アル=カーイダ系組織からなるファトフ軍によって制圧されたイドリブ市で、地元評議会の民間防衛チームが道路復旧作業を本格化(2015年5月28日)

クッルナー・シュラカー(5月29日付)は、ファトフ軍が制圧したイドリブ市で地元評議会所属の民間防衛チームが市内の道路再開に向けた復旧作業を本格化させたと伝え、その写真を公開した。

Kull-na Shuraka', May 29, 2015
Kull-na Shuraka’, May 29, 2015

AFP, May 29, 2015、AP, May 29, 2015、ARA News, May 29, 2015、Champress, May 29, 2015、al-Hayat, May 30, 2015、Iraqi News, May 29, 2015、Kull-na Shuraka’, May 29, 2015、al-Mada Press, May 29, 2015、Naharnet, May 29, 2015、NNA, May 29, 2015、Reuters, May 29, 2015、SANA, May 29, 2015、UPI, May 29, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市一帯でヌスラ戦線などからなる「ラッビーカ・ウフターフ」作戦司令室とYPGが交戦、またアレッポ市ザフラー協会地区などではシリア軍とアル=カーイダ系組織が交戦(2015年5月28日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(5月28日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と「ラッビーカ・ウフターフ」作戦司令室が、アレッポ市サカン・シャバービー地区一帯で交戦し、「ラッビーカ・ウフターフ」作戦司令室を構成する第16師団の拠点がある同地区を人民防衛隊が砲撃した。

両者の関係は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区内で強姦をはたらいたという人民防衛隊を48時間以内に引き渡すよう「ラッビーカ・ヤー・ウフターフ」が27日に要求したことで、一気に緊張が増していた。

また、ARA News(5月28日付)によると、両者の関係悪化を受け、シャーム戦線がバーシュカウィー村方面に進軍する一方、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動がアレッポ市シャイフ・マクスード地区で人民防衛隊と交戦した。

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シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区でシリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員が、アル=カーイダ系組織のムハージリーン・ワ・アンサール軍などアンサール・ディーン戦線と交戦した。

またジハード主義武装集団は、シリア政府支配下のアレッポ市アシュラフィーヤ地区、マサーキン・サビール地区を砲撃した。

これに対して、シリア軍は、ハンダラート・キャンプ一帯、アレッポ市シャッアール地区、アーミリーヤ地区、マシュハド地区、マーリア市を「樽爆弾」などで空爆・砲撃、ジハード主義武装集団と交戦した。

このほか、アレッポ県とイドリブ県の県境で反体制武装集団の司令官が何者かに殺害された。

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一方、SANA(5月28日付)によると、アレッポ市アーミリーヤ地区、カルム・カーティルジー地区、ブスターン・バーシャー地区、ザフラー協会地区、ヒルバト・マアッッラーター地区、シュカイフ地区、ジャンドゥール地区、マッラーン村、ムスリミーヤ村、カフルハムラ村、ハイヤーン町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。


AFP, May 28, 2015、AP, May 28, 2015、ARA News, May 28, 2015、Champress, May 28, 2015、al-Hayat, May 29, 2015、Iraqi News, May 28, 2015、Kull-na Shuraka’, May 28, 2015、al-Mada Press, May 28, 2015、Naharnet, May 28, 2015、NNA, May 28, 2015、Reuters, May 28, 2015、SANA, May 28, 2015、UPI, May 28, 2015などをもとに作成。

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ロシアのラブロフ外相:米国によるシリアの「穏健な反体制派」への軍事教練は「近視眼的」(2015年5月28日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、米国による「穏健な反体制派」への軍事教練に関して「近視眼的」だと述べつつも、シリアの紛争に関して「政治的解決以外のオルターナティブはあり得ないとする米政府の発言において、米国との我々の立場は接近していると考えている」と述べた。

『ハヤート』(5月29日付)が伝えた。

AFP, May 28, 2015、AP, May 28, 2015、ARA News, May 28, 2015、Champress, May 28, 2015、al-Hayat, May 29, 2015、Iraqi News, May 28, 2015、Kull-na Shuraka’, May 28, 2015、al-Mada Press, May 28, 2015、Naharnet, May 28, 2015、NNA, May 28, 2015、Reuters, May 28, 2015、SANA, May 28, 2015、UPI, May 28, 2015などをもとに作成。

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米匿名高官「米軍がトルコ領内でシリアの「穏健な反体制派」への軍事教練を開始した(2015年5月28日)

ロイター通信(5月28日付)は、米政府内の匿名高官の話として、米軍がトルコ領内でのシリアの「穏健な反体制派」への軍事教練を開始した、と伝えた。

トルコ領内での米軍による「穏健な反体制派」への軍事教練は、数週間前に開始されたヨルダン領内での教練プログラムに続くもので、戦闘員は、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘のため「だけ」に軍事教練を受け、シリア政府との戦闘を目的としたものではないという。

AFP, May 28, 2015、AP, May 28, 2015、ARA News, May 28, 2015、Champress, May 28, 2015、al-Hayat, May 29, 2015、Iraqi News, May 28, 2015、Kull-na Shuraka’, May 28, 2015、al-Mada Press, May 28, 2015、Naharnet, May 28, 2015、NNA, May 28, 2015、Reuters, May 28, 2015、SANA, May 28, 2015、UPI, May 28, 2015などをもとに作成。

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YPG、シリア軍がハサカ県、ダイル・ザウル県でダーイシュ(イスラーム国)に攻勢(2015年5月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団、ARA News(5月28日付)によると、ラアス・アイン南部のドゥハマー村、ラーウィヤ村、タッル・ヒンズィール村、ダフマー村一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地を制圧した。

シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市南部一帯での人民防衛隊の攻勢により、西クルディスタン移行期民政局はハサカ市郊外アブドゥルアズィーズ山一帯、タッル・タムル市、マブルーカ村などを含む約4,000平方キロメートルの領域を掌握したという。

これに対して、ダーイシュは、県内某所で「トルコ領内で有志連合により軍事教練を受けていた」とされる男性2人を公開処刑したという。

一方、カーミシュリー市では、人民防衛隊がシリア軍パトロール部隊の隊員3人を拘束したことの報復として、シリア軍がクルド人3人を逮捕した。

他方、イスラーム軍ハイルーズ中隊は、ツイッター(5月28日付)を通じて、シャッダーディー市・ダイル・ザウル市間の街道上を走行中のダーイシュ(イスラーム国)宗教警察(ヒスバ)局の車を仕掛け爆弾で爆破し、メンバー3人を殺害したと発表した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するジャズル・ガス採掘所地帯、シャーイル・ガス採掘所一帯、フナイフィース村一帯で、シリア軍、国防隊がダーイシュと交戦した。

一方、SANA(5月28日付)によると、フルクルス町東部ハンヌーラ検問所近くのヒムス市・タドムル市街道沿いでダーイシュ(イスラーム国)によって仕掛けられた爆弾18個をシリア軍が撤去した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線によって占拠されているヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯で27日深夜、シリア軍、PFLP-GCがダーイシュと交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマリーイーヤ村を「樽爆弾」で空爆、またダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市工業地区で、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ダーイシュ戦闘員(シリア人)2人が死亡した。

また、ダーイシュはブサイラ市出身の男性1人を処刑したと家族に伝えた。

一方、SANA(5月28日付)によると、ダイル・ザウル航空基地周辺、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、工業地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月28日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クッルナー・シュラカー(5月28日付)は、複数の地元消息筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)が最近になって、ハマー県の若者数百人をイラクに戦闘員として派遣したと伝えた。

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シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊隊員2人が、トルコ領内のクルド人地区で殺害された。

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米中央軍(CENTCOM)は、有志連合が現地時間の27日8時から28日8時までの24時間で、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回におよび、ハサカ市郊外、ダイル・ザウル市郊外のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, May 28, 2015、AP, May 28, 2015、ARA News, May 28, 2015、Champress, May 28, 2015、al-Hayat, May 29, 2015、Iraqi News, May 28, 2015、Kull-na Shuraka’, May 28, 2015、al-Mada Press, May 28, 2015、Naharnet, May 28, 2015、NNA, May 28, 2015、Reuters, May 28, 2015、SANA, May 28, 2015、UPI, May 28, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織「ファトフ軍」の攻勢を受け、シリア軍がイドリブ県最後の支配都市アリーハー市から撤退(2015年5月28日)

イドリブ県では、SANA(5月28日付)によると、シリア軍は、アリーハー市内でシャームの民のヌスラ戦線と交戦後、市内の複数の拠点から同市周辺の防衛線に撤退した。

また、クッルナー・シュラカー(5月28日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍が、シリア政府の支配下にあった県内最後の都市アリーハー市を完全制圧した。

アリーハー市制圧は、駐留していたシリア軍兵士、国防隊隊員約3,000人の撤退を受けた動きで、ファトフ軍はこれに先立ちアリーハー市制圧に向けた軍事侵攻を本格化させ、カフルナジュド村のシリア軍拠点などを掌握していた。

クッルナー・シュラカー(5月28日付)によると、ファトフ軍はシリア軍の撤退の数時間前に「アリーハー解放」作戦を開始し、カフルナジュド村のシリア軍拠点を制圧するなど攻勢に出ていた。

このほか、シリア人権監視団によると、ヌスラ戦線などジハード主義武装集団が包囲するアブー・ズフール航空基地一帯とアリーハー市南部のアルバイーン山一帯をシリア軍が空爆した。

シリア軍はまた、シリア政府の支配下にあるフーア市、カファルヤー町に食糧などの物資を投下した。

他方、SANAによると、シリア軍は、カフルズィーター市、ナリラヤー村周辺、ムサイビーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町をシリア軍が「樽爆弾」で攻撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市一帯で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

また、ヒムス市東部のタイフール航空基地で、燃料を充填していたシリア軍戦闘機(スホーイ戦闘機)2機が爆発し、少なくとも5人が死亡、9人が重傷を負った。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、1年前に治安当局によって逮捕されたバーニヤース市出身の男性が拷問を受け死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市北部、ザバダーニー市各所、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、またシリア軍がフライタ村郊外無人地帯に対して空爆を行った。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマスハラ村、ウンム・バーティナ村、ハミーディーヤ村を空爆した。

一方、SANA(5月28日付)によると、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月28日付)によると、カフルシャムス町南部、ズィムリーン村、フィキーア村郊外、ジャディーヤ町、ダルアー市避難民キャンプ一帯、バジャービジャ地区などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県内で活動するズィー・カール旅団は声明を出し、イスラーム軍と合併したと発表した。

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