「シリア革命防衛最高忠誠運動」と「自由シリア軍秘密特殊旅団」がシリア国民連合代表とシリア国家建設潮流代表に対して「国家反逆罪」で逮捕状を発効、シリア国民連合の解散を最後通告(2015年5月13日)

シリア革命防衛最高忠誠運動と自由シリア軍秘密特殊任務旅団を名乗る武装集団は共同声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表とシリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表の2人が「国家反逆罪を犯し、自由シリアの旗を侮辱し、殉教者数十万人と数百万の避難民の血を軽んじる」との罪で逮捕状を発効したと発表した。

またこの二つの組織は共同声明で、「違法」なシリア革命反体制勢力国民連立で活動するすべての政治家に対して4日以内に辞職するよう最後通告を出すとともに、「シリア革命の正統な代表である武装集団の要望に合致した健全な政治母体の結成の必要」を訴えた。

AFP, May 14, 2015、AP, May 14, 2015、ARA News, May 14, 2015、Champress, May 14, 2015、al-Hayat, May 15, 2015、Iraqi News, May 14, 2015、Kull-na Shuraka’, May 14, 2015、al-Mada Press, May 14, 2015、Naharnet, May 14, 2015、NNA, May 14, 2015、Reuters, May 14, 2015、SANA, May 14, 2015、UPI, May 14, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がイランのボルージェルディー国会国家安全保障外交委員長と会談(2015年5月13日)

アサド大統領は、シリアを訪問したイラン国会のアラーッディーン・ボルージェルディー国家安全保障外交委員長とダマスカスで会談し、二国間関係などについて意見を交わした。

会談でアサド大統領は、シリアにおける「テロとの戦い」へのイラン政府および国民の支援に謝意を示すとともに、イランをはじめとする友好国の支援のもと、テロを根絶するとの意志を表明した。

SANA(5月13日付)が伝えた。

なお会談には、解任説や病気説が噂されていたアリー・マムルーク国民安全保障会議議長が同席した。

SANA, March 13, 2015
SANA, March 13, 2015

AFP, May 13, 2015、AP, May 13, 2015、ARA News, May 13, 2015、Champress, May 13, 2015、al-Hayat, May 14, 2015、Iraqi News, May 13, 2015、Kull-na Shuraka’, May 13, 2015、al-Mada Press, May 13, 2015、Naharnet, May 13, 2015、NNA, May 13, 2015、Reuters, May 13, 2015、SANA, May 13, 2015、UPI, May 13, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、ヒズブッラーが、ヌスラ戦線との交戦の末、カラムーン地方最高峰のムーサー高地などを制圧(2015年5月13日)

ダマスカス郊外県では、マナール・チャンネル(5月13日付)によると、シリア軍とヒズブッラー戦闘員がカラムーン地方の対レバノン国境地帯で、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団との交戦の末、同地方最高峰のムーサー丘を制圧した。

シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊の支援を受けたヒズブッラー戦闘員は、ランクース市郊外無人地帯、ナフラ村郊外無人地帯、ラアス・マアッラ町郊外無人地帯でヌスラ戦線らと交戦、ヒズブッラー戦闘員による激しい砲撃を受け、ヌスラ戦線戦闘員らは撤退を余儀なくされたという。

これに関して、SANA(5月13日付)は、シリア軍が、「抵抗運動」(ヒズブッラー戦闘員)の支援を受け、ラアス・マアッラ町郊外無人地帯、ムーサー丘でシャームの民のヌスラ戦線を掃討し、同地を完全制圧したと伝えた。

またSANAによると、またトゥファイル町南部、ハズラジーヤ農場で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANA, March 13, 2015
SANA, March 13, 2015

一方、クッルナー・シュラカー(5月13日付)は、「カラムーン・ファトフ軍」作戦司令室がインターネットを通じて、ヒズブッラー戦闘員35人を殺害したと発表したと伝えた。

AFP, May 13, 2015、AP, May 13, 2015、ARA News, May 13, 2015、Champress, May 13, 2015、al-Hayat, May 14, 2015、Iraqi News, May 13, 2015、Kull-na Shuraka’, May 13, 2015、al-Mada Press, May 13, 2015、Qanat al-Manar, May 13, 2015、Naharnet, May 13, 2015、NNA, May 13, 2015、Reuters, May 13, 2015、SANA, May 13, 2015、UPI, May 13, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織がイドリブ県のマストゥーマ軍事基地に迫る(2015年5月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アリーハー市・マストゥーマ村街道に位置するムサイビーン村一帯で、シリア軍とファトフ軍作戦司令室が交戦、またシリア軍がジスル・シュグール市郊外のバシュラームーン村一帯を2度にわたって空爆した。

これに関して、マサール・プレス(5月13日付)は、シャーム自由人イスラーム運動が、ザーウィヤ山のファンナール検問所からムサイビーン村に11ヶ月かけて、トンネルを掘削、同村内の検問所の地下で3トンの爆発物を爆発させ、同村を制圧したと伝えた。

Kull-na Shuraka', March 13, 2015
Kull-na Shuraka’, March 13, 2015

またファトフ軍作戦司令室は、マストゥーマ村郊外の高地にあるシリア軍拠点に、爆弾を積んだ自動車で自爆攻撃を行い、シリア軍兵士複数が死傷した。

このシリア軍拠点は、マストゥーマ軍事基地に隣接、同地一帯のシリア軍拠点を見渡すことができる戦略的要衝に位置しているという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、サフル平原のカストゥーン村一帯をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(5月13日付)によると、ラターミナおよびその周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム軍団、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヨルダン国境に位置するナスィーブ国境通行所一帯を空爆した。

またヤルムーク軍の司令官が武装集団によって誘拐された。

一方、SANA(5月13日付)によると、ナスィーブ国境通行所近く、アトマーン村、ダルアー市ビラール・ハバシー・モスク一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(5月13日付)によると、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ナースィル・サラーフッデイィーン旅団、シャームの剣旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月13日付)によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区、スッカリー地区、シャッアール地区、ハナーヌー地区、シャイフ・サイード地区、カルム・カーティルジー地区、アブドゥラッブフ地区、バニー・ザイド地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、バドル殉教者旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部郊外のアイス村などへのシリア軍の空爆により、子供17人、女性3人を含む39人が死亡した。


AFP, May 13, 2015、AP, May 13, 2015、ARA News, May 13, 2015、Champress, May 13, 2015、al-Hayat, May 14, 2015、May 15, 2015、Iraqi News, May 13, 2015、Kull-na Shuraka’, May 13, 2015、al-Mada Press, May 13, 2015、Masar Press Agency, May 13, 2015、Naharnet, May 13, 2015、NNA, May 13, 2015、Reuters, May 13, 2015、SANA, May 13, 2015、UPI, May 13, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県(カラムーン地方)とレバノンのアルサール地方などでヌスラ戦線(カラムーン・ファトフ軍)とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、ダーイシュ特殊部隊の少年兵2人が捕捉(2015年5月13日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方のジャッバ村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線(カラムーン・ファトフ軍)がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュ戦闘員10人以上が死亡した。

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一方、カラムーン地方に接するレバノン領内の、ベカーア県バアルベック郡アルサール村、ワーディー・フマイド村郊外一帯でも、NNA(5月13日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線が主導するカラムーン・ファトフ軍が、ダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

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ヒムス県では、『ハヤート』(5月14日付)によると、ザアフラーナ村、マクラミーヤ村一帯では、ジハード主義武装集団がダーイシュと交戦、ダーイシュ戦闘員8人が死亡した。

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これに関して、ヌスラ戦線のマナーラ・バイダー広報機構は、ダーイシュの党首部隊戦闘員として参加していた13歳の少年2人を捕捉したと発表、その映像(https://youtu.be/d2AvTD8dx7w)を公開した。

捕捉された2人は、2ヶ月ほど前にダーイシュに参加し、約100米ドルの月給を受け取り、戦闘に参加していたという。

映像のなかで、捕捉された少年の一人は、自分たちがダーイシュの特殊部隊に配属されていたが、ヌスラ戦線との交戦中に特殊部隊戦闘員が何度も戦線から脱走していったと証言した。

Youtube
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AFP, May 13, 2015、AP, May 13, 2015、ARA News, May 13, 2015、Champress, May 13, 2015、al-Hayat, May 14, 2015、Iraqi News, May 13, 2015、Kull-na Shuraka’, May 13, 2015、al-Mada Press, May 13, 2015、Naharnet, May 13, 2015、NNA, May 13, 2015、Reuters, May 13, 2015、SANA, May 13, 2015、UPI, May 13, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がヒムス県スフナ市一帯に進軍(2015年5月13日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、スフナ市およびその周辺に、ダーイシュ(イスラーム国)が進軍し、マフハル検問所、シャニーヤ検問所などでシリア軍、国防隊と交戦、ダーイシュの進軍を食い止めるため、シリア軍が同地一帯に対して集中的に空爆を行い、双方に少なくとも50人の死者、100人の負傷者が出た。

これに関して、クッルナー・シュラカー(5月13日付)は、ダーイシュは戦闘の末にスフナ市の大部分を制圧、またシリア軍とともに戦闘に参加していたというヒズブッラー戦闘員の司令官(アブー・トゥラーブ)が負傷したと伝えた。

一方、マサール・プレス(5月13日付)は、ダーイシュが、シリア軍や有志連合の空爆を避けるために、ラッカ県から車輌20台以上からなる車列をヒムス県方面に移動させ、このことがスフナ市一帯での戦闘激化につながっていると伝えた。

また、シリア軍は、ジャズル・ガス採掘所地帯、シャーイル・ガス採掘所一帯でも、ダーイシュと交戦、同地に空爆を行った。

他方、SANA(5月13日付)によると、タドムル市北部のビイル・ハワーヤー・シャムス、ワーディー・スッカル、ダーヒク山、スフナ市周辺一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタラール・バラーズィー・ヒムス県知事は、ダーイシュがスフナ市に潜入を試みたが、シリア軍がこれを撃退したと発表した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、ラジャム・ダウラ村およびその周辺をシリア軍が空爆した。

また、SANA(5月13日付)によると、北ウシャイヒブ村、南ウシャイフィブ村、ファディーイーン丘陵地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月13日付)によると、アレッポ市郊外の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 13, 2015、AP, May 13, 2015、ARA News, May 13, 2015、Champress, May 13, 2015、al-Hayat, May 14, 2015、Iraqi News, May 13, 2015、Kull-na Shuraka’, May 13, 2015、al-Mada Press, May 13, 2015、Masar Press Agency, May 13, 2015、Naharnet, May 13, 2015、NNA, May 13, 2015、Reuters, May 13, 2015、SANA, May 13, 2015、UPI, May 13, 2015などをもとに作成。

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