ダーイシュ(イスラーム国)のカリフ軍がハサカ市完全制圧に向けて自爆戦闘員100人を増強(2015年6月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、25日ハサカ市南西部に侵攻したダーイシュ(イスラーム国)が、市内南部の変電所交差点一帯で、シリア軍、国防隊と交戦、シリア軍が同地を空爆・砲撃した。

この戦闘で、ダーイシュはハサカ市南部のペトロール検問所を制圧し、市内と第123連隊基地を結ぶシリア軍の兵站路を遮断、また市内南西部のヴィーラート・フムル地区、アズィーズィーヤ地区マアルーフ学校、そして東部のグワイラーン地区の西側一帯へと制圧地域を徐々に拡大しているという。

また国連シリア事務所によると、ハサカ市(人口約30万)に対するダーイシュの侵攻により、5万人が自宅から市内の別の場所に避難、1万人がトルコ国境に近いアームーダー市方面に避難し、約20万人がアームーダー市やカーミシュリー市方面に避難しようとしているという。

一方、SANA(6月26日付)によると、シリア軍がハサカ市南部郊外のサフル村、サラヤー村、サブア村、ダーウディーヤ村、ハサカ市ヴィーラート・フムル地区のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またウムラーン・ズウビー情報大臣は、シリア・アラブ・テレビ(6月26日付)で「武器をとって、ハサカ市の防衛にあたることができる住民はダーイシュに対峙している」と述べた。

他方、クッルナー・シュラカー(6月27日付)によると、グワイラーン地区に侵攻したダーイシュは、同地区にあるハサカ中央刑務所の収監者を解放し、ハサカ県内のダーイシュの主要拠点であるシャッダーディー市に移送したという。

ARA News, June 26, 2015
ARA News, June 26, 2015

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クッルナー・シュラカー(6月26日付)は、チェチェン人など外国人戦闘員からなるダーイシュの精鋭部隊「カリフ軍」が、これまでハサカ市一帯で戦闘を行ってきた「ウィラーヤ軍」に代わって戦闘を指揮し、約100人の自爆戦闘員などからなる増援部隊を派遣し、ハサカ市の完全制圧に向けて準備を進めていると伝えた。

Kull-na Shuraka', June 26, 2015
Kull-na Shuraka’, June 26, 2015

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ヒムス県では、SANA(6月26日付)によると、タドムル市一帯、ワーディー・マースィク村、ジャズル・ガス採掘所一帯、ダール・カビーラ村などをシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月26日午前8時から27日午前8時までの24時間にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して21回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は14回におよび、ハサカ市近郊(2回)、アレッポ市近郊(1回)、ラッカ市近郊(5回)、アイン・アラブ市近郊(4回)、タッル・アブヤド市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 26, 2015、AP, June 26, 2015、ARA News, June 26, 2015、Champress, June 26, 2015、al-Hayat, June 27, 2015、Iraqi News, June 26, 2015、Kull-na Shuraka’, June 26, 2015、June 27, 2015、al-Mada Press, June 26, 2015、Naharnet, June 26, 2015、NNA, June 26, 2015、Reuters, June 26, 2015、SANA, June 26, 2015、UPI, June 26, 2015などをもとに作成。

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アイン・アラブ市でのダーイシュ(イスラーム国)とYPGの戦闘で民間人120人を含む146人が死亡(2015年6月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、25日にトルコ領内からアイン・アラブ市に侵入したとされるダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が同市およびその周辺で交戦し、住民120人を含む146人が死亡した。

アイン・アラブ市の地元医療筋や住民によると、住民120人のなかには、自宅でダーイシュによって処刑された者、ダーイシュの砲撃に巻き込まれた者、そして射殺された者が含まれているという。

ダーイシュは25日にもアイン・アラブ市内で住民26人を処刑している。

ダーイシュは、アイン・アラブ市南東部と南西部の入り口のビル群一帯に展開し、四方に発砲、攻撃を行っているという。

また、有志連合は、ダーイシュの奇襲を受けるかたちで、シュユーフ(・タフターニー)町など、ユーフラテス川左岸(東部)一帯でダーイシュと戦う人民防衛隊を援護するため、空爆を行った。

AFP, June 26, 2015、AP, June 26, 2015、ARA News, June 26, 2015、Champress, June 26, 2015、al-Hayat, June 27, 2015、Iraqi News, June 26, 2015、Kull-na Shuraka’, June 26, 2015、al-Mada Press, June 26, 2015、Naharnet, June 26, 2015、NNA, June 26, 2015、Reuters, June 26, 2015、SANA, June 26, 2015、UPI, June 26, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)のバグダーディー指導者がパレスチナ人をアレッポ州のワーリーに任命(2015年6月25日)

ARA News(6月25日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)に近い複数の軍消息筋の話として、指導者のアブー・バクル・バグダーディー氏が、パレスチナ人戦闘員のアブー・マンスール・ガザーウィー氏をアレッポ州のワーリー(統治者)に、同じくパレスチナ人のアブー・ハッバーブ・ガザーウィー氏を同州の治安部門責任者に任命した、と伝えた。

この2人は、「アブー・ヌール・マクディスィー大隊」を名乗るダーイシュ内の武装集団の幹部で、同大隊は、バグダーディー氏の指示により、イドリブ県からラッカ県内に本部を移動させ、同氏の警護などにあたってきたという。

AFP, June 25, 2015、AP, June 25, 2015、ARA News, June 25, 2015、Champress, June 25, 2015、al-Hayat, June 26, 2015、Iraqi News, June 25, 2015、Kull-na Shuraka’, June 25, 2015、al-Mada Press, June 25, 2015、Naharnet, June 25, 2015、NNA, June 25, 2015、Reuters, June 25, 2015、SANA, June 25, 2015、UPI, June 25, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合のマクタビー事務局長は過去の訪米実績を根拠に米国によるメンバーらの「潜在的テロリスト」指定を否定(2015年6月25日)

シリア革命反体制勢力国民連立のムハンマド・ヤフヤー・マクタビー事務局長は、ARA News(6月25日付)の取材に応え、連立メンバーが米国の「潜在的テロリスト」に指定されたとするElaph(6月24日付)の報道に関して、「まったくの事実無根」と否定し、「米国側とは常に連絡を取り合っており、最近も、ハーリド・ハウジャ議長が米国を訪問し、ジョン・ケリー国務長官ら高官と会談した」との過去の実績を強調した。

AFP, June 25, 2015、AP, June 25, 2015、ARA News, June 25, 2015、Champress, June 25, 2015、al-Hayat, June 26, 2015、Iraqi News, June 25, 2015、Kull-na Shuraka’, June 25, 2015、al-Mada Press, June 25, 2015、Naharnet, June 25, 2015、NNA, June 25, 2015、Reuters, June 25, 2015、SANA, June 25, 2015、UPI, June 25, 2015などをもとに作成。

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イスラエル当局が、ゴラン高原でのシリア反体制武装集団戦闘員負傷者襲撃の容疑者3人をさらに逮捕(2015年6月25日)

イスラエル警察報道官は、占領下のゴラン高原にあるハラフィーシュ村で、ドゥルーズ派住民が、シリアの反体制武装集団戦闘員の負傷者を搬送しているイスラエル軍救急車両を襲撃した事件に関与したとされる3人を新たに逮捕した、と発表した。

AFP(6月25日付)が伝えた。

AFP, June 25, 2015、AP, June 25, 2015、ARA News, June 25, 2015、Champress, June 25, 2015、al-Hayat, June 26, 2015、Iraqi News, June 25, 2015、Kull-na Shuraka’, June 25, 2015、al-Mada Press, June 25, 2015、Naharnet, June 25, 2015、NNA, June 25, 2015、Reuters, June 25, 2015、SANA, June 25, 2015、UPI, June 25, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県でのシリア軍と反体制派の戦闘の迫撃砲の流れ弾がヨルダン領内に着弾し、1人が死亡(2015年6月25日)

『ハヤート』(6月26日付)は、ヨルダンの治安筋の話として、シリア南部での戦闘で発射された迫撃砲弾の流れ弾がラムサー市の市場に着弾し、ヨルダン人1人が死亡、複数人が負傷した。


AFP, June 25, 2015、AP, June 25, 2015、ARA News, June 25, 2015、Champress, June 25, 2015、al-Hayat, June 26, 2015、Iraqi News, June 25, 2015、Kull-na Shuraka’, June 25, 2015、al-Mada Press, June 25, 2015、Naharnet, June 25, 2015、NNA, June 25, 2015、Reuters, June 25, 2015、SANA, June 25, 2015、UPI, June 25, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線、自由シリア軍がダルアー市解放に向けた「南部の嵐の戦い」を開始、シリア軍が撃退(2015年6月25日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義者らからなる反体制武装集団が、ダルアー市およびその周辺地域の制圧を目的とした「南部の嵐の戦い」作戦を開始し、市内などでシリア軍との交戦を本格化させた。

戦闘には、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動、シャーム自由人イスラーム運動、自由シリア軍南部戦線第1軍など、51の武装集団が参加、またクッルナー・シュラカー(6月25日付)によると、これらの武装集団は、ダルアー市の難民キャンプ回廊地区、ダム街道地区など7方面で開始され、兵站路の遮断が試みられた。

これに対して、シリア軍、国防隊はヤードゥーダー村一帯でジハード主義武装集団の侵攻を迫撃、空爆などによって撃退、戦闘員14人を殺害したが、シリア軍側もシャーヒーン・サーフィー・アフマド准将(特殊部隊司令官)ら20人が戦死した。

シリア軍はまた、タファス市・ムザイリーブ町間の街道を「樽爆弾」で空爆したという。

一方、SANA(6月25日付)によると、ダルアー市、ヌアイマ村、ヤードゥーダ村、アトマーン村でシリア軍が反体制武装集団を撃破し、空爆などでシャームの民のヌスラ戦線戦闘員ら数百人を死傷させ、装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', June 25, 2015
Kull-na Shuraka’, June 25, 2015

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区、ライラムーン地区などでシリア軍と反体制武装集団が交戦、反体制武装集団がライラムーン地区内のライラムーン交差点一帯の工場地区を制圧した。

一方、SANA(6月25日付)によると、ムスリミーヤ村、ウンム・クラー村、ハージブ町、タッル・スースィーン村、タッル・カッラーフ村、アレッポ市旧市街、バニー・ザイド地区、ハナーヌー地区、カッラーサ地区、ブスターン・カスル地区、ジスル・ハッジ地区、ライラムーン地区、バーブ・ハディード地区、マイサル地区、サラーフッディーン地区、シャッアール地区、アシュラフィーヤ地区、アンサーリー地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月25日付)によると、ラジャム・アーリー村、マスアダ村、タイバ村、タッル・ザハブ町、ジャッブーリーン村、タルビーサ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 25, 2015、AP, June 25, 2015、ARA News, June 25, 2015、Champress, June 25, 2015、al-Hayat, June 26, 2015、Iraqi News, June 25, 2015、Kull-na Shuraka’, June 25, 2015、al-Mada Press, June 25, 2015、Naharnet, June 25, 2015、NNA, June 25, 2015、Reuters, June 25, 2015、SANA, June 25, 2015、UPI, June 25, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がハサカ県南西部(シリア政府支配地域)に侵攻し占拠(2015年6月25日)

ハサカ県では、ダーイシュ(イスラーム国)バラカ州が声明を出し、ハサカ市内南西部に位置するヌシューワ地区、西ヌシューワ地区、サカン・シャバービー地区など市内のシリア政府支配地域に侵攻、同地を制圧したと発表した。

クッルナー・シュラカー(6月25日付)によると、ダーイシュは早朝、西ヌシューワ地区にあるシリア軍の検問所を爆弾を積んだ自動車で攻撃し、同地区に突入、迫撃砲で攻撃し、ヌシューワ地区、西ヌシューワ地区(刑事保安局一帯など)、サカン・シャバービー地区を制圧したという。

一方、ARA News(6月25日付)は、ダーイシュが東ヌシューワ地区内のユーフラテス大学教育学部、文学部、小児病院を制圧した、と伝えた。

クッルナー・シュラカーによると、この侵攻を受け、これらの地区に住むアラブ系住民数百人が避難する一方、クルド人地区の住民数十世帯も攻撃を恐れて、避難したという。

またこれを受け、同地に駐留していたシリア軍、国防隊は同地から撤退する一方、シリア軍戦闘機がダーイシュによって支配された地域を空爆した。

しかし、SANA(6月25日付)は、イスラーム国が深夜にハサカ市西ヌシューワ地区に潜入、シリア軍と国防隊がこれと激しく交戦しているとしたうえで、ダーイシュが同地区を制圧したとの報道は「事実無根」だと伝えた。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(6月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ダマスカス州が、対立するジハード主義武装集団の捕虜戦闘員12人を斬首処刑する映像をインターネット上にアップした。

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アレッポ県では、SANA(6月25日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またクッルナー・シュラカー(6月26日付)によると、シリア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)支配下のハサージャク村内のトラックや燃料輸送車輌を」空爆、運転手ら民間人15人が死亡した。

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ラッカ県では、SANA(6月25日付)によると、シリア軍がラッカ市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、数十人を殺傷した。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月25日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は14回におよび、ラッカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(10回)、タッル・アブヤド市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 25, 2015、AP, June 25, 2015、ARA News, June 25, 2015、Champress, June 25, 2015、al-Hayat, June 26, 2015、Iraqi News, June 25, 2015、Kull-na Shuraka’, June 25, 2015、June 26, 2015、al-Mada Press, June 25, 2015、Naharnet, June 25, 2015、NNA, June 25, 2015、Reuters, June 25, 2015、SANA, June 25, 2015、UPI, June 25, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がトルコ領内から「自由シリア軍」を装ってアイン・アラブ市を奇襲(2015年6月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市内北部の国境通行所近くなどで車を自爆させ、市内を奇襲、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦の末、市内中心部のビル複数棟を制圧した。

クッルナー・シュラカー(6月25日付)によると、ダーイシュの戦闘員の乗った車複数台のうち、先頭を走る1台がトルコ側のミュルシトプナル国境通行所で自爆し、また2台目の車がアイン・アラブ国境通行所で自爆して、残りの車輌の通路を確保し、市内に侵入、その後市内での戦闘で少なくとも3台が自爆したという。

シリア人権監視団、人民防衛隊のダイドゥール・ハリール報道官によると、ダーイシュ戦闘員は「自由シリア軍」が使用する「シリア革命」の旗(フランス委任統治時代の旗)を掲げ、人民防衛隊の軍服などを着て、5台の車で市内に入り、またロイター通信(6月25日付)によると、武装集団は無差別に発砲を行ったという。

これに関して、BBC(6月25日付)やシリア・アラブ・テレビ(6月25日付)も、ダーイシュ戦闘員はトルコ領内からアイン・アラブ市に侵入したと伝えたが、トルコ外務省報道官はこれを否定、またトルコのシャンウルファ県知事事務所は、彼らがトルコ領からではなく、シリア領内のジャラーブルス市方面から侵入したと主張した。

この戦闘で、35人が死亡(ルダウ・チャンネル(6月25日付)によると、住民45人が死亡)、クッルナー・シュラカー(6月25日付)などによると、そのほとんどが民間人でダーイシュによって処刑されたという。

一方、人民防衛隊広報局によると、人民防衛隊はこの戦闘でダーイシュ戦闘員30人を殲滅したという。

また、アイン・アラブ市の医師によると、ダーイシュの侵攻により15人が死亡、70人以上が負傷、また複数の目撃者によると、住民約50人がトルコ領内に避難したという。

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クッルナー・シュラカー(6月25日付)によると、ダーイシュはまた、アイン・アラブ市南部のバルヒブターン村も襲撃した。

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シリア人権監視団によると、ダーイシュはさらに、アイン・アラブ市南部のバルフ・ブーターン村でダーイシュは子供、女性、老人を含む23人を処刑した。

シリア人権監視団によると、ダーイシュは早朝にバルフ・ブーターン村への攻撃を開始し、抵抗した住民を処刑したのだという。

ダーイシュの侵攻を受け、有志連合はバルフ・ブーターン村一帯のダーイシュ拠点を空爆した。

AFP, June 25, 2015、AP, June 25, 2015、ARA News, June 25, 2015、BBC, June 25, 2015、Champress, June 25, 2015、al-Hayat, June 26, 2015、Iraqi News, June 25, 2015、Kull-na Shuraka’, June 25, 2015、al-Mada Press, June 25, 2015、Naharnet, June 25, 2015、NNA, June 25, 2015、Reuters, June 25, 2015、Rudau, June 25, 2015、SANA, June 25, 2015、UPI, June 25, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)のアドナーニー報道官が音声声明で、イラク政府に協力していたすべてのスンナ派宗徒を恩赦すると発表(2015年6月24日)

ダーイシュ(イスラーム国)のフルカーン広報制作機構は、アブー・ムハンマド・アドナーニー報道官と思われる人物の音声声明(https://www.youtube.com/watch?v=484gfZ2Yodw)をインターネット上で配信した。

「我らが民よ、アッラーの呼びかけに応えよ」と題された声明において、アドナーニー報道官と思われる人物は、ラマダーン月を「背教者に痛手を与える月」と位置づけ、戦闘の継続を呼びかける一方、イラク政府と協力していたすべてのスンナ派信徒を恩赦し、免罪とすると発表した。

AFP, June 24, 2015、AP, June 24, 2015、ARA News, June 24, 2015、Champress, June 24, 2015、al-Hayat, June 25, 2015、Iraqi News, June 24, 2015、Kull-na Shuraka’, June 24, 2015、al-Mada Press, June 24, 2015、Naharnet, June 24, 2015、NNA, June 24, 2015、Reuters, June 24, 2015、SANA, June 24, 2015、UPI, June 24, 2015などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局を主導するムスリム民主統一党党首「シリアの安定回復には中央集権的な独裁体制の廃止と分権制が不可欠」(2015年6月24日)

西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は『ハヤート』(6月25日付)の電話取材に応え、シリアの安定回復には「中央集権的な独裁体制を廃し、民主的で分権的な体制を樹立」する必要があると述べる一方、シリアの分割(クルドの独立)について強く反対した。

ムスリム共同党首は「我々の戦略は、クルド人の民主的な権利を要求することに力点を置いている。我々は民主的で多元的なシリアを望んでおり、分権主義と民主主義を主唱している。シリアは中央集権的な独裁体制を変革することなくして、安定を回復しないだろう。シリアにはマイノリティ、すなわちイスマーイーリー派、アラウィー派、ドゥルーズ派、シーア派、スンナ派がおり、クルド人、アラブ人、トルクメン人がいる。それゆえ、国に安定をもたらす解決策は、分権主義に基づいていなければならない。クルド人に権利を与え、その権利を承認することなくして、シリアに安定はもたらされない。分権主義は、我々が依拠すべき不可欠な解決策であり、シリア全体に広めねばならない。我々の目的は分権的、民主的、多元的な体制に基づくシリア民主共和国の実現である」と述べた。

またトルコのシリア北部への直接介入可能性については「国際情勢、地域情勢にその準備ができていない」と述べる一方、トルコ政府などが主張する西クルディスタン移行期民政局支配地域での住民の強制移住についても否定した。

AFP, June 24, 2015、AP, June 24, 2015、ARA News, June 24, 2015、Champress, June 24, 2015、al-Hayat, June 25, 2015、Iraqi News, June 24, 2015、Kull-na Shuraka’, June 24, 2015、al-Mada Press, June 24, 2015、Naharnet, June 24, 2015、NNA, June 24, 2015、Reuters, June 24, 2015、SANA, June 24, 2015、UPI, June 24, 2015などをもとに作成。

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レバノン大統領選挙が再び延期(2015年6月24日)

ナビーフ・ビッリー国民議会議長は、大統領選挙(第2回投票)のための臨時会(25回目、6月24日予定)が定足数に達しなかったことを受け、会合を7月15日に再び延期すると決定した。

ナハールネット(6月24日付)が伝えた。

AFP, June 24, 2015、AP, June 24, 2015、ARA News, June 24, 2015、Champress, June 24, 2015、al-Hayat, June 25, 2015、Iraqi News, June 24, 2015、Kull-na Shuraka’, June 24, 2015、al-Mada Press, June 24, 2015、Naharnet, June 24, 2015、NNA, June 24, 2015、Reuters, June 24, 2015、SANA, June 24, 2015、UPI, June 24, 2015などをもとに作成。

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イスラエル当局が、ゴラン高原でのシリア反体制武装集団戦闘員負傷者襲撃の容疑者9人を逮捕(2015年6月24日)

ロイター通信(6月24日付)は、イスラエルの複数の治安筋の話として、占領下のゴラン高原にあるハラフィーシュ村で、ドゥルーズ派住民が、シリアの反体制武装集団戦闘員の負傷者を搬送しているイスラエル軍救急車両を襲撃した事件に関与したとされる9人を警察当局が逮捕したと伝えた。

AFP, June 24, 2015、AP, June 24, 2015、ARA News, June 24, 2015、Champress, June 24, 2015、al-Hayat, June 25, 2015、Iraqi News, June 24, 2015、Kull-na Shuraka’, June 24, 2015、al-Mada Press, June 24, 2015、Naharnet, June 24, 2015、NNA, June 24, 2015、Reuters, June 24, 2015、SANA, June 24, 2015、UPI, June 24, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県のタッル市のモスクで爆弾テロ発生(2015年6月24日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(6月24日付)によると、タッル市のバイダル・スルターニー・モスク近くで23日深夜、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、ARA News(6月24日付)によると、13人が死亡、数十人が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍がザマルカー町一帯を空爆した。

一方、反体制武装集団が閉鎖・止水していたアイン・フィージャ町の水門が開門された。

他方、SANA(6月23日付)によると、ザマルカー町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市カーティルジー地区を空爆、またハンダラート・キャンプ一帯、バーシュカウィー村一帯、ブライジュ村で反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が同地を空爆した。

また、SANA(6月23日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月23日付)によると、ジャッブーリーン村北部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(6月23日付)によると、ハムル丘一帯、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(6月23日付)によると、アイドゥー村、キンサッバー町、シャラフ村、ワーディー・バースール村、ワーディー・サルマーをシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 24, 2015、AP, June 24, 2015、ARA News, June 24, 2015、Champress, June 24, 2015、al-Hayat, June 25, 2015、Iraqi News, June 24, 2015、Kull-na Shuraka’, June 24, 2015、al-Mada Press, June 24, 2015、Naharnet, June 24, 2015、NNA, June 24, 2015、Reuters, June 24, 2015、SANA, June 24, 2015、UPI, June 24, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)がYPGの進軍に備えラッカ市から第17師団基地に増援部隊を派遣(2015年6月24日)

ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官によるアイン・イーサー市制圧を受け、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市から第17師団基地に増援部隊を派遣する一方、同市近郊に塹壕を整備するなどして防衛態勢強化を開始した。

ロイター通信(6月24日付)が伝えた。

これに関して、シリア人権監視団は、軍用車両など約100台からなるダーイシュの車列がラッカ市内で目撃され、第17師団基地方面に向かった模様だ、と発表した。

またダーイシュはラッカ市内のクルド系住民に市外への移動を控えるよう通達したという。

一方、アレッポ県東部一帯で活動するという反体制武装集団がラッカ県タッル・アブヤド市で共同声明を出し、「イスラーム軍」の名で統合したと発表した。

「イスラーム軍」に参加した武装集団は、アッラーのためのジハード旅団、ウマナー・ラッカ旅団、タバカ自由人旅団、ハールーン・ラシード旅団、ジュンド・ハラマイン旅団、タッル・アブヤド革命家戦線、タフリール旅団など、いずれも「自由シリア軍」所属組織だという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がジャズル・ガス採掘所一帯、ジュッブ・ジャッラーフ町、ワルド化、マクサル・ヒサーン村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュ戦闘員20人あまりが死亡した。

また、SANA(6月23日付)によると、シリア軍とレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)が、ジャラージール町無人地帯のカルナ、ワーディー・マガーラで、ダーイシュ(イスラーム国)の最後の拠点を破壊、同地を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(6月23日付)によると、シリア軍と国防隊はジャズル・ガス採掘所一帯でダーイシュ(イスラーム国)への反転攻勢を続け、同地の一部を制圧した。

シリア軍と国防隊はまた、ジュッブ・ジャッラーフ町、マクサル・ヒサーン村、ハワー丘一帯でダーイシュを撃退した。

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ハサカ県では、SANA(6月23日付)によると、フール町郊外のダーイシュ(イスラーム国)の教練キャンプなどをシリア軍が攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(6月23日付)によると、カスル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月23日付)によると、ハッラーブ・シャフム村、タッル・シハーブ町、ヤードゥーダ村、ムザイリーブ町、ヌアイマ村、アトマーン村、フルバト・ガザーラ郊外、イズラア市、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月23日付)によると、マリーイーヤ村をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月24日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回におよび、ハサカ市近郊(1回)、アレッポ市近郊(1回)、タッル・アブヤド市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 24, 2015、AP, June 24, 2015、ARA News, June 24, 2015、Champress, June 24, 2015、al-Hayat, June 25, 2015、Iraqi News, June 24, 2015、Kull-na Shuraka’, June 24, 2015、al-Mada Press, June 24, 2015、Naharnet, June 24, 2015、NNA, June 24, 2015、Reuters, June 24, 2015、SANA, June 24, 2015、UPI, June 24, 2015などをもとに作成。

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米国は「シリア国民の唯一の正統な代表」と認定してきたシリア国民連合メンバーらを「潜在的テロリスト」に指定(2015年6月24日)

Elaph(6月24日付)は、米国が、シリア革命反体制勢力国民連立(いわゆる「シリア国民連合」)のメンバーらを、「テロ活動に関与している」として「潜在的テロリスト」(potential
terrorist)に指定された、と伝えた。

シリア革命反体制勢力国民連立は、欧米諸国が「シリア国民の唯一の正統な代表」と位置づけ、トルコのイスタンブールで活動する組織。

シリア革命反体制勢力国民連立消息筋によると、シリア革命反体制勢力国民連立のすべてのメンバーとその家族、そして一部の反体制活動家が、「テロ活動に関与している」として「入国禁止リスト」に追加されたという。

連立メンバーが米国大使館で米国の査証を取得しようとしたが、米大使館から「移民法212条に基づき米国への入国を禁止されており、入国には内務省の特例措置が必要になる」と告げられたという。

Elaph, June 24, 2015
Elaph, June 24, 2015

Elaph, June 24, 2015をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米ホワイトハウス報道官が、YPGと多国籍軍の連携をダーイシュ(イスラーム国)壊滅に向けた現地勢力との関係の「モデル」と高く評価(2015年6月23日)

米ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト報道官は、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の攻勢と有志連合との連携に関して、「米国が現地でISIL(ダーイシュ(イスラーム国)と戦うにあたって、実力と意志を持ったパートナーを持つことがきわめて重要であることを示していると思う」と述べた。

ロイター通信(6月23日付)などが伝えた。

AFP, June 24, 2015、AP, June 24, 2015、ARA News, June 24, 2015、Champress, June 24, 2015、al-Hayat, June 25, 2015、Iraqi News, June 24, 2015、Kull-na Shuraka’, June 24, 2015、al-Mada Press, June 24, 2015、Naharnet, June 24, 2015、NNA, June 24, 2015、Reuters, June 24, 2015、SANA, June 24, 2015、UPI, June 24, 2015などをもとに作成。

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米国はシリアの「穏健な反体制派」に月250~400米ドルの給与を支給(2015年6月23日)

米国防総省はインターネットを通じて声明を出し、米軍がトルコ、ヨルダン領内で軍事教練を施しているシリアの「穏健な反体制派」に対して、技能や地位に応じて250~400米ドルの月収を支払っていると発表した。

ARA News(6月23日付)などが伝えた。

AFP, June 23, 2015、AP, June 23, 2015、ARA News, June 23, 2015、Champress, June 23, 2015、al-Hayat, June 24, 2015、Iraqi News, June 23, 2015、Kull-na Shuraka’, June 23, 2015、al-Mada Press, June 23, 2015、Naharnet, June 23, 2015、NNA, June 23, 2015、Reuters, June 23, 2015、SANA, June 23, 2015、UPI, June 23, 2015などをもとに作成。

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YPGがタッル・アブヤド市郊外の村でトルクメン人に強制退去を求める(2015年6月23日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(6月23日付)は、タッル・アブヤド市近郊のトルクメン村の複数の住民が22日、村から出て行くよう西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊からモスクの拡声器を通じて告げられた、と報じた。

トルクメン村には、4,000人の村人が住んでおり、彼らはいずれもトルクメン人だという。

同村は1週間前に、人民防衛隊主体のユーフラテスの火山合同作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)から奪還していた。

なおトルクメン村以外にも、人工3,000人フッリーヤ村でも、住民が人民防衛隊から帰宅を阻止されているという。

 

AFP, June 23, 2015、AP, June 23, 2015、ARA News, June 23, 2015、Champress, June 23, 2015、al-Hayat, June 24, 2015、Iraqi News, June 23, 2015、Kull-na Shuraka’, June 23, 2015、al-Mada Press, June 23, 2015、Naharnet, June 23, 2015、NNA, June 23, 2015、Reuters, June 23, 2015、SANA, June 23, 2015、UPI, June 23, 2015などをもとに作成。

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シリアでの人権侵害を調査するため国連人権理事会調査委員会のピネイロ委員長が、シリア軍、反体制武装集団、ダーイシュ(イスラーム国)による都市部の包囲や「無差別攻撃」を非難(2015年6月23日)

シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長(ブラジル)は、国連人権理事会でシリア情勢について報告を行い、シリア軍、反体制武装集団、ダーイシュ(イスラーム国)による都市部などの包囲や、シリア軍による「樽爆弾」の使用を厳しく非難した。

ピネイロ委員長は「シリア軍、政権に敵対する武装集団、ダーイシュは、都市部を包囲し、悲惨な結果が生じている…。包囲、そして人道支援物資配給への断続的阻止は、栄養失調や飢餓をもたらしている」と述べた。

ピネイロ委員長は具体的に、ダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線が占拠するヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯や、ヌスラ戦線などのジハード主義者の支配下にあるダマスカス郊外県東グータ地方、ザバダーニー市一帯に対するシリア軍の包囲、アレッポ県のザフラー町、ヌッブル市、イドリブ県フーア市、カラフヤー町に対する反体制武装集団の包囲を挙げ、厳しく非難した。

ピネイロ委員長はまた、すべての紛争当事者による「無差別攻撃」を非難、とりわけシリア政府による「樽爆弾」使用については、「今年初め以降、シリア軍の戦闘機、ヘリコプターがアレッポ市北部の町々に、ミサイルや「樽爆弾」で攻撃を加え、アレッポ県東部でも砲撃を行っている」と追求した。

『ハヤート』(6月24日付)が伝えた。


AFP, June 23, 2015、AP, June 23, 2015、ARA News, June 23, 2015、Champress, June 23, 2015、al-Hayat, June 24, 2015、Iraqi News, June 23, 2015、Kull-na Shuraka’, June 23, 2015、al-Mada Press, June 23, 2015、Naharnet, June 23, 2015、NNA, June 23, 2015、Reuters, June 23, 2015、SANA, June 23, 2015、UPI, June 23, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)が男性5人を溺死させ処刑(2015年6月23日)

『ナハール』(6月23日付)などは、ダーイシュ(イスラーム国)ニナワ州が、イラクのモスル市で男性5人を溺死させ、処刑する映像をインターネットを通じて公開したと伝えた。

映像には、「スパイ罪」で有罪となったとされる男性5人は、オレンジ色の囚人服を着せられ、牢獄に入れられたまま、池に沈められる様子が撮影されている。

ARA News, June 23, 2015
ARA News, June 23, 2015

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(6月23日付)、ARA News(6月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団が、ハサカ市タッル・ハジャル地区の西クルディスタン移行期民政局アサーイシュ拠点近くと、同市南部入り口のシリア軍・国防隊検問所で、爆弾を仕掛けた車2台を相次いで爆発させた。

スマート・ニュース(6月24日付)によると、この連続テロにより5人が死亡、19人が負傷した。

一方、SANA(6月23日付)によると、バールード丘、ミールビーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月23日付)によると、タフハ村、ウンク・ハワー村、ムシャイリファ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ジャズル・ガス採掘所一帯、タドムル市を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月23日付)によると、ダイル・ザウル航空基地一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(6月23日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(6月23日付)によると、有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるダービク村、スーラーン・アアザーズ町を空爆した。

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『ハヤート』(6月24日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるタドムル市(ヒムス県)で活動するという活動家たちが「タドムル、人間は石よりも高価だ」と銘打った運動を開始し、シリア軍によって行為されている同市への「人道回廊」の設置を国際社会に対して呼びかけている、と伝えた。

「石」とは、タドムル市南西部にあるUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡のこと。

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ルダウ・チャンネル(6月23日付)は、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュは、治安維持・警察活動のため、小型無人航空機ドローン80機を入手したと伝えた。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月23日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して9回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は1回におよび、タッル・アブヤド市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 23, 2015、AP, June 23, 2015、ARA News, June 23, 2015、Champress, June 23, 2015、al-Hayat, June 24, 2015、Iraqi News, June 23, 2015、Kull-na Shuraka’, June 23, 2015、al-Mada Press, June 23, 2015、al-Nahar, June 23, 2015、Naharnet, June 23, 2015、NNA, June 23, 2015、Reuters, June 23, 2015、Rudaw, June 23, 2015、SANA, June 23, 2015、SMART News, June 24, 2015、UPI, June 23, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市マシュハド地区のモスクが「樽爆弾」の攻撃を受け、15人が死亡(2015年6月23日)

アレッポ県では、シリア革命総合委員会の広報局が、アレッポ市マシュハド地区(反体制武装集団支配地域)のサアド・アンサーリー・モスクをシリア軍が「樽爆弾」で空爆、モスクの天井が崩壊し、イフタールの食卓に落下し、15人が死亡、数十人が重軽傷を負った、と主張した。

死者の中には子供も含まれており、また死者数はさらに増える模様だという。

シリア人権監視団によると、「樽爆弾」はマグリブの礼拝が行われていたモスクを直撃し、子供2人を含む住民10人が死亡したという。

またシリア人権監視団によると、アレッポ市ハラブ・ジャディーダ地区、科学研究センター(西ザフラー地区)一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団(パレスチナ人)が、ジハード主義武装集団と交戦した。

このほか、シリア軍は、アレッポ市バニー・ザイド地区を「樽爆弾」などで空爆、これに対してジハード主義武装集団も、アレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃した。

一方、SANA(6月23日付)によると、アレッポ市旧市街、ライラムーン地区、ラーシディーン地区、サラーフッディーン地区、バニー・ザイド地区、ラドワーニーヤ村、シャイフ・アフマド村、トゥライディム村、バービース村、カフル村、マンスーラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、バドル殉教者旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市一帯、ハラスター市で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦する一方、シリア軍がダイル・アサーフィール市を空爆した。

またレバノン国境に近いジャラージール町無人地帯では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月23日付)によると、ジャラージール町無人地帯で、シリア軍、レバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)がダーイシュ(イスラーム国)を追撃、同地のカルナ、ダリール・スィムアーン、シュウバト・アウワードにあるその拠点を制圧した。

また、ダイル・アサーフィール市、シャイフーニーヤ村、カラム・ラサース農場、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、バイト・ジン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、フバイト村、アブー・ズフール航空基地周辺をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月23日付)によると、ジャンナト・クラー村、ジスル・シュグール市、砂糖工場一帯、アブー・ズフール町、ウンム・ジャリーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月23日付)によると、ブスラー・シャーム市南東部の「テロ組織」のアジトをシリア軍が攻撃し、潜伏している戦闘員を殲滅した。

シリア軍はまた、ヌアイマ村、ヒルバト・ガザーラ町西部郊外、カフルシャムス町西部郊外、シャイフ・マスキーン市、アトマーン村、イブタア町、インヒル市、ムザイリーブ町、ヤードゥーダ村、ダルアー市ダム街道地区一帯などで反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(6月23日付)によると、ウーファーニヤー村近郊、マスハラ村、ハムル丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月23日付)によると、タルビーサ市一帯をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(6月23日付)によると、カフルズィーター市、ハマーディー・ウマル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(6月23日付)によると、カーミシュリー市アンタリーヤ地区で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊・アサーイシュが、国防隊と撃ち合いとなり、住民1人が巻き添えとなって死亡した。

AFP, June 23, 2015、AP, June 23, 2015、ARA News, June 23, 2015、Champress, June 23, 2015、al-Hayat, June 24, 2015、Iraqi News, June 23, 2015、Kull-na Shuraka’, June 23, 2015、al-Mada Press, June 23, 2015、Naharnet, June 23, 2015、NNA, June 23, 2015、Reuters, June 23, 2015、SANA, June 23, 2015、UPI, June 23, 2015などをもとに作成。

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イスラエル占領下のゴラン高原でのドゥルーズ派住民による反体制武装集団戦闘員負傷者襲撃に対するイスラエル、シリア、レバノンの反応(2015年6月23日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエル占領下のゴラン高原にあるハラフィーシュ村で、ドゥルーズ派住民が、シリアの反体制武装集団戦闘員の負傷者を搬送しているイスラエル軍救急車両を襲撃した事件に関して、「きわめて危険なこの事件を見るがいい。我々は事件を起こした者たちを探し出し、法廷に送る…。我々は法治国家であり、我々の国の周りで起きている混乱とは何の関係もない」と述べた。

またモシェ・ヤアロン国防大臣も事件を「殺人罪」と断じ、「無視できない。治安当局は断固としてこの問題に対処する」と述べた。

一方、イスラエルのドゥルーズ派のシャイフ・アクルのムワッファク・タリーフ氏は、イスラエル国内のドゥルーズ派シャイフや一般信徒との緊急会合後に、「こうした行為を強く非難する…。これは我々のやり方ではない…。ドゥルーズ派の宗教、価値観、伝統は負傷者に危害を加えることを禁じている」と述べた。

『ハヤート』(6月24日付)が伝えた。

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SANA(6月23日付)は、イスラエル軍救急車両が搬送していた負傷者2人に関して「シャームの民のヌスラ戦線のテロリスト」だったと断じた。

イスラエル軍ラジオ局報道官は、「我々がヌスラ戦線を支援しているという主張は正しくない」と否定した。

これに対して、ドゥルーズ派のシャイフ、ワヒード・バルアース氏ら反体制派が「尊厳の男たちとスワイダー県ジャバル・アラブ自由人の共同声明」(22日付)を出し、占領地ゴラン高原での事件に先立って、親政権のドゥルーズ派民兵が、スワイダー市近郊在住の若者3人に、「スワイダー市を砲撃しようとしていた」との嫌疑をかけて殺害したと非難、スワイダー県の軍事情報局がドゥルーズ派とベドウィンの間の対立を煽動していると指弾した。

Kull-na Shuraka', June 23, 2015
Kull-na Shuraka’, June 23, 2015

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レバノンの進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首(ドゥルーズ派)は、事件に関してツイッターで「シリアとイスラエルによる合同の内乱計画」だとしたうえで、「ジャバル・アラブの賢者(ドゥルーズ派シャイフ)たちは、スワイダーで、彼ら(ドゥルーズ派)とハウラーン地方住民、そしてアラブ・ベドウィンスンナ派を分断しようとしている陰謀の大きさを理解すべきだ」とつぶやいた。

AFP, June 23, 2015、AP, June 23, 2015、ARA News, June 23, 2015、Champress, June 23, 2015、al-Hayat, June 24, 2015、Iraqi News, June 23, 2015、Kull-na Shuraka’, June 23, 2015、al-Mada Press, June 23, 2015、Naharnet, June 23, 2015、NNA, June 23, 2015、Reuters, June 23, 2015、SANA, June 23, 2015、UPI, June 23, 2015などをもとに作成。

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ハサカ県のアラブ系部族が、YPGの勢力拡大に対抗するため「シリア・ジャズィーラの盾旅団」の名で新民兵組織を結成(2015年6月22日)

ハサカ県で、シリア政府を支持するアラブ系部族のシャイフらが「シリア・ジャズィーラの盾旅団」の名で改め民兵組織を結成するとの声明を発表した。

声明において、「シリア・ジャズィーラの盾旅団」は、シリア軍およびすべての愛国的勢力とともにジャズィーラ地方(ハサカ県ユーフラテス川東部)において「テロとの戦い」を行うと表明する一方、「クルド人部隊(西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊)の支配下にあるアラブ人が被る違反行為を特定するための包括的な現地調査計画を準備している」と述べ、「アラブ人にとって歴史のある土地において、その存在に抵触し得るあらゆる事態」に対して対処すると主唱し、アラブ系部族に対する「民族浄化」に反対の意思を表明している。

また「シリアのジャズィーラ地方はシリアと不可分の一部をなしており、いかなる勢力であっても…祖国が経験している現下の特殊な状況に乗じて、民主主義や民族融和などの名のもとに、分離や連邦制樹立を実行することは許されない」としている。

クッルナー・シュラカー(6月24日付)などによると、「シリア・ジャズィーラの盾旅団」の結成は、ハサカ県、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯での西クルディスタン移行期民政局の台頭を受けたもので、シリア政府による民主統一党排除に向けた動きとも解釈できるという。

Kull-na Shuraka', June 24, 2015
Kull-na Shuraka’, June 24, 2015

 

AFP, June 24, 2015、AP, June 24, 2015、ARA News, June 24, 2015、Champress, June 24, 2015、al-Hayat, June 25, 2015、Iraqi News, June 24, 2015、Kull-na Shuraka’, June 24, 2015、al-Mada Press, June 24, 2015、Naharnet, June 24, 2015、NNA, June 24, 2015、Reuters, June 24, 2015、SANA, June 24, 2015、UPI, June 24, 2015などをもとに作成。

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タルトゥース県サーフィーター市で国防隊、シリア軍、治安部隊が撃ち合いとなり3人が死亡(2015年6月22日)

タルトゥース県では、クッルナー・シュラカー(6月23日付)、ARA News(6月23日付)によると、市内で国防隊どうしが撃ち合いとなり、隊員3人が死亡した。

事件は、国防隊の複数の隊員が市内の道路を封鎖し、車などに発砲したことに端を発しており、住民の通報を受けた、軍、治安部隊、国防隊が現場に駆けつけ、数時間にわたって撃ち合いになったという。

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また、クッルナー・シュラカー(6月23日付)によると、「シャッビーハ」(国防隊の蔑称)が、サーフィーター市でキリスト教徒青年を殺害した。

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一方、シリア人権監視団によると、タルトゥース市郊外のフライバート村で5日前に武装集団に誘拐されていた男性4人をシリア軍が23日に解放した。

AFP, June 23, 2015、AP, June 23, 2015、ARA News, June 23, 2015、Champress, June 23, 2015、al-Hayat, June 24, 2015、Iraqi News, June 23, 2015、Kull-na Shuraka’, June 23, 2015、al-Mada Press, June 23, 2015、Naharnet, June 23, 2015、NNA, June 23, 2015、Reuters, June 23, 2015、SANA, June 23, 2015、UPI, June 23, 2015などをもとに作成。

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2011年以降、小学校への攻撃で少なくとも946人の児童や教職員が死亡(2015年6月22日)

『毎日新聞』(6月22日付、インターネット版)は、シリア教育省への取材により、2011年以降の紛争で、小学校への攻撃により、少なくとも946人の児童や教職員が死亡していることが明らかになったと伝えた(http://mainichi.jp/select/news/20150622k0000e030124000c.html)。

今年6月現在で全体の約27%に当たる6,235校が閉校。戦闘が激しい地域では出席率が約5%にまで落ち込んでおり、長引く内戦が基礎教育の環境を著しく悪化させているという。

教育省によると、シリアでは2011年以前は、小学校就学率は97%に達していた。

しかし、紛争勃発、戦闘が激化したり、学校が避難民の収容施設になったりして、通学できない児童が増加した。

学校の被災も増加し、建物などの被害額は1,700億シリア・ポンド(実勢レートで約800億円)に上るという。

UNICEFによると、国内で通学できない児童・生徒は全体の30%以上の約280万人に上る。

周辺国への難民は約400万人に達しているが、シリア教育省は避難先で学校に通っていない児童・生徒も50万〜60万人いると推計している。

また、ダーイシュ(イスラーム国)は、支配地域の学校の教育内容を変更し、シリアの歴史や図工を学べなくなった子供も多い。

住民の証言によると、ダーイシュは学校でも過激思想を広め、教育を戦闘員の養成に利用しているという。

一方、首都ダマスカス中心部や地中海沿岸地域など、シリア政府の支配が安定している地域では、出席率は9割を超えており、地域格差も顕著になっている。

ハズワーン・ワッズ教育大臣は「内戦の影響を考慮し、学校に心理学の専門家を配置して子供たちのケアを充実させる計画を進めている」と話した。

『毎日新聞』2015年6月22日をもとに作成。

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ヨルダン国家治安裁判所が「武装テロ組織への参加を企てた」としてシリア人ら4人に禁固3年の実刑判決(2015年6月22日)

AFP(6月22日付)は、ヨルダンの国家治安裁判所が、「武装テロ組織への参加を企てた」としてヨルダン人4人とシリア人1人に禁固3年の実刑判決を下したと伝えた。

AFP, June 22, 2015、AP, June 22, 2015、ARA News, June 22, 2015、Champress, June 22, 2015、al-Hayat, June 23, 2015、Iraqi News, June 22, 2015、Kull-na Shuraka’, June 22, 2015、al-Mada Press, June 22, 2015、Naharnet, June 22, 2015、NNA, June 22, 2015、Reuters, June 22, 2015、SANA, June 22, 2015、UPI, June 22, 2015などをもとに作成。

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イスラエル占領下のドゥルーズ教徒が、シリアの反体制派へのイスラエルの支援に反対(2015年6月22日)

『ハヤート』(6月23日付)などは、イスラエル警察報道官の話として、占領下のゴラン高原(停戦ライン西部)にあるハラフィーシュ村で、住民たち(ドゥルーズ派)が早朝、イスラエル軍の救急車両が搬送しているシリアの反体制武装集団の負傷者の取り調べを求めて詰め寄り、投石を行った、と報じた。

イスラエル警察の報道官によると、これにより搬送されていた負傷者2人のうち1人は死亡、別の負傷者は重傷を負い、救急車両に乗っていたイスラエル軍兵士2人も負傷した。

ハラフィーシュ村の住民の一人、ファラフ・サービク氏によると、救急車両に詰め寄った住民は「シリアの状況に憤りを感じている」という。

クナイトラ県では、停戦ラインに近いゴラン高原では、最近になって、自由シリア軍南部戦線、シャーム自由人イスラーム運動などとシリア軍との戦闘が激化する一方、スワイダー県サアラ航空基地に対する自由シリア軍南部戦線などジハード主義武装集団の攻勢を受け、シリア国内のドゥルーズ派が国防隊隊員として戦闘に本格参加するなどしており、こうした事態がイスラエル占領下の地域で暮らすドゥルーズ派の間で緊張を高めていたという。

SANA(6月22日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線の傘下で活動するタクフィール主義武装集団の預言者末裔旅団は、イスラエル領内への負傷者搬送、武器供与など、イスラエルからの支援を受けている組織と目されている。

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なお、クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ハドル村一帯、ジャバーター・ハシャブ村近郊で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団(シャーム自由人イスラーム運動など)と交戦した。

シリア軍はまた、ハムル丘一帯を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月22日付)によると、マムティナ村、ブザーク丘、マスハラ村、タルジャナ村で、シリア軍が反体制武装集団への攻撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、預言者末裔旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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自由シリア軍南部戦線は声明を出し、ダルアー県などで活動するシャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などのジハード主義武装集団が20日に結成を発表した南部地域ファトフ軍に関して、協力を拒否するとの姿勢を示した。

AFP, June 22, 2015、AP, June 22, 2015、ARA News, June 22, 2015、Champress, June 22, 2015、al-Hayat, June 23, 2015、June 24, 2015、Iraqi News, June 22, 2015、Kull-na Shuraka’, June 22, 2015、al-Mada Press, June 22, 2015、Naharnet, June 22, 2015、NNA, June 22, 2015、Reuters, June 22, 2015、SANA, June 22, 2015、UPI, June 22, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県、アレッポ県でシリア軍とジハード主義武装集団の戦闘続く(2015年6月22日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方北部のレバノン国境地帯(ジャラージール町無人地帯)で、シヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、ザバダーニー市一帯、アルバイン市一帯を砲撃したほか、バイト・ジン村農場地帯、ダルーシャー村で、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月22日付)によると、バイト・ジン村、ダルーシャー村、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ハラファー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍が反体制武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市アスィーラ地区各所を空爆し、子供4人、女性1人を含む8人が死亡した。

シリア軍はまた、バアス大隊とともに、アレッポ市ライラムーン地区、ハーリディーヤ地区などでジハード主義武装集団と交戦したほか、カーディー・アスカル地区を「樽爆弾」で空爆した。

さらにジャラーギーム村、タッルフー村、ヌッブル市、ザフラー町一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーヒー山各所を空爆、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、エジプトでの反体制活動を断念し、2ヶ月前にアリー・ハイダル国民和解担当大臣の身元保証を受けてシリアに帰国し、ジャブラ市郊外の故郷に戻っていた元活動家のウダイ・ラジャブ氏が、軍事情報局タルトゥース支部に拘束され、1週間前に拷問を受けて重傷を負い、死亡した。

Kull-na Shuraka', June 22, 2015
Kull-na Shuraka’, June 22, 2015

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サラーキブ市、アブー・ズフール航空基地周辺、ウンム・ジャリーン村、ハミーディーヤ村、マアッラト・ヌウマーン市をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

一方、SANA(6月22日付)によると、カストゥーン村、ジャドラーヤー村、サフン村、ムハムバル村、バズィート村、アブー・ズフール町、マジャース村、ウンム・ジャリーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イズラア市(シリア政府支配下)の入り口で仕掛け爆弾が爆発、またアトマーン市一帯ではシリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、ダルアー市各所を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(6月22日付)によると、ダルアー市ダム街道地区、アトマーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(6月22日付)によると、マサースィナ村、ブワイダ村、マアルカバ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ウカイリバート町、カスタル村、ウンム・マイヤール村、カスル・ブン・ワルダーン村、ハルマラ村、ラターミナ町、カフルサジュナ村、マアルカバ村、ラハーヤー村、タマーニア町、ムーリク市北部、ラタミーン村、マンスーラ村を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(6月22日付)によると、シャーム軍団などからなる反体制武装集団がタイバト・イマーム市攻略に向けた「ファトフ・ミン・アッラー」の戦い第2段階を開始したと発表した。

 

AFP, June 22, 2015、AP, June 22, 2015、ARA News, June 22, 2015、Champress, June 22, 2015、al-Hayat, June 23, 2015、Iraqi News, June 22, 2015、Kull-na Shuraka’, June 22, 2015、al-Mada Press, June 22, 2015、Naharnet, June 22, 2015、NNA, June 22, 2015、Reuters, June 22, 2015、SANA, June 22, 2015、UPI, June 22, 2015などをもとに作成。

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YPG主体のユーフラテスの火山合同作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)への攻勢を続け、タッル・アブヤド市南部の要衝第93旅団基地を制圧(2015年6月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のユーフラテスの火山合同作戦司令室が、有志連合の援護空爆を受け、タッル・アブヤド市南方、アイン・イーサー市の南西部に位置する第93旅団基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(6月22日付)、ARA News(6月22日付)は、ユーフラテスの火山合同作戦司令室が第93旅団基地を制圧した、と報じた。

Kull-na Shuraka', June 22, 2015
Kull-na Shuraka’, June 22, 2015

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ヒムス県では、『ワタン』(6月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるタドムル市西部の柑橘農園西部一帯で、シリア軍歩兵部隊が「具体的な進軍」を遂げる一方、タドムル市一帯を空爆した。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア軍が過去2日間で、同地への潜入を試みるダーイシュを撃退し、タドムル市10キロの地点まで接近したと発表した。

同監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表がAFP(6月22日付)に述べたところによると、シリア軍は、同地を掌握することで、ジャズル・ガス採掘所からの石油・ガスの供給を確保しようとしており、タドムル市そのもの攻略は検討してない模様だという。

なおシリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュはウンム・ジャーミア村一帯でも交戦し、双方に死傷者が出たという。

一方、SANA(6月22日付)によると、マクサル・ヒサーン村、ジャズル・ガス採掘所一帯、ナスラーニー山一帯、タドムル市一帯、タフハ村などをシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ウンム・フーシュ村、ウンム・クラー村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)がジハード主義武装集団と交戦した。

またダービク村一帯への有志連合の空爆により、ダーイシュ戦闘員1人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(6月23日付)によると、ブーカマール市で、ウンム・アブドゥッラフマーン・マグリビーヤ女史率いるダーイシュ(イスラーム国)宗教警察(ヒスバ)が、マグリブの礼拝後にシャリーアに則った衣服を身につけていなかったとして、女性複数を逮捕した。

マグリビーヤ女史が率いるヒスバはそのほとんどがモロッコ人女性から構成されているという。

また、マヤーディーン市では、ヒスバがイフタールを行わなかったとして男性2人を絞首刑に処したという。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月22日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して17回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回におよび、タッル・アブヤド市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 22, 2015、AP, June 22, 2015、ARA News, June 22, 2015、June 23, 2015、Champress, June 22, 2015、al-Hayat, June 23, 2015、Iraqi News, June 22, 2015、Kull-na Shuraka’, June 22, 2015、al-Mada Press, June 22, 2015、Naharnet, June 22, 2015、NNA, June 22, 2015、Reuters, June 22, 2015、SANA, June 22, 2015、UPI, June 22, 2015、al-Watan, June 22, 2015などをもとに作成。

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