アル=カーイダ系組織「ヌスラ戦線」の指導者ジャウラーニー氏がカタールのジャズィーラ・チャンネルの独占インタビューに応じる(2015年5月27日)

カタールの衛星テレビ局ジャズィーラ・チャンネルは27日晩のインタビュー番組「ビラー・フドゥード」(無制限)で、シャームの民のヌスラ戦線の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏とされる人物と行った独占インタビューの映像(https://www.youtube.com/watch?v=-hwQT43vFZA)を放映した。

インタビューが行われたのは、「シリア北部の解放区」で、ジャズィーラ・チャンネルがジャウラーニー氏にインタビューを行うのはこれが2度目。

Youtube,, May 27, 2015
Youtube,, May 27, 2015

ジャウラーニー氏は、イドリブ県知事の執務室で使用されていた椅子に座り、顔が映されないよう背後から撮影された。

インタビューを行ったのは「ビラー・フドゥード」の司会を務めるアフマド・マンスール氏。

インタビューでのジャウラーニー氏の主な発言は以下の通り:

(イドリブ県でのファトフ軍の攻勢で)「解放された地域は、(地中海)海岸におけるアラウィー派地域の第1防衛線に位置する…。我々の戦いはカルダーハでは終わらない。ダマスカス(を掌握する)まで続くだろう」。

「彼ら(アラウィー派)がスンナ派に対して殺戮、拷問、追放、強姦を行ったことを受け、きわめて大きな復讐が行われている…。しかし、我々はアラウィー派たちがアッラーの宗教とイスラームから逸脱した宗派だとみているが、ヌスラ戦線は復讐主義者ではない…。今のところ、我々は、我々に対して戦いを行ってくる者以外の誰も殺してはいない…。我々に向けた武器を下ろし…、彼らが多神教を信じていることを改悛し、アサド政権と絶縁するのであれば、彼らを保護するだろう」。

「ヌスラ戦線は、いかなる外国の資金援助も必要としていない…。戦線が活動する地域での通商活動と、共鳴するイスラーム教徒の寄付によって自律している」。

「ホラサンという名の組織は存在しない。米国以外の誰からもこの組織のことを耳にしたことはない…。我々の戦闘員のなかにホラサン地方出身者はいるが、米国が主張しているのは異なり、彼らは米国の安全保障を脅かしてはいない」。

「アイマン・ザワーヒリー博士から我々にもたらされる司令とは、ヌスラ戦線のシャームにおける任務が、政権、その象徴的幹部、そしてヒズブッラーなど政権の同盟者を打倒し、他の部隊との相互理解のもとに正統なイスラームの支配を確立する、というものだ…。我々にもたらされた指示とは、西洋、あるいは欧州への攻撃の基地としてシャームを利用してはならず、また現在行われている戦いを歪めてはならないというものだ」。

「ヒズブッラーは…、脅威がレバノンに押し寄せているとしてレバノン人を怖がらせている。しかし実際のところ、脅威はレバノンではなく、ヒズブッラーに押し寄せているのだ…。カラムーン地方での…「悪党どもとの戦争」において…、私は大いに楽観しているわけではないが、戦闘において非常によい兆候が見られる…。「ヒズブッラーの終わりは時間の問題だ…。バッシャール・アサドの終わりは、ヒズブッラーの終わりでもある…。ヒズブッラーは我々との戦いに敗北していることに気づいているが、自らが支援するシリア政府を延命させようとして、最期まで戦わざるを得ないのだ」。

(有志連合がヌスラ戦線への空爆を続けたらどのような対応をとるかとの質問に対して)「選択肢は開かれている。誰にでも自衛する権利がある…。米国はシャームにおいて、米政権や国際社会に従順な体制が成立するよう、面子だけを変えようとしている…。我々は外国が用意した政治的解決を受け入れないし、米政権には従属しない」。

「米国は、シリア領空で、我々に対し有志連合の航空機を使用するため、軍事面でシリア政府と協調ししている。そのことを示す文書も持っている…。もし米国が我々の拠点を空爆し続ければ、米国のこうした状況が続けば、西欧にも米国のためにもならない結果が生じるだろう…。米国はアサド政権に依存しており、イスラーム教徒を守るヌスラ戦線に空爆を行っている」。

「ヌスラ戦線は、アサド政権、有志連合、イランなどからの巨大な脅威に立ち向かっている」。

「我々は政治的解決は受け入れない…。シリア人は、ジュネーブでの会議や、ワシントン、国連などでの会議を通じてではなく、自らで決着し、現状を変えるだろう」。

「キリスト教徒の大多数は政権を支持している。我々は我々と戦うものだけと戦う。彼らと戦争を行っているわけではない。米国がやること、世界中のキリスト教徒がやることの責任を彼らに対して追及することはない。我々が現在包囲しているシーア派の村は、我々に戦いを挑んでいる村だ」。

「我々がイスラーム的支配を実現した場合、我々はシャリーアの統治を樹立したいと考えている。そこではキリスト教徒はイスラームの支配に服し、ジズヤを支払うことになる」。

**

バッシャール・ジャアファリー国連代表大使は安保理での会合で、カタールの衛星テレビ局ジャズィーラ・チャンネルがシャームの民のヌスラ戦線の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏とインタビューを行ったことに関して、「テロとの戦い」を定めて国連の諸決議への「あからさまな違反」と批判した。

SANA(5月28日付)が伝えた。
AFP, May 28, 2015、Aljazeera.net, June 4, 2015、AP, May 28, 2015、ARA News, May 28, 2015、Champress, May 28, 2015、al-Hayat, May 29, 2015、Iraqi News, May 28, 2015、Kull-na Shuraka’, May 28, 2015、al-Mada Press, May 28, 2015、Naharnet, May 28, 2015、NNA, May 28, 2015、Reuters, May 28, 2015、SANA, May 28, 2015、UPI, May 28, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル刑務所の写真を公開(2015年5月27日)

ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州はインターネットを通じて、制圧したヒムス県タドムル市内にあるタドムル刑務所の写真を公開した。

Kull-na Shuraka', May 28, 2015
Kull-na Shuraka’, May 28, 2015
Kull-na Shuraka', May 28, 2015
Kull-na Shuraka’, May 28, 2015
Kull-na Shuraka', May 28, 2015
Kull-na Shuraka’, May 28, 2015
Kull-na Shuraka', May 28, 2015
Kull-na Shuraka’, May 28, 2015
Kull-na Shuraka', May 28, 2015
Kull-na Shuraka’, May 28, 2015

 

AFP, May 28, 2015、AP, May 28, 2015、ARA News, May 28, 2015、Champress, May 28, 2015、al-Hayat, May 29, 2015、Iraqi News, May 28, 2015、Kull-na Shuraka’, May 28, 2015、al-Mada Press, May 28, 2015、Naharnet, May 28, 2015、NNA, May 28, 2015、Reuters, May 28, 2015、SANA, May 28, 2015、UPI, May 28, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デンマーク外相「シリア政府の一部は解決策の一部になるが…アサド大統領はシリアの未来の一部になることはあり得ない」(2015年5月27日)

デンマークのマーティン・リデゴー外務大臣は、シリアでの紛争に関して、『ハヤート』(5月28日付)に対し「シリア政府の一部は解決策の一部になる」と述べ、現政権と反体制派の代表からなる移行期政府を樹立する必要があるとしつつ、「アサドはシリアの未来の一部になることはあり得ない」と主張した。

またイランについても「問題の一部であるがゆえに、解決策の一部」だと述べ、すべての地域諸国が紛争解決に向けた対話を行うべきだと強調する一方、「シリア分割」に拒否の姿勢を命じしつつ、紛争後のシリアの政治体制については「分権的な体制をとる可能性もある」との見方を示した。

AFP, May 27, 2015、AP, May 27, 2015、ARA News, May 27, 2015、Champress, May 27, 2015、al-Hayat, May 28, 2015、Iraqi News, May 27, 2015、Kull-na Shuraka’, May 27, 2015、al-Mada Press, May 27, 2015、Naharnet, May 27, 2015、NNA, May 27, 2015、Reuters, May 27, 2015、SANA, May 27, 2015、UPI, May 27, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ外相「米国とトルコはトルコ領内でのシリアの「穏健な反体制派」への軍事教練を開始した」(2015年5月27日)

メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は訪問先のキプロス・トルコ共和国での記者会見で、シリア情勢に関して、米国とトルコの両国がトルコ領内でのシリアの「穏健な反体制派」への軍事教練を開始したことを明らかにした。

ARA News(5月27日付)が伝えた。

AFP, May 27, 2015、AP, May 27, 2015、ARA News, May 27, 2015、Champress, May 27, 2015、al-Hayat, May 28, 2015、Iraqi News, May 27, 2015、Kull-na Shuraka’, May 27, 2015、al-Mada Press, May 27, 2015、Naharnet, May 27, 2015、NNA, May 27, 2015、Reuters, May 27, 2015、SANA, May 27, 2015、UPI, May 27, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)がパルミラ遺跡の円形劇場で男性20人を公開処刑(2015年5月27日)

シリア人権監視団などによると、ヒムス県タドムル市を制圧したダーイシュ(イスラーム国)は、同市南西部にあるUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡の円形劇場に住民を集め、男性20人を公開処刑(銃殺)した。

『ハヤート』(5月28日付)は、複数の反体制活動家の話として、処刑された男性20人が「シーア派」(イラン人、アフガン人)、「ヌサイリー派」(シリア政府の関係者・内通者)との嫌疑をかけられた射殺されたと伝えた。

これに関して、「シリア革命」の実現をめざし現地で活動していると主張する「タドムル市調整」のナースィル・サーイルを名乗る活動家は、処刑されたのが15人だとしたうえで、「イスラーム国が民間人を処刑したというのはまったくの誤報で、処刑されたのは、イラン人とアジア人(アフガン人)の戦闘員捕虜、シリア軍兵士だった。彼らは民間人などではない」と主張、ダーイシュの殺戮を擁護・正当化した。

al-Nahar, May 28, 2015
al-Nahar, May 28, 2015

**

このほか、ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジャズル・ガス採掘所地帯でシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またタドムル報道センターによると、シリア軍はタドムル市各所を空爆したが、死者はなかった。


AFP, May 27, 2015、AP, May 27, 2015、ARA News, May 27, 2015、Champress, May 27, 2015、al-Hayat, May 28, 2015、Iraqi News, May 27, 2015、Kull-na Shuraka’, May 27, 2015、al-Mada Press, May 27, 2015、Naharnet, May 27, 2015、NNA, May 27, 2015、Reuters, May 27, 2015、SANA, May 27, 2015、UPI, May 27, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヌスラ戦線などジハード主義武装集団がアレッポ市一帯で攻勢に(2015年5月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊とシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団が、アレッポ市北部のハンダラート・キャンプ一帯、バーシュカウィー村一帯でも交戦し、シャーム軍団、「命じられるままに進め連合」がハンダラート・キャンプ北部の工場地帯を制圧し、ヒーラーン村、アレッポ中央刑務所、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区に通じるシリア軍の兵站路を遮断した。

このうちシャイフ・ナッジャール市工業団地地区は、ダーイシュ(イスラーム国)が東部から攻勢をかけている。

ま両者は、ナイラブ航空基地に近いアレッポ市カルム・タッラーブ地区で26日深夜から交戦、アレッポ市シャイフ・サイード地区一帯でも、シリア軍がアンサール・ディーン戦線などと交戦した。

さらにアレッポ市のアシュラフィーヤ地区(シリア政府支配下)に対して、ジハード主義武装集団が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月27日付)によると、アルド・マッラーフ地区、ビーシャ村、スィヤーラ村、歩兵士官学校、アレッポ市バニー・ザイド地区、マシュハド地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ファトフ軍の支配下にあるジスル・シュグール市郊外、マアッラト・ヌウマーン市、バイルーン村、アルバイーン山一帯に対して空爆を行う一方、政府の支配下にあるアリーハー市の住宅街で強制捜査を行い、複数の住民を逮捕した。

シリア軍はまた、シャームの民のヌスラ戦線などが包囲を続けるアブー・ズフール航空基地一帯に「樽爆弾」などを投下した。

一方、SANA(5月27日付)によると、ジスル・シュグール市郊外で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方無人地帯(対レバノン国境地帯)で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

またフサイニーヤ町、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、アルバイン市各所をシリア軍が空爆・砲撃し、女性1人を含む6人が死亡、さらにザブディーン村、ダイル・アサーフィール市間の街道ではシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月27日付)によると、フライタ無人地帯、ジャイルード東方、ダイル・アサーフィール農場地帯、アルバイン市、ハラスター市・ドゥーマー市間、ドゥーマー市、フサイニーヤ町、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、サアサア町一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市出身のメディア活動家(4年前に逮捕)がシリア軍の拘置所で死亡した。

またダルアー市東部のガラズ刑務所一帯、アクラバー村、インヒル市をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(5月27日付)によると、フィキーア村、アトマーン村、イブタア町、スラヤー高地、アイン・ファーダ山地、マトゥーク丘、ブルカ村、スラヤー村、ダルアー市ガラズ刑務所南部、ビラール・ハバシー・モスク南部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、SANA(5月27日付)によると、アイドゥー村、キンサッバー町、ヌーバ山で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(5月27日付)によると、ラスタン市西部、タルビーサ市郊外で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 27, 2015、AP, May 27, 2015、ARA News, May 27, 2015、Champress, May 27, 2015、al-Hayat, May 28, 2015、Iraqi News, May 27, 2015、Kull-na Shuraka’, May 27, 2015、al-Mada Press, May 27, 2015、Naharnet, May 27, 2015、NNA, May 27, 2015、Reuters, May 27, 2015、SANA, May 27, 2015、UPI, May 27, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPGがハサカ県でアッシリア教徒の村14カ村をダーイシュ(イスラーム国)から奪還、ハサカ青年連合はYPGが奪還した地域からアラブ人を強制排除していると批判(2015年5月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ハーブール護衛部隊、シリア正教軍事評議会民兵、サナーディード軍からなる合同部隊が、タッル・タムル市一帯でのダーイシュ(イスラーム国)との10日におよぶ戦闘の末、占拠されていたアッシリア教徒が住む14カ村を解放した。

ダーイシュは2月下旬に同地一帯に侵攻し、アッシリア教徒が住む35カ村を占拠、約5,000人の住民(アッシリア教徒)がハーブール川沿いに避難、220人がダーイシュに拉致された。

ダーイシュは今もなお210人あまりの住民を拉致している。

同地での人民防衛隊などによる奪還作戦には、有志連合が援護空爆を行っている。

これに関連して、ハサカ青年連合はフェイスブックを通じて、西クルディスタン移行期人民防衛隊がダーイシュから奪還したハサカ市郊外アブドゥルアズィーズ山一帯、ラアス・アイン市郊外、タッル・タムル市一帯で、アラブ人住民を強制移住させ、同地から追放していると非難した。

クッルナー・シュラカー(5月27日付)などが伝えた。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシャイフ・ナッジャール市工業団地地区北方のウンム・フーシュ村に対して砲撃を行った。

一方、SANA(5月27日付)によると、アレッポ市東部航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団、SANA(5月27日付)によると、ラジャム・ダウラ村一帯にダーイシュ(イスラーム国)が侵攻し、シリア軍、国防隊と交戦した。

またハッラーン村・ドゥワイリー村街道の2カ所で爆弾が爆発した。死傷者はなかった。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線がサフム・ジャウラーン村南部にあるヤルムーク殉教者旅団(ダーイシュ(イスラーム国)系)の拠点複数カ所を砲撃した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(5月27日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ウルフィー地区など、マリーイーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 27, 2015、AP, May 27, 2015、ARA News, May 27, 2015、Champress, May 27, 2015、al-Hayat, May 28, 2015、Iraqi News, May 27, 2015、Kull-na Shuraka’, May 27, 2015、al-Mada Press, May 27, 2015、Naharnet, May 27, 2015、NNA, May 27, 2015、Reuters, May 27, 2015、SANA, May 27, 2015、UPI, May 27, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がアルメニア外相と会談:「トルコ政府はオスマン帝国時代に地域の人々が被った苦しみを再びもたらそうとしている」(2015年5月27日)

アサド大統領はシリアを訪問中のアルメニアのエドワルド・ナルバンジャン外務大臣ら一行と会談した。

SANA(5月27日付)によると、アサド大統領は会談で、西側の資金・軍事支援を背景にイスラーム過激派が勢力を伸張している中東地域の現状について、アルメニア政府が西側諸国に正確なイメージを伝える役割を果たすことができる、との期待を寄せた。

これに対して、ナルバンジャン外務大臣は、「シリア国民に対するテロ」を非難する一方、「テロの脅威」が国際社会や中東地域にも及んでいると警鐘を鳴らし、「テロとの戦い」やシリアの危機解決に向けた国際協調の必要を強調した。

また会談で両者は、「トルコ政府が、オスマン帝国時代に地域の人々が被った苦しみを再びもたらそうとしている」と非難、国際社会に対して「トルコ政府の破壊行為を停止させるための行動」を呼びかける点で一致したという。

SANA, May 27, 2015
SANA, May 27, 2015

 

**

ナルバンジャン外務大臣はまた、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談した。

AFP(5月27日付)によると、会談後の共同記者会見で、ムアッリム外務在外居住者大臣は「シリアとロシア、イランの関係は一部の人が考えている以上に深淵だと強調したい…。我々の抵抗への彼らの支援が過去に遅れるということはなかったし、今後もそのようなことはない…。友好国の支援は…具体的なものだ」としたうえで、「しかしシリアに対する陰謀は日々、しかも間髪入れずに行われていると言いたい」と述べ、トルコ領を経由した武装集団への支援を「一部の陰謀者たちはあからさまに支援している」と批判した。

**

一方、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、「穏健な反体制派」への航空支援に関してトルコと米国が「原則合意」に達したとするメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣の25日の発言に関して、「敵対行為」とみなされると述べ、牽制した。

ARA News(5月27日付)が伝えた。

AFP, May 27, 2015、AP, May 27, 2015、ARA News, May 27, 2015、Champress, May 27, 2015、al-Hayat, May 28, 2015、Iraqi News, May 27, 2015、Kull-na Shuraka’, May 27, 2015、al-Mada Press, May 27, 2015、Naharnet, May 27, 2015、NNA, May 27, 2015、Reuters, May 27, 2015、SANA, May 27, 2015、UPI, May 27, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.