発表した。

声明の内容は以下の通り:

2025年11月17日、王毅中国共産党中央政治局委員・外交部長は、中国を訪問したシリアのアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣と会談した。双方は建設的な会談を行い、中国シリア関係および双方が関心を寄せる問題について意見を交換した。
1. 双方は、両国および両国人民間の伝統的友好関係の重要性を強調し、この関係を維持し発展させ、友好両国の利益に資するために共同努力する意向を強調した。相互尊重、互いの利益への配慮、内政不干渉を強調し、国際組織および国際場面における意思疎通と協議を引き続き行うとした。双方は、経済、発展、シリアの再建、能力構築、シリア国民の生活改善など、双方が関心を寄せる分野で協力を検討する意向を示した。双方はあらゆる形態のテロリズムへの対処を強調し、反テロおよび安全分野での協調協力を強化することに同意した。双方は、中国・アラブ国家協力フォーラムが中国とアラブ諸国の集団協力を推進する上で重要であるとの認識を共有し、この重要なメカニズムの枠組み内で引き続き協力することに同意した。
2.シリア側は「一つの中国」原則を堅持することを再確認し、中国政府が同国全体を代表する唯一の合法政府であること、台湾が中国の不可分の一部であることを承認し、中国側の国家主権・統一・領土保全の維持を支持し、いかなる勢力による中国内政への干渉にも断固反対した。シリア側は、中国政府が国家統一を実現するためのあらゆる努力を支持している。シリア側は、習近平主席が提唱したグローバル発展イニシアチブ、グローバル安全保障イニシアチブ、グローバル文明イニシアチブ、グローバル・ガバナンス・イニシアチブ、および一帯一路構想を評価し、これらのイニシアチブに積極的に参加する意向を示した。シリア側は中国側の安全上の懸念を重視し、シリアがいかなる国家の脅威源ともならず、いかなる主体にもシリア領土を利用して中国の安全・主権・利益を損なう活動を行わせないことを約束した。シリア側は、中国がシリア人民に提供した全ての援助に謝意を表し、あらゆる分野で中国側との協力強化を望むと述べ、中国の先進的な発展経験が全ての国民にもたらした安全と繁栄を評価した。
3. 中国側はシリアの主権、独立、領土保全および国家統一を完全に尊重することを強調し、シリア政府がシリア人民の唯一の合法的な代表であることを強調し、シリア政府主導の国内政治プロセスを支持し、シリア政府が有毒物質被害の除去、法治体制の強化、テロ対策、差別なく全てのシリア国民の権利を保護するために継続的に努力していることを評価し、シリアが自身の国情に合った発展の道を歩むことを支持し、ゴラン高原が国際社会によって認められたシリアの被占領領土であることを強調した。
4. 会談の最後に、双方は建設的対話を引き続き行う決意を改めて表明し、協議された事項のフォローアップ、共同行動および共同イニシアティブの実施に向けて共同努力することを確認した。協力の精神の下で両国人民の発展と繁栄を促進することを強調した。

**

**

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、総合諜報外務・在外居住者担当大臣アサド・ハサン・シバーニ氏は、フサイン・サラーマ総合諜報機関長官ととに、中国共産党中央委員会政治局委員であり、党中央政法委員会書記を務める陳文清氏と会談、安全保障協力の強化および共同調整メカニズムの発展の方途について協議した。

**

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣とサラーマ長官はさらに、在中シリア人コミュニティの代表らと会談した。

**

シャイバーニー外務在外居住者大臣は、Xで次のように綴った。

本日の中国訪問は、両国間のパートナーシップの進展において重要な一歩であり、協議は建設的で、シリアの復興支援に向けて広い展望を開くものであった。
シリア・アラブ共和国の統一、主権、領土の完全性を支持する中華人民共和国の揺るぎない立場を高く評価する。この立場の強化は、相互尊重と共同作業を基盤とするシリア・中国協力の新たな段階の一環として位置付けられる。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア暫定大統領はシリア中央銀行を訪問しハスリーヤ総裁および副総裁らと会談(2025年11月17日)

SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領は、シリア中央銀行を訪問し、アブドゥルカーディル・ハスリーヤ総裁および副総裁らと会談した。

会談では、制度的・技術的転換プログラムの作業工程、銀行インフラの開発と金融安定強化を目指した計画について視察が行われた。

シャルア暫定大統領はまた、内部業務システムや監査体系の開発、国内決済システム、2026年から2030年にかけての銀行戦略にかかわる準備、ならびに通貨の交換(デノミネーション)に関する手続きについても視察した。

シャルア暫定大統領は、シリアの経済発展のプロセスを支える基本的な柱として、銀行部門を発展させその役割を強化することの重要性を強調した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍はクナイトラ県各所への侵入を繰り返す(2025年11月17日)

クナイトラ県では、SANAによると、2 台の四輪駆動車からなるイスラエル軍部隊が東サムダーニーヤ村とハーン・アルナバ市の間の地域に侵入し、仮設の検問所を一時設置した。

SANAによると、HMMWV3台からなるイスラエル軍部隊が西サムダーニーヤ村のマンターラ・ダム一帯に侵入、アジュラフ村、東サムダーニーヤ村方面に向かい、その後撤退した。

シリア人権監視団によると、軍用車輛3台からなるイスラエル軍部隊がサイダー・ジャウラーン村近くのアブー・ムズラー村に侵入、その後撤退した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

20台の車輛からなる米主導の有志連合の車列がハサカ県カスラク村の基地に到着(2025年11月16日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、燃料タンク車、密閉コンテナ、軍用車輛など20台の車輛からなる米主導の有志連合の車列がカスラク村の基地に到着した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県とイドリブ県で教員が処遇改善を求めて抗議デモ(2025年11月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市の教育養育局前で教師ら数十人が、給与の改善、支払い、解雇された教師の復職などを求め抗議デモを行った。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市の教育養育局前で教師ら待遇改善と教育環境の回復を求めて抗議デモを行った。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ県のガーニム・アリー村一帯でシリア民主軍とシャルア移行期政権に所属する部隊が再び交戦(2025年11月16日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、県東部のガーニム・アリー村一帯でシリア民主軍とアフマド・シャルア移行期政権に所属する部隊が再び交戦した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県でダーイシュのスリーパーセルがシリア民主軍、アサーイシュを襲撃(2025年11月16日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、バーグーズ村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー2人が、車で移動中のシリア民主軍協力者に向けて発砲した。

また、シリア人権監視団によると、ダーイシュのスリーパーセルはまた、ムハイミーダ村近郊の街道で北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員1人を襲撃し、重傷を負わせた。

さらに、シリア人権監視団によると、ズィーバーン町にある内務治安センターが襲撃を受けた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県タッルカラフ市近郊のカフェが正体不明の武装ルグープの襲撃を受け、村長を含む4人(アラウィー派3人、スンナ派1人)が死亡(2025年11月15日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジャルマーナー市近郊で、ダルアー県出身の青年が、正体不明の武装グループに銃撃され、死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、ジュライジール村で住民が、前政権時代に使用されていたザムラーニー国境通行所(非公式の国境通行所)付近で、住民が所有の農地にレバノン軍が軍事ポイントを設置していることに抗議した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市でのアブー・ジャバル家の結婚式を県内務治安部隊が急襲し、高齢者、女性、子どもらを含む出席者に暴行を加え、携帯電話や所持金を奪った。

また、シリア人権監視団によると、タッルカラフ市近郊のウンム・ハーラタイン村のカフェが正体不明の武装ルグープの襲撃を受け、村長を含む4人が死亡、複数が負傷した。

死亡した4人のうち3人はアラウィー派、1人はスンナ派だという。

内務省(フェイスブック)によると、死者は2人。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装グループがイドリブ市のタイバ・モール裏で住民1人を銃で撃ち、殺害した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県東部のアブー・ジャリーン村で住民らが銃撃を受け、5人が負傷した。

**

ハマー県では、内務省(フェイスブック)によると、県内務治安部隊がテロ対策部隊と協力して精密治安作戦を実施し、前政権の空軍准将ハムザ・ムハンマド・ヤースィーン容疑者を逮捕した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県ヘルモン山山麓の農地で作業していた60代のドゥルーズ派の男性が身元不明の武装グループに至近距離から銃撃され死亡(2025年11月16日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヘルモン山(シャイフ山)山麓のマガル・ミール村の農地で作業していた60代のドゥルーズ派の男性がバイクに乗った身元不明の武装グループに至近距離から銃撃され死亡した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市内のモスクからマグリブの礼拝を終えて出てきた住民1人が、正体不明の武装グループに至近距離から銃撃され死亡した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区のヌール病院の裏で、前政権の政治治安部の元隊員が、バイクに乗った正体不明の武装グループに銃で撃たれて死亡した。

**

ラタキア県では、内務省(フェイスブック)によると、県内務治安部隊が、10月30日夜にラタキア市内の警察署前に爆発物を投げつけた2人を逮捕した。

また、内務省(フェイスブック)によると、県内務治安部隊は、2012年に映像が撮影された拷問に関与していた2人を逮捕した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの実効支配下にあるアレッポ県アアザーズ市のムフティーがシャルア移行期政権の有志連合への加入を「以前のファトワーに反する」と批判(2025年11月16日)


アレッポ県では、ANHAによると、トルコの実効支配下にある「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つアアザーズ市のムフティーのマフムード・ジャービル(アブー・マーリク)氏が、アフマド・シャルア移行期政権の有志連合への加入を批判するビデオ声明を発表し、「以前のファトワーに反する」と主張した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イナブ・バラディー:アサド前政権時代の軍人4,500人以上がシリア民主軍に加入し、ラッカ県やハサカ県の複数拠点に配置(2025年11月16日)


イナブ・バラディーは、アフマド・シャルア移行期政権の情報機関職員1人、シリア民主軍関係者2人、同軍に近いメディア関係者1人、現地住民などの話として、アサド前政権時代の軍人4,500人以上が、シリア民主軍に加入し、ラッカ県やハサカ県の複数拠点に配置されていると伝えた。

ダイル・ザウル県のウマル油田で働くクルド人職員によると、シリア民主軍への加入は政権崩壊直後から始まり、7月には2,200人以上の元士官、下士官、兵士が第一陣として油田に配置され、そのほかにもCONOCOガス田やシリア北東部内の複数の拠点に合わせて4,500人以上が展開しているという。

彼らの多くは、ラッカ県の第17師団、ハサカ県のカウカブ中隊などに所属していた以下の元招聘らで、いずれも特筆すべき経歴を持ち、シリア民主軍が指揮能力を持つ人材の獲得を目指していることを示すという。

・アリー・フドゥール准将(第4師団)
・マンハル・フドゥール大佐
・サーミル・ディーブ少佐(第17師団)
・第47師団の将兵100人以上
・シャーディー・ドュユーブ准将(共和国防衛隊)
・ガッサーン・トゥラーフ准将
・ラーニー・ヒクマト・ハッスーン(共和国防衛隊上級曹長)
・ダッラール・アブドゥッラー(軍曹、シャーディー・ディーブの側近、現在ウマル油田に居住)
・ズー・ヒンマ・ムーサー(共和国防衛隊)
・ハイダル・ムーサー(共和国防衛隊)
・第3師団所属の複数の大佐

青年革命機構(民主統一党(PYD)のメンバーによれば、これらの将兵のための訓練キャンプも設置されており、沿岸部出身の1,500人以上が、ハサカ県を拠点とするミールビーヤ中隊やラッカ県のカウカブ中隊に合流しているという。

シリア民主軍内の情報筋によると、彼らはハサカ県のスィーマルカー国境通行所を経由して、北・東シリア地域民主自治局の支配地域に入っている。

ウマル油田に配置された沿岸都市出身者は、米主導の有志連合の撤退後にシリア民主軍の特殊部隊が展開した拠点とテロ撲滅部隊(YAT)の本部に分かれて配置されているという。

また、シリア民主軍に近いメディア関係者によると、カーミシュリー国際空港ではロシア軍所属と見られるヘリコプターがほぼ毎日飛行しており、10月初旬には、前政権の士官が沿岸部からカーミシュリー市へ移送されたという。

これらの士官らは、シリア北東部にかかる将来の政治合意において、自らの地位を確保すること、油田の利権に関与することをめざしているとされ、ロシアと米国も、この動きを促(黙認)している可能性が高い。

また、シリア民主軍に近い別のメディア関係者によると、前政権の士官には、シリア民主軍の士官とほぼ同額の最高で1,000ドルの給与が支払われているという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍はクナイトラ県各地に侵入、ダルアー県東部をヘリコプターで低空飛行(2025年11月16日)

クナイトラ県では、SANAシリア人権監視団によると、5台の車輛からなるイスラエル軍部隊が、サイダー・ジャウラーン村に撤退した。

また、シリア人権監視団によると、軍用車輛4台からなるイスラエル軍部隊がアジュラフ村に侵入し、給水塔(タンク)付近に仮設の検問所設置、その後撤退した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍所属と見られるヘリコプターが県東部を低空で飛行した。

(C)青山弘之 All rights reserved.