米主導の有志連合はシリア領内で6回の爆撃を実施(2015年12月23日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月23日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回で、アイン・イーサー市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(4回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, December 24, 2015などをもとに作成。

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トルコ軍部隊がシリア領内のハサカ県マアバダ町近郊に侵入し進駐する一方、アレッポ県アフリーン市近郊で住民を殺害(2015年12月23日)

ARA News(12月23日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の複数の消息筋の話として、トルコ軍部隊がハサカ県マアバダ町(カルキールキー)近郊に侵入し、国境から100メートルの位置するカリー・アフリートキー丘に進駐したと伝えた。

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アレッポ県では、ARA News(12月23日付)によると、トルコ軍が深夜、西クルディスタン移行期民政局の実効支配下にあるアフリーン市近郊の国境地帯で、トルコ領内に不法入国しようとした住民(トルコ人)に発砲、殺害した。

AFP, December 23, 2015、AP, December 23, 2015、ARA News, December 23, 2015、Champress, December 23, 2015、al-Hayat, December 24, 2015、Iraqi News, December 23, 2015、Kull-na Shuraka’, December 23, 2015、al-Mada Press, December 23, 2015、Naharnet, December 23, 2015、NNA, December 23, 2015、Reuters, December 23, 2015、SANA, December 23, 2015、UPI, December 23, 2015などをもとに作成。

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シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市内各所で交戦(2015年12月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市内複数カ所で交戦した。

一方、SANA(12月23日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市工業地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍たタドムル市西部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(12月23日付)によると、シリア軍がウンム・カッドゥーム丘、ハドス村、ダフラト・ドゥッカーン村、フーシュ・アブー・ファラジュ村、ハズム・ウンム・アイヤーシュ村、ハズム村、タイバ村・スフナ市街道、ウンク・ハワー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(12月23日付)によると、シリア軍がタッル・ハッターブ村、バーブ市アイン・バイダー村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(12月23日付)によると、シリア民主軍は23日晩、アレッポ県アイン・アラブ市南部のスィッリーン町一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する第2次掃討作戦を開始したと発表した。

これを受け、シリア民主軍はスィッリーン町南部のサフリージュ村をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

AFP, December 23, 2015、AP, December 23, 2015、ARA News, December 23, 2015、Champress, December 23, 2015、al-Hayat, December 24, 2015、Iraqi News, December 23, 2015、Kull-na Shuraka’, December 23, 2015、al-Mada Press, December 23, 2015、Naharnet, December 23, 2015、NNA, December 23, 2015、Reuters, December 23, 2015、SANA, December 23, 2015、UPI, December 23, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がラタキア県のトルコ国境地帯の要衝ヌーバ山を再び制圧(2015年12月23日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団との戦闘の末に、県北部山岳地帯の要衝ヌーバ山を再び奪還、制圧した。

一方、SANA(12月23日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、県北部アスワド・カビール山に近い458.5地点を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部郊外一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、AFP(12月23日付)によると、ドゥーマー市郊外のダマスカス・ヒムス国際幹線道路一帯、マルジュ・スルターン村一帯で、シリア軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(12月23日付)によると、シリア軍がナシャービーヤ町一帯およびマルジュ・スルターン村一帯、ハラスター市郊外農場地帯で進軍を続け、イスラーム軍、首都の盾旅団、アジュナード・シャーム・イスラーム連合などとの交戦の末、通信大隊基地およびその周辺を制圧した。

シリア軍また、フーシュ・ダワーヒラ村、ザマルカー町でラフマーン軍団、イスラーム軍などの拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハウラ地方を空爆した。

一方、SANA(12月23日付)によると、シリア軍がタッルドゥー市、タルビーサ市、ラスタン市、ティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(12月23日付)によると、シリア軍がマンスーラ村、ラハーヤー村でシャーム自由人イスラーム運動などファトフ軍と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(12月23日付)によると、シリア軍がビダーマー町でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 23, 2015、AP, December 23, 2015、ARA News, December 23, 2015、Champress, December 23, 2015、al-Hayat, December 24, 2015、Iraqi News, December 23, 2015、Kull-na Shuraka’, December 23, 2015、al-Mada Press, December 23, 2015、Naharnet, December 23, 2015、NNA, December 23, 2015、Reuters, December 23, 2015、SANA, December 23, 2015、UPI, December 23, 2015などをもとに作成。

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シリア国内で活動する反体制組織の民主的変革諸勢力国民調整委員会は、YPGをテロ組織とみなすリヤドでの反体制派合同会合と同会合で設置された最高交渉委員会を批判(2015年12月23日)

民主的変革諸勢力国民調整委員会(広報局)は声明を出し、サウジアラビアの首都リヤドでの最高交渉委員会(シリア政府との交渉にあたる反体制派の統一代表団人選のための委員会)の会合(17~18日)に関して、「調整委員会の方針に明らかに反し…シリアの危機の政治的解決の実現に資さない」と批判した。

声明のなかで、調整委員会は、「最高交渉委員会は…(リヤドでのシリア反体制派の合同会合に)主要な反体制派が参加しなかった…ことを受けた調整委員会の留保の姿勢を考慮していない」としたうえで、最高交渉委員会が「調整委員会と同盟関係にある(西クルディスタン移行期民政局の)人民防衛隊をテロ組織に分類した」と批判し、人民防衛隊に関して「自由シリア軍の諸派とともに、ダーイシュ(イスラーム国)などともっとも厳しく、そして真摯に戦う組織」と反論した。

そのうえで、「合同会合の声明の精神は、シリアの危機の政治的解決を望む者の意思を表現していない」として、それを拒否すると表明した。

AFP, December 23, 2015、AP, December 23, 2015、ARA News, December 23, 2015、Champress, December 23, 2015、al-Hayat, December 24, 2015、Iraqi News, December 23, 2015、Kull-na Shuraka’, December 23, 2015、al-Mada Press, December 23, 2015、Naharnet, December 23, 2015、NNA, December 23, 2015、Reuters, December 23, 2015、SANA, December 23, 2015、UPI, December 23, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団「米主導の有志連合のシリア爆撃で民間人299人を含む3,712人が死亡」(2015年12月23日)

シリア人権監視団は、米軍主導の有志連合がシリア空爆を開始した2014年9月23日から2015年12月23日までの15ヶ月間で、有志連合の攻撃による死者数が4,166人を記録したと発表した。

このうち民間人は299人(子供81人、女性53人を含む)、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーは3,712人、シャームの民のヌスラ戦線メンバーは136人、スンナ軍メンバーは10人だという。

AFP, December 23, 2015、AP, December 23, 2015、ARA News, December 23, 2015、Champress, December 23, 2015、al-Hayat, December 24, 2015、Iraqi News, December 23, 2015、Kull-na Shuraka’, December 23, 2015、al-Mada Press, December 23, 2015、Naharnet, December 23, 2015、NNA, December 23, 2015、Reuters, December 23, 2015、SANA, December 23, 2015、UPI, December 23, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍は18~23日の6日間で302回の出撃を行いシリア各地を爆撃、1,093の標的を攻撃:爆撃により民間人が犠牲となっているとのアムネスティ・インターナショナルの報告内容を否定(2015年12月23日)

ロシア国防省は、12月18日から23日までの6日間で、ロシア空軍のSu-24戦闘爆撃機、Su-34戦闘爆撃機などが、ラタキア県フマイミーム航空基地から302回の出撃を行い、アレッポ県、イドリブ県、ラタキア県、ヒムス県、ダイル・ザウル県で1,093の標的を攻撃した、と発表した。

ヒムス県での空爆では、Su-24戦闘爆撃機が、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点、車輌を破壊した。

アレッポ県での空爆では、Su-34戦闘爆撃機が、シャーム自由人イスラーム運動の指令拠点を破壊した。

ダイル・ザウル県での空爆では、Su-34戦闘爆撃機が、ダーイシュの石油精製施設を破壊した。

イドリブ県での空爆では、Su-34戦闘機が反体制武装集団の教練キャンプを破壊した。

この教練キャンプは、CIS諸国出身者からなる「テロリスト」がトルコから潜入して、1週間前に設置したものだったという。

なお、このキャンプへの攻撃の数時間後、トルコの外務省はロシア軍が子供150人を含む民間人650人を殺害したとの喧伝を行ったという。

ロシア国防省はさらに、シリアでのロシア軍の空爆に民間人200人が巻き込まれ死亡しているとするアムネスティ・インターナショナルのレポート(https://www.amnesty.org/en/documents/mde24/3113/2015/en/)の内容を否定した。

AFP, December 23, 2015、AP, December 23, 2015、ARA News, December 23, 2015、Champress, December 23, 2015、al-Hayat, December 24, 2015、Iraqi News, December 23, 2015、Kull-na Shuraka’, December 23, 2015、al-Mada Press, December 23, 2015、Naharnet, December 23, 2015、NNA, December 23, 2015、Reuters, December 23, 2015、SANA, December 23, 2015、UPI, December 23, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県ムウダミーヤト・シャーム市でシリア軍が有毒ガスを使用か?(2015年12月22日)

ダマスカス郊外県では、ザマーン・ワスル(12月23日付)によると、ムウダミーヤト・シャーム市に対するシリア軍の攻撃で、12歳の子供1人を含む10人が搬送先の野戦病院で死亡、また30人以上が有毒ガスによると思われる「鼻血、呼吸困難、縮瞳」などの症状を訴えた。

また、有毒ガスによる症状を発症した負傷者と思われる映像(https://youtu.be/uBipzVHTIEghttps://youtu.be/LIUrcfIXpDgなど)がインターネット上で公開された。

ザマーン・ワスルは、地元の複数の住民の話として、22日午後9時、ダマスカス県マッザ区にあるマッザ航空基地から発射されたロケット弾2発がムウダミーヤト・シャーム市に着弾し、有毒ガスが放出されたと思われると伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がムウダミーヤト・シャーム市を「樽爆弾」で攻撃し、少なくとも28人が死傷した。

同監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市南部一帯では、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦しており、「樽爆弾」での攻撃は、ジハード主義武装集団の攻勢によってシリア軍が同地から後退した後に行われたという。

なお、シリア軍ヘリコプターでの「樽爆弾」攻撃での犠牲者のなかには、ジハード主義武装集団戦闘員4人も含まれるという。

しかし、AFPによると、シリア治安筋は、攻撃において使用された兵器が「伝統的」兵器のみだと述べ、化学兵器使用疑惑を否定した。

AFP, December 23, 2015、AP, December 23, 2015、ARA News, December 23, 2015、Champress, December 23, 2015、al-Hayat, December 24, 2015、Iraqi News, December 23, 2015、Kull-na Shuraka’, December 23, 2015、al-Mada Press, December 23, 2015、Naharnet, December 23, 2015、NNA, December 23, 2015、Reuters, December 23, 2015、SANA, December 23, 2015、UPI, December 23, 2015、Zaman al-Wasl, December 23, 2015などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合がシリア領内で8回の爆撃を実施(2015年12月22日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月22日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して32回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回で、フール町近郊(2回)、ハサカ市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(2回)、マーリア市近郊(2回)、ラッカ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, December 23, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県東部、ヒムス県中部でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2015年12月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市、マスカナ市を空爆し、住民1人が死亡した。

一方、SANA(12月22日付)によると、シリア軍がバーブ市、アイシャ村、アイン・バイダー村、ナッジャーラ村、タッル・ハッターバート村、ジュルーフ村、シャルバア村、アイン・ジャフシュ村、タッル・アイユーブ村、ダイル・ハーフィル市、アルド・マッラーフ地区、タッル・ムサイビーン村、ビージャーン丘、スースィヤーン丘でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(12月22日付)によると、シャーム戦線がダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、米トルコが設置合意した「安全地帯」内のカッラ・マズラア町を制圧した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(12月22日付)によると、シリア軍がマヒーン町、ハドス村、ハズム村、フーシュ・アブー・ファラジュ村、ウンム・カッドゥーム丘、ダフラト・ドゥカーン丘、ドゥフール・フザイミーヤ村、ラスム・タウィール村、サワーナ町、タイバ村・スフナ市街道、タドムル市でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(12月22日付)によると、ダイル・ザウル市ハラービシュ地区の学校校庭に迫撃砲弾複数発が着弾し、女子生徒9人が死亡、15人が負傷した。

AFP, December 22, 2015、AP, December 22, 2015、ARA News, December 22, 2015、Champress, December 22, 2015、al-Hayat, December 23, 2015、Iraqi News, December 22, 2015、Kull-na Shuraka’, December 22, 2015、al-Mada Press, December 22, 2015、Naharnet, December 22, 2015、NNA, December 22, 2015、Reuters, December 22, 2015、SANA, December 22, 2015、UPI, December 22, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍、シリア軍がアレッポ県、ダマスカス郊外県、イドリブ県、ラタキア県での爆撃を続ける(2015年12月22日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月22日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍は、アレッポ市南部郊外のズィルバ村への進攻を試みたシリア軍と交戦、これを撃退、またバッカーラ丘、バーニス村を奪還した。

シリア人権監視団によると、シリア軍の進攻と前後してロシア軍はズィルバ村、バーニス村、タッル・ハディーヤ村、ラスム・サフリージュ村を空爆した。

一方、 SANA(12月22日付)によると、シリア軍がアレッポ市シャイフ・サイード地区、シャイフ・ハドル地区、バニー・ザイド地区でシリア軍がジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(12月22日付)によると、ロシア軍がマルジュ・スルターン村に近いブズィーナ村を空爆し、住民少なくとも30人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がサルマー町、クルド山およびトルクメン山一帯を20回以上にわたる空爆、また同地各所で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がビターマー町、ナージヤ村を空爆し、女性3人が死亡した。

またシリア軍がタマーニア町を砲撃した。

一方、SANA(12月22日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市で特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線のメンバー6人を殲滅した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がカルアト・マディーク町を空爆した。

一方、SANA(12月22日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市、ムーリク市、ラターミナ町、アトシャーン村でファトフ軍の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がラスタン市を4回にわたり空爆し、女性2人を含む3人が死亡した。

一方、SANA(12月22日付)によると、シリア軍がタルビーサ市、ティールマアッラ村、アイン・フサイン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(12月22日付)が、ヤアラブ・アドナーン特派員からの情報として、UNESCO世界文化遺産に指定されているブスラー・シャーム市のローマ劇場に対して、シリア軍が「樽爆弾」2発を投下したと伝えた。

AFP, December 22, 2015、AP, December 22, 2015、ARA News, December 22, 2015、Champress, December 22, 2015、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2015、al-Hayat, December 23, 2015、Iraqi News, December 22, 2015、Kull-na Shuraka’, December 22, 2015、al-Mada Press, December 22, 2015、Naharnet, December 22, 2015、NNA, December 22, 2015、Reuters, December 22, 2015、SANA, December 22, 2015、UPI, December 22, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線が共闘を続けてきた「自由シリア軍」所属組織の「粛清」を決定(2015年12月22日)

ARA News(12月22日付)は、シリア北部で活動する複数のイスラーム主義組織筋の話として、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線が21日、シリア北部で活動するすべての自由シリア軍所属部隊を「粛清」する非公式決定を下したと伝えた。

この決定は、サウジアラビアの首都リヤドで8日から10日にかけて開催された反体制派合同会合に、シリア北部および南部から複数の反体制武装集団が参加したことを受けた措置だという。

これに関して、「穏健な反体制派」と目される第13師団の複数の消息筋は、ヌスラ戦線が2日前に、アレッポ県バーブ・ハワー国境通行所に近い自由シリア軍中部師団の拠点複数カ所を急襲したが、ヌスラ戦線と連携するシャーム自由人イスラーム運動が介入し、両者の衝突を回避したと語った。

第13師団は、リヤドの合同会合に代表者を送っており、ヌスラ戦線の司令官(アミール)の一人から脅迫を受けていたが、シャーム自由人イスラーム運動に近い中部師団は、ヌスラ戦線と共闘していたという。

AFP, December 22, 2015、AP, December 22, 2015、ARA News, December 22, 2015、Champress, December 22, 2015、al-Hayat, December 23, 2015、Iraqi News, December 22, 2015、Kull-na Shuraka’, December 22, 2015、al-Mada Press, December 22, 2015、Naharnet, December 22, 2015、NNA, December 22, 2015、Reuters, December 22, 2015、SANA, December 22, 2015、UPI, December 22, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)支配下のハサカ県シャッダーディー市の奪還をめざすシリア軍とYPG主体のシリア民主軍が交戦し、シリア軍が後退(2015年12月22日)

ハサカ県では、ARA News(12月22日付)によると、ハサカ市に駐留するシリア軍部隊がダーイシュ(イスラーム国)と戦闘するため、同市南部のアリーシャ町近郊に進軍したが、同地に集結する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がこのシリア軍部隊を攻撃、2時間以上にわたる戦闘の末、シリア軍部隊は撤退した。

シリア政府に近い消息筋によると、この戦闘に先立って、東部地区(ダイル・ザウル県一帯)でのダーイシュとの戦闘の指揮をとるシリア軍ムハンマド・ハドゥール少将は、ハサカ県のアラブ系部族と会談し、ダーイシュの拠点都市の一つであるシャッダーディー市解放に向けて子息をシリア軍に従属させるよう要請し、従軍した若者には月額で700米ドルを、また部族長には1,000米ドルを支給すると約束していたという。

しかし、米軍の後援を受けて、シリア民主軍を主導する人民防衛隊は単独でのシャッダーディー市攻略をめざしているという。

 

AFP, December 22, 2015、AP, December 22, 2015、ARA News, December 22, 2015、Champress, December 22, 2015、al-Hayat, December 23, 2015、Iraqi News, December 22, 2015、Kull-na Shuraka’, December 22, 2015、al-Mada Press, December 22, 2015、Naharnet, December 22, 2015、NNA, December 22, 2015、Reuters, December 22, 2015、SANA, December 22, 2015、UPI, December 22, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がダマスカスで預言者聖誕祭の礼拝に参列(2015年12月22日)

アサド大統領は、ダマスカス県ムハージリーン区のアクラム・モスクで預言者聖誕祭を祝うための集団礼拝に参列した。

集団礼拝は、ダマスカス県・同郊外県ムフティーのシャイフ、アドナーン・アフユーニー師によって先導され、ムハンマド・ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣ら閣僚、政府要人らも参加した。

SANA(12月22日付)が伝えた。

SANA, December 22, 2015
SANA, December 22, 2015

AFP, December 22, 2015、AP, December 22, 2015、ARA News, December 22, 2015、Champress, December 22, 2015、al-Hayat, December 23, 2015、Iraqi News, December 22, 2015、Kull-na Shuraka’, December 22, 2015、al-Mada Press, December 22, 2015、Naharnet, December 22, 2015、NNA, December 22, 2015、Reuters, December 22, 2015、SANA, December 22, 2015、UPI, December 22, 2015などをもとに作成。

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パワー米国連代表大使は「シリア政府とロシアは民間人を砲撃しないよう慎重に行動すべき」と警告(2015年12月22日)

国連安保理でシリアでの人道支援策に関する会合が行われ、サマンサ・パワー米国連代表大使が、「アサド政権と複数の国は、地上からテロリストを狙う一方で、空から民間人を空爆している…。シリア政府とロシアは民間人を砲撃しないよう慎重に行動すべきだ」と述べ、ロシア軍によるシリア空爆を批判した。

『ハヤート』(12月23日付)が伝えた。

AFP, December 22, 2015、AP, December 22, 2015、ARA News, December 22, 2015、Champress, December 22, 2015、al-Hayat, December 23, 2015、Iraqi News, December 22, 2015、Kull-na Shuraka’, December 22, 2015、al-Mada Press, December 22, 2015、Naharnet, December 22, 2015、NNA, December 22, 2015、Reuters, December 22, 2015、SANA, December 22, 2015、UPI, December 22, 2015などをもとに作成。

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ロシア大統領府は、ヒズブッラー幹部サミール・クンタール氏殺害へのイスラエルの関与への明言を避け、「テロとの戦い」におけるロシア・イスラエルの連携を強調(2015年12月22日)

ロシア大統領府によると、ヴラジミール・プーチン大統領はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話会談を行い、シリアでの危機解決への方途や「テロとの戦い」における協力態勢について意見を交わした。

会談において、プーチン大統領は、国際社会の監督のもとでシリア人どうしの交渉を行う以外にシリアでの紛争を終息させる方途はないと述べる一方、ダーイシュ(イスラーム国)を初めとする過激派のシリア国内での活動に対して「断固として立ち向かう」必要があると強調した。

両首脳は、テロ対策における連携など、さまざまな側面で両国が対話を継続することで意見が一致したという。

一方、20日のダマスカス郊外県のジャルマーナー市でのヒズブッラー幹部サミール・クンタール氏の殺害に関して、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、「ロシア、イスラエル両国軍参謀本部間での情報交換のしくみが確立しており、イスラエルが提示するデータは(ロシアの)国防省に送られている」としたうえで、同氏殺害のデータをロシア側が受け取っていないと述べ、イスラエルの関与の有無に対しての明言を避けた。

AFP, December 22, 2015、AP, December 22, 2015、ARA News, December 22, 2015、Champress, December 22, 2015、al-Hayat, December 23, 2015、Iraqi News, December 22, 2015、Kull-na Shuraka’, December 22, 2015、al-Mada Press, December 22, 2015、Naharnet, December 22, 2015、NNA, December 22, 2015、Reuters, December 22, 2015、SANA, December 22, 2015、UPI, December 22, 2015などをもとに作成。

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シリア軍が西クルディスタン移行期民政局実効支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区を爆撃(2015年12月21日)

アレッポ県では、ARA News(12月22日付)によると、西クルディスタン移行期民政局が実効支配するアレッポ市シャイフ・マクスード地区に対して、シリア軍が「樽爆弾」で空爆を行い、住民複数人が死傷した。

AFP, December 22, 2015、AP, December 22, 2015、ARA News, December 22, 2015、Champress, December 22, 2015、al-Hayat, December 23, 2015、Iraqi News, December 22, 2015、Kull-na Shuraka’, December 22, 2015、al-Mada Press, December 22, 2015、Naharnet, December 22, 2015、NNA, December 22, 2015、Reuters, December 22, 2015、SANA, December 22, 2015、UPI, December 22, 2015などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合がシリア領内で8回の爆撃を実施(2015年12月21日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月21日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して25回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回で、ハサカ市近郊(1回)、フール町近郊(2回)、ラッカ市近郊(1回)、マーリア市近郊(4回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, December 22, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県で活動するアル=カーイダ系組織のヌスラ戦線がシリア軍と停戦合意し、メンバーがイドリブ県に向け退去を開始する一方、ダマスカス郊外県バラダー渓谷でも停戦合意が成立(2015年12月21日)

シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線とシリア軍の間で停戦合意が結ばれ、同地からのヌスラ戦線の戦闘員の退去が開始され、負傷者多数を含むヌスラ戦線メンバー27人が、シリア政府の支配下にある同県ハウラーン地方のナジーフ村に到着した。

『ハヤート』(12月22日付)などによると、この停戦合意は、シリア政府がヌスラ戦線メンバー180人のダルアー県からイドリブ県への退去の安全を保証すること、ヌスラ戦線が見返りとしてイラン人捕虜複数名を解放することなどが盛り込まれているという。

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SNN(12月21日付)によると、シリア政府は、ダマスカス郊外県北西部のバラダー渓谷で活動を続ける反体制武装集団との停戦合意に従い、バスィーマ町・アシュラフィーヤト・ワーディー町間の街道を開放、同地への包囲を130日ぶりに解除した。

この停戦合意は、シリア軍がバラダー渓谷一帯への包囲を解除し、街道を開放、物資の搬入を認めること、シリア政府管理下の拘置所からの女性逮捕者の釈放、反体制武装集団によるダマスカス県への水道供給の制限解除などを定めているという。

AFP, December 21, 2015、AP, December 21, 2015、ARA News, December 21, 2015、Champress, December 21, 2015、al-Hayat, December 22, 2015、Iraqi News, December 21, 2015、Kull-na Shuraka’, December 21, 2015、al-Mada Press, December 21, 2015、Naharnet, December 21, 2015、NNA, December 21, 2015、Reuters, December 21, 2015、SANA, December 21, 2015、SNN, December 21, 2015、UPI, December 21, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍がヒムス県中部、アレッポ県東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を爆撃(2015年12月21日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハドス村、マヒーン町一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またロシア軍と思われる戦闘機がタドムル市各所を20回にわたり空爆し、複数の死傷者が出た。

一方、SANA(12月21日付)によると、シリア軍がハドス村、フワーリーン村、マヒーン町西部、タドムル市郊外のシャリーファ村、グナイマート村、タフハ村、ガズィーラ村、ウンク・ハワー村のダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(12月21日付)によると、ロシア軍がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市であるバーブ市、マンビジュ市を空爆し、住民らが死傷した。

またクワイリス航空基地に駐留するシリア軍がダイル・ハーフィル市、アリーマ村などを砲撃した。

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スワイダー県では、SANA(12月21日付)によると、シリア軍がカスル村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 21, 2015、AP, December 21, 2015、ARA News, December 21, 2015、Champress, December 21, 2015、al-Hayat, December 22, 2015、Iraqi News, December 21, 2015、Kull-na Shuraka’, December 21, 2015、al-Mada Press, December 21, 2015、Naharnet, December 21, 2015、NNA, December 21, 2015、Reuters, December 21, 2015、SANA, December 21, 2015、UPI, December 21, 2015などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県各所での爆撃を激化する一方、アレッポ市ラーシディーン地区南部の丘陵地帯に到達(2015年12月21日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・マクラン町・イフラ村間の街道一帯を砲撃、またハーン・シャイフ・キャンプ一帯を「樽爆弾」で空爆した。

またシリア軍はマルジュ・スルターン村一帯などを戦闘機で21回にわたり空爆するとともに、同地を砲撃した。

シリア軍はこのほかにも、ダーライヤー市を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(12月21日付)によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村・ナシャービーヤ町間の農場地帯、アルバイン市、ダーライヤー市で、イスラーム旅団などのジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍によって奪還されたハーン・トゥーマーン市一帯では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員が、ジュンド・アクサー機構、トルキスターン・イスラーム党、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、シリア軍がハーン・トゥーマーン市とアレッポ市ラーシディーン地区の間に位置する丘陵地帯を制圧した。

また、戦闘機(シリア軍かロシア軍かは不明)が、西クルディスタン移行期民政局の実効支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区の第15通り一帯を空爆した。

一方、SANA(12月21日付)とシリア人権監視団によると、アレッポ市ナイル通りなどシリア政府支配地域内の複数カ所に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、住民3人が死亡、2人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(12月21日付)によると、イスラーム軍が撃った迫撃砲弾1発がバルザ区(マサーキン・バルザ地区)に着弾し、住民1人が死亡、9人が負傷した。

一方、SANA(12月21日付)によると、シリア軍がジャウバル区でイスラーム軍と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、クッルナー・シュラカー(12月21日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線の司令官の一人フサーム・アムーラ氏(アブー・ウダイ)が乗った車がヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ内に仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれ、同氏を含む戦闘員3人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(12月21日付)とシリア人権監視団によると、反体制武装集団がスカイラビーヤ市を砲撃し、住民2人が死亡、8人が負傷した(シリア人権監視団によると負傷者数は25人)。

また県北部のバフサ村では、反体制派のナスル軍の戦車大隊司令官と第6旅団副司令官らがシリア軍の砲撃で死亡、シリア軍はこのほかにもハッダージュ村一帯を4回にわたり空爆し、1人が死亡、複数が負傷した。

一方、SANA(12月21日付)によると、シリア軍がスカイク村、ムーリク市東部、ラハーヤー村、ラトミーン村でファトフ軍拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がハウラ地方を空爆、またシリア軍が同地を砲撃し、女性1人が死亡した。

これに対して、ジハード主義武装集団もハウラ地方一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

一方、SANA(12月21日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がタマーニア町、スカイク村を空爆、これに対してジハード主義武装集団は、シリア政府支配下のカファルヤー町、フーア市各所を砲撃し、また同地一帯では、国防隊や地元民兵がシャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(12月21日付)によると、シリア軍がフバイト村、ビダーマー町、タマーニア町でシャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団の拠点を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員が、アティーラ村一帯などでシャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦、ロシア軍戦闘機が同地一帯を空爆した。

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ダルアー県では、SANA(12月21日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区、雛民キャンプ一帯で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(12月22日付)によると、ナマル町でサナマイン自由人大隊司令官のムハンマド・ムバーラク・アトマ氏が何者かによって暗殺された。

AFP, December 21, 2015、AP, December 21, 2015、ARA News, December 21, 2015、Champress, December 21, 2015、al-Hayat, December 22, 2015、Iraqi News, December 21, 2015、Kull-na Shuraka’, December 21, 2015、December 22, 2015、al-Mada Press, December 21, 2015、Naharnet, December 21, 2015、NNA, December 21, 2015、Reuters, December 21, 2015、SANA, December 21, 2015、UPI, December 21, 2015などをもとに作成。

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米国はクルド民族主義政党のPYDを反体制派統一代表団に加えるべく、サウジアラビアとトルコを説得(2015年12月21日)

AKI(12月21日付)は複数の反体制筋の話として、国連安保理決議第2254号に従い、2016年1月に開始予定のシリア政府との政治移行に向けた和平交渉に参加する反体制派の統一代表団に、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のサーリフ・ムスリム共同代表を加えるため、米国がサウジアラビアやトルコの説得を試みている、と伝えた。

トルコ政府は、PKK(クルディスタン労働者党)とつながりがある民主統一党、そして西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊をテロ組織に認定するよう求めており、サウジアラビア政府もリヤドで主催した反体制派合同会合、そして会合で新設された最高交渉委員会から民主統一党を排除している。

しかし、米国は、ロシア軍によるシリア空爆開始以降、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線やシャーム自由人イスラーム運動と共闘する「穏健な反体制派」への支援を断念、人民防衛隊主体のシリア民主軍への支援を強化している。

AFP, December 21, 2015、AP, December 21, 2015、AKI, December 21, 2015、ARA News, December 21, 2015、Champress, December 21, 2015、al-Hayat, December 22, 2015、Iraqi News, December 21, 2015、Kull-na Shuraka’, December 21, 2015、al-Mada Press, December 21, 2015、Naharnet, December 21, 2015、NNA, December 21, 2015、Reuters, December 21, 2015、SANA, December 21, 2015、UPI, December 21, 2015などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長はクンタール氏暗殺に対して「イスラエルに適切な時に、適切な場所で、適切な方法で報復する」と宣言(2015年12月21日)

ナハールネット(12月21日付)などによると、20日のイスラエル軍によると思われるダマスカス郊外県ジャルマーナー市への攻撃で死亡したヒズブッラーの幹部サミール・クンタール氏の葬儀がベイルート県南部郊外(ダーヒヤ)のグライビー地区で執り行われ、住民やヒズブッラー支持者数千人が参列した。

Naharnet, December 20, 2015
Naharnet, December 20, 2015

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葬儀後、ハサン・ナスルッラー書記長がテレビ演説を行い、イスラエルに対して「適切な時に、適切な場所で、適切な方法で報復する」と明言した。

ナスルッラー書記長は、クンタール氏殺害に関して「イスラエルという敵があからさまな軍事攻撃による暗殺の背後にいることは疑う余地がない…。イスラエルの戦闘機が誘導ミサイルで(クンタール氏がいた)建物を攻撃した…。シオニストという敵がサミール・クンタール氏を暗殺したことを明白且つ公に非難する」と述べた。

クンタール氏殺害に関しては、「自由シリア軍」を名乗るハウラーンの騎士大隊が関与を認めるビデオ声明を公開していたが、ナスルッラー書記長はこれを否定し、イスラエルの犯行だと断じた。

Naharnet, December 20, 2015
Naharnet, December 20, 2015

 

AFP, December 21, 2015、AP, December 21, 2015、ARA News, December 21, 2015、Champress, December 21, 2015、al-Hayat, December 22, 2015、Iraqi News, December 21, 2015、Kull-na Shuraka’, December 21, 2015、al-Mada Press, December 21, 2015、Naharnet, December 21, 2015、NNA, December 21, 2015、Reuters, December 21, 2015、SANA, December 21, 2015、UPI, December 21, 2015などをもとに作成。

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中国外交部は北京でのシリア政府と反体制派代表の対話会合主催への意向を表明(2015年12月21日)

中国外交部の洪磊報道官は、シリア紛争解決に向けた停戦・政治移行プロセスの行程を定めた国連安保理決議第2254号採択を受け、中国が近く、シリア政府と反体制派の代表を招聘し、同国における危機の政治的解決に貢献するため積極的な役割を果たすとの意向を表明した。

シリアの複数の反体制筋が『ハヤート』(12月22日付)に伝えたところによると、中国政府は同国が招聘可能な反体制活動家のリストを用意しているという。

このリストは、ロシアが用意した反体制活動家のリスト(443人が記載)、米国のリスト(15人が記載)、アラブ諸国のリスト(20人が記載)、そしてリヤドの反体制派の最高交渉委員会メンバー34人を総合して作成されているという。

AFP, December 21, 2015、AP, December 21, 2015、ARA News, December 21, 2015、Champress, December 21, 2015、al-Hayat, December 22, 2015、Iraqi News, December 21, 2015、Kull-na Shuraka’, December 21, 2015、al-Mada Press, December 21, 2015、Naharnet, December 21, 2015、NNA, December 21, 2015、Reuters, December 21, 2015、SANA, December 21, 2015、UPI, December 21, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍の爆撃でアル=カーイダ系のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の事実上の統括者と目されるサウジアラビア人説教師のムハイスィニー氏が再び負傷(2015年12月20日)

アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の事実上の統括者と目されるサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏(ジハード布教者センター代表)は、アレッポ市南部郊外の前線に滞在中にロシア軍の攻撃を3度にわたって受けて負傷した。

ムハイスィニー氏が負傷するのは、今回が4度目で、最近では12月4日にラタキア県北部のトルコ国境地帯で負傷していた。

ムハイスィニー氏は搬送中の車内で撮影されたビデオ・メッセージ(https://youtu.be/WHshfEQSYqk)で、アル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構、トルクメン人戦闘員の活動を賞賛するとともに、ヌスラ戦線の最高指導者のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏、シャーム自由人イスラーム運動指導者のムハンナド・ミスリー氏(アブー・ヤフヤー・ハマウィー、アブー・ヤフヤー・ガーブ)らを讃えた。

Youtube, December 20, 2015
Youtube, December 20, 2015

 

AFP, December 21, 2015、AP, December 21, 2015、ARA News, December 21, 2015、Champress, December 21, 2015、al-Hayat, December 22, 2015、Iraqi News, December 21, 2015、Kull-na Shuraka’, December 21, 2015、al-Mada Press, December 21, 2015、Naharnet, December 21, 2015、NNA, December 21, 2015、Reuters, December 21, 2015、SANA, December 21, 2015、UPI, December 21, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構は音声声明でリヤドでのシリア反体制派の合同会合に参加した武装集団を「意志のない奴隷」と厳しく非難(2015年12月20日)

イドリブ県やアレッポ県で活動するアル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構は音声声明(https://youtu.be/dngyS-JOBY0)を出し、サウジアラビアの首都リヤドでのシリア反体制派の合同会合に参加した武装集団に関して「反逆、愚行、裏切りであり、意志のない奴隷」と非難した。

AFP, December 21, 2015、AP, December 21, 2015、ARA News, December 21, 2015、Champress, December 21, 2015、al-Hayat, December 22, 2015、Iraqi News, December 21, 2015、Kull-na Shuraka’, December 21, 2015、al-Mada Press, December 21, 2015、Naharnet, December 21, 2015、NNA, December 21, 2015、Reuters, December 21, 2015、SANA, December 21, 2015、UPI, December 21, 2015などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で3回の爆撃を実施(2015年12月20日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月20日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して15回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回で、マーリア市近郊(2回)、アイン・イーサー市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, December 21, 2015などをもとに作成。

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トルコ外務省は声明で国連安保理決議第2254号への支持を表明、アサド大統領らシリア政府の完全排除を主唱(2015年12月20日)

トルコ外務省は声明を出し、ウィーンでのISSGの二つの合意(10月30日、11月14日)に従ってシリア紛争の停戦プロセスおよび政治移行プロセスの行程を定めた国連安保理決議第2254号に関して、「対話を通じた権力移譲を定めた2012年6月30日のジュネーブ合意に基づく政治移行プロセスを期限付きで規定する安保理決議を支持する」と表明した。

声明はまた、シリア政府との交渉にあたる反体制派の統一代表に関して「リヤドで先週招集されたリヤド大会から代表団がもたらされる必要がある」とする一方、「(シリアの)治安と安定は、公正な選挙を通じて、シリア国民が正当な権利を得て、バッシャール・アサドを筆頭とする現政権メンバー全員を排除することでのみ実現する」と強調した。

AFP, December 20, 2015、AP, December 20, 2015、ARA News, December 20, 2015、Champress, December 20, 2015、al-Hayat, December 21, 2015、Iraqi News, December 20, 2015、Kull-na Shuraka’, December 20, 2015、al-Mada Press, December 20, 2015、Naharnet, December 20, 2015、NNA, December 20, 2015、Reuters, December 20, 2015、SANA, December 20, 2015、UPI, December 20, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県東部、ヒムス県中部でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2015年12月20日)

アレッポ県では、SANA(12月20日付)によると、シリア軍が、バーブ市、シャワーヤー丘、ビージャーン村、ラスム・サフリージュ村、シャルバア村、ナッジャーラ村、ジュルーフ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に空爆などで攻撃を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(12月20日付)によると、シリア軍が、タール山西部、ワーディー・ザカーラ、ウンク・ハワー村、マヒーン町西部一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 20, 2015、AP, December 20, 2015、ARA News, December 20, 2015、Champress, December 20, 2015、al-Hayat, December 21, 2015、Iraqi News, December 20, 2015、Kull-na Shuraka’, December 20, 2015、al-Mada Press, December 20, 2015、Naharnet, December 20, 2015、NNA, December 20, 2015、Reuters, December 20, 2015、SANA, December 20, 2015、UPI, December 20, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がヌスラ戦線など反体制武装集団の拠点の一つハーン・トゥーマーン市(アレッポ市南部)を制圧(2015年12月20日)

アレッポ県では、SANA(12月20日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、アレッポ市南部郊外におけるシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団の最大拠点と目されるハーン・トゥーマーン村とその周辺一帯を完全制圧した。

シリア軍はまた、ズィルバ村、アレッポ市バニー・ザイド地区、ラームーサ地区、ライラムーン地区、カルム・タッラーブ地区、ハーン・アサル村、ジュッブ・ガブシャ村などでヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団との交戦を続けた。

一方、シャーム軍団は声明を出し、アレッポ市南部郊外のハーン・トゥーマーン市でイラン人戦闘員2人を捕捉したと発表した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員が、クルド山、トルクメン山一帯でシャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦、ロシア軍が同地を空爆した。

一方、SANA(12月20日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、カビーラ村および同村周辺の山岳地帯(453.5地点、535.5地点、538.5地点)でジハード主義武装集団戦闘員数十人を殲滅し、同地を制圧した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、ファトフ軍によって占拠されているイドリブ市内のシリア政府施設(バアス党イドリブ支部など)を空爆し、民間人15人を含む36人が死亡、50人以上が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラスタン市各所を「樽爆弾」で空爆、またタルビーサ市・ガントゥー市間の街道を攻撃した。

一方、SANA(12月20日付)によると、シリア軍がウンム・シャルシューフ村、南マシュジャル村、ティールマアッラ村、ラスタン市でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がラハーヤー村で米国製のTOW対戦車ミサイルでシリア軍戦車を破壊した。

一方、SANA(12月20日付)によると、シリア軍がアトシャーン村でジュンド・アクサー機構の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(12月20日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(12月20日付)によると、オートストラード・マッザ区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発が着弾し、9人が負傷した。

AFP, December 20, 2015、AP, December 20, 2015、ARA News, December 20, 2015、Champress, December 20, 2015、al-Hayat, December 21, 2015、Iraqi News, December 20, 2015、Kull-na Shuraka’, December 20, 2015、al-Mada Press, December 20, 2015、Naharnet, December 20, 2015、NNA, December 20, 2015、Reuters, December 20, 2015、SANA, December 20, 2015、UPI, December 20, 2015などをもとに作成。

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