シリア人権ネットワーク:2015年4月の1ヶ月間で108人が拷問により死亡(2015年5月3日)

シリア人権ネットワークは、2015年4月の1ヶ月間で、108人が拷問によって死亡したと発表した。

うち104人がシリア軍の拷問による犠牲者だという。

AFP, May 3, 2015、AP, May 3, 2015、ARA News, May 3, 2015、Champress, May 3, 2015、al-Hayat, May 4, 2015、Iraqi News, May 3, 2015、Kull-na Shuraka’, May 3, 2015、al-Mada Press, May 3, 2015、Naharnet, May 3, 2015、NNA, May 3, 2015、Reuters, May 3, 2015、SANA, May 3, 2015、UPI, May 3, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動がイスラーム軍との統合を目指す(2015年5月3日)

『ハヤート』(5月4日付)は、複数のシリア反体制派筋の話として、トルコのイスタンブールで、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動とイスラーム軍(ザフラーン・アッルーシュ)の統合に向けた協議が行われ、インターネット上にアフマド・シャイフ氏(シャーム自由人イスラーム運動幹部)、ザフラーン・アッルーシュ氏(イスラーム軍司令官)らが会する写真が公開されたと伝えた。

写真は4月末に撮影したものと思われる。

同報道によると、協議に参加したシャーム自由人イスラーム運動のアフマド・シャイフ氏(アブー・イーサー、前シャームの鷹旅団司令官)は、トルコをはじめとする中東諸国の支援を受けて、両組織の緊張関係の解消と統合をめざしているという。

両組織は、ダマスカス郊外県のラフマーン軍団とシャーム自由人イスラーム運動の関係をめぐって緊張関係にあるという。

なお試みに先立って、イドリブ県、アレッポ県で活動するシャーム自由人イスラーム運動は、シャームの鷹旅団と合併、またダマスカス郊外県でも、シャーム軍団と合併したという。

Kull-na Shuraka', May 3, 2015
Kull-na Shuraka’, May 3, 2015
Kull-na Shuraka', May 3, 2015
Kull-na Shuraka’, May 3, 2015
Kull-na Shuraka', May 3, 2015
Kull-na Shuraka’, May 3, 2015

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アレッポ市および同市東部郊外一帯で活動する反体制武装集団はビデオ声明を出し、ムジャーヒディーン中隊連合として統合したと発表した。

AFP, May 3, 2015、AP, May 3, 2015、ARA News, May 3, 2015、Champress, May 3, 2015、al-Hayat, May 4, 2015、Iraqi News, May 3, 2015、Kull-na Shuraka’, May 3, 2015、al-Mada Press, May 3, 2015、Naharnet, May 3, 2015、NNA, May 3, 2015、Reuters, May 3, 2015、SANA, May 3, 2015、UPI, May 3, 2015などをもとに作成。

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レバノンでダーイシュ(イスラーム国)の指導者の一人逮捕(2015年5月3日)

ナハールネット(5月4日付)によると、北部県トリポリ市バーブ・タッバーナ地区で、レバノン軍および内務治安総軍が展開し、強制捜査を行い、ダーイシュ(イスラーム国)の指導者の一人イブラーヒーム・バラカート氏を逮捕した。

レバノンの声ラジオ(5月3日付)によると、バラカート氏はシリア、イラクへの戦闘員の潜入を斡旋していたという。

AFP, May 3, 2015、AP, May 3, 2015、ARA News, May 3, 2015、Champress, May 3, 2015、al-Hayat, May 4, 2015、Iraqi News, May 3, 2015、Kull-na Shuraka’, May 3, 2015、al-Mada Press, May 3, 2015、Naharnet, May 3, 2015、NNA, May 3, 2015、Reuters, May 3, 2015、SANA, May 3, 2015、UPI, May 3, 2015、Voice of Lebanon, May 3, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダマスカス郊外県マイダアー町を制圧、東グータ地方に通じる反体制武装集団の最後の主要な兵站路を遮断(2015年5月3日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マイダアー町一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団(イスラーム軍など)と交戦、同地を制圧した。

これにより、シリア軍は東グータ地方に通じる最後の主要な兵站路を寸断し、同地で活動を続けるジハード主義武装集団を事実上包囲した。

イスラーム軍のイスラーム・アッルーシュ報道官はトルコから『ハヤート』(5月4日付)の電話取材に応じ、シリア軍がマアダヤー町に突入しようとしているが、反体制武装集団はその進軍を阻止、戦闘は継続中だと主張した。

シリア人権監視団によると、このほかにもタッル・クルディー町周辺、ワーフィディーン難民キャンプ一帯などでシリア軍、国防隊はイスラーム軍と交戦した。

一方、SANA(5月3日付)によると、シリア軍がマイダヤー町および周辺の農場地帯を完全制圧し、ドゥーマー市からドゥマイル市に至る反体制武装集団の兵站路を遮断した。

シリア軍はまた、ハラスター市、アーリヤ農場、バーラー村、アイン・タルマー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、アレッポ市サイフ・ダウラ地区にある幼稚園近くをシリア軍が「樽爆弾」で空爆し、子供4人、女性1人を含む7人が死亡した。

同監視団によると、シリア軍はサウフ・ダウラ科学開発センターを狙って空爆を行い、近くにあった幼稚園で子供らが犠牲になったという。

シリア軍はまた、アレッポ市内の国立公園、旧市街、アナダーン市、を「樽爆弾」などで空爆刷る一方、ジハード主義武装集団は、アレッポ市ラーシティーン地区などを砲撃、バーシュカウィー村一帯では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線と交戦した。

シリア軍はさらに、ジハード主義武装集団によって包囲されるヌッブル、ザフラー(いずれもシリア政府支配下)に食糧物資を投下した。

一方、SANA(5月3日付)によると、ハーン・アサル村、フライターン市、ドゥワイル・ザイトゥーン村、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市スッカリー地区、バニー・ザイド地区、旧市街、ハナーヌー地区、サーフール地区、スライマーン・ハラビー地区、航空士官学校周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町、アンカーウィー村一帯を、シリア軍が「樽爆弾」などで空爆、またアカーリブ村・マブウージャ村街道のアカーリブ渓谷近郊で、ダーイシュ(イスラーム国)を要撃し、戦闘員9人を殲滅した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ジスル・シュグール市およびその周辺、ビンニシュ市、サルジャなどをシリア軍が「樽爆弾」で空爆、またジスル・シュグール国立病院一帯、マアッルディブサ村一帯でシリア軍とファトフ軍作戦司令室が交戦した。

一方、SANA(5月3日付)によると、ジスル・シュグール市・ジャーヌーディーヤ町回廊、カフルラーター村、サルミーン市周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月3日付)によると、カフルラーハー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(5月4日付)によると、自由シリア軍南部戦線第1軍が、イズラア市郊外の第12師団の拠点複数カ所を砲撃した。

一方、SANA(5月3日付)によると、ウンム・アウサジュ村、カフルシャムス町、ズィムリーン村、東ガーリヤ村、アトマーン村、フラーク市、バイアート村、アルマー町、スーラ村、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(5月3日付)によると、マスハラ村、ラスム・シューリー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(5月3日付)によると、ジュビーブ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 3, 2015、AP, May 3, 2015、ARA News, May 3, 2015、Champress, May 3, 2015、al-Hayat, May 4, 2015、Iraqi News, May 3, 2015、Kull-na Shuraka’, May 3, 2015、al-Mada Press, May 3, 2015、Naharnet, May 3, 2015、NNA, May 3, 2015、Reuters, May 3, 2015、SANA, May 3, 2015、UPI, May 3, 2015などをもとに作成。

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ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハサカ県でシリア軍、YPGがダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2015年5月3日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市郊外でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が、タッル・ハミース市南部郊外で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュが交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャフラ村、ハトラ村、ダイル・ザウル市旧空港地区、などで、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って空爆を行い、子供4人を含む19人が死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線によって占拠されているヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯での戦闘で、PFLP-GCの戦闘員1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が男性2人を「ヌサイリー体制の手先」と断じ、処刑した。

一方、SANA(5月3日付)によると、ウンム・サフリージュ村、アブー・ハワーディート村、西サラーム村、ラジャム・カスル村、ムシャイリファ村周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(5月4日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているバーブ市を空爆し、住民数十人が死傷した。

これに対して、ダーイシュはクワイリス航空基地一帯でシリア軍と交戦、シリア軍兵士15人が死亡した。

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有志連合合同司令部は声明を出し、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を行ったと発表した。

うちシリア領内では、アイン・アラブ市一帯で3回の空爆を行ったという。

AFP, May 3, 2015、AP, May 3, 2015、ARA News, May 3, 2015、Champress, May 3, 2015、al-Hayat, May 4, 2015、Iraqi News, May 3, 2015、Kull-na Shuraka’, May 3, 2015、al-Mada Press, May 3, 2015、Naharnet, May 3, 2015、NNA, May 3, 2015、Reuters, May 3, 2015、SANA, May 3, 2015、UPI, May 3, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市シャイフ・マクスード地区でYPGと「ラッビーカ・ウフターフ」作戦司令室の緊張緩和(2015年5月3日)

ARA News(5月3日付)は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と「ラッビーカ・ウフターフ」作戦司令室との対立をめぐって、両者がアレッポ市内で会合を開き、容疑者とされる隊員を「ラッビーカ・ウフターフ」作戦司令室の法務委員会に引き渡すことなどを合意したと伝えた。

人民防衛隊は当初、女性への暴行を否定していた。

AFP, May 3, 2015、AP, May 3, 2015、ARA News, May 3, 2015、Champress, May 3, 2015、al-Hayat, May 4, 2015、Iraqi News, May 3, 2015、Kull-na Shuraka’, May 3, 2015、al-Mada Press, May 3, 2015、Naharnet, May 3, 2015、NNA, May 3, 2015、Reuters, May 3, 2015、SANA, May 3, 2015、UPI, May 3, 2015などをもとに作成。

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