シリア国民連合、イスラーム軍など反体制武装集団26組織はサウジアラビアによるイランとの国交断絶を支持(2016年1月3日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、サウジアラビアによるイランとの国交断絶に歓迎の意を表した。

シリア革命反体制勢力国民連立は声明のなかで、イランが「シーア派武装集団を支援し、中東地域の安定を揺るがし、シリアに宗派対立をもたらそうとしている」と非難、サウジアラビアがイランとの外交関係を断絶したことを支持すると表明、「すべてのアラブ・イスラーム諸国に同様の措置を講じ、シリア、イラク、イエメンでのイランの犯罪、そしてサウジアラビアや湾岸諸国へのイランの内政干渉に対抗」するよう呼びかけた。

シリア革命反体制勢力国民連立は、イランが「自国民への抑圧…、数千人の反体制派の処刑、諸外国への内政干渉、人道に対する罪、アサド政権およびロシアの占領に与し、40万人ものシリア人の抹殺、1,300万人以上の難民化」をもたらしたと非難した。

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アレッポ県、イドリブ県、ラタキア県で活動する反体制武装集団26組織も共同声明を出し、サウジアラビアによるイランとの国交断絶に関して「イランが世界に輸出するテロに対抗する真摯な措置」と評し、支持を表明した。

共同声明を出したのは、北部師団、第13師団、ザーウィヤ山の鷹旅団、第16歩兵師団、スルターン・ムラード師団、第1沿岸師団、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、中部師団、「命じられるがまま進め」連合、サラーフッディーン師団、ナスル軍、第2沿岸師団、シャーム革命家大隊、タウヒード軍、アルバイーン大隊、シャーム戦線、イスラーム覚醒大隊、アンサール・シャーム大隊、ヒムス解放運動、ヤルムーク軍、第312師団、第10沿岸師団、第24歩兵師団、イスラーム軍、第1特殊任務師団、ヌールッディーン・ザンキー運動。

Kull-na Shuraka', January 3, 2016
Kull-na Shuraka’, January 3, 2016

AFP, January 4, 2016、AP, January 4, 2016、ARA News, January 4, 2016、Champress, January 4, 2016、al-Hayat, January 5, 2016、Iraqi News, January 4, 2016、Kull-na Shuraka’, January 4, 2016、al-Mada Press, January 4, 2016、Naharnet, January 4, 2016、NNA, January 4, 2016、Reuters, January 4, 2016、SANA, January 4, 2016、UPI, January 4, 2016などをもとに作成。

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シリア・イスラーム評議会、「シャーム・イルムの民シューラー評議会」は、YPG主体のシリア民主軍を「外国勢力の支援のもとシリア分割の計画を実行しようとしている」、「アッラーに対する裏切り」と非難(2016年1月3日)

トルコで活動するシリア・イスラーム評議会は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団との戦闘の末にアレッポ県アフリーン市郊外のタナブ村、カシュタアール村、シャワーリガ村、マーリキーヤ村を制圧したことを非難、「外国勢力の支援のもとシリア分割の計画を実行しようとしている」と断じた。

 

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「シャーム・イルムの民シューラー評議会」は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が「シリアのジハード主義革命武装勢力に宣戦を布告した」と非難し、「アッラーとその使徒、その信者に対する裏切り者で…、宗教とウンマの敵の手先」と指弾、「彼らと戦い、ウンマに彼らの計略を警告し、彼らへの参加や関与を阻止し、彼らに改悛させ、自らとそのウンマに不正をはたらくこの勢力の解体をもたらさねばならない」と主張した。

「シャーム・イルムの民シューラー評議会」は、アブー・アッバース・シャーミー氏、アブー・バスィール・サルトゥースィー氏といった宗教関係者28人らの連名で、これまでにもダーイシュ(イスラーム国)を「欺瞞に満ちたハワーリジュ派」と断じる声明を発表している。

AFP, January 4, 2016、AP, January 4, 2016、ARA News, January 4, 2016、Champress, January 4, 2016、al-Hayat, January 5, 2016、Iraqi News, January 4, 2016、Kull-na Shuraka’, January 4, 2016、al-Mada Press, January 4, 2016、Naharnet, January 4, 2016、NNA, January 4, 2016、Reuters, January 4, 2016、SANA, January 4, 2016、UPI, January 4, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がビデオ声明で「英国への侵攻」を宣言(2016年1月3日)

ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州広報センターはビデオ声明を出し、そのなかで英国アクセントの英語を話す覆面姿の男性が英国への攻撃を警告、また英国のスパイだという男性5人を銃殺する映像を公開した。

約10分間のビデオ声明では、ラッカ県出身だという男性5人が、英国に情報を流したなどと自供、その後、覆面姿の男性がデヴィッド・キャメロン英首相を「ホワイトハウスの奴隷」と批判し、「いつか英国に侵攻する」と宣言、男性5人を射殺した。

AFP, January 4, 2016、AP, January 4, 2016、ARA News, January 4, 2016、Champress, January 4, 2016、al-Hayat, January 5, 2016、Iraqi News, January 4, 2016、Kull-na Shuraka’, January 4, 2016、al-Mada Press, January 4, 2016、Naharnet, January 4, 2016、NNA, January 4, 2016、Reuters, January 4, 2016、SANA, January 4, 2016、UPI, January 4, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で1回の爆撃を実施(2016年1月3日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月3日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は1回で、アイン・イーサー市近郊のダーイシュの施設に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 4, 2016などをもとに作成。

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シリア・ムスリム同胞団系の武装集団シャーム軍団はアレッポでの戦闘に専念するとの理由でアル=カーイダ系のファトフ軍から脱会(2016年1月2日)

シリア・ムスリム同胞団系の武装集団シャーム軍団は声明を出し、イドリブ県のほぼ全域を支配下に置くアル=カーイダ系組織の連合組織「ファトフ軍」からの脱会を宣言した。

ファトフ軍は、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などが主導する連合組織で、脱会は2015年10月のジュンド・アクサー機構脱会に次ぐ動き。

シャーム軍団は声明で「政権、そのシャッビーハ、シーア派、ロシアといった内外の敵がアレッポ陥落への努力を集中させているなか、我々はアレッポ地域の革命家支援を最優先とする」と主張し、ファトフ軍としての活動を終了すると表明した。

なおシャーム軍団は、12月にサウジアラビアのリヤドで開催された反体制派合同会合に参加し、反体制派統一代表団の人選を担当する最高交渉委員会にもメンバー1人を送り込んでいる。

Kull-na Shuraka', January 2, 2016
Kull-na Shuraka’, January 2, 2016

AFP, January 3, 2016、AP, January 3, 2016、ARA News, January 3, 2016、Champress, January 3, 2016、al-Hayat, January 4, 2016、Iraqi News, January 3, 2016、Kull-na Shuraka’, January 3, 2016、al-Mada Press, January 3, 2016、Naharnet, January 3, 2016、NNA, January 3, 2016、Reuters, January 3, 2016、SANA, January 3, 2016、UPI, January 3, 2016などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県で活動していたダーイシュ(イスラーム国)の幹部23人が過去6ヶ月間でトルコ、ドイツに相次いで逃亡(2016年1月2日)

クッルナー・シュラカー(1月2日付)は、ダイル・ザウル県で活動していたダーイシュ(イスラーム国)の幹部23人が2015年6月から12月の半年間のうちに離反し、その多くがトルコとドイツに逃亡(避難)したと伝えた。

離反した幹部23人は以下の通り:
1. アブー・アミーン・ダイリー(ダイル・ザウル市出身):ドイツに逃亡したと見られる
2. ワイス・アブー・ハムザ(ダイル・ザウル市出身):ドイツに逃亡
3. アブー・バーズ(ダイル・ザウル市出身):ドイツに逃亡
4. ムハンマド・アシュカル(ダイル・ザウル市出身):トルコに逃亡後、ドイツに避難
5. ムハンマド・ハラフ(マヤーディーン市出身):トルコのシャンウルファに逃亡
6. アブドゥルカーディル・アブー・アドナーン(ダイル・ザウル市出身)
7. アブー・アブドゥッラー・ムンタスィル・ビッラー(マヤーディーン市出身):トルコに逃亡
8. アブー・アブドゥッラー・ミスリー(エジプト人)
9. アブー・バッラー・トゥーニースィー(チュニジア人)
10. イマード・ウンマール(ダイル・ザウル市出身)
11. アフアド・サッラーウィー(ダイル・ザウル市出身)
12. アッブード・アブー・アブドゥッラー・アンサーリー(ダイル・ザウル市出身):トルコに逃亡
13. アブー・アリー・ダイリー(ダイル・ザウル市出身)
14. アブー・ウマル・アンサーリー(ダイル・ザウル市出身)
15. サーリフ・アブー・ムハンマド・ダイリー(ダイル・ザウル市出身)
16. アブー・アムジャド・マカッル(ダイル・ザウル市出身)
17. アブドゥッラー・アンサーリー(ダイル・ザウル市出身):イドリブ県に逃亡
18. アブドゥルカディール・アブー・ハビーブ(ダイル・ザウル市出身):トルコに逃亡
19. アブドゥルイラーフ・タンスィーム・カッスーラ(ダイル・ザウル市出身):ドイツに逃亡
20. アブー・バッラー・ダイリー(ダイル・ザウル市出身):トルコに逃亡
21. アブー・ミクダード・アンサーリー(ハトラ村出身)
22. アブー・ムハンマド・アンサーリー(ダイル・ザウル市出身)
23. アブー・ウマル・ダイリー(ダイル・ザウル市出身):トルコに逃亡

AFP, January 2, 2016、AP, January 2, 2016、ARA News, January 2, 2016、Champress, January 2, 2016、al-Hayat, January 3, 2016、Iraqi News, January 2, 2016、Kull-na Shuraka’, January 2, 2016、al-Mada Press, January 2, 2016、Naharnet, January 2, 2016、NNA, January 2, 2016、Reuters, January 2, 2016、SANA, January 2, 2016、UPI, January 2, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がラッカ県アイン・イーサー市一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2016年1月2日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(1月2日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、アイン・イーサー市郊外のムスタヒーヤ村を制圧した。

また、ARA News(1月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はアイン・イーサー市一帯での戦闘で捕捉したラッカ革命家旅団の戦闘員複数名を処刑した。

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アレッポ県では、ARA News(1月2日付)によると、トルコ国境に近いヒルバ村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)がシャーム戦線(スルターン・ムラード旅団など)と交戦し、同村を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区の中心都市アフリーン市を砲撃した。

他方、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がタッル・ハッターバート村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、クッルナー・シュラカー(1月3日付)によると、シリア民主軍によるアアザーズ市郊外などへの攻撃を受け、同地の「民間人」が北部軍の名で新たな武装集団を結成した。

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クッルナー・シュラカー(1月2日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)におけるもっとも「著名な従軍記者」のアブー・ビラール・ヒムスィー氏がタドムル市に対する空爆で12月31日に死亡していた、と伝えた。

ヒムスィー氏は、2014年2月までヒムス市内に潜伏し、シリア軍の包囲下の同市で取材・宣伝活動を行っていたが、同年半ばにダーイシュがカリフ制の樹立を宣言すると、これに忠誠を誓い、ダーイシュ・メンバーとして活動していた。

Kull-na Shuraka', January 2, 2016
Kull-na Shuraka’, January 2, 2016

AFP, January 2, 2016、AP, January 2, 2016、ARA News, January 2, 2016、Champress, January 2, 2016、al-Hayat, January 3, 2016、Iraqi News, January 2, 2016、Kull-na Shuraka’, January 2, 2016、January 3, 2016、al-Mada Press, January 2, 2016、Naharnet, January 2, 2016、NNA, January 2, 2016、Reuters, January 2, 2016、SANA, January 2, 2016、UPI, January 2, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍がダルアー県シャイフ・マスキーン市一帯、アレッポ県でヌスラ戦線などからなる反体制武装集団への攻勢を続ける(2016年1月2日)

SANA, January 2, 2016
SANA, January 2, 2016

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がシャイフ・マスキーン市一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、シリア軍が同地を砲撃、またロシア軍と思われる戦闘機が8回にわたり空爆を行った。

一方、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がダルアー市国立病院東部、ビラール・ハバシー・モスク一帯、アッバースィーヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、イスラーム軍が声明を出し、ダルアー市マンシヤ地区でほかの武装集団とともにシリア軍との戦闘の末、建物1棟を制圧、またシリア軍が拠点として使用していた建物1棟を破壊したと発表した。

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イドリブ県では、『ハヤート』(1月3日付)によると、ジャルジャナーズ町でシャーム自由人イスラーム運動のアブドゥルカーディル・ダブアーン氏(アブー・タミーム)が乗る車に仕掛けられた爆弾が爆発し、ダブアーン氏が死亡した。

一方、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がマアッルティーク村、サルマーン村、ジューズィーフ村などでシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がマアーッラト・アルティーク村各所を2回にわたり空爆し、「ホワイト・ヘルメット」の隊員1人と女性1人の2人が死亡した。

一方、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がハナースィル市一帯、マンスーラ村、アレッポ市ライラムーン地区、ザフラー協会地区、サラーフッディーン地区、ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区、サーフール地区で、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、シャーム自由人イスラーム運動のムハンディス・ミスリー新司令官(ザフラーン・アッルーシュ氏の後任)は、司令部の人事を改編し、アブー・ユースフ・ムハージル氏をアレッポ市および郊外部門の司令官から解任し、ムハンマド・シャーミー氏(アブー・アブドゥッラフマーン)を後任の司令官に任命した。

『ハヤート』(1月3日付)が伝えた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市一帯でシリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が同地に「樽爆弾」6発を投下した。

シリア軍はまた、ダーライヤー市一帯に「樽爆弾」25発以上を投下した。

このほか、ザバダーニー市郊外のマダーヤー町(シリア軍とヒズブッラーが包囲)郊外で地雷が爆発し男性1人が死亡した。

一方、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がドゥーマー市郊外農場地帯でイスラーム軍傘下の特殊任務旅団と交戦し、司令官らを殺害した。

シリア軍はまた、ハラスター市郊外農場地帯などでもイスラーム軍と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がブルジュ・カスブ村に侵攻しようとした反体制武装集団を撃退した。

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ハマー県では、SANA(1月2日付)によると、シリア軍が、サラミーヤ市西部郊外のルマイラ村、ウンム・ルカイバ村を、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦の末に制圧した。

シリア軍はまた、ラターミナ町、ムーリク市、ラトミーン村でイッザ連合、ジュンド・アクサー機構と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 2, 2016、AP, January 2, 2016、ARA News, January 2, 2016、Champress, January 2, 2016、al-Hayat, January 3, 2016、Iraqi News, January 2, 2016、Kull-na Shuraka’, January 2, 2016、al-Mada Press, January 2, 2016、Naharnet, January 2, 2016、NNA, January 2, 2016、Reuters, January 2, 2016、SANA, January 2, 2016、UPI, January 2, 2016などをもとに作成。

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フランス国防省は1日にフランス軍がラッカ県内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を爆撃したと発表(2016年1月2日)

フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン国防大臣は、フランス軍戦闘機複数機が1日、ヨルダン国内の基地を離陸し、ラッカ県内のダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆したと発表した。

AFP, January 2, 2016、AP, January 2, 2016、ARA News, January 2, 2016、Champress, January 2, 2016、al-Hayat, January 3, 2016、Iraqi News, January 2, 2016、Kull-na Shuraka’, January 2, 2016、al-Mada Press, January 2, 2016、Naharnet, January 2, 2016、NNA, January 2, 2016、Reuters, January 2, 2016、SANA, January 2, 2016、UPI, January 2, 2016などをもとに作成。

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シリアのズウビー情報大臣「サウジによるシーア派高位聖職者ら48人の処刑は「「自由と人権への暗殺」(2016年1月2日)

ウムラーン・ズウビー情報大臣は、サウジアラビアがシーア派高位聖職者のニムル・ニムル師を含む市民48人を処刑したことに関して「犯罪」、「自由と人権への暗殺」と非難した。

ARA News(1月2日付)が伝えた。

AFP, January 2, 2016、AP, January 2, 2016、ARA News, January 2, 2016、Champress, January 2, 2016、al-Hayat, January 3, 2016、Iraqi News, January 2, 2016、Kull-na Shuraka’, January 2, 2016、al-Mada Press, January 2, 2016、Naharnet, January 2, 2016、NNA, January 2, 2016、Reuters, January 2, 2016、SANA, January 2, 2016、UPI, January 2, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で6回の爆撃を実施(2016年1月2日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月2日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回で、ダイル・ザウル市近郊(3回)、マンビジュ市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ワフシーヤ村近郊(1回)のダーイシュの拠点などに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 3, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で6回の爆撃を実施(2016年1月1日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月1日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して31回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(3回)、アイン・イーサー市近郊(2回)のダーイシュの拠点などに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 2, 2016などをもとに作成。

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ヌスラ戦線などからなる反体制武装集団は、ロシア軍と思われる戦闘機の爆撃への報復としてアレッポ市各所を無差別砲撃(2016年1月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団が、アレッポ市のナイル通り、ラウダト・ティシュリーン、シーハーン交差点、マルハブ兵舎一帯、ザフラー協会地区、ハムダーニーヤ地区、サイフ・ダウラ地区、ハラブ・ジャディーダ地区、アシュラフィーヤ地区、ティシュリーン通り、スライマーニーヤ地区、サラーフッディーン地区、アアザミーヤ地区、国立公園一帯を迫撃砲で無差別砲撃した。

これに先立ち、ロシア軍と思われる戦闘機はアレッポ市カルム・タッラーブ地区を夜間空爆、またザフラー協会地区、ラーシディーン地区一帯では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団などが、ヌスラ戦線、山地の鷹旅団、ヌールッディーン・ザンキー運動、イスラーム自由旅団などと交戦した。

またハーン・トゥーマーン村一帯でもシリア軍とヌスラ戦線などとの戦闘が続いた。

一方、SANA(1月1日付)によると、シリア軍がダーラト・イッザ市、ズィルバ村、ハーン・アサル村、アレッポ市サカン・シャバービー地区、マイサル地区、ラームーサ地区、アーミリーヤ地区、サラーフッディーン地区、ブスターン・バーシャー地区、バニー・ザイド地区、ライラムーン地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルヌブーダ町を砲撃、またガーブ平原のシャトハ町一帯のシリア軍拠点、ムハルダ市、スカイラビーヤ市、サルハブ市、ジャイイド村をジハード主義武装集団が砲撃した。

また県南西部、南東部各所(ラムラ村、ジャンナーン村一帯など)で、シリア軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団が交戦し、ロシア軍と思われる戦闘機がトゥルール・ハムル村一帯を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がティールマアッラ村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市のハンマーム広場近く、郊外の農場地帯に迫撃砲弾複数発が着弾した。

これに対して、シリア軍はトルクメン山一帯を砲撃、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員とともに同地でシャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥマイル市のフダー幼稚園近くに迫撃砲弾1発が着弾し火災が発生した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(1月1日付)によると、同地一帯では、イスラーム軍、シャーム解放軍がダーイシュ(イスラーム国)を名乗る組織と交戦し、女性1人と子供1人の合わせて2人が死亡した。

これに先立ち、イスラーム軍はドゥマイル市の検問所で、市内のイスラーム軍本部に爆弾を仕掛けようとしていた男性1人を逮捕したと発表していたという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市近郊のダーヒヤト・アサド町に迫撃砲弾14発以上が着弾した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が撃った地対地ミサイルと思われる砲弾が東ガーリヤ市郊外の平原に着弾、またヤードゥーダ村一帯、ダーイル町でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(1月1日付)によると、シリア軍がアトマーン村一帯、ダルアー市各所で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 1, 2016、AP, January 1, 2016、ARA News, January 1, 2016、Champress, January 1, 2016、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2016、al-Hayat, January 2, 2016、Iraqi News, January 1, 2016、Kull-na Shuraka’, January 1, 2016、al-Mada Press, January 1, 2016、Naharnet, January 1, 2016、NNA, January 1, 2016、Reuters, January 1, 2016、SANA, January 1, 2016、UPI, January 1, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県東部、ダイル・ザウル市などでダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2016年1月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市東部のナッジャーラ村一帯でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、支配地域を拡大した。

一方、SANA(1月1日付)によると、シリア軍がタッル・ムサイビーン村、バーブ市、アアザーズ市(米トルコが「安全地帯」に指定する地域)でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市ラサーファ地区、ダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍が同地を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(1月1日付)によると、シリア軍がサワーナ町、スード丘(カルヤタイン市近郊)、シャーイル・ガス採掘所一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、SANA(1月1日付)によると、シリア軍がダール・カビーラ村、ザアフラーナ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の治安当局がラッカ市内のインターネット・カフェで抜き打ち捜査を行い、西暦の新年の挨拶のメッセージを送ったとして若者5人を検挙した。

AFP, January 1, 2016、AP, January 1, 2016、ARA News, January 1, 2016、Champress, January 1, 2016、al-Hayat, January 2, 2016、Iraqi News, January 1, 2016、Kull-na Shuraka’, January 1, 2016、al-Mada Press, January 1, 2016、Naharnet, January 1, 2016、NNA, January 1, 2016、Reuters, January 1, 2016、SANA, January 1, 2016、UPI, January 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍が「安全保障地帯」内の2カ村をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧(2016年1月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米トルコが「安全地帯」にしていた地域に位置するターター・マラーシュ村、タナブ村(アアザーズ市近郊)でダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、同地を制圧した。

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マーリア作戦司令室司令官のヤースィル・アブドゥッラヒーム中佐は声明を出し、司令室に所属する自由シリア軍の一部の部隊が命令に従わないとして、辞任すると発表した。

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一方、シリア民主軍に参加する革命家軍は声明を出し、自衛目的、あるいは攻撃を受けた場合を除いて、あらゆる武装集団との交戦を停止すると発表した。

AFP, January 1, 2016、AP, January 1, 2016、ARA News, January 1, 2016、Champress, January 1, 2016、al-Hayat, January 2, 2016、Iraqi News, January 1, 2016、Kull-na Shuraka’, January 1, 2016、al-Mada Press, January 1, 2016、Naharnet, January 1, 2016、NNA, January 1, 2016、Reuters, January 1, 2016、SANA, January 1, 2016、UPI, January 1, 2016などをもとに作成。

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ダルアー県イズラア市のヌスラ戦線メンバーのイドリブ県への退去に関する停戦合意の内容(2016年1月1日)

シリア人権監視団は、ダルアー県で戦闘を続けていたシャームの民のヌスラ戦線の戦闘員のイドリブ県への退去に関するシリア政府との停戦合意の詳細に関する情報を入手したと発表した。

それによると、停戦合意は、①ダルアー県イズラア市一帯で活動するヌスラ戦線のメンバー212人のイドリブ県への退去(搬送)、②ヌスラ戦線が捕捉していたイラン人士官3人の釈放、を骨子とし、「ダイル・ザウル県住民の仲介」と政治治安部高官の「甥」がシリア政府とヌスラ戦線を仲介したという。

また、ヌスラ戦線戦闘員のイドリブ県への退去は2015年12月5~21日に2回にわけて行い、シリア政府が用意したバスでシリア政府支配地域を移動すること、その際ヒズブッラーの旗を掲げることなどが定められていたという。

AFP, January 1, 2016、AP, January 1, 2016、ARA News, January 1, 2016、Champress, January 1, 2016、al-Hayat, January 2, 2016、Iraqi News, January 1, 2016、Kull-na Shuraka’, January 1, 2016、al-Mada Press, January 1, 2016、Naharnet, January 1, 2016、NNA, January 1, 2016、Reuters, January 1, 2016、SANA, January 1, 2016、UPI, January 1, 2016などをもとに作成。

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シリア全土が大雨・大雪に見舞われる(2016年1月1日)

SANA(1月1日付)によると、シリア全土が大雨・大雪に見舞われ、クナイトラ県、ヒムス県、アレッポ県、スワイダー県の山岳地帯では、3.1センチから4.7センチの積雪を記録した。

SANA, January 1, 2016
SANA, January 1, 2016

 

AFP, January 1, 2016、AP, January 1, 2016、ARA News, January 1, 2016、Champress, January 1, 2016、al-Hayat, January 2, 2016、Iraqi News, January 1, 2016、Kull-na Shuraka’, January 1, 2016、al-Mada Press, January 1, 2016、Naharnet, January 1, 2016、NNA, January 1, 2016、Reuters, January 1, 2016、SANA, January 1, 2016、UPI, January 1, 2016などをもとに作成。

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YPGは、シリア民主軍とユーフラテス火山作戦司令室に参加するラッカ革命家戦線戦闘員4,000人に対して食糧などの配給を停止し、その解体を狙う(2016年1月1日)

「ラッカは沈黙によって惨殺される」(1月1日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、シリア民主軍およびユーフラテス火山作戦司令室参加組織で「自由シリア軍」を名乗るラッカ革命家戦線や部族軍に対して食糧物資の配給などを規制するなどの「包囲」を続けている、と伝えた。

この「包囲」は、部族軍などに対する解体要請が拒否されたことを受け、12月半ばから人民保護部隊が続けているという。

「包囲」の対象となっているのは約4,000人でいずれもラッカ革命家戦線に所属している戦闘員だという。

なお、12月25日、ラッカ県タッル・アブヤド市のアラブ系部族からなる民兵組織約70人が声明を出し、これまで所属していたラッカ革命家戦線(自由シリア軍)を「離反」し、西クルディスタン移行期民政局が主導するシリア民主軍に所属すると発表している。

また26日にも、ラッカ革命家旅団の戦闘員100人が、同旅団からの「離反」とシリア民主軍への参加を表明している。

ラッカ革命家戦線はシリア民主軍に参加しており、これによってこの民兵70人はシリア民主軍の直属となった。

al-Raqqa Tudhbah bi-Samt, January 1, 2016などをもとに作成。

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