有志連合の誤爆によりYPG戦闘員20人が死亡(2015年5月15日)

ドゥラル・シャーミーヤ(5月16日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆を行う有志連合がハサカ県マナージール村一帯で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点を誤爆し、人民防衛隊戦闘員20人が死亡した。

AFP, May 16, 2015、AP, May 16, 2015、ARA News, May 16, 2015、Champress, May 16, 2015、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2015、al-Hayat, May 17, 2015、Iraqi News, May 16, 2015、Kull-na Shuraka’, May 16, 2015、al-Mada Press, May 16, 2015、Naharnet, May 16, 2015、NNA, May 16, 2015、Reuters, May 16, 2015、SANA, May 16, 2015、UPI, May 16, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県、ダルアー県などでシリア軍とジハード主義武装集団の戦闘続く(2015年5月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、バルユーン村などザーウィヤ山各所、アブー・ズフール航空基地一帯、カンスフラ村、クーリーン村、ラーミー村などをシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまたアルバイーン山一帯、マクバラ村、ナリラヤー村、ファンナール検問所でも、ファトフ軍作戦司令室と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(5月15日付)によると、クファイル村方面からジスル・シュグール市に突入しようとしたシリア軍部隊をナスル運動作戦司令室戦闘員が撃退、兵士25人を殺害した。

また、クッルナー・シュラカーは、シリア軍がムシュムシャーン村で、塩素ガスを装填した「樽爆弾」を投下し、数十人が呼吸困難などの症状を訴えたと伝えた。

他方、SANA(5月15日付)によると、ムサイビーン村一帯、カフルラーター村、バザーブール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハーディル村、アイス村、ハルサ村一帯をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆し、43人が死亡した。

一方、SANA(5月15日付)によると、アターリブ市、タームーラ村、ハーン・アサル村、ハーン・トゥーマーン村、アルド・マッラーフ地区、アレッポ市ザフラー協会地区、旧市街、ブラート地区、ブスターン・バーシャー地区、インザーラート地区、アシュラフィーヤ地区、ラーシディーン地区、サーリヒーン地区、ザバディーヤ地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガーブ平原のアムキーヤ町を「樽爆弾」で空爆し、5人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フィキーア村、マハッジャ町などで、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦する一方、シリア軍が同地一帯を砲撃した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(5月15日付)は、反体制武装集団がフィキーア村のシリア軍の検問所を制圧し、サナマイン市とシャイフ・マスキーン町を結ぶ兵站路を遮断したことを受けて、戦闘が激化、シリア軍による「樽爆弾」投下と反体制武装集団によるシリア軍拠点(第17師団拠点など)への砲撃が行われたと伝えた。

一方、SANA(5月15日付)によると、マハッジャ町、フィキーア村、カフルシャムス町、スラヤー村、タッル・アイン・ファーダ、マトゥーク丘、ナスィーブ村一帯、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動、南部タウヒード旅団、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊、サジール砲兵大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(5月15日付)によると、ハミーディーヤ村、マスハラ丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 15, 2015、AP, May 15, 2015、ARA News, May 15, 2015、Champress, May 15, 2015、al-Hayat, May 16, 2015、Iraqi News, May 15, 2015、Kull-na Shuraka’, May 15, 2015、al-Mada Press, May 15, 2015、Naharnet, May 15, 2015、NNA, May 15, 2015、Reuters, May 15, 2015、SANA, May 15, 2015、UPI, May 15, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県各地で、シリア軍、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)拠点を爆撃(2015年5月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するタッル・マーリド村一帯(マーリア市近郊)を有志連合が空爆し、ダーイシュ戦闘員12人が死亡した。

一方、ハスィーヤ村近郊では、ダーイシュが仕掛けた地雷に触れたジハード主義武装集団戦闘員13人が死亡した。

他方、SANA(5月15日付)によると、アレッポ市東部航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ARA News(5月15日付)によると、シリア軍戦闘機と思われる国籍・所属不明の戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点の一つマンビジュ市を空爆し、住民15人が死亡した。

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ハサカ県では、SANA(5月15日付)によると、タニーニール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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シリア人権監視団は、ダイル・ザウル県にダーイシュ(イスラーム国)が設置した教練キャンプに、児童、老人、障害者などを含むシリア人160人以上と、ドイツ人1人を含む外国人8人が参加し、軍事教練を受けていると発表した。

AFP, May 15, 2015、AP, May 15, 2015、ARA News, May 15, 2015、Champress, May 15, 2015、al-Hayat, May 16, 2015、Iraqi News, May 15, 2015、Kull-na Shuraka’, May 15, 2015、al-Mada Press, May 15, 2015、Naharnet, May 15, 2015、NNA, May 15, 2015、Reuters, May 15, 2015、SANA, May 15, 2015、UPI, May 15, 2015などをもとに作成。

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UNESCO世界文化遺産パルミラ遺跡を擁するタドムル市に迫るダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍が交戦(2015年5月15日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、パルミラ遺跡(UNESCO世界文化遺産)を擁するタドムル市周辺で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦、シリア軍が同地およびスフナ市一帯を空爆した。

この戦闘で、シリア軍兵士・国防隊隊員3人とダーイシュ戦闘員10人が死亡した。

12日深夜以降の同地一帯での戦闘での死者数はシリア軍兵士73人、ダーイシュ戦闘員65人にのぼっているという。

ARA News, March 15, 2015
ARA News, March 15, 2015

一方、SANA(5月15日付)によると、タドムル市郊外一帯(カバブ村、タフハ村、ジャウラト・マズマル村、ビイル・カッタール村)、タフハ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(5月15日付)に対して、ダーイシュがタドムル市の東部1キロの地点まで近づいているとしたうえで、シリア軍が増援部隊を派遣し、同市北部、東部、南部で激しく交戦していることを明らかにした。

これに関して、タラール・バラーズィー・ヒムス県知事はAFPに、タドムル市がシリア政府によって掌握されているとしたうえで、「増援部隊が同市に向かっている」と述べた。

タドムル市は人口約3万5,000人で、うち9,000人が2011年の紛争以降、同市に流入した避難民だという。

一方、シリア軍とダーイシュの戦闘の隙をつくかたちで、ジハード主義武装集団がタイフール航空基地周辺に展開するシリア軍拠点に対して砲撃を行った。

なおダーイシュによるタドムル市方面への進軍に関して、シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、「アサド政権の犯罪(的行為)の代償をシリアの文明的遺産が払わされようとしている…。政権の行動は、彼らが依然として支配している都市の軍・治安拠点を守ることにあることを示しており…、ダーイシュがタドムル市で犯すであろう文明的悲劇に安堵している」と批判した。

そのうえでシリア革命反体制勢力国民連立は、UNESCOに対してタドムル市を保護するための緊急行動を行うよう呼びかけた。

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UNECSOのイリナ・ゲオルギエヴァ・ボコヴァ事務局長は、AFP(5月15日付)の電話取材に応じ、ダーイシュ(イスラーム国)によるタドムル市方面への進軍に関して、「ダーイシュがタドムルに侵入するということは、タドムルが破壊されることを意味する。もしタドムル市が陥落すれば、国際的な悲劇だ」と述べた。

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クッルナー・シュラカー(5月15日付)は、複数の消息筋の話として、ダーイシュのスフナ市、アーミリーヤ村制圧とタドムル市方面への進軍の約1週間前に、タドムル市博物館に所蔵されていた展示品を持ち去り、士官らの家族も同市北部の居住地区から避難していた、と伝えた。

展示品の持ち出し先は不明だという。

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フルカーン広報機構はダーイシュ(イスラーム国)の指導者アブー・バクル・バグダーディー氏の肉声とされる声明をインターネットを通じて配信した。

AFP, May 15, 2015、AP, May 15, 2015、ARA News, May 15, 2015、Champress, May 15, 2015、al-Hayat, May 16, 2015、Iraqi News, May 15, 2015、Kull-na Shuraka’, May 15, 2015、al-Mada Press, May 15, 2015、Naharnet, May 15, 2015、NNA, May 15, 2015、Reuters, May 15, 2015、SANA, May 15, 2015、UPI, May 15, 2015などをもとに作成。

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シリア・ムスリム同胞団に近いシャーム軍団がサウジアラビアの対イエメン政策を全面支持(2015年5月15日)

シリア・ムスリム同胞団に近いとされ、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線がイドリブ県一帯で主導するファトフ軍作戦司令室に参加するシャーム軍団は声明を出し、サウジアラビアの対イエメン政策に全面支持の姿勢を表明した。

声明のなかで、シャーム軍団は「シリア国民、シリア革命とサウジアラビア王国の政府国民の間にある誠実なる同胞関係に基づき、アラブ人やイスラーム教徒の大義を支援することに一日たりとも躊躇したことのないサウジアラビア王国を支持するというアラブ・イスラームの義務に応えるとともに、イラン政府が主導する宗派主義的分断計画に対抗するというウンマの福利を実現する…べく、シャーム軍団は…幸福のイエメンを蹂躙する…邪悪な勢力に対抗する二聖地の守護者指導下のサウジアラビアを全面的に支え、断固たる決意と力をもって同国を支持すると宣言する」と述べている。

AFP, May 15, 2015、AP, May 15, 2015、ARA News, May 15, 2015、Champress, May 15, 2015、al-Hayat, May 16, 2015、Iraqi News, May 15, 2015、Kull-na Shuraka’, May 15, 2015、al-Mada Press, May 15, 2015、Naharnet, May 15, 2015、NNA, May 15, 2015、Reuters, May 15, 2015、SANA, May 15, 2015、UPI, May 15, 2015などをもとに作成。

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